札幌の悩めるバレエ・フィギュアスケート・ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

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それぞれ予約方法や料金に若干の違いがありますので
ご確認の上ご予約ください。

札幌国際舞踏フェスティバル2017

さて、このブログを読んでいる人には
かなりのマニアックなあなたから、バレエやフィギュアスケートが大好きなあなた、
そしてそんなお子さんや生徒さんを持っているあなたなどがご覧になっていると思っていますが、
今回は舞踏(BUTOH)のご紹介をしようと思います。

舞踏というダンスをご存知でしょうか。
一言で説明するのは非常に難しいのですが、
究極にバレエの対極に振り切ったダンスと言ったら
あながちズレた表現ではないはずです。

バレエダンサーにとって舞踏を理解するには、
以前、ニジンスキーの「春の祭典」と舞踏の共通点を
私なりに書いた記事がありますので、合わせてご覧いただくと
舞踏についてイメージが湧くと思っています。 
見方が分かると、非常に素晴らしいものだと感じることができるはずです。

当然、バレエが性に合わないという人がいるように、
舞踏は受け付けないという人もいる一方で、
ただ知らなかっただけで、出会ってしまったことで魅了される人も
絶対に結構な人数でいるはずなのです。

私がそうであるように。

そんな舞踏フェスティバルがなんと私のホームタウン札幌で行なわれるのです!!
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(写真の掲載許可をいただいております)
そして勝手に応援したいと思った私は、勝手に宣伝しているわけです。

少しでも興味を持った方はこちらのリンクに飛んでください
より詳しい解説と「クラウドファンディング」のことが書かれています。

クラウドファンディングというのは、遠く離れた土地でも
直接会うことができなくても、想いに共感した人が金銭的なサポートをし、
その見返りに金額に合わせた特典をもらうという仕組みです。

現在、個人で活動するアーティストやスポーツ選手がこれを活用して
世界中にいる興味を持ってくれた人たちと繋がって、自分の活動を
サポートしてもらうような流れができています。

まず私にできることは、世の中に「舞踏(BUTOH)」というダンスがあり、
日本発祥で世界中で行なわれている上に、現代のダンスに取り入れられているという
情報をみなさんにお伝えすることだと思いました。

嫌いな人は近寄らず、怖いもの見たさの人はどんどん突っ込んでみましょう。
必ずあなたの感性を鋭く刺激すること間違いなしです。

美しいという言葉は違うのですが、
それに似た全く別の感情を舞踏から見出すことができると思います。
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舞踏の世界に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

札幌国際舞踏フェスティバル2017 

少しでも状況が違うと答えられない

「 プリエはジャンプに役立つ」
「グランバットマンは グランジュテに役立つ」

それがイメージできない。
そんな人は少なくありません。
言われれば、言われたものだけがつながりますが
自分では見つけようとする意識が弱いので見つけられない。

これはダンサーにかかわらず生活でも仕事でも同じ話ですが、
関連性を見出す能力を養わなければ1習って10身につけることができません。
常に全部習わなければならなくなるので気が遠くなるはずです。

生活の中でも言われたことだけやる人にこの傾向が強いです。

例えばキャンプに行ったとします。
テントを張ったり、火を起こしたり、食材を切ったりするときに
あなたは何をしているでしょうか。
また、キャンプが終わったときにあなたは誰の指示もなく何かを片付けているでしょうか。
(周りをみて、怒られないように行動する人は別ですよ)

不慣れな環境でも自分が今何をするべきかを考えられる人は
今と未来をイメージの中でつなぐことができる人です。


つまりバレエの上達のコツはキャンプの中にあるわけです。


飛躍しすぎましたね(笑)

でも、あながち間違いではありません。
キャンプの中から自然にバレエのコツを見出せるくらいの想像力がある人は
絶対にバレエが上手くなります。保証します。

グランバットマンとグランジュテを結び付けられないような人は
筋力トレーニングとバレエは結びつかないので上達のスピードは遅いです。
ストレッチも同様です。
 
バーとセンターが結びついていなかったり、バーとバリエーションが結びついていなかったり
バーと舞台が結びついていないことって案外あるんじゃないかなと思います。

具体的な動きだけではなく、精神的な面や感情的な面も含めてです。


点と点を結ぶ力がない場合は、点の数を増やすしかありませんが、
離れた2点を結ぶ力がある人はその間を線として理解できるようになります。
線しか引けない人は線の数を増やすしかありませんが、
複数の線を角度を変えて引けば、線に囲まれた部分を面として理解できるようになります。

物事を面として理解できる人は、状況が少し変わっても応用が利くのですが、
点で理解している人は、ほんの少しずれた隣にある事柄(点)を理解できません。

想像するのが得意な人はバレエとキャンプを結ぶことができるわけです。

様々なクリエーターと話すとよく出てくる話で、
「料理するようになって想像力が高まった」
「料理と音楽は似ている」
「一人暮らしするとクリエイティブになる」
こんな話を幾度となく聞きました。

つまり作品作りと料理の関連性を見出して、
それが作品作りに役立っているということです。

日常の生活の過ごし方が学習能力を養ったという良い事例ですね。
この問題は本人が望むならば訓練で身につけることができます。 
(そんなワークショップも依頼があればやっていますよ)

指導者として重要なのは関連性に気づけるようなレッスンを心がけることであり、
ダンサーとして重要なのは、今行なっていることは何と似ているのかを探し続けることが
初めの一歩だと思います。

