旋律・メロディーというものは単にテキトーに音を並べていればできるものではないんですね。
作曲の場合には特に大事な点で、作っている本人がたとえ無意識であっても綿密な計画で音が並べられている、曲全体が構築されているんです。

下記のサイトさんでその点が詳しく説明されています。

楽しく学べる 作曲・アレンジ講座
人に好まれるメロディーの秘密


モチーフの繰り返しは3回くらいまで、4回目は変化させて別のモチーフをまた繰り返しそして変化させるといいようです。

実際の曲を楽譜を見ながら聞いてみれば、上に書いた事が実感出来ると思います。

メヌエット ト長調 ピアノ楽譜 バッハ / Menuet In G Major BWV Anh.114 J.S Bach Piano Sheet Music

ショパン 子犬のワルツ(Valse/Waltz Op.64-1)(ピアノ楽譜)

トルコ行進曲 ピアノ 楽譜 / Rondo Alla Turca (Piano Sonata No.11 in A major) Piano Sheet Music

ジャズのアドリブ練習に最適な「枯葉」、メロディーがどういう風に作られているか良く注意して楽譜を見てください。始めに提示したモチーフを音高を下げながら繰り返してから変化してるデショ。絵に描いたようなモチーフの展開なんですが、何故かこの曲は何度聞いても飽きないんです、私は。

Autumn Leaves Arrangement - Early Intermediate │Jazz Piano Lesson #33

ウェス・モンゴメリー風のブルースの例がありました。ちょっと分かりにくいですが、やっぱりモチーフの反復と変化をさせてます。

Blues in Bb7 improvisation played by Emily Remler (transcription)

アドリブでは、作曲ほどはモチーフの反復と変化は厳密ではありませんが、コピー譜を注意深く眺めながら演奏を聞いてみると、やはり反復と変化で構築しています。

Phil Woods (Blue bossa)

私の最近のお気に入りの曲ですがヴィヴァルディの曲、300年くらい前に作られた曲でも、モチーフの反復と変化で作られている点に注目してください。

Vivaldi - L'Estro armonico op. 3 - Concerto n. 6 - III: Presto (score)

リハーモナイズの練習によく使う「ちょうちょう」、非常に簡単な作りの曲であってもモチーフの反復と変化で作られているのがよく分かると思います。

ちょうちょう ピアノ楽譜 (童謡) / Lightly Row Piano Sheet Music

音楽のもう一つの大事な要素である「緊張」と「弛緩」、実は漫才でも共通なんですね~。

漫才から学ぶ、面白い話に共通の構造

緊張感が高いほど、その後の「弛緩」「緩和」という安定感というか安心感、落ち着くべき所に落ち着いた、という落差がが大きくなります。だからドミナント・コードではオルタード・スケールのような調性感が曖昧になるようなスケールを使用して、テンション(緊張)を高めるのです。元々「悪魔の音程」「三全音」を持った不安定なドミナント・コード、どうせ不安定ならばもっと不安定にしたほうが、ドミナント・モーションしてトニック・コードに落ち着いた時の「緊張」から「弛緩」への落差が大きくなって、曲にメリハリがつく訳です。