2007年02月26日

Qの手を放す

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Qの入試がようやく一段落しました。

あの後、もうひとつ別の私立に合格し、そこはとても良い学校で(>偏差値も高いけど、それより内容的にユニーク)、「絶対に手が届かない」というほどではないまでも、「確実」にはほど遠いところだったので、すごくうれしい!

しかし、Qは公立の志望校も気に入っていて、この私立に受かってから公立の受験日前日まで公立を受けるかどうか迷っていました。

「出来たら1日おきに行きたい」というくらいどっちも気に入ってたんですが、ひとつしか行けないもんね。

で、結局、私立に行くことにして、公立は受験しませんでした。高校受験の世界では、「行きたい所に受かったら後は受けない」のが「仁義」なので。

どっちでもきっと楽しい高校生活が送れると思うけど、きっと「行った学校がその子にとって一番良い学校」なのでしょうね。

中学受験でうまく行かなかった時、酒屋のおばさんが「神様はその子に一番良い道を選んでくださる」と言ってくれました。本当にそのとおりで、Qは公立中学で本当に「中学生らしい」中学生活を堪能、満喫しました。

私もPTAコーラスという「新しい世界」を楽しむことが出来ました。

イギリスで母子2人で暮らしてから中学校までのQは、どこかおどおどしたところのある子でした。私の単身子連れ留学の後遺症が、中学に入って、ようやくすっかり払拭されたっていうか。

イギリスに行く前のQはもっとずーっとのびのびしてたんですが・・・。

中学に入って、一番良かったのは、良い友達が出来たこと、友達と「自然に」付き合えるようになったこと・・・これが、とっても大きかったです。中学入学前ももちろん友達はいたけれど、ちょっと遠慮がちっていうか、Qはどこか一歩引いていて、人との付き合いにどこか「とまどった」ところを感じていたというか。

Qの人生にとって、もっとも大切なものを、もっとも基本になるものを、この中学3年間で得ることが出来たようにおもいます。良い友達が出来たことで、人生に立ち向かう腹が据わったというか・・・。とってもドッシリと物事に立ち向かえるようになったと思います。

Qが行くことになった私立は、環境も良く、また、先生達がとても素晴らしいです。入試問題がいいんですよね。「落とすため」の入試じゃない。

たとえば数学なら「君達、数学って面白いよね。数って不思議だと思わないかい? こんな面白い性質があるんだよ、数には・・・」って訴えかけてくる。国語の場合は、時に「えーっ、性のことこんなに露骨に書いた文章出しちゃっていいのかなー」みたいな文章が出たりすることもあって、でも、それって、出題者が「これはね、大事な問題なんだ。だから若いみんなにちゃんと考えて欲しいんだ」って思ってやってる・・・そういうのが感じられるのよね。英語もとてもナチュラルな良い英語で(>ネイティブもいっぱいいるから)、ユーモアのある文章も多く、入試問題なのに、読んでいて「ぷっ」と噴出したりしちゃう。本番笑いが止まらなくなったら困るなぁ・・なんていう感じ。

入試問題を通じて、先生たちが受験生にストレートに会話してくる・・・そういう問題なんです。こういう先生がいる学校で勉強出来たら幸せだよなーって、そんな風に思える問題なんです。

ただ、学校説明会でも「うちは進学校ではありませんから」「受験指導はしませんが生徒が勝手に勉強してそれなりのところに受かってます」っていうような学校なので、もちろん「進学実績」は決して悪くはないですが、授業料が「お高い」のに塾にもやらないといけなくなるかなぁ・・とちらっと思ったりはします。

公立の方は、当初は私の母校を狙ってましたが、途中で別の高校にしました。私の母校は「のびのび」してて「勉強も遊びも」の学校ではあるけど、でも進学校独特の「いやらしさ」も併せ持っていて、Qはその雰囲気がちょっとイヤだったみたい。

東京では公立高校は、中高一貫校に押されて進学実績がどんどん悪くなっており、そういう「焦り」のようなものもあって、「あがいている」感じが、私の母校などにはちょっとあります。そういう「必死さ」のようなものが、だから、問題にも出ちゃうのよね。

「うちの学校はこれが出来るような子しか取りません!」「うちの学校に来る子はこれくらいは知っててよね」みたいな、そういう「たかびしゃな(>しかし内心は苦しい)態度」が問題から透けて見えるっていうか。

進学実績を「必死に」上げよう(>というか昔にもどそう? これ以上下げまい?)というかね。

私が通ってた頃は、ちょうど進学実績がどんどん「下がる」最中ではあったけど、それでもまだ私立の中高一貫校や国立付属校にもそれなりには「対抗」出来てたので、先生たちも大学入試のことよりは「学問の楽しさを教える」みたいな感じで、ご自分たちの研究会に生徒を誘ってくださったり、そういう雰囲気がありました。

まぁ、私の頃は都立の入試は「学校群制度」と言って、みーんなどこの学校も同じ非常に基礎的な問題だったし、学区が決められていて、受験生の数が東京中から一校に集中するようなこともないし、それに「業者テスト」というものが入っていて、同じテストを東京中の人が年に何回も受けるので、自分がその「学区」の中で何番くらいかってのが分かってしまうので、志望校を決めるのは、ある意味、とっても「科学的」に決められて、Qの受験に比べると申し訳ないくらいラクチンでした。

でも、今は都立もちょっと進学実績の良いところは自分のとこで問題作るから簡単に点は取れないし、数学なんかは大きな難問が3−4題しか出ないような場合、運悪く「ヒラメキ」が訪れてくれなかったり、それで焦ったりすると、非常に点が悪くなる場合もあるっていう「バクチ」な要素もあり、Qの受験は私の受験よりずーっとずーっと何倍も厳しいものでした。

色々な学校のHPなどを見て、Qは私の母校ではなく、もうちょっと「のびのび」した学校を志望校に選びました。まぁ、ここも進学校であることは間違いないんですが。

「入試問題」は「学校の顔」と言われますが、本当にそうですね。公立には「推薦」という名のAO入試のようなものがあるんですが、母校の問題よりは、Qの選んだ学校の問題の方がずーっと良問です。

私の母校が「必死に踏ん張ってる」のに対し、Qが選んだ学校は「これから伸びていこう」っていう勢いみたいなのが感じられ、明るい感じがする学校でした。良い選択だたっと思います。

公立の方が大学受験の時に良いかなぁ・・・という一抹の不安もあるのですが、でも、まぁ、その私立も進学実績でQが行こうとしている公立に「劣る」訳では決してないので、まぁ、いいかなぁ・・・。ここの私立の場合、外国の大学に行っちゃう人も多かったりするので、なんていうか、「国立および私立難関校に進学する生徒がほとんどです」みたいなことを「売り」のひとつにしてるQが受けようとしてた公立(>や私の母校)とは、「タイプが違う」っていう感じ。

我が家は夫も私も公立・国立の世界しか知らないので、私立の世界にQを送り出すっていうのは、「未知の世界に子どもを旅立たせる」というような気分です。

Qが公立に進学すれば「勝手知ったる世界」なので有効な助言も出来るだろうけれど(>公立っていっても色々あるけど)、私立の世界はよく分からない。私立に行けば、私には無縁だったさまざまな経験が出来そうで、そんな話をQから聞けるんじゃないかなぁって、すごくドキドキ・ワクワクする一方で、「あぁ、私の手の届かないところに行ってしまうんだなぁ」と淋しくもあります。





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