なんかこんなの見つけたよ

映画と小説と舞台とドラマの感想ブログ。ときどき映画のロケ地めぐり。

溺れるナイフ


「溺れるナイフ」(2016)を観る。

ジョージ朝倉氏の人気コミックを映画化。
監督と脚本は山戸結希さん。
脚本は井土紀州さん。
どちらもお初です。

東京から田舎に引っ越して来た美少女・夏芽(小松菜奈)と、ひねくれものの金髪少年・航一朗(菅田将暉)の恋物語。

原作は未読ですが、全17巻を2時間にまとめるのは恐らく至難の業だったと思います。
2部構成で、中学の時の失敗編と高校の時の挽回編に分けられ、見易くなっていました。

ストーリー自体は70年代の日本映画にありそうですが、そこを監督の山下さんが水と花を上手に使ってキラキラしたものにアレンジ。
非アイドル映画の様相ながら、今どきの若者にも受け入れられ易そうな仕上がりになっていました。

また、主演2人の存在と演技力がこの映画の魅力のほとんどを支えており、恋に落ちる瞬間などはもうキャスティングで納得させた感じでしたね(笑)。

助演の重岡大毅さん、上白石萌音さんもそれぞれ見せ場があって存在感を発揮。

あまり時間もお金もかけられていないようで、土着性にもうちょっとこだわれたならいい作品になった気がします。


血の雫4


相場英雄さんの「血の雫」(2018)を読む。
ネット被害で心を痛めた元SITの捜一刑事田伏と元SEの刑事長峰の凸凹コンビが主人公。

都内で発生した連続殺人事件。
凶器は一致したが、しかし、被害者に繋がりはない。
手がかりがつかめない中、事件はネットを通した劇場型犯罪へと拡大していく

・・・と言うお話。

ネットにまつわる犯罪や出来事が扱われていますが、なかなかリアル。
現代社会の暗部を描いていて、宮部みゆきさんみたい。

中盤からは福島の風評被害をページ数を使っての扱いで、その想いがものすごい。
福島県人としてはありがたいと思う反面、長峰のキャラなどが薄まって少し残念かな。

とはいえ読みごたえありの社会派ミステリー。
面白かったです。


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チョットだけョ 全員集合!!


「全員集合!!」シリーズ第11作「チョットだけョ 全員集合!!」(1973)を観る。

監督・脚本は渡辺祐介さん。
脚本は田坂啓さん。

今回はいかりやさんが医者に扮し「下町の太陽」気取りでか弱き者を治療する・・・はずがなく、仕事もろくにせず、女の尻を追いかけるロクデナシ。
そこに加藤茶さん扮する酒屋のごくつぶしが転がり込んできて・・・。

という話なんですが、全然展開せずこのシリーズで一番面白くない作品。
タイトルの「チョットだけョ」はテレビ「8時だョ全員集合」で一世を風靡した加藤茶さんのフレーズですが、テレビでの人気で映画に注力できなかったのかな。
いかりやさんのパワハラも復讐も中途半端だし。

唯一、いかりやのマドンナ役で出てくる小鹿ミキさんがいい味を出していますが、役不足だったかな。
せっかく福島・会津ロケも取ってつけたようでものすごく残念でした。

同時上映は「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(1973)。
リリーさん初登場!
観客は239.5万人とさらに増え、大ヒットとなっています。


ドラマ24 忘却のサチコ


ドラマ24「忘却のサチコ」(2018.10.13-12.29)を見終わりました。
全11話。

スペシャルドラマ 忘却のサチコ」(2018)に続き、婚約者に逃げられた幸子の、忘却の美食道を描いた作品。

脚本は大島里美氏ほか。
監督は山岸聖太氏ほか。

お店紹介のグルメと言うよりはサチコの編集者のとしての生態が面白く、連ドラとしては方向性がアンバランスだったけど、総じてサチコ役の高畑充希さんの怪演が圧倒的で最後まで。
最終回は見ごたえがあってよかったけど、結局何を楽しみにすればいいのか分からなかったかな。


