札幌の悩めるバレエ•フィギュアスケート•ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

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【結果速報】第50回ローザンヌ国際バレエコンクール 2023 決戦

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第50回ローザンヌ国際バレエコンクールの受賞者が決まりました。
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今年は10年前と同じく熊川哲也氏が審査員になっていましたね。
ツイッターでは楽しそうにジャッジしているシーンを見かけました。
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さて受賞者の発表です。
なんと今年は1位が二人いました!
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1位 207 Millán DE BENITO Spain(WEB観客賞とダブル受賞)
1位 210 Fabrizzio ULLOA CORNEJO Mexico(ベストスイス賞とダブル受賞)
二人ともパリの炎のヴァリエーションでした。
ミラン君は表現力が高く役柄が見えてくるような踊りをし、ファブリツィオ君は高く飛びキレイに回る技術的な能力の高いダンサーでした。
そして二人共とても足のラインがきれいなダンサーです。

3位 320 Sangwon PARK South  Korea
クラシックでの表現で会場の空気を変えたのが画面越しでも伝わってきました。
とても可憐なダンサーです。

4位 310 Julie JOYNER United States
彼女はどこまでも止まれる系のダンサーです。素晴らしいバランスの持ち主ですので見ていて安心して見られます。

5位 309 Seehyun KIM South Korea
彼女はベストオーディエンス賞とダブル受賞です。
エスメラルダを素晴らしく踊って見せてくれました。

6位 101 Alecsia Maria LAZARESCU Romania
彼女は決勝の最年少ですので準決勝では一番はじめに踊り、すぐに観客の喝采を受けていました。
素晴らしいダンサーです。

7位 314  Ana Luisa NEGRÃO  Brazil
彼女はクラシックもコンテもどちらも素晴らしいと感じました
コンテで2位のダブル受賞です。

8位 201 宮崎圭介 Japan
15歳での受賞です。クラシックは軽やかで素晴らしかったのですが特にコンテでのパフォーマンスが印象的でした。しなやかな身体を大きく使ってキレイに踊っていました。

9位 114 Emily SPROUT Australia

10位 413 Giuseppe VENTURA  Italy

11位 318 Soo Min KIM South  Korea


コンテンポラリー賞も二人いました。
1位 212 Alexander MOCKRISH Sweden

2位 314  Ana Luisa NEGRÃO  Brazil

オーディエンス賞 309 Seehyun KIM South Korea
ベストスイス賞 210 Fabrizzio ULLOA CORNEJO Mexico
WEB観客賞 207 Millán DE BENITO Spain
ベストヤングタレント賞 310 Julie JOYNER United States


以下、私の感想です。

昨年以上にコンテが踊れるかどうかが評価基準になっているように感じました。準決勝でクラシックがとても上手だった子がファイナルに残っていないのです。10年ほど前まではクラシックかコンテのどちらかがとびきり上手だったらファイナルに残れていたのですが、ダンサーのレベルが高まっており2つとも揃えないと残れない時代になってきているということですね。
もちろん1週間のクラスレッスンでの審査や将来性など、様々な審査で総合的に判断しているでしょうからコンテだけが理由ではないでしょうけどね。


近年アジアのダンサーのスタイルがどんどん良くなってきていると感じます。
(「スタイルが良い」というのは何を基準にするのかで今後使いにくい言葉になるのかもしれません)
特に韓国のダンサー達の手足の長さや頭の小ささなどが印象的でした。これはここ数年アジア人のスタイルが良くなったのではなく、レッスンの質が高まりスタイルの良いダンサーが上手に踊れるような環境が整ってきたからなのではないでしょうか。


レッスンの質が高まりダンサー全体のレベルが高まれば高まるほど、同じだけ踊れるならば手足が長くて頭が小さい方が選ばれやすいのは否定できない部分だと思います。
その結果が現在のアジア人がスタイルが良くなったと感じる理由だと思います。レッスンの質が高まるほどにバレエ教室もどんどん淘汰される時代になってきているのではないでしょうか。


フィジカルの強さも10年前と比べて変わってきた印象です。
10年前(菅井円加さんが優勝した年)はまだフィジカルの弱い子でも上手に踊っていればファイナルに残れていましたが、そんなダンサーは一人も見かけません。確実に全員が強いフィジカルを持っているはずです。この10年でバレエ業界に筋力トレーニングを取り入れることが常識になってきたことも大きく関係していることでしょう。


毎年生放送で見続けて10年目になります。
トレーナーとしてダンサーに深く関わるようになってから12年が経ち、随分と「バレエとトレーニング」の関係性が変化していくのを見てきました。今後はさらに効果的で安全なエクササイズが多くのダンサーをサポートしていくことになっていくと思います。


