映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」(2017)を観る。 

直木賞を受賞した黒川博行さんの「破門」(2014)の映画化。

小説「破門」は「疫病神」(1997)を第1作とする「疫病神シリーズ」だそうで、5作目。
だから映画のサブタイトルに「ヤクビョーガミ」って入っているんですね。
カタカナが軽いなぁと思ったけど、映画自体がコメディタッチなので、見終わったあとは気にならない。

映画化はこれが1作目となりますが、主人公の2人、桑原(佐々木蔵之介)と二宮(横山裕)はすでに腐れ縁の仲。
出会いなどのまどろっこしさはなく、違和感もなし。 
とにかく2人の関西弁を駆使したやり取りがユニークで、笑いながらテンポよく楽しめます。

また、今回は映画出資詐欺がモチーフですが、首謀者役の橋爪功さんの小悪人ぶりが絶品でこの映画の価値を何倍にも高めています。
映画館で観て損はなかったかな。