【慶州=赤地真志帆】岡田克也外相は15日午後、韓国南東部の慶州市で中国の楊潔●外相と会談した。岡田氏は、中国艦載ヘリによる自衛隊艦への近接飛行に懸念を表明したが、楊氏は「日本側の監視活動が行き過ぎだ」と逆に日本側の対応を非難した。

 日中外相会談は4月のヘリ近接飛行後初めて。事案発生直後の日中首脳会談で鳩山由紀夫首相がこの問題を取り上げないなど「弱腰」な対応をみせたこともあり、中国側は強気の姿勢を崩すことはなかった。

 ヘリ近接飛行について岡田氏は「大きな事故にもつながりかねず、極めて危険な行為だ」と再発防止を要請した。中国海洋調査船が日本の排他的経済水域(EEZ)内に侵入し、海上保安庁の調査を妨害した問題にも触れ、「極めて遺憾であり、容認できない」と懸念を表明した。

 また、岡田氏は、東シナ海のガス田共同開発問題で、5月末の温家宝首相訪日までに「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)ガス田の出資比率など中身の交渉に入るよう求めたが、楊氏は「条件がまだ満ちていない」と拒否した。

 岡田氏は核軍縮問題も取り上げ、「5つの核保有国の中で核兵器を増やしているのは中国だけだ。減らすか、現状維持に早く踏み切ってもらいたい」と要請したが、楊氏は「国家の安全保障にとって必要な最低レベルの核を保有しているにすぎない」と反論した。

 この後、韓国の柳明桓外交通商相を加え、日中韓外相会談を行った。韓国哨戒艦沈没事件について岡田氏は「北朝鮮の関与が明らかになれば何事もなかったように6カ国協議を開くことにはならない」と述べたが、楊氏は「冷静に見守らなければならない」と自制を求めた。3外相は日中韓首脳会談を29、30両日に韓国・済州島で行うことを確認した。

●=簾の广を厂に、兼を虎に

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