1日遅れの「エイプリルフール」。

 

尿からクローンマウス....山梨大・若山教授ら(Yomiuri Online201641日:http://www.yomiuri.co.jp/science/20160401-OYT1T50147.html

 

 山梨大学は1日、尿に含まれる細胞を使ったクローンマウスの作製に成功したと発表した。野生動物は押さえつけただけでも死ぬリスクがあるため、体を傷つけずに細胞を採取する必要がある。今回の研究では、より自然に近い状態で採取した少量の尿からクローンを誕生させており、絶滅危惧種の繁殖につながることが期待されている。

 実験に成功したのは、同大の若山照彦教授(繁殖生物学)らの研究グループ。同日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(電子版)」に掲載された。尿には尿管の細胞などが含まれている。研究グループは、多数のマウスの尿に含まれていた細胞からDNAを採取し、4匹のクローンを誕生させた。4匹の外見は正常で、繁殖能力も持っていた。

 サイエンスライターの粥川準二氏は、若山氏の論文が「サイエンティフィック・リポーツ(電子版)」に発表されることを事前に察知し、その結果は「ごく予備的」と批判した(http://synodos.jp/science/16617)。

 

『サイエンティフィック・リポーツ』は、確かに査読のある学術ジャーナルではあるのだが、査読の基準は「技術的妥当性」のみで、「個別論文の重要性につい ては、出版後、読者の判断にゆだねます」と明言されている電子ジャーナルである。いわば、ごく予備的な実験結果を示して、読者の意見を求めることを目的に して書いたものも掲載される媒体なのだ。したがって読者はその分を割り引いて解釈することが前提になっている。

注:
「サイエンティフィック・リポーツ(電子版)」の評価については2015年12月17日の「マスコミやサイエンスライターは情報を正しくつたえるべきだ」と1118日の記事のコメント欄(1215日記載)をご覧ください。