なんかこんなの見つけたよ

映画と小説と舞台とドラマの感想ブログ。ときどき映画のロケ地めぐり。

デイジー3

デイジー











久々の韓流ムービー「デイジー」(2005)を観る。

中、韓、日の合作で、監督は香港の人、映画の舞台はオランダという山本政志も真っ青の無国籍ムービー。
口の聞けない絵描きの女性と、殺し屋と、刑事のラブトライアングル IN アムステルダム。
見ている間は飽きさせない演出でテンポもよく楽しんで見られ、さすが韓国映画、勢いあるね〜って感じです。
傑作「僕の彼女を紹介します」(2001)のチョン・ジヒョンも素敵です☆

でもストーリーが???

主演の一人であるチョン・ウソン扮する殺し屋は愛する人を密かに見守るという事でかなり肯定的に描かれているのですが、これが全く共感できない!!!
単なる迷惑なストーカーじゃないのかな、あれ?
そしてチョン・ジヒョンが話を出来なくなってからはストーリが失速し、もはや魅力なし。
刑事役のイ・ソンジェの損な役柄にもかなり同情。
まぁまぁ面白かったけど、見終わってなんだか釈然としない映画でした。

初恋

初恋











宮崎あおい主演「初恋」(2006)を観る。

「三億円事件」の実行犯は女子高生だった。

掴みのコメントで、自分の頭の中ではかなり面白そうなストーリーを思い描いたのですが、予告の映像とかを見ていると嫌な予感。
「もしかしてつまらないかもしれないかもな〜」という予感は見てみたら見事に的中してしまった。

というのもこの映画、描かれていたのは70年代全共闘時代。
その中でうだうだしている若者達の青春が描かれているのだがこれがやたらと古臭くて、タルい。
場末のジャズバーで延々と語られるよく分からない台詞には睡魔が襲ってきました。
うーん。

ここからはネタばれありでいきます。

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陽気なギャングが地球を回す(映画)

陽気なギャングが地球を回す












「陽気なギャングが地球を回す」(2006)を観る。

仙台在住の作家・伊坂幸太郎さんの同名小説(2003)の映画化ということで観に行ってきました。

これが意外に拾い物で、なかなか楽しめる映画でした!

大沢たかおさんが主演で、鈴木京香さん、佐藤浩市さん、松田翔太さん(松田優作さんの次男)らと共に個性豊かなキャラクターたちがギャングとなり、痛快な銀行強盗を繰り広げます。

CGを多用していて、初めは安っぽいな〜とも思ったのですが、テンポがよくまるでアニメを見ているような感じ。
そう、ルパン三世のような。
上映時間も91分とちょうど良い長さで、飽きずに楽しんで見られました!
これは快作です!


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29ミュゼ

旅から帰ってきました。
最後に見つけたのは尾道にある29(ふく)ミュゼというニュー・スポットです。
何でも大林映画の資料が豊富らしいとのこと。
これは行かねばと行ってみることに。


本陣は昔の宿場です


この施設は築150年、江戸時代の本陣跡の2階と3階を利用して、今年の1月にオープン。
ここのご主人は招福絵師の園山春二さんという方で、彼の作品や貴重な絵のコレクションが展示されています。
園山さんは各地で町おこしのプロデュースをされているそうで、福にちなんで全国に29のミュージアムを作ることを目標にしているそう。

そしてその中の一角に大林コーナーがありました!!
懐かしの尾道三部作のポスターを始め、大量のパンフや書籍、さらには「ふたり」のあの姉妹の人形まであるじゃないですか!

尾道三部作のポスター
手作り…なのかな?


それにしても大量の資料。
誰かのコレクションだったのかな?
そう簡単には集まらないだろうな〜、これは・・・。
何気に「アイコ16歳」とか高林陽一さんの資料がまじっているところなんか相当なツウぶりだと思うのですよ(笑)。

とりあえずこの前見た「姉妹坂」のパンフを読んでみました。
時間があるときにもう一度来たいですね〜。

入場料は300円。
園山さんがプロデュースしている招き猫美術館や尾道アート館との共通券だと500円です。

大田市大森の町並み

ロケ地の看板発見!

