文科省は、「世界の有力大学と伍して国際競争力をもち、我が国の高等教育をリードする国立大学を国際的な研究・人材育成/知の協創拠点とする」ために「指定国立大学」制度を創設した(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/01/13/1365978_01_2_1.pdf#search=%27指定大学%27  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/070/attach/1365393.htm)。公募は平成281130日から公募を開始され、締切の3月末までに東北大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学が応募している(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/04/1384521.htm)。指定大学では、優秀な人材を引きつけるために給与がアップされ、大学院生への経済支援が行われ、研究力強化と国際化も進められる。これらの推進には多額の費用が必要と考えられる。つまり、指定された大学とされない大学では予算の配分において極めて大きな差が生じることになり(「選択と集中」)、「指定」と「指定されない」大学の間には「競争」は生じ得ないと考えられる。

 

 一方で我が国はずっと「規制緩和」を進めて来た。規制緩和は「競争を促進し、経済活性化を果たすために採用される」政策手段である(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8F%E5%88%B6%E7%B7%A9%E5%92%8C)。

 

課題1:なぜ経済の活性化のためには「規制緩和」が有効であるのに、大学においては「指定」(つまり競争的環境の否定)が有効と文科省は考えたのかを推測しなさい。

 

課題2:我が国の「選択と集中」政策に対し、米国ではNIHの研究費の上限を設定し、少数の研究者に研究費が集中しないための政策を始めようとしている

http://www.sciencemag.org/news/2017/05/nih-impose-grant-cap-free-funds-more-investigators)。研究における我が国の未来と米国の未来は、どちらが期待を持てるかを理由も含めて述べなさい。