もしもザハロワの体が手に入ったら

今年流行した映画では体が入れ替わるというストーリーのものがありましたが、
もしそれがあなたの身に起きたことを想像してみましょう。

さて今回あなたが入れ替わる体の人は
スヴェトラーナ・ザハーロワさんです。

ロシアの至宝と呼ばれるバレエ団「ボリショイバレエ」で
プリンシパル(最高位)のダンサーです。

ある朝目をさますと、あなたの心がザハロワ(敬称略)の体の中に入っています。
「彼女のように脚があげられたらどんなに楽しいだろう」
「彼女のように踊れたらどんなに素敵な気分だろう」
そう願っていたあなたが今は、その念願の体を手に入れたわけです。



さて、ここでこの空想の中に幾つかのルール(条件)を提示します。
・体はザハロワ
・筋力も柔軟性もそのまま
・バランス能力もそのまま
・動かす脳はあなた




さて、踊ってみましょうか。 






踊れそうですか?
動かすことは自由にできるでしょうが、踊ろうと思った時に
その体を使いこなせないことに気がつくでしょうか。
理想的な体をザハロワはどうやって使っていたのかの「記憶」は
あなたの脳にはありません。

すると踊っているうちに股関節が痛くなり始め、
腰に負担がかかり、太ももがパンパンになってきて、
足首が痛くなってくるでしょう。



「こんなはずじゃなかったのに」 



さて、そろそろ夢から覚めて元の体に戻りましょうか。
もちろん現実世界よりはうまく踊れたとしても、かえって課題がハッキリと
浮き彫りになったのではないでしょうか。

そこが今あなたに必要な部分であり、
日々練習を積み重ねる必要があるポイントだと思います。

そのポイントは正しく体を使うことだったり、音をよく聞くことだったり、
繰り返して練習して身につけることだったり、細部まで意識することだったり、
人それぞれでしょうが、努力で成長できることのはずなのです。

そしてザハロワさんはその努力を重ねてきたからこそ
あの体を自在に扱えるようになったわけですね。
決して筋トレとストレッチだけでは踊れないわけです。

がっかりしましたか?
それともモチベーションが高まりましたか?
事実は同じでも捉え方は選べます。

さて、今日はレッスンで何を意識しますか?
そしてレッスン前後ではどんな予習復習をしますか?
あなたがよりよく踊れることを願っています。 

時代遅れのトレーニングで結果を出す人達

スポーツ選手が行なうトレーニングの世界にはトレンドが存在しています。

80年代から始まったプライオメトリクスなどの反動を使うトレーニングが流行したのち
スロートレーニングという真逆のアプローチを行なう選手達が結果を残していき、
少し前ではインナーマッスルという言葉がコアや体幹という言葉と結びつき、
加圧や初動負荷理論などを経て最近では「ファンクショナル(機能的)」
という言葉を使ったトレーニングがトレンドの中心になっています。
(これはあくまで日本でのトレンドです)

海外から、もしくは日本で新しいトレーニングの考え方が提案され、
トップアスリートがそれを取り入れて結果を出すと、たちまちエンドユーザーまで
「最新のトレーニング」が取り入れられるようになります。

一方で、昔ながらのトレーニングや指導法で全国大会へ出場したり
コンクールで結果を出す人達がいます。


それには理由があります。


結果を出すためには「最先端トレーニング」が重要なのではなく、
自分が求めている動きが何かをよく理解して、
それに必要なトレーニングを行なうことが重要なのです。

言い換えると「最先端トレーニング」と呼ばれるトレーニングや
トップアスリートが行なっているトレーニングを取り入れたところで
そのトップアスリートと同じイメージを持って取り組んでいなければ結果は出ません。
そして同じイメージを持っていても結果が出るとは限りません。

形だけ真似しても中身が空っぽなら、
トレーニングで得られた強さが実際の場面で役立たない可能性が高いです。

「誰がやっているトレーニングを行なうのか」ではなく、
「自分が何をイメージして行なうのか」が重要なんです。


そもそも実は「最先端トレーニング」というもの自体も怪しいものでして、
ほとんどが昔からあるトレーニングをちょっとかっこよくして一部だけを拡大して
新しいものっぽい名前をつけて行なっているに過ぎないんです。




大切なのは本人の感覚を引き出すこと。これに尽きます。



基本的なトレーニングを積み重ねてきた人が、
最先端トレーニングと呼ばれるものや今までやってこなかったトレーニングの
アプローチを行なうことで「新しい感覚」を引き出すことに成功すれば結果が出る

というのが現実の話で、新しい気づきが得られるヒントとして
様々なトレーニングを実施してみると良いかもね。という所がミソだと思っています。

考えないで実施しているだけでは新しい感覚は手に入りません。
また、筋力を強くしたいだけならオーソドックスなトレーニングだけで獲得可能です。

本人がどれだけ変わろうとしているのか、その覚悟と
自分の感覚を鋭くしようとするイメージが重なって初めて
「最先端のトレーニング」で結果が出ると私は思っています。

そして感覚を引き出せる指導者の元では時代遅れのトレーニングや指導方法や
練習方法でも結果が出る選手やダンサーがたくさん輩出されるわけです。
 

分かりやすいと誤解され、正確に書くと理解されない。

文章は分かりやすく書くと正確な情報を伝えきれず、
正確に書こうとすると難しくなって伝わりにくくなります。

伝え手はこのもどかしさの中で自分なりに折り合いをつけて情報を発信します。
特に自分の専門分野に近づくほど、この悩みは大きくなります。

誰もがなるべく正確な情報を分かりやすく書こうとしていますが、
その文章の嚙み砕き方は人それぞれですし、
読み手のメインターゲットがどんな人なのかによって変わってきます。

私の場合は自分の指導スタイルを
・分かりやすく伝える
・導入として身につけやすい
・幅広い人に対応
という形に決めて指導していますので、
可能な限り簡略化して文章を作ります。

