オスロのジャンプ台

 ベルリン、ポツダムの観光を楽しんでから、夜行列車でコペンハーゲンに向かいました。今日ではドイツの夜行列車も随分減ってしまいましたが、当時は各方面へ多くの夜行列車が走っていて、随分お世話になったものです。何気なく乗ったベルリンからコペンハーゲンまでの夜行列車、夜中にふと目が覚めるとドロドロ音がしていて、なんとフェリーの中に乗っているではありませんか。日本では遥か昔になくなってしまった列車の航送がヨーロッパではまだ残っていたのでした。思いがけず大変貴重な経験をすることができました。

 コペンハーゲンからは、また海を渡ってノルウェーを目指します。オスロからフロム線やフェリーなどに乗ってフィヨルド観光を楽しんでベルゲンで一泊して、再びオスロに戻ってきました。オスロといえばノルディックスキーの聖地、ホルメンコーレンジャンプ競技場に行かない訳にはいきません。大迫力のジャンプ台や、併設されているスキー博物館などを見学しました。そして、ここへ行く電車ですが、何でも少し前までは木造の電車も走っていたそうで、これも見てみたかったですが、私が行った当時の電車もいかにもノルウェーといった感じの好ましい雰囲気の車輛でしたから、十分楽しむことができました。

 こうして、南イタリアから始まったヨーロッパ縦断旅行も、めでたく大団円を迎えたのでした。

(1994.6.3 オスロ Oslo)

ジャンプ台

オスロのジャンプ台、上から見ると迫力満点です。

1994.5.16
バーリの朝
イタリアの片隅で
1994.5.22
クラクフのこと
1994.5.24
ヴォルシュティンの朝
初夏の小駅
1994.5.25
52の残党
1994.5.26
ポズナニの印象
1994.5.28
ハルツの蒸機
ハルツの99
1994.5.29
杉木立
1994.5.30
天上の楽園ブロッケン、しかし
1994.5.31
ポツダムのトラム
1994.6.3
・オスロのジャンプ台