再び出雲を目指して車を走らせていると、でかい看板を発見!
映画「アイ・ラヴ・ピース」・・・ロケ地。

むむっ、これは。

時刻はすでに夕方6時。
帰りたいのになんてこったい。
映画は観てないけど寄るしかないじゃないか。

というわけで映画のロケ地である大田市大森へ。

大森は世界遺産暫定リストにも登録されていて、江戸時代の面影を残す町並みが美しいところ。
かつて石見(いわみ)銀山で栄えたこの町には役人や商人たちが暮らしていて、今はその古い民家を再生させ、カフェやギャラリーが次々にオープンしています。

大森の町並み
風情のある古民家
自販機もひと工夫

持っていた「るるぶ」によれば、ここは町内の一会社の社長さんが中心になってここまでになったそう。
個人の想いが世界遺産にまで広がるなんてすごいなぁ。
あまりに感動してしまい、町を歩いていたご婦人に「きれいな町ですね。この社長さんはすごいですね」って話かけたら、「ありがとう。それはうちの主人です」と。

ひぇ〜、失礼しましたm(__)m
偶然って、怖い。

松林宗恵映画記念館

お髭が渋い監督

島根県にいます。
夕方浜田を出て、一路出雲へ。
その途中、偶然知ったのが映画監督・松林宗恵さんの記念館!!
「まつばやし しゅうえ」と読みます。

映画好きの私にとって、これも何かの縁。
遠回りだったのですが、行ってみることに。

場所は監督の生まれ故郷である江津市桜江町。
山の中で、シオカラトンボが飛んでました!!
水のテーマパークである「水の国」の中にあって入場は無料!

松林監督といえば東宝の社長シリーズや「人間魚雷回転」、「連合艦隊」などの戦記もので有名な方。
30から下の年齢の方はあまり知らないと思うのですが、私は中学の時に映画の師匠ぽたおさんから「お坊さんなのに戦争映画や森繁の映画を撮っているんだよ」と教えられ、以来記憶にインプットされていました。

館内は監督の作品のポスターや、「太平洋の翼」で実際に使われたタイトルバックなど楽しいものが一杯!

懐かしい映画のポスター
「太平洋の翼」タイトル

ディレクターズチェアは座って撮影OKでした!

大和をバックに撮影出来ます

財津一郎さんの声による館内案内などもあります。
幅広いジャンルの映画を撮った監督の偉大な足跡を辿ることが出来る、いい施設でした。
帰ったら早速監督の作品を探してみようっと!!

ニワトリはハダシだ

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庶民のバイタリティ溢れる姿をユーモラスに描いた作品を撮り続ける森崎東監督の最新作「ニワトリはハダシだ」(2003)。
公開もなかなかされず、前々から見たかったのですが、遅れ馳せながらDVDで拝見。

ちょっと変わったタイトルですが、これは登場人物が言う台詞です(理由は観てのお楽しみ)。
知的障害者の男の子が主人公で、その男の子の人並みはずれた記憶力が災いして国家を揺るがす大事件に巻き込まれてしまうという騒動を描いています。

ハリウッドで映画化されたら絶対面白くなりそうな感じですが、これに在日、原発、北朝鮮など様々な問題が絡み合うため一筋縄ではいかない映画に仕上がっていました。

・・・でも監督の昔の作品に比べるとスッキリしているというか、丁寧に作られた分エネルギーが不足しているような感じも。
国家権力などに対する挑戦って、今の時代難しいのかなぁ。
それとも取り上げる題材が古かったのかなぁ。
なにかズレた印象を持ってしまいました。