これによって、分かりやすく実践しやすい内容をブログでもセミナーでも伝えています。
私の指導理念において最も重要なのは「分かりやすさ」ということです。

一方で指導スタイルが
・正確に伝える
・専門家でも納得する情報を書く
・本当に知りたい人に対応
という形の人も世の中にはいらっしゃいますね。

そういった方が書く記事の方が適切な表現になっていたり専門的な情報が載っている一方で
少々難しくなってしまうことによって結局読まれないという、
読み手にも伝え手にも残念な状況が発生することがあります。
一生懸命書いたのに、


「よくわかりませんでした」


という感じになってしまう場合があります。
ここで伝え手の反応としては「分かりやすく書こう」とする人と
「本当に必要なら調べてでも理解するはず」と考える人が生まれます。

セミナーでも同じことが言えるのですが、専門的なセミナーは
聞いている間はとても役に立つ情報のシャワーを浴び、勉強になったと感じる一方で、
実際に理解できて実践につながるものは何かと聞かれた時にうまく答えられないなんてことも
よくある話です。(私だってそうです)

その場合はセミナー中に質問の的を絞って確実に聞くか、
可能なかぎり何度も同じセミナーを受講して理解を深めることが有効だと思っています。

ダンサーはそもそも抽象的な言葉を好む人が多く、
フィーリングを重視する環境で育ってきている人が多いです。
表現の世界の人なので、そうなるのは当然だと思います。

つまり、読んでくださっているあなたが表現者だったり表現者に関わる人ならば
過去にもそのような記事を書きましたが、理論を知った上でわかりやすく抽象的に伝えた方が
本質を届けやすかったり理解してもらいやすいと考えています。

これが専門家には物足りなかったり突っ込みたくなってしまうような文章を生むことになりますが、
みなさんにとっては読みやすくて分かりやすい文章を心がけていこうかなと思っています。

つまり写実主義から抽象主義へと移行する過程にあるブログってわけですね。
最後に分かりにくくなったところで、今日はここまで(笑)

価値ある情報を出す人々

ユースアメリカグランプリ(YAGP)の日本予選が終わり、
現地にいたセラピストの方々が情報を発信しています。

自分の教室を持っているバレエ教師は現地で得られた
価値ある情報を大切に保管して自分の生徒たちへ届けますが、
わざわざネットに公開するようなことはあまりしません。

一方でセラピストの方々からは、情報の一部ではありますが
非常に興味深い情報を提供されている方もいらっしゃいます。

今回は「見逃していた!」という方もいるかもしれませんので
プロダンサーを育てるバレエ教師やプロを目指すバレエダンサーに向けて
価値ある情報を出している方の記事をご紹介します。

まずはミラクルボディさん。
毎年YAGP日本予選でメディカルチェックやセミナーを実施されている方の記事です。
この記事で出てくる問題への対策は、教授法を学びなおす事や
一流指導者のレッスンの見学や、こういったワークショップ
こういった講習会などが良いのかなと思っています。

そしてもう一つ、
バレエダンサーであり医師のSayakaさん。
今年YAGP日本予選で栄養に関するセミナーを行なった方の記事です。
ヒントになる情報と、12月に行なわれるセミナーの情報も載せられていますね。

今の時代、情報はこちらら探し出していくか
アンテナを適切に伸ばしていれば、良質で価値ある情報を入手できます。
そして日々更新される情報は、昨年は良いと思われていたことが
今年は不適切だったと言われることもあります。

振り回されずに、でも耳をふさがずに関わっていくことが求められますね。
 

全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会

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今年の全日本ジュニアは札幌で開催されました。

会場となった月寒体育館は以前私がサポートしていたフィギュアスケートのチームもよく使っている会場ですので、かなり親近感のあるスケートリンクです。
その昔、オリンピックが行なわれた場所でもあります。
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ジュニアでは有名な選手達が出場するとあって、テレビカメラが4台
(もっとあったかもしれませんが、ざっとみて4台は確実にありました)
そして数々の応援幕が張られた会場はさながらシニアの大会のようです。
全席自由席というのもあり、朝早くからたくさんの人が並んでいました。
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さて、私は最終日に観に行っていましたが、いろいろ感じることがありました。
こういう大会ではトップの選手よりも、トップを目指す選手に目がいってしまったり、
思いを深めてしまうのは私の性格上、癖のようです。

まず、画面で見るスケートと実際のスケートの違いに関してから。
一般的にカメラを固定して撮影した映像というのは非常に少なく、
大抵は画面いっぱいに選手が映り、移動を追いかけていきます。

これでは選手がどう動いているのかを見ることができても、
空間に対してどう移動しているのかを感じることができません。
もっというと、乗れているのか乗れていないのかが分かりにくいのです。
以前書いた記事ですが、乗れていると現場でははっきり違いがわかります)

そんな目線で見ていると、6分間練習で滑っているだけでも飛べそうな人と
苦手そうな人がいるのが見えてきます。
ただ、今回印象的だったのは、男子の場合は乗れていないのに回れる選手が結構いたのと
乗れているけれどジャンプが上手くいかなかった選手もいたことです。

シニアの大会レベルになると、乗れているとそのままジャンプまで上手くいくことが
多い気がしましたが、ジュニアの大会だとそこのばらつきというか整合性が取れていない
印象があったわけです。これには幾つかの理由があると感じました。

1 ジャンプがひたすら得意(もしくは好き)
2 スケーティングとジャンプがつながっていない
 
大きくはこの二つだと考えられます。
(「メンタルをコントロールするのが苦手」というのもあるでしょうがそれはこの記事では割愛) 