言い換えると、適切なエクササイズをしないと勝てない時代になってきているとも言えます。
「バレエの筋肉はバレエでしか作れない」
この言葉はある意味正しいのでしょうが、バレエだけではバレエダンサーになれない時代がもう目の前に来ているとも感じています。適切なツールやエクササイズでより良く踊れるようになることを願っています。


第50回ローザンヌ国際バレエコンクール 2023

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今年も始まりました。若きダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクール。

今回は第50回という記念大会で、ガラ公演やジャッジの中に過去の受賞者がずらりと並んでいます。
ちなみに10年前の第40回で優勝したのは菅井円加さんです。もう10年なんですね。

こちらに詳しい情報が載っていますので、どうぞご覧ください。


出場者やスケジュールはこちら。



注目ダンサーを探しながらの1週間を経て最終日の本番を迎えると深みが増して観ることが出来ますよ。
最近はコンテが得意なダンサーじゃないと勝てない時代になっています。
そして近年モナコ王立バレエ学校が1位を取り続けている状況はどう変わるのか、変わらないのか。


まずはダンサーたちが怪我なく充実した日々を過ごせることを願うばかりです。






鳴海令那さん出演 公演映像の再配信情報

先日の日本バレエ協会北海道支部コンテンポラリーダンス講習会の講師である鳴海令那さんが昨年出演していた公演が好評に付き再配信されています。



視聴期間が明日の夜中までですので、今日明日の中で舞台を観に行くつもりでご覧になってみてはいかがでしょうか。


森山未來×中野信子×エラ・ホチルド
FORMURA
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ダンス×脳科学のプレゼンテーション
世界的トップクリエイターが集結し、没入型アートコンプレックスへ。
構成・演出・振付:森山未來/中野信子/エラ・ホチルド
出演:森山未來/エラ・ホチルド/川合ロン/笹本龍史/東海林靖志/鳴海令那/湯浅永麻
【配信期間】2023年1月20日(金)12:00~2023年1月22日(日)23:59
※本配信は2022年11月4日(金)に開催された大阪公演の配信となります。リアルタイム配信ではございません。
※本編は開始より6分後に始まります。
【チケット料金】¥3,000(税込) 
 ※チケット代のほかに別途手数料がかかります。
 ※2022年10月、11月に行われた東京公演、大阪公演の配信チケットはご利用いただけません。
【チケット販売期間】2023年1月18日(水)18時~1月22日(日)22時00分


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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
森脇俊文

日本バレエ協会北海道支部 冬季バレエ講習会2023

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今年で3期連続で講師を担当させていただいております。
1年目は島地保武さん、2年目が平山素子さん、そして3年目が今回の鳴海令那さんです。
(当初は平山素子さんが2期連続で講師をする予定でしたが参加できないことになり、平山素子さんの紹介で鳴海さんが担当する流れになりました)


鳴海令那さんとはどんな方なのかを簡単に紹介すると、世界的に有名なコンテンポラリーダンスの振付家による作品出演やダンスカンパニーに所属してた方で、マッツ・エック版のロミオとジュリエット(作品名は「ジュリエットとロミオ」と表記されています)のジュリエットを木田真理子さんとダブルキャストで演じられていたり、


NDT1(NDTは世界で最も有名なコンテンポラリーダンスカンパニーのひとつです)の作品に出演されていたりします。


現在はクリスタル・パイト氏のカンパニーに所属しながらオランダを拠点に世界中で活躍されている方です。
昨年は森山未來氏のクリエーションに参加されて日本各地で公演がありました。


鳴海令那さんは拠点がオランダということもあり、なかなか日本でワークショップを開催する機会が少なくフィギュアスケーター対象のワークショップ以外はなかなか彼女のワークショップに参加するのは難しい状況なのですが、たまたまスケジュールの都合が合い北海道のダンサーは彼女のクラスを受ける機会が生まれました。


それではレポート開始です。


コンテのワークショップは年齢別にABCと3クラスを3日間、私のエクササイズクラスは目的別で3日間で5クラス行ないました。


鳴海さんはインプロビゼーション(即興)を基本として構成されているクラスです。
即興というとクラシックバレエダンサーにはとっつきにくいイメージあると思います。しかしワンテーマあるだけで随分楽に即興が出来るようになります。


ウォーミングアップから「足の裏の色々な所で歩いてみましょう」から始まり、参加者たちはみるみる自分で考えた動きを自分の体で実験していきます。さらにはクリスタル・パイト氏のクリエーションの中で使われている動きのベースをみんなで試してみたりすることでクラスレッスンが上演作品と(さらにはクラシックバレエとすらも)繋がっていることを気づかせてくれます。


ワンテーマ(例えば足の裏以外には身体の各部位や床など)を意識して動き、今までにやったことのない動きを自ら作り出すことに慣れ始めたのを見て絶妙にテーマをアレンジしていくので、いつの間にか参加者たちの動きが大きく複雑になりクラシックバレエではない踊りを手に入れていきます。

