スーパープレミアム「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」(2018.11.10)を見る。

脚本と演出は戸田幸宏さん。

ドローンを駆使したオリジナルドラマということで、どんなものか見てみることに。

主人公は眞島秀和さん演じるITベンチャー社長の坂口雅彦。
いかにもなイケイケ社長ながら、どことなく屈折した感じの社長。
パーティの帰りに路上で眠り込み、目覚めるとカラスが声をかけてくる。
「俺と体を交換しないか?」

人間の言葉を話す、頭のいいカラス。
すべてを見通しているようで、まるでメフィスト的です。

男はカラスの提案に同意し、カラスとなる。
そして、大空へ!

ドローンの見た目を使った飛翔シーンはなかなか爽快で、いい感じです。
そこからカラスの目線で坂口が知ることがなかった、関わってきた人々の裏の顔を覗き見、真実を知る。

・・・まぁ、ありがちな話ではあるけれど、ドローンを使っていることで真新しさはある。

例えば直属の部下と妻の不倫のシーン。
高層ビルの窓からの見た目ということにリアルさがありました。
メイキングでは妻を演じた野波真帆さんが部屋にカメラがないことに戸惑ったようなことを言っていましたが、役者2人がカメラを感じることなく演技をするというのは面白い空間だったのかもしれません。

ドローンはあくまで道具の1つなので、こうやって無理に使うことは今後は無いのかもしれませんが、ドラマの実景以外にも使い方を探る価値はあるかもしれません。