沖縄県名護市長選に当選した稲嶺進氏(64)は25日午前、市内の事務所で記者会見し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に移設する現行計画について「手始めに市議会と協力して反対の決議か意見書を可決してもらい、国や県に名護市民の意思を伝えたい」と述べ、撤回に向け具体的な行動に着手する意向を表明した。

 鳩山由紀夫首相がなおも現行計画を排除していないことについては「今回の市長選で(移設反対が過半数を占めた)13年前の市民投票と同じ結果が出たという意味をくみとってもらいたい」と述べた。

 また、普天間飛行場の移設が宙に浮いて周辺の危険性が当面除去されないとの見通しについては「普天間の状況は一刻も早く改善されないといけない」とする一方、「辺野古への移設は別の問題だ。筋が違う」と語り、政府に対し辺野古以外の移設先を早期に決めるよう注文をつけた。

 そのうえで「たくさんの(米軍)基地が沖縄に集中している。県内に代替施設を求めるのではなく、安全保障という立場からは日本全国で考えるよう全国民に理解をいただきたい」と述べ、普天間を含めた既存の沖縄県内の米軍基地を全国に分散させていくべきだとの考えを示した。

 さらに、現職の島袋吉和氏と1588票差の接戦となった選挙結果に関しては「(市民に)基地に頼る振興策では生活はよくならないということを考えていただいた。厳しい状況の中、新しい方向へ風穴を開けたことになる」と強調した。

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