それに加えてアイソレーションの基礎として「スネーク(日本では蛇動とも呼ぶ)」と呼ばれる動きを沢山行ない、背骨の動きの自由度を高める時間もたっぷりと取りました。鳴海さん自身が現役のトップダンサーですのでつい見惚れてしまう美しいアイソレーションを何度も見せてくれたのはダンサーたちに良い刺激になったことでしょう。
(話の流れで追記すると踊っていないときに近づくととても小柄な方でびっくりします。踊りを見ていると彼女の身体は常に大きく見え続けるので、恐らく参加したダンサー全員が同じ印象を持ったのではないでしょうか。さらには「え?その移動速度からそのポーズで止まれるの?」を何度も目撃してなぜそんなにバランス能力が高いのか、いつからそんなに止まれるようになったのかをレッスン後に質問してしまったほどです)


初日だけでも見違えるほどに大きく自由な動きができるようになりましたが、3日間通して参加されたダンサーはそれが踊りにまで繋げられるようになっていました。これからはコンテクラスで「はい、今から音楽に合わせて自由に踊ってください」と言われても困らない状態になって終了となりました。
(肘とか、足とか、右耳とか糸とかゴムとかフリーズ&コンテニューとかムーブトゥースペースとかを音楽に合わせて自分でリズム作って混ぜればよいですからね)


続いて森脇のパートです。
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今回の講習会では過去2回以上にコンテクラスとエクササイズクラスの共通性や関連性を高めた内容にするべく事前に平山素子さんと打ち合わせしながら進めていました。そのテーマは「コンテ以前の動きが苦手なダンサーへの対応」や「動きを獲得していくプロセスの分析」などです。
そして「ムーブメントリサーチ」の名前を使わせてもらうことになりました。


それらが怪我の予防につながったり新しい動きの獲得につながっていくので、講師それぞれの専門性(コンテクラス、エクササイズクラス)を活かして3日間で一つの大きなワークショップになるようななイメージで行ないました。
(単独受講でも意味が理解できる内容になっています)

講師が変わっても引き継ぎをしていただいたので初対面でしたが事前に鳴海令那さんと連絡を取り合うことができ、スムーズにワークショップが進みました。

私が行なったクラスは
・強い足首をつくる
・身体の使い方を学ぶ
・ムーブメントリサーチ1(リスク&トリックモーション)
・ムーブメントリサーチ2(メカニクス)
・ムーブメントリサーチ3(コーディネーション)
になります。


足首強化のクラスと身体の使い方のクラスはバレエ協会からのリクエストがあり昨年と同じ内容をブラッシュアップしてお伝えしました。


ムーブメントリサーチに関しては鳴海さんのクラスとなるべく連続的な内容になるようにしつつ「ケガ予防」「動作習得のプロセス」「コーディネーション」の3つに分解してお伝えしました。

ケガ予防(リスク&トリックモーション)クラスでは鳴海さんのクラス(小中学生クラス)で行なった動きを混ぜて動いてもらったのですが、すでに主題に対する解釈が出来ている動きをしていて驚きました。

動作習得のプロセス(メカニクス)クラスでは私が例年行なっている「講師に踊ってもらって撮影し、それを真似する」というアプローチをとりました。
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鳴海さん自身に動いてもらってそれをその場で本人の解説無しで自分の目で動画を分析して違いを見抜くクラスです。今回さらに発展して、最後に鳴海さんに動きの解説と動作のアドバイスまで行なってもらいました。これによって、

自分で考えて真似てみる

撮影してもらって違いを修正する

本人から動きのヒントを貰う

さらに修正して撮り直す

本人のレッスンで一緒に動く

再撮影する

このプロセスを行なうことが出来ました。
見る目を鍛える、そしてある意味での答え合わせをする。この一連の流れを一流ダンサーの動きで実施することが出来るのは感謝しかありません。
その動画さえあれば自分のスタジオに戻ったときに深度をさらに深めることが出来ます。

ウゴトルを使えばさらに映像で真似できる限界までいくことが出来るでしょう。

そして最後のクラスでは「コーディネーション能力」という言葉がどの時代にどの国から生まれたのかという話から始めて、7つの能力それぞれをどのように高められるのかについてお伝えしました。
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(旧東ドイツでコオーディネーション能力に関しての研究が発達し、その後日本ではコーディネーションという呼び方で一般的に広がりました)

コーディネーション能力とは?