まず、ジャンプがひたすら得意な選手は「スケーティングなんてだるい」とか思っていたりするのかもしれません。いくらコーチにスケーティングとジャンプは深い関係があるなんて言われても
血の気が多い若い選手は基礎が嫌いな人多いですし、いっぱい飛べば飛べるようになるし。
そんな感じなのかなと思って見ていました。ただ、そういった気持ちでは成績の限界が見えてくると
思っています。会場から見ていて、はっきりスケートが滑っていないのが丸見えですから。

つづいて、スケーティングとジャンプがつながっていない選手の話です。
(スケーティングの質が高いとジャンプが上手になるという持論によるものです)
これはジャンプの練習が必要なんだと思います。自分のものにしていないというか、
それだけ滑らせられるんだったら、その応用で飛べるようになるはずだって思うんです。

そもそも「滑らせる」「乗れている」などの抽象的な言葉の裏側には
「滑走に対して適切な重心位置に移動し続けられる」という意味が含まれています。
やわらかい言い方にするなら、いい場所に乗っているということです。

いい場所に乗ること自体が難しいので、力でジャンプしたりする人もいるはずですが、
そもそもスケーティングが良い人はいい場所を探す感度が高いので、その応用として
ジャンプに対してのいい場所を見つけられれば飛べるようになると思うわけです。
(そもそも踏切以外の問題が大きい場合はその限りではないですけどね)

そして、そのコツを見つけ出す引き金になるのは日々の練習ではないと思っています。

日々の練習は確実に自分を成長させるために最も重要ですが、
ある日突然できるようになるような引き金はそこにはないことがほとんどです。
そしてできたときに「今どんな感じでやったの?」って聞くと、
日々の練習でずっと言われていたことを口にしたりするのです。

そんな引き金は自分で見つけるしかありません。
誰かに引っ張り上げてもらおうなんて思っているうちは見つけられないのです。

そして、もう一方で成功率の話になると別のアプローチが必要になります。
成功率を上げるためには集中した練習の練習量がものを言います。
つまり量と質の両方を増やせば成功率が上がります。
ただ、そんな環境がなかなか作れないというふうに考えている人もいるかもしれません。

そこが「自分で見つけるしかない」というポイントにもなります。
工夫次第でいろいろな方法があると私は思っています。
環境のせいにしたり、誰か人のせいにしているうちは見つけられないと思っています。

そこから抜け出せる人と抜け出せない人の差は
こういうところ(自分で、工夫)にあると私は考えています。 

そして他に印象的だったこととして、音楽の話です。
音楽に合わせて踊れている選手がとても少ないなと感じました。
だからこそ踊るのが得意な選手の演技はとても目立ちます。
曲に合わせて動くのではなく、踊るというのが観ていて心地よいのです。
この違いがわからないような選手が案外多いのではないでしょうか。

また、同じ曲ばかり使っているというのも気になりました。

これは勝ちたいからこそ、勝てる曲というのがあるのか、
それともボキャブラリーの欠如によって同じ曲ばかりを使ってしまうのか。
バレエのコンクールだと課題曲の中から選ばざるをえないので同じ曲(演目)が
かぶってしまうのはしょうがないといえども、フィギュアスケートでは
使用する曲は自由に選べますし、ましてや人の声が入っていてもよくなったので
幅広く使えるはずなのに、以前誰かが使ったことのある曲ばかりが使用されます。

さらには、音楽をよく聞いたり、音楽に対する時代背景を考えたり、
作曲家の思いや、それに対する自分の気持ちを乗せて表現することなど
いろいろな幅を考えたほうが、より魅力的な作品になると思うのですが、
そういったことまでやっていると感じられる演技が少なかった印象がありました。
これは完全にお客さんとして見ていた主観的なものですけどね。
(こういった表現力は「エモーショナル・トレーニング」が良いですよ)

この辺は競技である以上、単純に芸術的な部分を追い求めるわけにはいかないのかもしれませんが、
観ている側としては、たとえジュニアでももっと面白いものを観てみたいと思ってしまいます。
なにせ、競技者としての時間は限られていますからね。

そしてトレーナーとして私がサポートできることは何かと考えたときに
良いセミナーをしている人を紹介することと、
私自身が感じたことや提供してきたノウハウを来てくれた選手達に
伝えていくことになります。

フィギュアスケートの選手達が少しでも良い演技ができるように
これからも学びを深めていこうと思います。


 

あなたの股関節はどこにあるの?

以前、ヒップジョイント(股関節)の話を女医リーナこと
sayakaさんが書いていましたが、この問題(勘違い)は本当に多くのトラブルを生み出します。

試しに生徒さんたちに「股関節を指差してみて」と言ってみてください。
何名かは骨盤、腰骨(腸骨)あたりかその少し下を指差すのではないでしょうか。

しかしそこからは曲がらない。

股関節は太ももの骨と骨盤をつないでいる部分ですので、
思っているよりも低いところにあるのです。
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このズレを感覚的に理解している指導者は
「足の付け根」という表現を多用しているのではないでしょうか。
その方が股関節の位置をイメージしやすいわけです。

そしてこのイメージのズレがバレエにおいて非常に厄介な状況を招きます。

「股関節から曲げなさい」

という指示で、腰骨を指さした生徒たちは指をさしたところから
体が折れ曲がると思って動きますから、実際の股関節の他に
別の関節が動きやすい環境が生まれます。

つまり腰椎(腰骨)を曲げてしまうのです。

この感覚の違いは一度理解できれば解決するのですが、
知らないまま柔軟性が高くなっていくと、どんどん
「それっぽく」前屈出来るようになっていくので、
本当の意味での股関節の動きがスムーズにいかないケースが発生します。

