この世の一事一物 ことごとく法を説く

 この列車 乗りたくなった 初冬の日

              閑栖
IMG_7666

 僧ふたり 寺前に松を 植えにけり

           閑栖
IMG_7674

 チロもそばに来て遊びて我らを見つめていた。
IMG_7676

初冬の夕日さす杵島山を見つめた。
IMG_7672

参道の紅葉も始まった。
IMG_7668

この宇宙の物すべて、一事一物、ことごとく法を

説く。

宇宙は法堂だ。

山の一木、一草、ことごとく仏の当体だ。

 蘇東坡(そうとうば)

「城嶋 野岳」開花 
IMG_7677
 

山の運歩は人の運歩のごとく

 山は歩き 自分も歩き 知る秋ぞ

             閑栖

山が歩くのを疑うのは、自分が歩くことを

知らんからだ。
IMG_7430

 朝の経 一緒に唱え 過ぎた秋

           閑栖

 10年ほど、一緒に6時30分から経を唱えた人たち

人として仏道を歩かれた。
IMG_7665


レスポンスの早い人たちと付き合えた。


 振り返る 人生記録 朝寒し

           閑栖

10数年の出来事を、私は記録に残しておる。
IMG_7664


家族も協力し、一日を穏やかに終わる、

人生の動きであり、今がある。
IMG_7654

人も動き、山も動くんである。
IMG_5461



顔も言葉も

 いつもより 遅い開花の 神楽雪

             閑栖
IMG_7649

 三尊佛 のようなる猫 拝見す

            閑栖
IMG_7646

 秋の雨 昼より降りて やすらげり

             閑栖
IMG_7644
  つわの花 咲きだしてをり 寺の庭

              閑栖
IMG_7640

花も景色も、人もみな、言葉も顔も、自分だけ

の物と思ってはならん。

会社でも社長、学校の校長も自分の顔であるとと

もに、社員のもの、学校の教師のものと気づいた。

 寺の顔 より退きて 方丈さん

           閑栖

そう呼ばれた。

IMG_7650


言葉を乗り越えて

 この方が 檀徒になられ 山払い

            閑栖

逢ってから十数年、父親が亡くなって檀徒になり

本領を発揮していただいた。
IMG_7622


ペット葬に見えてから、心が通じ合い、ご家族

と親しくなった。

山師である。
IMG_7625

仕事のやり方を見つめていた。
IMG_7629

言葉は抽象化されたもの。

「言葉を乗り越えねばならん」

16年間で、刻々と動き出した。
IMG_7628

「布袋和尚さん」この笑顔で、多くの方に説法

されはじめた。
IMG_7184 (2)

