札幌の悩めるバレエ・フィギュアスケート・ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

【Facebookページ】https://www.facebook.com/ballet.figureskating「いいね!」よろしくお願いします。

私のパーソナルトレーニングご予約希望の方は
月曜〜土曜 新琴似中央整骨院(インターネット予約)
http://shinkotoni-central-training.com/ballet/

火曜・土曜 メディフィット整骨院(電話予約)
http://medifit-scenes.com
それぞれ予約方法や料金に若干の違いがありますので
ご確認の上ご予約ください。

人間の身体は左右非対称 3(ひとまず最後の予定)

「ドローイン」は間違いなのか?

昨日、年末に受講した呼吸セミナーを新琴似中央整骨院スタッフへ
勉強会という形で紹介したときにスタッフの中で出てきた疑問の一つがこれでした。
13726631_1291620094242773_2002519872597617436_n

ドローインを活用してあばらを締める意識を持つことと、
セミナーで紹介されているIAPという腹圧の意識を高めるアプローチが
矛盾しているように感じられるのですが、どちらが正しいのか。

楽しいですね。同じ志を持った仲間とディスカッションしている時間は
かけがえのない時間になります。

さて、我々の現在の時点で至った結論は「一流はどれでも使いこなしている」でした。
どれが正しいという考えではなく「なるほど、そういう使い方もあるのか」と
様々な身体の使い方を自分のものにしていくことができる人が結果を出せる体へと
変わっていくという部分で一致しました。

もう少し補足するならば、「正しい」「間違い」と断定することはもったいない行為であり、
今までうまくいっていたケースはなぜうまくいっていたのか、うまくいかなかったケースが
新しいアプローチでなぜうまくいったのかを考え、どうやって使い分けていけば良いのかを
考えていくことができれば「引き出しが一つ増える」という捉え方になります。

このブログはダンサーが多く見ているので、ここでヤン先生の言葉を引用します。
原文はこちらから

「例えばね、『昨日、私はこんなに素敵なものを買ってきたのよ。だから皆で試してみましょうよ!』でいいのですよ。そんな感じで、あなたの生徒に伝えようと考えてみてはいかがですか?」

新しいアプローチを現場に取り入れるときに注意しなければならないのは
「今までの考えは間違っていました。今日からはこれでいきます」と、
過去を全て否定してしまわないようにすることです。
だって、少なからず今まではその方法でそれなりに上手くいっていたのですから。

真面目な人ほど0か100かで考えてしまいがちです。
どうか、今までの自分の努力を否定せずに前に進んで欲しいです。
さて、このアプローチをご紹介できるタイミングは3月の大阪になりそうですが、
詳しい日時はもう少し後に公開となります。

私たちのチームはドローインもブレーシングもIAPも相手と状況に合わせて
使い分けて指導していこうと思います。 

人間の身体は左右非対称 2

前回は、人間の身体は左右非対称に作られていると書きました。
そして今回は、その左右非対称がバレエダンサーや新体操選手などに多い
特発性側湾症と関係があるのではないかという仮説を書いてみようと思います。

その前に「特発性」というのは「原因がわからない」という意味ですので、
これから書く仮説もあくまでも「特発性」に対しての要因の一つである可能性について
書くということを前提にお読みください。

決してこれが原因であると特定しているわけではありません。

さて、先日メディフィットコンディショニングラボで行なわれた泉篤弘先生の
呼吸セミナーの中で語られた解剖学的左右差の中で、横隔膜の筋肉は右側が
太くて長いということを知りました。
その太くて長い筋肉は背骨の右側についています。
(ネットで「横隔膜 起始停止」と検索すると左右のサイズが違うイラストを見つけることが容易になります)

人間は1日に約2万回呼吸をするそうです。
つまり、息を吸うたびに2万回、背骨の右側が反対に比べて少しだけ強いテンションがかかるわけです。
ここに着目して身体を呼吸から整えていくという考え方がプロスポーツの世界から導入され始め、徐々に広まりつつあります。

さて、ここからは私の仮説を書いていこうと思います。

「関節弛緩性の高い骨格」を持っている人がこの影響を受けると、一般的な人よりも
影響を受けやすいのではないか?と考えています。
実は特発性側湾症の人たちの多くは、なぜか背骨が右側へカーブすることが多いのです。

特発性=原因が分からない

しかし、なぜか右側にカーブするパターンが多いのです。
これは構造的に右側にカーブしやすい何かがあるからだと考えるのは自然だと思います。
そして人間は左右非対称に作られている上に、背骨の右側に強い筋肉が付いているという
構造的な特徴を持っているのであれば、要因の一つとして充分に考えられるでしょうし、
それを踏まえたエクササイズを行なうことは、予防や進行の抑制に対して直接的な
アプローチの一つになりうるんじゃないかなと思うわけです。