ちょっと股関節の動きをイメージしながら下の写真を見てみてください。
まずは立っている状態。
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そして股関節から曲げた状態。
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この動きが正確にできない人って意外に多いのです。
もちろん股関節は曲がるのですが、知らずに微妙に腰もまるまるのです。

股関節だけで曲げたことのない人たちにとっては、
「脚以外が全部傾いていく」というイメージが薄く、
骨盤が縦に折れ曲がるようなイメージを持っている人が少なくないのです。

それではもう一度見てみましょう。
脚以外が全部傾いていくイメージで見てみてください。
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この感覚がつかめると、体(ハムストリングス)の硬いダンサーは
90度のカンブレすら出来ていなかったことに気づくことができます。

その際に役立つチェックとしては、先日の記事
股関節から曲げる」の応用として、膝を曲げないで上体を前に倒してみれば良いのです。
体が硬い子はお尻から棒が離れていくはずです。
このエクササイズは簡単なのにハッキリ自分の弱点を見抜いてくれますので、
本当にオススメです。ぜひチェックしてみてください。
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このチェックをすることで、股関節から動かす感覚の精度が上がると、
日頃のストレッチのフィーリングすら変わります。

股関節から曲げる感覚が身につくとカンブレ(前)やパンシェが変化します。
そもそもバーレッスンで体が柔らかくなるのです。

さらにはパッセやバットマンなど、脚を使う動き全てがスムーズになる場合も
あるかもしれません。
それほど、股関節の位置を理解しておくことは重要ですし、
知らないで踊っていることが原因で上手くいかないと悩んでいる可能性もあるわけです。

ぜひお試しあれ。 

筋肉を意識して踊ってはいけない

トレーニングの業界用語に「効かせ癖」というものがあります。
以前詳しく書きましたので、効かせ癖についてはこちらをご覧ください。 

これによく似た症状でトレーニングを一生懸命やることで、
「踊るときに筋肉を意識する」という癖がついてしまうケースがあります。


「ここで内転筋を締めて、広背筋でホールドしたまま外旋筋を使って足を出す」


こんなことを考えていては、役になりきることも音と踊りを融合することも
お客さんにオーラやエネルギーを届けることも難しくなります。

スポーツの世界では、競技中に使う筋肉を意識すると
パフォーマンスが落ちることが知られています。

例えば、
「大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋などを一気に収縮させてジャンプする」
というのと、
「縮んだバネが一気に解放されるようにしてジャンプする」
というのでは後者のほうが高く飛べる上に感覚的にも飛びやすいという感じです。

以前、フィーリングワードとリアルワードの違いという記事を書きましたが、
表現者はフィーリングワードのほうが踊りやすい人が多いはずです。

つまり、筋トレを始めてから動きが悪くなった
という人は効かせ癖か、筋肉を意識して動いていないか、
心当たりを探ってみることが良いと思います。

フィジカルトレーニングによって体の調子が良くなり、
体幹がぶれにくくなってきたので、良かれと思って
踊るときに筋肉を意識するようになったという人は、
踊るときだけは筋肉を意識する量を減らして
もっと内から湧いてくる感覚に身をゆだねてみてください。

中から湧いてくる感覚を磨くには
来月東京で開催されることが決定した「エモーショナルトレーニング」がオススメですよ。

自分の中にある「表現して踊る感覚」を引っ張り出すために
非常に有効なワークが沢山あり「表現力」というぼんやりした課題が明確になりますよ。

行ける人は絶対に行ったほうが良いです。
無理な人はパーソナルレッスンもしているので
なんとかして一度体験してみてください。

札幌は来年春あたりに来てもらいたいと思っています。

筋肉はトレーニングで意識して、舞台では無意識に動いてくれることを目指しましょう。
 
 

フラメンコのライブを見てきました。

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先週末、ご縁があってフラメンコのライブを見てきました。
いつかは見に行ってみたいと思っていたので念願叶い、楽しんできました。

しばしスペインの世界に飛び込んだつもりでレポートをお楽しみください。

まず、会場に着きましたら昼過ぎだったのにもかかわらず、
自分の中の「スペインとフラメンコ」のイメージを自ら演出するつもりで
この酒場ではお酒が必要だと、ビールを飲みながら舞台が始まるのを待ちます。

会場も大人の雰囲気が漂っており、お酒を楽しんでいる方たちがたくさんいらっしゃいました。
もう勝手に、スペインの酒場(バル)のつもりです。行ったことないけど。

さて、このブログを読んでいる人にとってのフラメンコといえば
バレエのカルメンや、ドンキホーテが思い浮かぶことだと思います。

しかし、フラメンコを本職としている人たちのフラメンコを見て思ったのは
バレエのキャラクターダンスとしてのフラメンコは、あくまでもバレエだという
印象を持ちました。やっぱり違うもんですね。

踊りが違いますし、リズムも違います。
そもそもフラメンコのリズムは12拍を一つの単位としていて、
例えば【3拍、3拍、2拍、2拍、2拍の休符】という感じのリズムで構成されていたりします。

これが体に染みついている人と、頭で数えながら聞く人で
音楽が全然違って聞こえるんだろうなと思いながら頭で数えていました(笑)
他にも様々なリズムがあり、それを感じながら踊りを見ていると
世の中には本当に色んなダンスがあるんだなという気持ちになります。

さて、今回の舞台は二部制になっていて、第一部はフラメンコサークルやダンスクラスの
生徒さんたちの発表会になっており、第二部がプロのライブという形でした。

第二部が始まる前に赤ワインを再びオーダーし、
スペインの酒場でひとりフラメンコを楽しむ男になりきってステージを楽しみます。

フラメンコの舞台は、ギターとカンテと呼ばれる歌、そして手拍子と足踏みのリズムで
音楽が形成されます。お客さんは下手に手拍子を打つと演奏の妨げになるので基本的に
手拍子禁止である一方で、掛け声をかけて舞台を盛り上げます。