チチ役の原田芳雄さんが存在感抜群で、ぶっきらぼうに息子を愛する役を好演していました。
ハハ役が倍賞美津子さんだったのですが、監督の「〜党宣言」と合わせて見たせいかこの組み合わせにとっても嬉しくなってしまいました(内容は全く関係無いのですが)。

ちなみに監督の作品では「時代屋の女房」(1983)と「釣りバカ日誌スペシャル」(1994)が私は好きです。

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生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言

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ニワトリはハダシだ」(2003)を見る前に同じ森崎東監督の「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」(1985)を見ました。

「ニワトリ〜」の出演者である原田芳雄さんと倍賞美津子さんが主演。

ものすごく奇抜で、しかも長いタイトルですね(笑)。
私は長年この映画の内容を「女性の自立を目指した倍賞美津子さんが選挙に立候補して活躍する」のだと勝手に思っていました(笑)。
だって「党宣言」なんだもん。

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ある意味「釣りバカ日誌」ロケ地めぐり

東京は神田にいます。
食事をしようとホテルの周りを散策していると気になる看板を発見。
一度通りすぎて、また戻りました(笑)。

発見!

おおお、西やん!
こんなところで会うとは奇遇ですね。

看板を見ると「釣りバカ日誌9」(1997)で撮影されたと書いてあります。
小林稔侍さんと風吹ジュンさんが大人の恋をする回ですね。

映画では鹿児島の川内(せんだい)が舞台で、宮城の仙台と間違えるというギャグ(?)があります。
この釣具屋のシーンはおそらく最初に出てくる、いかにハマちゃんが釣り好きかを表すシーンとして出てくると思うのですが、全然覚えていません。

釣具の桜井

店の名前は「つり具の櫻井」。
釣具のメーカーで、神田・今川橋の交差点に店を構えています。

地下にある店内に入ると「和竿」が雑然と置いてあり、シブイ感じのお店。
明治18年(1885)創業で、全国からこの「和竿」を求めてファンが訪れる釣具の名店だそう。
私は釣りに関しては全くの無知なので、見ても何のことやらさっぱり分からなかったのですが、ファンにとってはたまらないんだろうな〜。

西やん真剣すぎ!

西やんの写真やサインも飾ってありました。
もしかして鈴木建設はこのあたりにあるという設定なのかな??
というわけで期せずしてロケ地めぐりをしてしまったというお話でした。

最後の息子3

最後の息子 (文春文庫)
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吉田修一さんの「最後の息子」(1999)を読む。 

この本には3つの短編が収められていますが、表題作である「最後の息子」がダントツで面白いです。
主人公が自分で取ったビデオを見ながら、オカマの閻魔ちゃんとの日々を回想していく物語。
最後、タイトルの意味がわかるところでなんとなく感動してしまいました。

残り2つ。
「破片」は全然面白くなくて、読むのに時間がかかってしまった。
「Water」は高校の水泳部が舞台で爽やかな感じ。
バスの運転手が言う
「坊主、今から十年後にお前が戻りたくなる場所は、きっとこのバスの中ぞ!ようく見回して覚えておけ。坊主たちは今、将来戻りたくなる場所におるとぞ!」
という台詞にぐっと来た。

ロスト・イン・トランスレーション3

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
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久々に洋画をレンタルしてきました。
「ロスト・イン・トランスレーション」(2004)。
2年前の春に公開された映画で、いろいろな賞をとった作品です。

日本が舞台ということもあって当時とても見たかったのですが、なぜか見逃していました。

監督はソフィア・コッポラ。
「ゴッドファーザー」のフランシス・フォード・コッポラの娘です。
主演はビル・マーレイ。
「ゴースト・バスターズ」で有名な俳優さんですが、私は「恋はデジャ・ブ」(1993)が超オススメです。


サントリー・ウイスキーのCM撮影のために日本にやってきた往年のハリウッド・スターが夫と共に来日した美人若妻と出会う物語。
共に人生の孤独を感じている二人が日本という異国の地で出会った事から生まれるドラマを叙情的に描いています。

