鳥取県米子市で昨年2月、会計事務所社長・石谷英夫さん(当時82歳)と同居人の大森政子さん(同74歳)を殺害し、キャッシュカードを奪ったなどとして強盗殺人罪などに問われた影山博司被告(55)の裁判員裁判の第4回公判が26日、鳥取地裁(小倉哲浩裁判長)で開かれ、検察側は論告で無期懲役を求刑した。

 26日午後に弁護側の最終弁論が行われて結審し、3月2日に判決の予定。裁判員は男性4人、女性2人。

 強盗殺人罪は法定刑が死刑か無期懲役。被害者が複数だったことから、裁判員裁判で初の死刑が求刑される可能性があったが、検察は無期懲役求刑が妥当と判断した。

 公判で、影山被告は殺害を認めたが、動機について強盗目的を否定。被告人質問では「石谷さんらへの不信が高まり、『顔も見たくない、声も聞きたくない』と精神的に追い詰められた」などと述べた。

 起訴状では、被告は昨年2月21日、会計事務所の入るビル5階で石谷さんを殺害した後、1階の石谷さん宅で大森さんを殺害し、キャッシュカードなどを奪った。その後、2人の遺体をビル内に隠した。奪ったカードで計約1200万円を引き出し、自らの借金返済などに充てた、とされる。

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