楽しみ慣れたお客さんたちが会場のあちこちから「オレ!(オラーに近い)」や
他にも聞き取れないけれど幾つかの掛け声を絶妙なタイミングでかけていました。

舞台には山本将光氏のファミリーと近藤尚氏が中心となり、
フラメンコの音楽と踊りが繰り広げられます。

出てきたダンサー全てがフラメンコが血肉となっている人という印象が焼き付きました。

人生がフラメンコというか、生活がフラメンコというか。
例えるならば、能や歌舞伎の世界に生まれた人間に似た感じ
もしくは旅芸人やジプシーといった雰囲気ともいうべきなのか、
存在がそれそのものになっている人の独特の空気感を感じることができました。

そして一番印象的だったのは山本将光氏がステージで楽しそうにしていることでした。
そもそも歌や踊りは楽しむものであることを思い出すことになりました。
どうしても「舞台」「本番」などは「楽しもう」と思っても
心から楽しむことが難しく、ましてや自分の未来がかかっているコンクールになると
体が硬くなってしまいがちだと思いますが、それはダンス本来の形ではないわけで、
今回のライブでは本当に楽しそうな空気が流れていて、見ていて楽しい気持ちになりました。

ステージ最後には出演者が即興でフラメンコを踊るのですが、
これぞフラメンコではないだろうかと思うような楽しげな空気が伝わってきて、
あの輪に入ってみんなでかわりばんこに踊りたいなとすら思いました。
(全然踊れないですが、それでも受け入れてくれそうな雰囲気だったのです)

「 踊る」

ということがどんな意味を持っているのかを改めて考える機会になりました。
良い機会を与えてくださり、ありがとうございました! 

腕立て伏せをすると肘が痛くなる

このブログをご覧のバレエダンサーなら一度は必ず見たことのあるサイト
「Dancing Life Support.com」通称「DLS」で昨日アップされた記事に
腕立て伏せに関する記事が書かれていました。

非常に感銘を受けたので、勝手にオマージュ記事を書こうと思います。

要約すると「ダンサーは腕立て伏せが必要である」という記事なのですが、
せっかくなので色々な腕立て伏せをご紹介しようと思います。

まずは元記事を「よく読む」ことをお勧めします。 

読みましたか?


さて、それでは本題です。

腕が弱い人が腕立て伏せをすると「できない」という困難と同時に
「肘が痛くなる」というトラブルが発生することがあります。

その原因になるのが、腕を曲げたときに
「背中と前腕が直角になっていない」というフォームが挙げられます。
(前腕とは肘から手首までのことを指します)
こちらの写真をご覧ください。
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壁を使うと負荷が軽くなるという情報だけを参考にして
腕が弱いダンサーが壁で腕立て伏せをしようとしたときに、
このポジションになると肘が痛くなるはずです。
(腕が弱い人の場合です)

腕立て伏せが苦手な人は、関節に負荷がかかると
腕が疲れる前に肘が痛くなるケースが多く存在します。
それは単純に「弱い」ことが原因であることがほとんどです。

その典型例が肘が深く曲がり過ぎる腕立て伏せです。
(元記事と私の写真を見比べましょう)

肘の関節が強くなってくれば、私の写真のように腕を曲げても
トレーニング可能なんですが、おそらくこれを読んでいる人が
試してみると、肘が痛くなるはずです。

ここからは具体的に色々な腕立て伏せをご紹介しますが、
全て共通しているのは、腕を曲げたときに背中と前腕の角度が
ほぼ直角になっているのがわかると思います。
そうすれば肘が痛くて腕立て伏せができないという問題は
起こさずに強い負荷にチャレンジしていくことができるでしょう。

それでは行きますよ。
まずは床で、何も道具を使わないで軽い負荷にした腕立て伏せです。
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これは手軽ですが、案外フォームを作るのが難しくてやりにくいです。
スタートとフィニッシュで床からの肘の高さがほとんど変わっていないのが
わかると思います。手の幅はかなり広めで、基本的には一番沈んだときに 
肘が直角になるような幅を探しましょう。

続いてはこちら。
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これが私が最もおすすめの初級編です。

椅子、ベンチ、背の低いテーブル、ベッドなどに手をついて、
手首と手首を結んだラインにみぞおちの少し上が触れるようにして体を沈めます。
手の幅は先ほどと同じです。沈んだときに肘が直角になるような場所を探しましょう。

背中のラインはまっすぐですが、膝が手と近いので非常に簡単です。
これができない人は見たことがありません。

ここからのステップアップは膝を少しずつ後ろへずらしていくのです。
(胸を下すポイントは常に両手首を結んだラインにみぞおちの少し上です)
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膝から頭までが直線になりました。これができればとても良いのですが、
バレエダンサーでいきなりこのフォームで10回3セット出来た人はほとんどいません。 
ここでも胸の下すポイントは同じですし、前腕は背中のラインと直角の関係なのが
見てわかるでしょうか。 

そしてその次はこれに挑戦してみましょう。
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床で少しだけ股関節が曲がったままの腕立て伏せです。
下ろした時の私の腰が少し反ってしまっていますが、これは
あまり望ましくないですね。
それを注意して行なえば、あとはこんな感じで行なってください。

ちなみに今回紹介したのは全て、手の幅が広いバージョンです。
つまりオーソドックスな腕立て伏せで胸にも背中にも腕にもお腹にも
バランスよく効くタイプのものです。

手の幅が狭いタイプを説明に加えるとややこしくなるので省略しました。
狭いほうが腕が辛くて肘を痛めやすいので、まずはこちらから試してみると良いと思います。
慣れてきたらいろんな幅で負荷を調節して行なえるようになるのが理想です。

