B級スポットというワケではありませんが、風景の一部というにはどうにも咀嚼し辛い素敵な建築物があります。 それが給水塔。 気にかけて街を歩くとちょっと楽しいです。
京王線「国領」駅から地図上を垂直に南下すると、多摩川にぶつかる手前で見つけることが出来るのが多摩川住宅という巨大団地、その多摩川住宅に建つ給水塔を見たくてブラブラしてきました。
自宅から自転車で訪れることの出来る距離とあって、どんなフォルムの給水塔かなぁ・・・、といつもと変わらない気持ちで多摩川住宅に足を踏み入れたのですが、僕はここ多摩川住宅で、自身の”団地における給水塔感”みたいなものを覆されることになりました。オオゴトだ。
そもそも給水塔は、その立地で大きく2分することが出来るだろうと考えていまして、ひとつは浄水施設などに隣接する給水塔、でもうひとつは団地に併設している給水塔です。大概の場合、前者は大型で後者は小型の給水塔ということがほとんどです。
そして、給水塔は1スポットにつき1塔というのが常です。ブログにアップしたものや、それ以外も含め40以上の給水塔を見てきましたが、この傾向は共通していまして、これはもう「そういうものなんだろうなぁ」と思っていました。
ところがココ多摩川住宅の給水塔においては、不文律とも思われた「団地の給水塔は小型&給水塔は1スポットにつき1塔」というルールが、まるで無いもののようでした。
多摩川住宅には、なんと給水塔が全部で5本も建っていたのです。しかも結構なサイズのものが。これは驚きです。なんていうか、フィーバーしている感じです。フィーバー団地です。フィバ地ですね。