32趣味について   ~㉕歌における自然さについて~

2018年05月24日

33.趣味のこと   ~㉖歌の上達を妨げるもの~

といっても、毎回同じことを角度を変えて言って
いるようなものですが、今回もそういう視点でま
とめてみましょう。

①は何といってもこれ、中低音を充実させる前に
高音に取り組んでしまっているため、だと私には
思われます(基礎練習をしていない)。

②は各自の発声の段階によって、耳のレベル、
なわち、同じものを聴いても聞きとれているもの
が違うためプロの人なんかがせっかく上達につ
ながる音楽的アドバイスをしてくれても、それが
素人には伝わりにくいため(結局は、プロの話を実
行する謙虚な姿勢がな)

思い切って失敗しようとしない、できない?ため
(度胸がない)
の三つが、

いま思いつく、最重要なものです。

④あと、もう一つ強いて挙げれば、おそらく歌を
やってる方は、まず小さいときに合唱などから入
られている場合が多いと思うのですが、それだと
やはり、合唱⇒ソロで歌おうと思った時に、意識
改革
が必要だろうと。

といっても、もちろん合唱経験のない私が、何も
合唱の歌い方を咎めようというのではなくて、大
勢でそのハーモニーを聴かせることをしようとい
ているときに、静まり返ったホールの中で、一人
だけフライング的に出るとか、全体と調和してい
ない声を出すとかは避けたいというのはある意味
当然なので、その方向で長年強く指導されてきて
いるのは確かだと思うのですが、それは何十人か
の力を合わせて一つに結果を出す
ことなので、や
はりソロで歌うとなれば、それは一人でお客さ
んに伝えないといけない部分で合唱とは重ならな
い部分
も出てくるため、歌う趣旨が違うというこ
とは認識しないと始まりません。

誰が考えても、何十人中の一人として歌うときよ
強い歌唱でないとまず聴こえてこないとうわけ
です。

逆に、ソロから合唱に入った場合は、当然、他の
妨げにならず
、それでいて自分の存在も主張する
となれば、それはピアノかピニッシモ
、そんな
感じで出すしかありませんが、それが低音という
礎をやってないのにできるわけがありません

聴こ
えないピアニッシモにしかならないので、そ
れだと
歌った気がしないでしょう。本当のピア
ニッシモなら、すごく体を使っているので、小さ
い声(正確には細い声)で歌っても、不完全燃焼
んてことにはならないので、不満もないはず
ですが---。

だからソロの人は、むしろ合唱で「声が大きすぎ
るぞ」といわれた場合は、「ああ、自分の技術が
未熟なんだな」と素直に思えれば、上達する見込
みがあります。

つまり、歌はいついかなるときでも、お客さんの
反応がすべて
なので、お客さん(というより聴いて
いる第三者)の批評は、何を言われても素直に従
う、というより、相手の言い分も通したうえで自
分も主張するのが、特に歌の場合は自分のためで
す。

間違っても、そこで「歌がわかってない客が」的
な態度になると、そこで上達はストップします。

少なくとも周りの真剣に歌っている人たちの多く
に、
突出して聴こえていたのは事実なんですか
ら。

だからそこで、「あんたたちの声が小さ過ぎるん
だ」なんていうのは、少なくともプロの方は言わ
ないでしょう。与えられた声という条件下で、そ
れを妨げず、しかもしっかり自分の存在を主張す
るのがプロってことでしょうから。

さて、よくネットを見ていると、歌は馬鹿でない
と歌えない
的なことを書いている人がいますが、
それはある意味正しいでしょう。

しかし、どの分野でも馬鹿で務まるはずはありま
せんから、その意味するところは当然、馬鹿だと
思われるくらい思い切ってやらないと歌に進歩は
ない
、という意味ですが、それは一つ一つこの項
目を見ていけばそうでしょう。

まず、①自分の適当な声域を離れて、わざわざ声
の出しにくい低音の練習をやろうなんて、しかも
それで歌っても、どう考えても適当な声域より結
果が、つまり歌唱が悪い
のに、それが分かり切っ
ていてやるのは、馬鹿でないとできないだろう
と。

でも結果が悪くても平気です。前回も書きました
が、ランニングに譬えれば、重りをつけて走るこ
とに相当するので、重りをつけて走ったら、重り
をつけない時より遅いじゃないかなんて、そんな
バカげたこと、走る人なら言いません、当たり前
すぎて。

あくまで負荷をかけて、それも高音とは違う安全
な負荷(だと自分は体験から思いますが)をかけて
体を歌が歌えるように鍛えることが目的なんです
から。

②はさらにこれに当てはまります。自分の耳を信
じず
に、他人の耳を信じて、現状では自分にはそ
うは思えない指示に従えって
ことになりますから、
これもたしかに馬鹿でないとできないかもしれま
せん。