セミナーでは様々なブリージングエクササイズを習いましたが、
ある程度姿勢を評価できる環境で行なわなければ、トリックモーションが見抜けなくて
結局やっているつもりでできていない結果「効果が見られない」という結論に
なってしまう可能性があります。

ただ、呼吸が大切だと意識するだけでも姿勢が良くなる可能性があるとも考えています。
踊る前になるべく姿勢を意識して腹式呼吸を丁寧に行なうだけでも、
もしかしたら良い結果につながるかもしれません。

今後はもう少し呼吸と姿勢の関係を学び、私自身のセミナーで皆さんに直接お伝えできるように
準備をしていこうと思います。

本来はもっと色々分かってから書いた方が良いのでしょうが、
これを読んだことがきっかけとなり、研究者の方々が本格的な研究に取り組んでいただける可能性を考え、泉先生のセミナーの営業妨害にならない程度の情報公開をさせていただきました。
 
早く出した分、取り組むタイミングも早くなりますからね。
特発性側湾症に悩む全ての人にとって良いアクションが広まることを願っています。 

人間の身体は左右非対称 1

身体の左右非対称に関してシリーズにして書いていこうと思います。

先日受講した「呼吸セミナー」のあと、様々なクライアントさんの身体の使い方を
セミナーで学んだ観点でチェックしていくと、驚くことに本日までチェックした人
全員がセミナーの内容どおりの左右非対称の動きをしていました。

人間には右利き左利きがあり、得意な動きも様々違うのですが、
そういった問題ではなく、ほぼ共通した「構造上の左右差」が発生していたわけです。

その原因は心臓が少し左にあることを始めとして、様々な臓器は
左右対称に収まっておらず、多くの人が左右対称に存在しているように感じていた肺に至っては
ハッキリ大きさが違うことが挙げられます。
肺のサイズの左右差は、それを動かす横隔膜の左右差とも深く関連しています。

構造上、肺の大きさと横隔膜のサイズが左右でハッキリ違うということは
私たちが「コア」や「体幹」などと呼んだり、
「引き上げ」などと呼ぶ身体の中心が、左右対称ではないということなんです。

つまり、左右非対称な身体を使って左右対称の動作を目指していると理解することが大切なのです。
 
この弱点を理解しているのと理解していないのでは、
動きやすさに大きな影響があることがわかりました。

ここからは私の仮説であり、しかしカンの良い人ならば共感してくださると思う話として、
横隔膜の左右差は、特発性側弯症と密接に関係しているだろうと考えています。
つまり、側弯は呼吸と関係していて、呼吸からのアプローチを使えば
側弯の進行を抑えることにつながるのではないかと考えています。

その理由は次回書きます。  

ウィップクラッキング体験してきました【動画あり】

数年前からとても気になっているパフォーマーがいました。その方はダミアンナオミさんという方で、ムチとダンスを融合してステージに立たれています。

当時twitterで誰かのリツイートから存在を知り、ムチの美しい軌道が写り込んだ写真に目を奪われて興味を持ったのです。
image


最近では映画「土竜の唄」の菜々緒さんにムチの技術指導をされています。


道具を自分の身体の一部のように扱う為には自分の身体を知る事と道具の特性を知る事の二つが必要になります。
私はこの感覚がとても好きで、スキーもフィギュアスケートも新体操もジャグリングもムチも全て同じ存在だと感じています。

今回東京滞在の中でお会いしてお話でもできないかメッセージを送ったところ、なんとウィップクラッキングのレッスンをしてくださることになり、新年1月2日に体育館を借りて体験してきました。

感想としては、思った通りの難しさと楽しさでした。
簡単にはクラッキングできませんし、ムチの末端まで意識が繋がった瞬間の面白さは期待通りの楽しさがありました。
その日のうちに編集してくださった動画がこちらです。


これだけ長い道具の末端まで意識をつなぐ為には、タイミングとイメージが非常に重要で、こういった道具を使う事はダンサーだけに限らず、全てのアスリートにもオススメだと感じました。

私自身は純粋にウィップクラッキング自体が楽しいと感じましたが、各自の競技やパフォーマンスの何かのヒントとしてきっかけになるとも思っています。

興味を持った方はナオミさんの指導を受けてみてください。定期的にレッスンされています
とても分かりやすく教えてくださいましたし、教える時の組み立て方にも非常に共感しました。

バレエ、フィギュアスケート、新体操などと一見全然違う世界にこそ、自分の感覚を引き出すきっかけが眠っていたりします。
あなたも6フィート先まで自分の身体伸ばしてみませんか?