男と女が見つめあったらすぐにベッドインというようなハリウッド映画ではなく、心に穴を持った二人の大人がそれを埋め合っていく様子をじんわりと描いていてなかなかいい映画でした。
日本の、ウエットな感じが意外と主人公たちの心象風景にぴったりで、東京を舞台にしたねらいがよく出ていています。
ただあまりにも表面的な日本しか出てこないのがちょっと残念ですが…。

おじさんになってもあんな恋が出来るなら、おじさんになるのもいいなと思える映画です。


…ちなみによく笑えたのは“ロジャー・ムーア”かな。

ミリオンダラー・ベイビー3

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もう1本レンタルしてました。
クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)。
アカデミー賞作品賞をはじめ、監督、主演女優、助演男優の4部門の受賞した名作です。

昨年の今日公開されたこの映画も映画館で見るつもりが見逃していました。

こちらも「ロスト・イン・トランスレーション」(2004)と同じくおじさんと若い女性の物語でしたが、やはり格が違いました。

イーストウッドの映画は物語としての強度が高い!言ってみれば、

地震が来ても絶対崩れない。100人乗っても大丈夫。

そんな感じです。

クリントは「この映画はラヴ・ストーリーであって、ボクシング映画ではない」と語っていて、観てみると確かに恋愛映画でビックリ。
クリント扮するボクシングの老トレーナーがこの映画の主人公。
そこにヒラリー・スワンク扮するマギーがボクシングを教えて欲しいと尋ねてくる事から物語が始まります。

前半の、ボクシングを教え、タイトルを狙うまでに成長させる物語だけを想像していたので後半からの展開は予想できませんでした。
この辺りの展開は是非映画で見て欲しいところですが、イーストウッドらしいストイックな大人の恋愛が十分描かれていました。

ラスト近くの、ヒロインのガウンに書かれた文字の意味を知る瞬間、そこにイーストウッドのヒロインへの愛を知り、感動の涙を流す事出来るのです。

脇役の、モーガン・フリーマンもいい味を出していて、サブ的なエピソードも光っています。
見て納得の「映画」でした。

ウルトラマンメビウス

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ウルトラマン生誕40周年を記念して作られた新シリーズ「ウルトラマンメビウス」(2006)。

4月から放送が始まっていて、今日現在8話までが放送されています。
ウルトラマンなんて【80】(エイティ)以来見ていなかったのですが、友人の勧めで見ています。

友人は私の映像人生に大きな影響を与えてくれた方で、その彼がもっとも熱中していたのがウルトラマンを始めとする円谷プロの特撮ものではなかったかと思います。

で、1、2話を見た感じではまさに私ら世代の、【80】の正統な続編っといった感じでした。
サッカー選手とか幼稚園の保母さんなどをいきなりウルトラ警備隊GUYSに入れるあたりがかなり強引でイマイチでしたが、先週久々に見た7話はなかなか面白かったなぁ。
健啖宇宙人ファントン星人というグルメな宇宙怪獣と石井愃一さんとのやりとりは最高でした。
石井さんは渥美清さんの最後のお弟子さんで、お話をしたことがあり親近感があります。

ウルトラマンも時代が変わり、怪獣を倒してもその時に町を破壊すれば非難されるため、町を壊さないように慎重に闘ったりしています。
昔の怪獣がデータファイル化されていて、現代のテクノロジーを駆使してミクラスやエレキングが復活するなど昔を知っていると楽しめたりもします。
子供よりお父さんには楽しめること請け合いですね。

ちなみにこのウルトラマン、円谷英二の生まれた我が故郷・ふぐすまでは放送されていないのです!
何回か見逃したうち、実家で見ようとして見れなかった回があり悔しい思いをしました。
頼むよ、TUF!