マッドマックス 怒りのデス・ロード4


「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)を観る。

2015年のキネ旬外国語映画1位の作品。
観るタイミングを逃し、BSにてようやく拝見。

80年代、メル・ギブソン主演で大ヒットした人気シリーズの第4弾。
およそ30年の時を経て復活しました。
監督は変わらず70代の御大、ジョージ・ミラー。

ディストピアと化した世界を舞台に、生きる希望を失った男・マックス(トム・ハーディ)が、そのつもりはないのに、人助けをしてしまうお話。

私はシリーズ未見ですが、気にならずに見ることが出来ました。

砂漠の水の利権を牛耳るイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)に囚われたマックス。
ある日、イモータンの元から女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)らが逃げ出す。
逃げ出した中にはイモータンの子を身ごもる女性たちがいて、総出で捕獲作戦に乗り出す。
マックスは「輸血袋」としてイモータンらと追いかける羽目に。
しかし、マックスはそこから逃げ出し、フュリオサと手を組むことになった。
果たして一行はイモータンの手を逃れることが出来るのか?

・・・ストーリーはこうして書けるけど、しかし、この映画の魅力の大部分はそこにはない。

とにかく走り出したらノンストップで、壮絶な追いかけっこ。
もうこれが最高に面白い!!

重力を無視したバトルですが、爽快感が先に立ち違和感なし!

そして、物語も走りながらどんどん続き、停滞することがない!

さらに女性たちのビジュアルも掃き溜めに鶴のごとく美しい!

スタイリッシュな映像は70代の監督とは思えず、支持されるのも納得の作品でした。

基本はマックスの話というよりはフュリオサの話でしたね。
原題も「MAD MAX: FURY ROAD」。
FURYは「激怒」とも「狂暴な女」とも訳せるし、フュリオサにも通じた呼び方です。


ドリームハウス4


「ドリームハウス」(2011)を観る。

超名作映画「父の祈りを」のジム・シェリダンが作るホラーサスペンスと聞いて、興味津々で拝見。

主演は「007」シリーズのダニエル・クレイグ

家族のため職を辞したウィル(ダニエル・クレイグ)は郊外の家を購入し、穏やかな日々を過ごそうとした。
しかし、その家は誰かに見られている気配。
実はこの家、5年前に一家殺害事件が起こった場所だった。
ウィルは事件の真相を追ううちに、驚愕の事実を知ることとなる・・・と言うお話。

B級テイストの映画なんだけど、例えば前半の家族愛に満ちた生活ぶりはさすがジム・シェリダンと言った感じで、意外に見れる作品に。
そして、妻役のレイチェル・ワイズ、お向かいの怪しげな奥さんのナオミ・ワッツとも美人さんで目の保養にも(笑)。

真相は「シックスセンス」ばりの驚きでしたが、後半から畳みかけるような展開で進むのであっという間に結末へ。
とても面白かったです。

そして辻褄が合っているのか2度見てしまいます。
それで初めて「なるほど〜」と納得できる作品。


蜘蛛の巣を払う女3

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「蜘蛛の巣を払う女」(2018)を観る。

ドラゴン・タトゥーの女」(2011)の続編ですが、監督のデヴィッド・フィンチャーが製作総指揮となり、出演者も変更。
さらに、原作である「ミレニアム」シリーズの「2」、「3」をすっ飛ばし、いきなり「4」を映画化するという・・・。
全く別物として生まれ変わりました。

監督は「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレス。

舞台は北欧のストックホルム。
天才ハッカーのリスベット(クレア・フォイ)に仕事が舞い込んだ。
依頼者が開発したアメリカの軍事機密である核攻撃プログラムを盗み出すというもの。
果たしてリスベットは成功させるが、しかし、謎の集団に奪われてしまう。
その集団のリーダーこそ、リスベットの生き別れになった双子の妹のカミラ(シルヴィア・フークス)だった・・・と言う話。

今回は男を憎むリスベットの過去が明らかとなり、姉妹の壮絶なバトルが繰り広げられます。
前作のミステリアスな感じから趣向が変わり、アクション強めの娯楽作となっていました。

天才ハッカーならではのスゴ技が次々に登場し、テンポよく展開。
また、クライマックスでのハッカー仲間の力を借りての銃撃戦がすごい。
ご都合主義もなんのその、ハラハラドキドキの作品に仕上がっていました。

これは好き嫌いが分かれるかと思いますが、名作映画を観に行くわけでないのならこれはありかな。
恐らく続編も想定されているでしょうから、このぐらい「軽い」ほうがいいのかもしれません。


