宮崎県での家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫被害を受け、自民党は20日、対応が後手に回った政府への攻勢を強め、被害拡大中に外遊を続けた赤松広隆農水相の不信任決議案を、来週にも衆院に提出する方針を固めた。他の野党にも共同提案を呼びかける。赤松氏は辞任する意思はないと強調したが、与党の社民党からも初動態勢の遅れに対し、責任を問う声が出始めた。

 自民党の浜田靖一国対筆頭副幹事長は20日の記者会見で「(不信任案は)当然検討に値する」と強調した。自民党はまた、口蹄疫にかかった牛や豚を国が全額補償してすべて殺処分できるようにする緊急措置法案の要綱をまとめた。

 「なぜ今回(被害が)大規模になったか。初動対応の遅れはあったんだろう。初動対応に不十分さがあったら所管大臣だから責任は取らなければならない」

 社民党の重野安正幹事長は20日の記者会見で、赤松氏の対応を批判した。“身内”からも責任論を突きつけられた形だが、赤松氏はこの日も「しっかりと対応している」と繰り返した。

 一方、衆院本会議では、宮崎県選出の江藤拓氏(自民)が「殺処分、埋却の現場は筆舌に尽くしがたい修羅場だ。まさに地獄。作業員の中には精神的にも完全に参っている人も多数出ている」と指摘。「それに引き換え、赤松大臣! あなたは一体何をしていたんですか」と批判した。

 これに対し、赤松氏は政府の対応を細かく説明した上で「政府一丸となって対策を適切に講じていきたい」と応じた。

 衆院決算行政監視委員会でも自民党の阿部俊子衆院議員が、自民党議員らの忠告を振り切って外遊に出かけた赤松氏を批判。赤松氏は「私はその時点で考えられるすべてのことをきちんとやりきってきた。旅行に絡めて、何か放り投げて物見遊山で遊びに行っていたと言われると非常に心外だ」と反論した。

 さらに阿部氏は「口蹄疫が蔓延(まんえん)した責任をとるべきだ」と追及したが、赤松氏は「誠心誠意、農水相としての職務をまっとうしていく」と辞任する考えがないことを強調した。

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