③などはもうそのものです。「あんたの言ってる
ことなんか、デタラメだってことを証明してやる」
ぐらいの思い切った気持ちでやって初めて、逆に
相手(つまりプロ)言っていたことが正しかったと証
明され、しかも実際に上達もするというわけです
から---。

だからといって、中低音をやらずに、いきなり高
音を思い切ってやることだけは避けてください。

多分やってる人はこれを出さないと、この歌も完
成しないし、先がないと思うから無理してでも
やってるのでしょうが、先がないのはその高音で
はなく、むしろ、その中低音にしてからが先がな
い、からです。

これまたたとえで恐縮ですが、スポーツの―ちな
みに歌はスポーツ、それから料理に譬えると飲み
込みやすいー場合で考えると、中でも難しいもの
の一つと思われるフィギュアスケートで考えてみ
ると、誰が見ても、そのジャンプは圧倒的に難し
い。しかも、そんなに難しい、到底素人の手には
届かないことがわかっているのに、それでいて皮
肉なことに、失敗が、ど素人にでも分かるという
代物です。

これはまあ、歌で言えば高音にあたるといえるで
しょう。高音の失敗も同じで、ど素人にもわかる
ようになっています。

じゃあ中低音は何かといえば、当然、その高音に
至るまでに滑っている、普通のスケーティング
しょう。そして、そこの失敗は素人には分かりに
くいですね。

ですが、その普通のスケート技術が悪い、欠点が
あるのに、ジャンプだけは不思議と成功するって
ことは、1000%あり得ないわけですよ。だから、
もしたどたどしくスケーティングしてる人がいれ
ば、どんな素人でも「この人はまだジャンプなん
てとてもできない」と分かってしまうし、第一、
そんな無駄な練習は本人もしません。

ところが歌だとそんな信じがたいことがままある
わけです。

つまりこの中低音だと到底高音が出るはずがない
ことが(分かる人には)分かっているのに、ジャン
プ(高音)に挑戦しちゃうという---。

そうなるとその先何が待っているかは皆さんお分
かりでしょう。普通のスケート技術が、いわば完
璧(に近いとしておきましょう、人間なので)でも
ないのにジャンプに挑戦している人は、一生無理
だと断言できてしまう、スケートだったら。いや
それどころかすぐに病院送りでしょう。

でも視覚的なことは正しいことがわかりやすいの
で、そう断言できるし、第一そんなことする人は
まずいません。

ところが、歌のような聴覚に訴えるものは正しい
判断がしにくい、というのも②があるからで、
人の良くないところは実によくわかる
んですよ、
客の耳で聞いているので。

ところが肝心の自分の歌唱は、自分で聴いても、
「これで普通でしょ」と思う程度で、「ひょろ
ひょろの声だ
」なんて、まず認識できません。

もし、認識できていたら、みんな自分の先生にこ
の声を何とかしてくれって泣きついていくはずで
す。

実際にはそんなこと認識できませんし、だから①
の練習もしない
から、いつまでたっても堂々巡り
で、先には進めません。

というのも、自分の声がわかるのは、自分の声
が、何段階あるのかは知りませんが、一段上がっ
た時初めて、今まで歌っていたものの録音を聞き
返すと、それが今となっては無効な歌唱だと認識
できる仕組みですから。

さて、さらに個別に見ていくと、

まず、③から、例えばテレビ番組で、たまに歌の
下手な人に歌わせたりして、けなす番組を見かけ
たりすることがありますが、たしかに、音程もリ
ズムもずれずれだったりするわけですが、実はそ
んなところ、さして重要なところじゃないんです
よ、と思いますよ。

あ、もちろん、合唱では重要ですよ、それは。で
もその大事さが、ソロの時に同じだけ強調される
のはいかがなものでしょうか。

まあ、伴奏してくれる人との関係もありますが、
基本歌は一人で表現するのだから、好きなように
やればいいわけです。若干調整するぐらいの気持
ちで。

話を戻して、人にどういわれても、音痴とかです
ね、それでも平気で、あるいは自分で分からない
からか大きな声
で(つまり声を抑制せずに)歌えて
いるなら、ちょっと専門家のもとで訓練を受けれ
ば、非常に良くなる可能性があります。

というか、少なくとも③はクリアでしょう。人に
どういわれようと、思われようと、平気なんだか
ら。

とにかく、もしリズムと音程だけで歌うのなら、
ピアノか何か楽器をやってる人に頼んだ方が正確
だろうし、でも、正確さだけで心に沁みないなん
てことも、昨日今日言われ始めたことではありま
せん。

私の考えでは、心に沁みるようにというのは、
にねじ込む
ように歌えて初めて、そんな感じにも
なってくると思われるので、音程とリズムだけで
は無理で、さらに本当にそうなるには、元からの
声質もあるので、簡単には言えませんが、少なく
とも自己ベストに持っていく方法は、これらのこ
とを避けては不可能だと思いますが、いかがで
しょうか。




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