とっても楽しい時間になりました。
ナオミさんありがとうございました!!image

呼吸が姿勢を作る

image

メディフィットコンディショニングラボ主催の呼吸セミナーを受講してきました。
申し込み開始直後に定員になった前評判通りの非常に価値ある時間となりました。

講師は昨シーズンまでレバンガ北海道のトレーナーを務めていた泉トレーナーです。
image


彼は柔道整復師、鍼灸師、アスレチックトレーナーと、日本でトレーナー活動するのに重要な資格を全て持っており、さらにはメディフィットコンディショニングラボの院長でもあります。
いつも新しい本を読んでいて、日本各地の講習会で学んでいる人です。

今回彼が行なったセミナーは、呼吸の重要性を改めて感じる機会になりました。

特に印象的だったのは、人間の身体はそもそも左右非対称なので、それに合わせてエクササイズする事で左右対称に動く事が出来るという話です。

最近、体幹とかコアとか言葉だけが一人歩きしている感がありますが、そのコア自体は左右非対称なのです。
なんせ肺のサイズは左右で大きく違いますし、心臓の場所をはじめとして、あらゆる臓器は左右非対称に収まっています。
そしてコアで重要な横隔膜もまた左右非対称なわけです。

これをふまえて姿勢の組み立てを呼吸から丁寧に紐解いていく内容でした。
image

まさに目から鱗の発見が多く、自分の体の感覚も弱点とエクササイズ後の機能改善がはっきり分かり驚きの連続でした。

身体はもともと左右非対称であると考えた方が自然なことが体感を通して感じられる時間になりました。
これをダンサーの身体と関連づけてお伝えできるように、もう少し学びを深めて行こうと思います。

コアを鍛えても怪我の予防には繋がらない

さて、丁寧に書かないと誤解を招く記事を書くことにします。
(丁寧に書いても誤解を招くかもしれません)

学術論文、学会発表などの情報との適切な距離感、付き合い方のお話です。

私のブログで度々引用させていただいているセラピストさんである
mayukoさんの書かれた記事の中に出てきた学術論文で
コアを鍛えても怪我の予防には繋がらない」という結論が出たようです。
(ここまで読んだ人は最後まで読んだ方が良いですよ)

良かれと思って「体幹トレーニング」をレッスンで取り入れ始めたお教室にとっては衝撃的ですね。 

ただし、結論だけ読んで決めつけてしまうようなことだけは決してしないでください。
そういうのを「思考停止」と呼びます。

”頭の良い人が ” ”権威のある人が”
”専門家が” ”昔から伝統的に”
”学会で” ”学術文献の中で”
”教科書で” ”専門書の中で”

こういった要素は思考停止を生みやすいですね。
ただ、一次情報をよく調べたり、定義や前提、評価方法や検査方法を
知らないままで結論だけを自分の環境に当てはめてしまうのは
あまりにも乱暴で危険です。

リテラシーが低いままに断定的な結論を信じてしまうと、
真逆の結論が出ている論文に出会ったときに混乱してしまいます。
(同じ研究に対して真逆の結論になる論文は結構たくさん存在します)

世の中の本当に頭の良い人たちの中には、学会に嫌気をさして離れてしまっているという人も 
ある一定数いると聞きました。
研究発表における限界というのがあるのですが、 詳しく書くと長くなるので簡単に書くと
同じ条件でたくさんの人数を調べるためには検査項目をシンプルにしなければならず、
シンプルにすると現実の環境から離れた検査になるという感じです。

それでも研究する価値があるので、ある一定数の人は研究の世界に残り、
他方でこの限界や制約を超えた中で調べたい人たちは小グループの勉強会で
情報交換を行なうようなスタイルに変わっていくので、発表されないまま
一部の人間の中で広まっていったりするわけです。

話を戻しましょう。

mayukoさんの記事の中にも書かれていますが、
・検査をしたからみんなが怪我に対して気をつけるようになった
・そもそも動かないで調べる検査だったので検査と実際の現場での差があった

と、いろいろな要因が解説されていれば、
「えー!コアトレーニングしても怪我の予防にならないのー!?」
なんて決めつけて慌てる人が生まれないわけです。

そしてこのように研究結果や学術論文の情報を
結論だけ抽出して語ることがいかに危険なのかを知れば、
「自分で考えなければならない」といういつも生徒や子供に伝えている言葉が
自分にも当てはまるということに気がつくことができるのではないでしょうか。

もう随分広まってきていますが「レッスン前にストレッチしてはいけない
という考え方も、自分で考え、いろいろ調べ、一次情報も確認して、
その結果自分なりに結論を出していくことが重要なのです。
 

誰かの言葉を鵜呑みにするのは楽なのですが、
それは思考停止なのです。

手間ですし、面倒なのですが、それでも必死で調べていろいろな人に聞いて、
どちらの言い分も理解して、自分なりに結論を見出すことが 
リテラシーを高めて不安を取り払う唯一の方法なのです。 

A.O.D.T主催「ダンス指導者と治療師のためのワークショップ」

私がバレエダンサーと沢山関わるようになり始めた頃は、書籍もましてやネットも
日本語で書かれた役立つ情報はほとんどありませんでした。
 
あちこちに痛みを抱えたバレエダンサーに対して、動作と痛みの関連性や
どのようなアプローチでトレーニングを行なうべきかの概念やイメージを探す日々です。

その時期(今もですが)にインターネットでバレエに関連する怪我を調べれば 
必ずと言っていいほど辿り着くブログがありました。それは、


いけちゃんのblog」 


ネット環境にあり、痛みを抱えたバレエダンサーや、そのサポートをすることになり
困ったり悩んだりした経験のある人なら知らない人はいないであろうブログです。

特筆すべきは圧倒的な情報量です。
困っている人にとって、情報量は多ければ多いほど心強いものです。
そしていけちゃんのblogでの情報を基にしてキーワードを抜き取って調べると、
更に問題解決に近づいていくわけです。

当時、本当にお世話になりました。

その後、AODTセミナーでお会いした時(3年前)には、
「あ、本物のいけちゃんだ!」と心の中で思いつつ、
毎年AODTセミナーに参加されているという話を聞いて、感銘を受けたことを
今でもはっきりと覚えています。

さて、そんないけちゃんこと池島いとえ先生が、AODTセミナーに講師として
登場することになったのです。
15442362_1239765762761540_2228843784470127714_n
そして今の今まで知らなかったのですが、池島先生は医療系国家資格を4つも
取得されている方なんですね。(柔道整復師、鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師)
沢山あれば良いって訳ではないかもしれませんが、これだけの肩書きと実力を
兼ね備えている人がバレエ界にいることは、財産と言っても過言ではありません。

今回のワークショップの面白いところは同じ内容を年齢別で日を分けて行なうことです。
第1回小中学生、第2回高校生〜30代、第3回40代以上を対象にしています。
これは非常に意味のある分け方で、似た年代で似た条件の人たちのほうがエクササイズの
紹介が非常にスムーズになります。ある人にとっては物足りなくてある人にとっては
キツすぎて無理がかかるということが減るので、時間効率が良いのです。
また、成長期の体の特徴や、大人からバレエを始めた方の体の特徴など、それぞれ
フォーカスするポイントが変わってくることに対しても対応しやすいですね。

 対象者はダンス教師、現役ダンサー、セラピストとなっていますので、
興味ある方はぜひご参加されてはいかがでしょうか。
ホームページはこちらです。 

すべては「ひとつ前」に起きている

ダンスでもスケートでも「止める」「回る」「曲がる」「飛ぶ」という動作の練習をするときに、
その行為自体を意識して集中して練習しても上手くいかないケースが多くあります。

その場合「動作の直前」にどんな意識でどこの筋肉を使って何をしているのかに
注目してみてください。
 
すると今まで見えてこなかった発見ができるはずです。
体がぶれてしまい、上手く止められない人は
止める前のタイミングに何かを「していない」のです。 

それを準備と呼んだりイメージと呼んだりする指導者がいます。

飛ぶのが苦手な場合、飛ぶ直前の準備が原因で飛べなかったり、
曲がる直前の体の向きや重心の違いが次の動きへのつながりを消してしまったりします。

何か困った時は、直前の動きを上手な人と見比べたり、
自分の動きを見直してみることで大きなヒントを見つけることができますので
「止められない」
「回れない」
「曲がれない」
「止まれない」
って思っていたら、その直前に行なっている準備をいろいろ探してみてください。
何かやっていないことがあるはずです。 

「センス」の正体

世の中には「センス」がいい人って沢山いますね。
今日は「センス」の正体について迫ってみようと思います。

皆さんはセンスって、生まれつき持っているもののようなイメージありませんか?
センスがない人はいつまでもセンスがなく、鍛えようがないのでコツコツ努力するしかない。
そんなイメージが一般的なのではないでしょうか。

そこでセンスと呼ばれる得体の知れない「何か」 を少し
掘り下げて考えてみました。 

世の中で「センスいい」 と言われる人はどんなシチュエーションで
どんな対応(反応)をするからセンスがいいと言われるのでしょう。

例えば、
・言われたことをすぐに真似して動ける
・生き生きとした表情でダンスに感情を乗せることができる
・気の利いた会話や返答を返すことができる
・おしゃれな服を組み合わせて着ている


こんな感じでしょうか。
これらには共通点があることを発見しました。



すべて「仕組みや法則にのっとった行動をしているだけ」なのです。


 
上の三つを違う言い方にして書いてみましょう。
・見たり聞いたりした情報を正確に再現する能力
・感情を見ている人に適切に伝える能力
・相手が心地よいと感じる回答を選択する能力
・色や形をトレンドの法則に合わせる能力

これらはすべて学習可能であり、
トレーニングによって身につけることができるわけです。 

もう少し書き方を変えてみるとさらにイメージしやすくなります。

・体を思い通り動かす練習
・心を思い通り動かす練習
・最適な伝え方を選ぶ練習
・最適な重ね着を選ぶ練習

こんな感じでどうでしょう。

練習(トレーニング)可能なのがイメージついてきたでしょうか。
世の中の「センスいい」と呼ばれる人たちの一部は、これを無意識に行なうので、
身につけることができないような気がしてしまうのです。

しかしこれらの仕組みや法則が分かっていると短期間で能力を
身につけることができます。 つまりセンスいい人になれるわけです。

昔は情報を手に入れることが困難だったので、
偶然法則を見つけた人だけしか「センス」は手に入らなかったのですが、
最近は「センス」の仕組みや練習方法をネットから探し出せるようになったので、
仕組みや法則を調べて、それに合わせて練習すると
センスを手に入れることができる時代になりました。

例えば、いくつか実例を紹介するなら、

 ・言われたことをすぐに真似して動ける
武井壮の運動理論を調べる 
・生き生きとした表情でダンスに感情を乗せることができる
エモーショナルトレーニングに参加する
・気の利いた会話や返答を返すことができる
伝え方が9割を読む
・おしゃれな服を組み合わせて着ている
校閲ガールを見る

などの方法などはいかがでしょうか。
これがすべてではありませんが、センスを磨く方法を知ることができたはずです。

現代は、センスのいい人と今はまだセンスがよくない人の差が
埋まりやすい時代になったと思っています。
そして努力次第で追い越してしまうことも可能なほど、
あらゆる物事に仕組みや法則が発見されています。

自分の可能性を加速させるために、
ちょっと調べてみてはいかがでしょうか。

センスを一部の人だけのものにする時代は終わりました。
仕組みと法則を探し出して、みんなでセンスの良い人になってみませんか?
追記:
この記事を元にして関西の整骨院の杉山先生が記事を書いてくださいましたので、
合わせてご覧ください。 

札幌国際舞踏フェスティバル2017

さて、このブログを読んでいる人には
かなりのマニアックなあなたから、バレエやフィギュアスケートが大好きなあなた、
そしてそんなお子さんや生徒さんを持っているあなたなどがご覧になっていると思っていますが、
今回は舞踏(BUTOH)のご紹介をしようと思います。

舞踏というダンスをご存知でしょうか。
一言で説明するのは非常に難しいのですが、
究極にバレエの対極に振り切ったダンスと言ったら
あながちズレた表現ではないはずです。

バレエダンサーにとって舞踏を理解するには、
以前、ニジンスキーの「春の祭典」と舞踏の共通点を
私なりに書いた記事がありますので、合わせてご覧いただくと
舞踏についてイメージが湧くと思っています。 
見方が分かると、非常に素晴らしいものだと感じることができるはずです。

当然、バレエが性に合わないという人がいるように、
舞踏は受け付けないという人もいる一方で、
ただ知らなかっただけで、出会ってしまったことで魅了される人も
絶対に結構な人数でいるはずなのです。

私がそうであるように。

そんな舞踏フェスティバルがなんと私のホームタウン札幌で行なわれるのです!!
15267914_1172971986116769_5764306434731863152_n
(写真の掲載許可をいただいております)
そして勝手に応援したいと思った私は、勝手に宣伝しているわけです。

少しでも興味を持った方はこちらのリンクに飛んでください
より詳しい解説と「クラウドファンディング」のことが書かれています。

クラウドファンディングというのは、遠く離れた土地でも
直接会うことができなくても、想いに共感した人が金銭的なサポートをし、
その見返りに金額に合わせた特典をもらうという仕組みです。

現在、個人で活動するアーティストやスポーツ選手がこれを活用して
世界中にいる興味を持ってくれた人たちと繋がって、自分の活動を
サポートしてもらうような流れができています。

まず私にできることは、世の中に「舞踏(BUTOH)」というダンスがあり、
日本発祥で世界中で行なわれている上に、現代のダンスに取り入れられているという
情報をみなさんにお伝えすることだと思いました。

嫌いな人は近寄らず、怖いもの見たさの人はどんどん突っ込んでみましょう。
必ずあなたの感性を鋭く刺激すること間違いなしです。

美しいという言葉は違うのですが、
それに似た全く別の感情を舞踏から見出すことができると思います。
15283972_1172970562783578_356701818721441781_n

15171129_1172972302783404_4844477554217605234_n

舞踏の世界に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

札幌国際舞踏フェスティバル2017 

少しでも状況が違うと答えられない

「 プリエはジャンプに役立つ」
「グランバットマンは グランジュテに役立つ」

それがイメージできない。
そんな人は少なくありません。
言われれば、言われたものだけがつながりますが
自分では見つけようとする意識が弱いので見つけられない。

これはダンサーにかかわらず生活でも仕事でも同じ話ですが、
関連性を見出す能力を養わなければ1習って10身につけることができません。
常に全部習わなければならなくなるので気が遠くなるはずです。

生活の中でも言われたことだけやる人にこの傾向が強いです。

例えばキャンプに行ったとします。
テントを張ったり、火を起こしたり、食材を切ったりするときに
あなたは何をしているでしょうか。
また、キャンプが終わったときにあなたは誰の指示もなく何かを片付けているでしょうか。
(周りをみて、怒られないように行動する人は別ですよ)

不慣れな環境でも自分が今何をするべきかを考えられる人は
今と未来をイメージの中でつなぐことができる人です。


つまりバレエの上達のコツはキャンプの中にあるわけです。


飛躍しすぎましたね(笑)

でも、あながち間違いではありません。
キャンプの中から自然にバレエのコツを見出せるくらいの想像力がある人は
絶対にバレエが上手くなります。保証します。

グランバットマンとグランジュテを結び付けられないような人は
筋力トレーニングとバレエは結びつかないので上達のスピードは遅いです。
ストレッチも同様です。
 
バーとセンターが結びついていなかったり、バーとバリエーションが結びついていなかったり
バーと舞台が結びついていないことって案外あるんじゃないかなと思います。

具体的な動きだけではなく、精神的な面や感情的な面も含めてです。


点と点を結ぶ力がない場合は、点の数を増やすしかありませんが、
離れた2点を結ぶ力がある人はその間を線として理解できるようになります。
線しか引けない人は線の数を増やすしかありませんが、
複数の線を角度を変えて引けば、線に囲まれた部分を面として理解できるようになります。

物事を面として理解できる人は、状況が少し変わっても応用が利くのですが、
点で理解している人は、ほんの少しずれた隣にある事柄(点)を理解できません。

想像するのが得意な人はバレエとキャンプを結ぶことができるわけです。

様々なクリエーターと話すとよく出てくる話で、
「料理するようになって想像力が高まった」
「料理と音楽は似ている」
「一人暮らしするとクリエイティブになる」
こんな話を幾度となく聞きました。

つまり作品作りと料理の関連性を見出して、
それが作品作りに役立っているということです。

日常の生活の過ごし方が学習能力を養ったという良い事例ですね。
この問題は本人が望むならば訓練で身につけることができます。 
(そんなワークショップも依頼があればやっていますよ)

指導者として重要なのは関連性に気づけるようなレッスンを心がけることであり、
ダンサーとして重要なのは、今行なっていることは何と似ているのかを探し続けることが
初めの一歩だと思います。

もしもザハロワの体が手に入ったら

今年流行した映画では体が入れ替わるというストーリーのものがありましたが、
もしそれがあなたの身に起きたことを想像してみましょう。

さて今回あなたが入れ替わる体の人は
スヴェトラーナ・ザハーロワさんです。

ロシアの至宝と呼ばれるバレエ団「ボリショイバレエ」で
プリンシパル(最高位)のダンサーです。

ある朝目をさますと、あなたの心がザハロワ(敬称略)の体の中に入っています。
「彼女のように脚があげられたらどんなに楽しいだろう」
「彼女のように踊れたらどんなに素敵な気分だろう」
そう願っていたあなたが今は、その念願の体を手に入れたわけです。



さて、ここでこの空想の中に幾つかのルール(条件)を提示します。
・体はザハロワ
・筋力も柔軟性もそのまま
・バランス能力もそのまま
・動かす脳はあなた




さて、踊ってみましょうか。 






踊れそうですか?
動かすことは自由にできるでしょうが、踊ろうと思った時に
その体を使いこなせないことに気がつくでしょうか。
理想的な体をザハロワはどうやって使っていたのかの「記憶」は
あなたの脳にはありません。

すると踊っているうちに股関節が痛くなり始め、
腰に負担がかかり、太ももがパンパンになってきて、
足首が痛くなってくるでしょう。



「こんなはずじゃなかったのに」 



さて、そろそろ夢から覚めて元の体に戻りましょうか。
もちろん現実世界よりはうまく踊れたとしても、かえって課題がハッキリと
浮き彫りになったのではないでしょうか。

そこが今あなたに必要な部分であり、
日々練習を積み重ねる必要があるポイントだと思います。

そのポイントは正しく体を使うことだったり、音をよく聞くことだったり、
繰り返して練習して身につけることだったり、細部まで意識することだったり、
人それぞれでしょうが、努力で成長できることのはずなのです。

そしてザハロワさんはその努力を重ねてきたからこそ
あの体を自在に扱えるようになったわけですね。
決して筋トレとストレッチだけでは踊れないわけです。

がっかりしましたか?
それともモチベーションが高まりましたか?
事実は同じでも捉え方は選べます。

さて、今日はレッスンで何を意識しますか?
そしてレッスン前後ではどんな予習復習をしますか?
あなたがよりよく踊れることを願っています。 

時代遅れのトレーニングで結果を出す人達

スポーツ選手が行なうトレーニングの世界にはトレンドが存在しています。

80年代から始まったプライオメトリクスなどの反動を使うトレーニングが流行したのち
スロートレーニングという真逆のアプローチを行なう選手達が結果を残していき、
少し前ではインナーマッスルという言葉がコアや体幹という言葉と結びつき、
加圧や初動負荷理論などを経て最近では「ファンクショナル(機能的)」
という言葉を使ったトレーニングがトレンドの中心になっています。
(これはあくまで日本でのトレンドです)

海外から、もしくは日本で新しいトレーニングの考え方が提案され、
トップアスリートがそれを取り入れて結果を出すと、たちまちエンドユーザーまで
「最新のトレーニング」が取り入れられるようになります。

一方で、昔ながらのトレーニングや指導法で全国大会へ出場したり
コンクールで結果を出す人達がいます。


それには理由があります。


結果を出すためには「最先端トレーニング」が重要なのではなく、
自分が求めている動きが何かをよく理解して、
それに必要なトレーニングを行なうことが重要なのです。

言い換えると「最先端トレーニング」と呼ばれるトレーニングや
トップアスリートが行なっているトレーニングを取り入れたところで
そのトップアスリートと同じイメージを持って取り組んでいなければ結果は出ません。
そして同じイメージを持っていても結果が出るとは限りません。

形だけ真似しても中身が空っぽなら、
トレーニングで得られた強さが実際の場面で役立たない可能性が高いです。

「誰がやっているトレーニングを行なうのか」ではなく、
「自分が何をイメージして行なうのか」が重要なんです。


そもそも実は「最先端トレーニング」というもの自体も怪しいものでして、
ほとんどが昔からあるトレーニングをちょっとかっこよくして一部だけを拡大して
新しいものっぽい名前をつけて行なっているに過ぎないんです。




大切なのは本人の感覚を引き出すこと。これに尽きます。



基本的なトレーニングを積み重ねてきた人が、
最先端トレーニングと呼ばれるものや今までやってこなかったトレーニングの
アプローチを行なうことで「新しい感覚」を引き出すことに成功すれば結果が出る

というのが現実の話で、新しい気づきが得られるヒントとして
様々なトレーニングを実施してみると良いかもね。という所がミソだと思っています。

考えないで実施しているだけでは新しい感覚は手に入りません。
また、筋力を強くしたいだけならオーソドックスなトレーニングだけで獲得可能です。

本人がどれだけ変わろうとしているのか、その覚悟と
自分の感覚を鋭くしようとするイメージが重なって初めて
「最先端のトレーニング」で結果が出ると私は思っています。

そして感覚を引き出せる指導者の元では時代遅れのトレーニングや指導方法や
練習方法でも結果が出る選手やダンサーがたくさん輩出されるわけです。
 

分かりやすいと誤解され、正確に書くと理解されない。

文章は分かりやすく書くと正確な情報を伝えきれず、
正確に書こうとすると難しくなって伝わりにくくなります。

伝え手はこのもどかしさの中で自分なりに折り合いをつけて情報を発信します。
特に自分の専門分野に近づくほど、この悩みは大きくなります。

誰もがなるべく正確な情報を分かりやすく書こうとしていますが、
その文章の嚙み砕き方は人それぞれですし、
読み手のメインターゲットがどんな人なのかによって変わってきます。