掟上今日子の乗車券3


西尾維新さんの「掟上今日子の乗車券」(2018)を読む。
シリーズ第11弾。

掟上今日子の色見本」(2018)に続き、親切守くんがパートナー。
掟上探偵事務所の警備員として働いていますが、この度今日子さんと旅行に出かけることになります。

しかしこの旅はバカンスでは無く、「営業」と称して、当て所のない旅に出る。
そして探偵の性なのか、行く先々で事件に遭遇します。

短編集で話は5つ。
寝台特急での殺人、旅先で出会った裁判官との推理合戦、小型高速艇での船長殺人未遂事件、水上飛行会社の社長自殺疑惑、夜行バスでの密室殺人未遂事件。

トリックのバリエーションを見せるために旅設定にしたんだと思いますが、事件の見方を逆に見るという意味では全て共通しています。
そこに「ない」ものを見るという。

偶然にも旅の最中に新幹線の中で読んだのですが、おかげで楽しく読めました。
さくっと読めて、面白かったです。

そして、書き下ろしのエピローグは次作「掟上今日子の五線譜」へのプロローグ。
隠立厄介くんも登場。
親切くんとの初対面、そして初対決。
実はこのやり取りで、今回の旅の本当の目的が見えてくる・・・。

次回も楽しみです。


BS笑点ドラマスペシャル 五代目三遊亭圓楽


「BS笑点ドラマスペシャル 五代目三遊亭圓楽」(2019.1.12)を見る。

BS笑点ドラマスペシャル 桂歌丸」(2017)に続く第2弾。
前作が「笑点」が始まるところで終わりましたが、本作はその「笑点」が誕生し人気番組になっていくまでを描いたもの。

脚本は寺田敏雄さん。
演出は猪俣隆一さん。

面白いのはやはり圓楽師匠の人となりが分かる、若き日のエピソード。
ドラマでは前半に当たる部分。

立川談志師匠(当時は柳家小ゑん)との交流や後の妻となる夫人との恋物語などが描かれ、「へぇ」という話ばかり。
特に妻・和子を演じる貫地谷しほりさんが流石の演技力で、ほのかなエピソードを感動にまで持っていくのがすごかったです。

そのキャストですが、主役の谷原章介さんをはじめ、駿河太郎さんの談志師匠、尾上松也さんの歌丸師匠、松尾諭さんの小円遊師匠など前作と同じなのも好感。
そうそう、三波信介さんを息子さんが演じていたのも良かった。
声がそっくりで驚きました。
このドラマでしかできないキャスティングですね。

次は柄本時生さんが演じた林家木久蔵(木久翁)師匠か、それとも塚本高史さんが演じた三遊亭楽太郎(六代目圓楽)師匠か。
いずれにせよ、第三弾があってもよさそうな気がします。


舞妓はんだよ 全員集合!!


「全員集合!!」シリーズ第10作「舞妓はんだよ 全員集合!!」(1972)を観る。

監督・脚本は渡辺祐介さん。
脚本は田坂啓さん。

今回は京都・祇園が舞台。
冒頭は活動写真風のイントロで、ドリフの面々が幕末の有名人である(らしい)ことが示されます。
楽しい趣向。

・・・それからおよそ100年。

主人公・近藤長介役のいかりやは置屋の婿養子。
自身を新選組・近藤勇の末裔と名乗っている。
しかし、競馬のノミ行為をするなどのろくでなしで、妻から三行半を突き付けられ、出ていかれてします。

同時に向いに住む、桂小五郎の子孫と名乗る日舞の師匠・桂忠次(荒井注)と、競馬の予想屋の鞍馬工作(仲本工事)と西郷風太(高木ブー)が転がり込んでくる。

・・・この3人はいつも無理やりセットにされてるなぁ。

いかりやは芸妓不足のピンチを、この3人と共に乗り切ろうと、ナンパに出かける。
紆余曲折あってやってきたのが、我らが加トちゃん。
なぜか女装して、しかも意外に可愛い(笑)。

メンバーは一計をめぐらし、加トちゃんこと月形半平太の子孫の月形ヒデオを舞妓にすることに。
さらにひな子(吉沢京子)という可愛い娘も入って、いつものてんやわんやの大騒動に・・・。

相変わらず下品ではあるけれど、今回も割と話はしっかりしている(面白さは微妙だけど)。
「男はつらいよ」と同時上映になったあたりからかな。

ちなみに今回は「男はつらいよ 寅次郎夢枕」(1972)。
観客も211万人と、200万と言う大台を突破しています。

・・・あ、伴淳三郎さんの耳の遠いやくざの親分は面白かったです。


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