ちょっとイラストでまとめてみました。 
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負荷を調節する方法は2点です。
A 肘と膝の距離を狭くすると楽になる
B 手をつく場所の高さを高くすると楽になる

この二つを参考にして、自分の筋力と用意できる環境に合わせて
1、2、3のイラストを参考にすれば、どんな筋力の人でも
10回3セットできるような負荷に設定することが可能です。

フォームのポイントは元記事を参考にしてください。
私が書き加えると情報量が増えすぎるので割愛します。
胸を張ったまま正しく行なうことができれば、腕の裏と
肩の付け根(肩と胸の境目)が疲れてくるはずです。

これでもよくわからない場合や、不安だと感じる場合は
お近くにお住いの専門家(トレーナー)にご相談ください。

ぜひお試しあれ。
 

股関節から曲げる

タックイン(腰を丸める)や反り腰を修正したいと思っている場合、
止まった姿勢ではできるんだけど動き始めると癖が出ちゃうという経験を
している人は少なくないでしょうし、どう直してあげればよいのか
お悩みの先生もいらっしゃると思いますので、
今回はオススメのエクササイズを一つご紹介します。

用意するものはどのスタジオにもある「モップ」
もしくはそれに準ずる長めの棒です。
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左から、モップ、クイックルワイパー的なやつ、FMSキット、紙管、ノルディックウォークのポールです。
※材質はなんでも良いのですが、頭からお尻までの長さが必要です。

まずは首の後ろ、腰の反りの部分でポールを握り、頭・背中・お尻が全て
ポールに触れている状態を作ります。
写真の私は少し腰が反ってあばらが開いていますが、そういう部分は
自分で気をつけるか、先生が修正してあげてください(笑)
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そしてここからスクワットを繰り返してみましょう。
背中が離れる人は腰を反った人で、お尻が離れた人はタックインした(もしくは背中が丸まった)人です。
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なんてわかりやすい!
これはあくまでも簡易的な目安としてご利用ください。
このエクササイズの良いポイントとしては手軽にできることと
実施者自身がミスに気がつきやすいことがあります。
「あ、お尻離れた」ってすぐにわかるわけです。

これができない子(お尻が離れちゃう子)は成長期にオスグッドになりやすいです。 

このスクワットを何度も繰り返していくことで、
自然に股関節から曲げる感覚を身につけることができます。

厳密に理想的なアライメントを作ろうと思うと、お尻の大きさや骨盤のプレースメント、
肩や胸郭の可動域や骨格的個人差などを考慮しなければならないのですが、 
シンプルに「股関節を曲げる時に腰(腰椎)を一緒に曲げていないか」のチェックとして
使うならば、とても手軽にセルフチェックができ、動作の獲得にもつながります。

ぜひお試しあれ。
 

なぜ、自分で考えられるダンサーは怪我しにくいのか

先日の記事の終わりに「自分で考えられるダンサーは怪我しにくい」と書きました。

今回はその理由について書こうと思います。

まず、
「自分で考えられる」
という言葉にはどんな要素が含まれているのでしょうか。
なるべくシンプルに書き換えるとすれば、

「何のための指示(指導)なのかを考える」

という感じになります。
例えば、
・正しく体を使うため
・美しい動きにするため
・筋肉を強くするため
・柔軟性を高めるため
・怪我を予防するため など

という感じですね。

一方で
・(漠然と)うまくなりたいため
・先生に怒られないため
・やれと言われたため

こういう考え方をしている人は怪我しやすいです。
理由は、意識が自分の体に向かっていないので、
体に負担がかかろうともやり続けるからです。

意識が体に向かっているダンサーは目的を理解しているので、
動きやエクササイズの構造を感覚的に探していきます。
それと同時に、違和感があれば微調節して実施します。

ここに怪我が減る理由が隠されているわけです。

自分の体に落とし込む作業の途中に
「あれ?この動き怪しいな」と感じた時に
微調整するのです。

これはごまかして動くのではなく、
このままだと目的に対して合っていないと判断して
自分の体に合わせてアレンジするのです。

その結果、再修正されるのであれば自分に原因があり、
修正されずに「そうそう」って言われれば、そのまま行ないます。

これを感覚的にやるのです。
考える力が養われると感じる力が養われるのです)

自分で考える力が低いダンサーはこれができないのです。
つまり、言われたまま行なって調子悪くしたり、
目的をイメージしないで行なった結果、変化が出なかったりするわけです。


これはトレーナーやセラピストとの関係にも同じことが言えます。


提供されたメニューを言われたままただやらずに、
自分の目的をイメージして微調節、もしくは種目によっては
「これやるとなんか、こんな感じになるんですけど合っていますか?」と
質問ができるダンサーは、自分にメニューをアジャストして
怪我やトラブルなくどんどん成長していくことができます。

我々トレーナーやセラピストも、
「自分でおかしいと思ったらすぐに伝えてね」
「やってみてどんな感じだったか教えてね」
「これってどう思う?」

という感じで質問しますが、
そもそもおかしいと感じる力が養われていなかったり、
どんな感じか伝える力が身についていないダンサーは
痛みが出るまで違和感に気がつかないことも少なくありません。

痛みが出てから気づくのではリスクが高いですから、
感覚を自分の中に向けられるように伝えることが重要です。

・感覚が鋭い
・質問できる
・考えている

これらの条件はそれぞれに密接に関係していて、
踊りがうまくなる条件であるとともに
怪我しにくい条件でもあるわけです。


ダンス教師もトレーナーもセラピストも
そしてドクターですらあなた自身ではないですから
あなたの体の中で起きていることを完璧に
感じ取ることはできないのです。 
自分の身体を守るためにも
自分で考える力を養っていきましょう。