ペットが亡くなり、一晩泣いて見える方も多い。

娘さん、いっときで笑顔で手を振って帰られた。

IMG_7620

長生きをしたければ

 長生きをしたければ、長く息を出すことだ。

ずっと前、〇〇の手術中に待っている三時間、

待合室で深い呼吸を繰り返していた。

待合室のプードルちゃん。
IMG_7607

二つ目は声を精一杯出すことである。

今でも私の読経の声は高い。
IMG_7613

三つめは汗を出すことである。

新陳代謝が盛んになって、健康で長寿が保てる。

「支援学校での11年間」毎朝走っていたから、

良かったようである。

兎は走り回っている。
IMG_7617

四つ目は精を出すこと。

一生懸命に前向きに精を出すことである。
IMG_7610

五つ目は不浄を出すこと。

体中に溜まった汚いものをみんな出す。

断食をした経験もあり、今は二食で野菜を主にし、

肉はいただかないと、プールに行っても体重は落

ちなかったのに、三キロは落ちていた。
IMG_7599

チエンソーの修理をした。

明日は、来ていただいた方と竹を切るつもりである。

IMG_7609

観音が舎利子に語る

 客人に 聞きしイチゴの 実る頃

             閑栖

「義父はイチゴ栽培が趣味ですよ。タバコも

酒も好みではないです」と話された。
IMG_7602

「般若心経」は「観音」が長老シャーリブトラ

「舎利子 しゃりし」に深遠な智慧の完成につ

いて語った言葉である。
IMG_7605

存在するものの五つの構成要素である物質的現象

「感覚、表象、意志、知識」には実態がなく、実態

がないから「生も滅もなく、迷いや老いや死や苦しみ」

もない。
IMG_7603

お経を覚えるコツは繰り返して読経すること、そして

「耳で読め」と指導される。

「他の人の声を聞きながら読め」ということである。
IMG_7600

野菜を主にした食事にした。

太ることなく、心が澄んできた。
IMG_7598

「彼岸に至ろうとする方よ、幸あれ」

IMG_7594

自己をわするる

 「己を忘れて竹を切ってくれるという」

あまりにも孟宗竹林が茂りすぎた。

ある方に電話したら、「私がやりましょう」と

その方は言った。
IMG_7576

総代に伝えて、今年の山払いはどうするか、三人で

話し合った。

そうして「山の木と孟宗竹を切ってあげる」という

方のことを伝えた。

「母親と私たち夫婦もこの寺にお世話になります」

と、ある方は寺に来てしきりに話された。



まあ、お茶でも飲んでいってくださいよ。
IMG_7583


「道元禅師」の「正法眼蔵 しょうぼうげんぞう」

私は大学で学んだ。

「自己を忘れて坐る、行う」

ただひたすら坐ることである。

IMG_7567

「白西」寒蘭が咲いた。
IMG_7577
蘭舎内は、これから咲こうとする寒蘭で

にぎやかである。
IMG_7589

  

真人の息

 深々と心から読経できた後、秋の庭を見つめた。

きれいに刈り揃えられた槙の木が立っていた。
IMG_7561

兎に芋とキャベツをやった。
IMG_7569

やっと体が整った。風邪後、声がかすれて苦しんだ。

毎年、少しずつ体力が落ちてきた。

「真人の息はかかとです」

夜に坐禅していたころ、「荘子」のこの一文を参考に

した。
IMG_7566

 「逆境の時、隆盛の時」心は病んでも、身体を病む

ことなく、ここまで生き延びられたことは「息」で

あった。

IMG_7565

参道そばの柿。

IMG_7563

吾が心秋月に似たり

 「寒山詩」の中で「吾が心秋月に似たり」に

出会ってから、早や三十年が過ぎ去った。

煩悩や妄想を払拭した無心の境地を秋の月にたと

えた「寒山」の心境。


坐禅を組んだ方だけが味わえる境地である。
IMG_7559

「絶対的な心」であるから、たとえようがない。

比喩すべきものがない。


本堂再建の時

「誰が何と言おうと、この心で貫く」

ひとかどの者でも、そういう心を持っていないと、

ここまでたどり着くのは無理であった。
IMG_7548

もう、ドタバタはしていない。

病気になろうが、このまま死のうがかまわん。
IMG_7549
仕事があったら、最善を尽くす。
IMG_7547
スリッパをそろえた。
IMG_7551

寒蘭の花芽が伸びだした。
IMG_7554

穏やかな心で見つめる。
IMG_7555



生死事大

 生死輪廻をいかにして超越するか、「寒山」

は生死をどう見つめているか、五十歳頃より

関心をもって、この段を深く深く読みこんだ。
IMG_7539

生死をどう超えるか「生死事大」という。

「生死」迷いの世界である。


この迷界を超えた悟りの世界を「涅槃 ねはん」

という。


「一周忌供養」が寺の本堂であった。
IMG_7533

新本堂で供養をなさる方がぐんと増えた。
IMG_7532

娘さんは「生花」を活けてもって見えた。
IMG_7534

人欲を去った「布袋和尚さん」

みなさんに大人気になっておられる。
IMG_7337

煩悩や妄想を滅し尽くせたら、それが悟りである。

「五島の赤」
IMG_7538


ギャラリー
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
  • この世の一事一物 ことごとく法を説く
最新コメント
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

和尚

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード