2018年07月30日

不良原因が製造条件のバラツキということもある

 ガイアの夜明け 『発掘!ニッポンの”新たな資源”』 2018年6月5日(火)21:54〜22:54 テレビ東京 を観ていて気づきがあったので紹介します。

ここから(公式サイトより)。

「石から紙を作る」新素材のライメックスに迫る。ライメックスは石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな革命的新素材である。

あるクライアントからクレームがあった。ハンバーグがメインのフライングガーデンを仲谷桃さんが訪れた。見せてもらったのは去年納品したメニュー表。そのメニュー表はヨレヨレになっていた。

ライメックス製のものは硬さがないためメニューホルダーの中で他のメニューから圧迫されていた。仲谷さんは開発担当と緊急ミーティングを開いた。開発担当の松田聡さんは想定外のことだったという。新素材のため課題が多いのも事実。

 東京都立産業技術研究センターで対策が始まった。松田さんは既に開発されているもう1つのタイプのライメックスに目をつけた。クリアファイルなどに使用されていてメニュー表に使っていたものよりも強度があるが、半透明なため印刷には向いていない。

松田さんは半透明のシートを白色にすることを目指した。実験を続けたがシートが透ける課題が壁となった。ライメックスの品質の向上は松田さんにかかっている。約2週間後、印刷に適した白色に変えることに成功した。

しかし生産工場から連絡が入った。クライアントからのクレームを受けて新たなシートの開発に取り組む松田聡さんは宮城県白石市にあるTBM 白石工場にいた。TBMは2011年設立、従業員は95人、新素材のライメックスを生産している。

新たなシートには不適合品の烙印が押されていた、松田さんが確認すると反りが許容範囲を越えていた。松田さんは本社と工場を往復する日々を送っている。思うように開発が進まない日々に松田さんは焦りを抱えていた。

松田さんはTBMの将来は開発の責任者に任されていると言っても過言ではない。松田さんは元大手化学メーカーの技術者で100以上の特許を取得したプロに相談したプロは新シートが反る原因は温度だとすぐに見抜いた。

松田さんは工場に向い機械を操作してある異変に気付いた。工場が寒冷地にあるため、シートの両端の温度が低かった。そこで、課題であるシートの反りを克服するためシートの両脇の温度を上げるよう指示した。

温度を調整してできた新シートの反りは許容範囲内(2舒米癲砲箸覆辰拭

クレームのあったフライングガーデンではライメックスを使用した真新しいメニュー表を手に取る客の姿があった。強度が十分になりメニューホルダーの中でずり落ちることはなくなった。

ライメックスの可能性が更に広がった。松田さんは将来的には世界中の人に当たり前の素材として使ってもらいたいと語った。

ここまで。

主人公である開発担当者の松田さんがすぐにはわからなかった原因ですが、プロはすぐにわかったそうです。

シートを作るために所定温度まで加熱しますが、この温度設定はあくまでセンサーのある場所でしかなく、シート全体の温度を表しているわけではありません。

シート中心と端では温度差があることが多く、この温度差がシートを収縮させ、反りになったのでしょう。不良の原因が製造条件のバラツキであった事例です。

皆さんも品質不良があるときは、製造条件のバラツキを疑うことも検討の一つとしてはいかがでしょうか。

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qmc at 21:59│Comments(0)clip!品質管理 

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