私の場合は自分の指導スタイルを
・分かりやすく伝える
・導入として身につけやすい
・幅広い人に対応
という形に決めて指導していますので、
可能な限り簡略化して文章を作ります。

これによって、分かりやすく実践しやすい内容をブログでもセミナーでも伝えています。
私の指導理念において最も重要なのは「分かりやすさ」ということです。

一方で指導スタイルが
・正確に伝える
・専門家でも納得する情報を書く
・本当に知りたい人に対応
という形の人も世の中にはいらっしゃいますね。

そういった方が書く記事の方が適切な表現になっていたり専門的な情報が載っている一方で
少々難しくなってしまうことによって結局読まれないという、
読み手にも伝え手にも残念な状況が発生することがあります。
一生懸命書いたのに、


「よくわかりませんでした」


という感じになってしまう場合があります。
ここで伝え手の反応としては「分かりやすく書こう」とする人と
「本当に必要なら調べてでも理解するはず」と考える人が生まれます。

セミナーでも同じことが言えるのですが、専門的なセミナーは
聞いている間はとても役に立つ情報のシャワーを浴び、勉強になったと感じる一方で、
実際に理解できて実践につながるものは何かと聞かれた時にうまく答えられないなんてことも
よくある話です。(私だってそうです)

その場合はセミナー中に質問の的を絞って確実に聞くか、
可能なかぎり何度も同じセミナーを受講して理解を深めることが有効だと思っています。

ダンサーはそもそも抽象的な言葉を好む人が多く、
フィーリングを重視する環境で育ってきている人が多いです。
表現の世界の人なので、そうなるのは当然だと思います。

つまり、読んでくださっているあなたが表現者だったり表現者に関わる人ならば
過去にもそのような記事を書きましたが、理論を知った上でわかりやすく抽象的に伝えた方が
本質を届けやすかったり理解してもらいやすいと考えています。

これが専門家には物足りなかったり突っ込みたくなってしまうような文章を生むことになりますが、
みなさんにとっては読みやすくて分かりやすい文章を心がけていこうかなと思っています。

つまり写実主義から抽象主義へと移行する過程にあるブログってわけですね。
最後に分かりにくくなったところで、今日はここまで(笑)

価値ある情報を出す人々

ユースアメリカグランプリ(YAGP)の日本予選が終わり、
現地にいたセラピストの方々が情報を発信しています。

自分の教室を持っているバレエ教師は現地で得られた
価値ある情報を大切に保管して自分の生徒たちへ届けますが、
わざわざネットに公開するようなことはあまりしません。

一方でセラピストの方々からは、情報の一部ではありますが
非常に興味深い情報を提供されている方もいらっしゃいます。

今回は「見逃していた!」という方もいるかもしれませんので
プロダンサーを育てるバレエ教師やプロを目指すバレエダンサーに向けて
価値ある情報を出している方の記事をご紹介します。

まずはミラクルボディさん。
毎年YAGP日本予選でメディカルチェックやセミナーを実施されている方の記事です。
この記事で出てくる問題への対策は、教授法を学びなおす事や
一流指導者のレッスンの見学や、こういったワークショップ
こういった講習会などが良いのかなと思っています。

そしてもう一つ、
バレエダンサーであり医師のSayakaさん。
今年YAGP日本予選で栄養に関するセミナーを行なった方の記事です。
ヒントになる情報と、12月に行なわれるセミナーの情報も載せられていますね。

今の時代、情報はこちらら探し出していくか
アンテナを適切に伸ばしていれば、良質で価値ある情報を入手できます。
そして日々更新される情報は、昨年は良いと思われていたことが
今年は不適切だったと言われることもあります。

振り回されずに、でも耳をふさがずに関わっていくことが求められますね。
 
記事検索
livedoor プロフィール
最新コメント
ギャラリー
  • 人間の身体は左右非対称 3(ひとまず最後の予定)
  • ウィップクラッキング体験してきました【動画あり】
  • ウィップクラッキング体験してきました【動画あり】
  • ウィップクラッキング体験してきました【動画あり】
  • ウィップクラッキング体験してきました【動画あり】
  • 呼吸が姿勢を作る
  • 呼吸が姿勢を作る
  • 呼吸が姿勢を作る
  • A.O.D.T主催「ダンス指導者と治療師のためのワークショップ」
  • 札幌国際舞踏フェスティバル2017
  • 札幌国際舞踏フェスティバル2017
  • 札幌国際舞踏フェスティバル2017
  • 全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会
  • 全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会
  • 全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会
/Users/moriwalife/Desktop/logo_onegroove.jpg
QRコード
QRコード