岐阜県中津川市で05年2月、家族5人を殺害し1人にけがをさせたとして、殺人などの罪に問われた同市坂下の元市職員、原平被告(62)の控訴審判決公判が26日、名古屋高裁であり、片山俊雄裁判長は無期懲役を言い渡した1審岐阜地裁判決を支持し、検察、弁護側双方の控訴を棄却した。

 1審判決は原被告の完全責任能力を認める一方、「精神的に追い込まれての無理心中。一方的な憎悪や利欲的な動機による犯行と比較すると一抹の酌量の余地はある」として死刑を回避した。

 控訴審で検察側は「殺害被害者5人という社会を震撼(しんかん)させた世上まれに見る凶悪重大犯罪」と指摘。原被告が母親への憎悪をきっかけに犯行に及び、「残された家族がつらい思いをするから」との理由で他の4人を巻き添えにした点について「身勝手で独善的。酌量の余地はみじんもない」と指摘し、改めて死刑を求めた。

 一方、弁護側は「恨みもない子どもや孫まで殺害する動機は説明がつかない。被告は犯行時、心神耗弱状態だった」として有期懲役刑を主張した。

 1審判決によると、原被告は05年2月27日朝、自宅で母チヨコさん(当時85歳)と長男正さん(同33歳)をネクタイで絞殺。その後、近くに住む長女の藤井こずえさん(同30歳)と、こずえさんの長男孝平ちゃん(同2歳)、長女彩菜ちゃん(同生後3週間)を自宅に連れ帰って首を絞めるなどして殺害。こずえさんの夫孝之さん(44)も呼び出し、包丁で刺して軽傷を負わせた。自分の首を刺して自殺も図った。【式守克史】

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