吾輩は主婦である5


愛の劇場「吾輩は主婦である」(2006.5.22-7.14)が始まりました。

今週からスタートのクドカンドラマ
なんとTBS系月曜から金曜の昼1時からの毎日放送される昼ドラ枠。

毎日クドカンドラマが見られるという幸運が舞い降りたのです!
人気脚本家が昼ドラを書くなんて聞いた事ないです。

主演は斉藤由貴さん。
マンハッタン・ラブストーリー」(2003)の小泉今日子さんのような80年代アイドルの起用にはクドカンの趣味が感じられます。
自分の好きだった世界を大人になって叶えられるなんて憧れてしまいます。

タイトルは夏目漱石の「吾輩は猫である」のもじり。
斉藤由貴さん扮する主婦のみどりが家計簿のやりくりに集中しすぎて、その体に夏目漱石先生が乗り移ってしまうというストーリー。
現在第5話まで放送していますが、5話目にして漱石先生が乗り移りました。
斉藤由貴さんが「〜じゃ」という先生風の言葉遣いで話し始め、態度も急変。
周りはてんやわんや。
これから一体どうなる?っていう感じです。

全40回というとてつもなく長い物語。
クドカンも20話ぐらいまで書いたところでネタが尽きたらしく、20話から30話あたりは逆ギレして書いていたんだとか。
でもこの20話から30話あたりが話が盛りあがって面白いらしいです。

また旦那役の及川光博さんや川平慈英さんなどと繰り広げる突然のミュージカルも見物で、そのシュールな展開に奥様がついて行けないのではと心配してしまうほど。
さらにクドカンドラマには欠かせない赤いトレーナーの女・池津祥子さんがお向かいのクリーニング屋さん・やすことして登場しているのですが、これがまたはっちゃけた役柄で大いに笑わせてくれます。

リアルタイムで見られませんが、毎日ビデオ録画でしっかり見ていきたいと思います。
今ならまだ話について行けると思うので、よかったら一緒に笑いあいましょう!

ちなみにナレーションは本田博太郎さん(夏目漱石役)です。
本人役で出ないかなぁ。



事件


野村芳太郎監督の「事件」(1978)。

佐々部清監督が映画「半落ち」(2004)を作る際に何度も見直し参考にしたそうで、法廷映画の傑作として名高い映画です。

第2回日本アカデミー賞で、作品賞、監督賞(野村芳太郎)、主演&助演女優賞(大竹しのぶ)、助演男優賞(渡瀬恒彦)、脚本賞(新藤兼人)、技術賞(川又昴)と7部門の最優秀を獲得した作品でもあります。

・・・大竹しのぶさんの、同じ作品でのW授賞ってどういうこと???

見てみると芸達者な出演者陣による法廷でのやりとりはなかなか面白かったです。

特にいいのは渡瀬恒彦さん。
殺された女性のヒモ役なんですが、もう絶品の演技です。
「この辺で寝っ転がって見ていたんだよ」というところなんか最高。
これを見ただけでも満足です(見ていないと分からないですね)。

しかし、古い作品だけに今見るとそうでもないかなと思ってしまうところもいくつかありました。

まずはその法廷シーン。
全編に渡って描かれる法廷シーンは当時としては斬新だった(?)のかもしれませんが、今見るとその後さまざまな映画やドラマで見本になったせいか傑作というほどすごいとも思えませんでした。
約1名、ものすごいへたな演技をする人もいたし(見ているとずっこけてしまうほど)。

あと音楽。
予告編でもアピールするほど当時としては斬新だった(?)楽器というのがエレクトーン!
エレクトーンは今は映画音楽のウリにはならないだろうな〜。
ちょっと過剰に使用されていて、「砂の器」(1974)、「八つ墓村」(1977)と見てくると自己模倣になっているような気がします。

古くなっても良いものもありますが、時代と共に古びてしまうものもあるんだなぁと思いました。

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