時間が掛かるが質問する

良いダンサーの特徴として、
・明確な目標がある
・一回言われたらすぐできる。
・真似が上手い
・言わないでも勝手に練習している 
・積極的に質問してくる
・自分の考えを持っている
・怪我しにくい

など、書き出したらきりがない特徴がいくつもありますね。
その中で、こういったダンサーを「育てる」 と考えた時、
どうすれば育ちやすいのでしょうか。

お教室に来た時点ですでにそういった能力を持ち合わせているダンサーは稀で、
大抵はお教室でこういった能力を教育されていくのだと思います。

そのポイントのひとつになるのが「質問する」だと確信しています。

「最近の子は自分で考えようとしない」

って言う前に質問をしているのか自問してみましょう。
そして「間違ってもいいから言ってみなさい」って言ったのに
自分の思った答えと違ったら不機嫌な表情が出てしまっているなら
もう、その子は答えることに恐怖しか生まれなくなります。
呆れた顔で 「まぁ、そういう考え方もあるけどね」なんて言って
自分の考えを押し付けるのも問題外ですね。

それなら「私が正解だと思っていることを答えなさい」って質問すればいいのです。

話が脱線したので戻しましょう。

レッスン中に中断して質問してその子が答えられないと
スタジオに沈黙が流れます。そこで待てるのかどうかだと思います。
ただ、その子を追い込むために黙っているわけではなく、
その子が考える力を養うために穏やかに待てるかが重要です。
時にはヒントを出してでも「自分で考えた答えを語る」という経験を
繰り返して提供し続けることが、良いダンサーを育てるポイントの一つになると思います。

ただ、レッスン中に1人のダンサーのために他の生徒と
答えを待ち続けるわけにもいかない場合もあるでしょうから、
この辺のさじ加減が指導者の手腕にかかってくるのだと思います。

根気良く待つことと、スムーズにレッスンを進めるバランスを
状況や時期によって変化させながら対応していくことが求められるわけです。

バレエ教師の方々からよく聞く悩みや相談として
「レッスンでは時間がなくてそこまで出来ていないんですよね」
という言葉があります。 

伝えたい優先順位があるわけですし、実際に体を動かしていかなければ
踊れるようになりませんから、理想と現実のギャップに思い悩むことになるのでしょう。

しかし、目先の技術習得よりも自分で考え、答える時間を提供したほうが
2年後、3年後の成長のことを考えると重要な場合ってあると思うのです。

それは筋力トレーニングも然りですし、
表現力トレーニングも然りです。
将来重要になる要素を、今から行なっておく方が
結果につながりやすいわけです。

さらに解説するならば、やっと自分の答えを出した生徒がいる場合、
答えの内容や質ではなく、答えを出したことに対しての評価をしてあげることが重要になります。

「よく頑張って、考えて答えを出しましたね」

が、言えるかどうかです。

褒めるポイントはなるべくなら「成果」ではなく「努力」に向ける方が
その後の子供の成長速度が高くなることがデータで報告されています。
(「ドゥエック」と検索すると色々出てきますので参考までに)

そんなことも意識しながら指導できると、
信頼関係がますます深くなり、良いダンサーが育っていくのだと思います。

 

模範解答を探す子どもたち

パーソナルトレーニングの中で筋力トレーニングを行なっていて、

「これはどこが疲れましたか?」と質問したとします。


すると自分が疲れた場所ではなく、
私が答えてほしい解答を考えて答えるような子がいます。

これはすぐ見抜けるので、次から別の方法で質問します。

例えば、今までやったことのない種目でのトレーニングをして
「これはどこが疲れましたか?」と聞くわけです。

すると私の中にある解答を探すような子は
答えるまでに時間がかかります。
なぜなら今疲れた場所を答えるのは間違いかもしれないので
私の中にある解答を考えなければならないからです。 

これは優等生タイプに多いです。
そして集団の中で伝染します。

勉強頑張っていて教育熱心な保護者に育てられている場合、
考えることに対しては得意なのですが感じることに対しては
養われていないことが多いのです。

そしてそれが間違った方向に発達すると
「大人はこう答えれば喜ぶ」という「正解」を
探すような思考パターンが染み付きます。

一度こういうタイプだと分かったら完全に崩しにかかります(笑)

絶対的な正解がない質問攻撃です。

その子に対して一番重要なのは、
親や大人や教師の望む正解を考えることではなく、
自分の内面にある感覚を広げることなのです。
これが育たないまま大人になると自分を見失います。


「自分は誰のために生きているんだろう」


なんて悩むようになるわけです。
指導していれば、この手の解答している子に違和感を感じているはずです。
しかし、違和感を感じながらも一応正解を言っているので
それをそのまま放っておいている人もいるかもしれません。

しかし、その子の思考パターン自体が質問の趣旨と大きく異なっているので、
本当は「正解」ではありません。
模範解答を答えているだけで、自分で感じているわけじゃないわけですから。

一方で、我々大人が想像もつかないような解答をする場合、
それがその子にとっての非常に重要な感覚になるわけです。
「なにそれ(笑)」とか「いや、そうじゃなくて」とか
第一声で受容せずに否定から入るような指導をすると、
その子はどんどん模範解答を探すようになります。

それが心地よいと感じている指導者もいるかもしれません。
でもそこを変えなければ自分で考えて発言できるダンサーは
育たないわけです。

過去と他人は変えられない。

変わるのは自分です。


模範解答をさせているのは誰でしょうか。
誰かのせいにしていないでしょうか。
日頃の指導の結果がクライアントの反応であると
日々、自分を戒めて指導をしていこうと思います。

 
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