【リズム能力】動作や音楽のリズムやタイミングを正確に表現できる能力

【連結能力】 身体の各部分を互いに正確に動かせる能力

【変換能力】 状況に合わせて動きを変える事ができる能力

【反応能力】 合図などに素早く正確に対応する能力

【分化能力】 道具などの違いを理解して操作できる能力

【バランス能力】 どんな姿勢でも動作を続けられる能力

【定位能力】 相手や物との距離感を正確につかめる能力


そしてこれらの7つの能力は鳴海さんのクラスで全て実施していた事が分かるようにクラスを進めました。
これによって3日間通して受講したダンサーにとってはコンテンポラリーダンスの種とコーディネーション能力の獲得方法を身に付けることが出来たはずです。



そして今回参加した受講者に向けて大切なことを書こうと思います。




ここまで読んでいるあなたはダンスが大好きで、どうしてもダンスが上手になりたい人のはずです。
そんなあなただからこそ本当に大切なことをここでお伝えします。



3日間(もしくは1日間)のワークショップでコンテが上手になったりコーディネーション能力が向上したりするとは考えないでください。



そんな魔法のような話はありません。



ただし、今回のクラスで学んだ内容を忘れずに続けていけば必ずあなたの踊りは磨かれていきます。
必ずコーディネーション能力も高まっていきます。つまり「やり方」を教えてもらった3日間だったわけです。


やり方が分かってもやめてしまえば忘れてしまいます。あんなに素敵に動けるようになったのに。



先生がいなくても一人で出来るものを沢山学んだはずです。
ジャッジシートに「コーディネーション能力を磨いてください」なんて書かれないようにするためにも鳴海さんの教えてくれた動きのヒントをイメージして動き続けてください。それがいつの間にかあなたを素晴らしいダンサーにまで導いてくれます。



足の裏、肘、親指、頭などの各部位、糸、ひも、ビー玉、スネーク、お尻浮かす、床にくっつける、空中に動かす、止まる、その場から離れる、自分でリズムを作る、アイコンタクト、空いているスペース、シンメトリー、、、思い出しました?


続けましょう。絶対に踊りが上手になるから。




そして最後に、
このような素晴らしい時間を用意してくださった日本バレエ協会北海道支部の皆様、講師の鳴海令那さん、そして鳴海さんをご紹介くださった平山素子さんに心から感謝申し上げます。


鳴海さんとても素敵な方でした!ご一緒できてとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
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関連記事:

鳴海令奈さんインタビュー 


鳴海令奈さんトークイベント



私のコンテ初級への想いをまとめた記事




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指導者は "早く” と "速く" を明確に伝えるべき

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もっと "はやく” 動いて!!

って、つい言っちゃいませんか?
そして習っている人はこの "はやく” を間違えずに理解できていますか?


ひとつは「スピード」でありもう一つは「タイミング」です。
(スピードを)速く動かすのか、(タイミングを)早く動き始めるのかによって修正するポイントが変わるのですが、これがズレてしまうといつまで経っても直りません。


それではなぜこんなトラブルが起きるのか考えてみましょう。


指導者の目線では何が遅いのかが見えているので注意をしています。
つまり、指導者は違いを明確に理解しているうえで「はやく動いて」と伝えているはずです。


一方で生徒側は上手に踊っているつもりで注意を受けているので何が遅いのかを理解していない場合があります。


すると指導者は何が遅いのかを生徒が分かっていると思って「はやく動いて」と伝えます。
伝えたからには「もう生徒は改善しようとしているはず」と考えます。一方で生徒が逆の「はやく」だと思ったときに何度直しても解決しないというトラブルが生まれるわけです。


そして、もっと深刻な問題があります。



改善策であろう「動きを速くして」とか「タイミングを早めて」という一見正解のようなインストラクションをしていたとしても逆に捉えてしまう可能性があります。


それは相手が小学生の場合です。
言葉をニュアンスで理解して何となく分かっているようなリアクションをしている子供の中には「速度」と「タイミング」の違いが曖昧な子が存在します。


自分は正しく伝えられているという意識があるとここでつまずきます。
「もしかしたらこれでも伝わっていないかもしれない」という意識を頭の片隅に置きながら生徒を観察すると思わぬ落とし穴を回避できるはずです。


「はやく」に似た言葉で「かたい」というのもあります。
一つの言葉に2つのニュアンスが含まれる場合は「どっちのことを言っているのか」を明確にするのが良いです。


 

マリニン君の4回転の神「クアッドゴッド」について

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4回転アクセルをクリーンで降りた世界初のフィギュアスケーター、イリア・マリニン君が「quadg0d」と書かれた帽子をかぶっていますね。この画像はなるべく似せて作ってみました

インタビューでそのことについて聞かれると少し照れながら

「私は4回転の神だ」ではなく
「私は4回転の神になる」と語っています。

つまり、そうなる自分をイメージしているということですね。
これはどこかで見たことありませんか?

「海賊王に俺はなる」
と同じわけです。

なりたい自分を明確にイメージし、口に出して語ったり目にするところに目標を書いたりするのは自己実現の手法として王道の一つです。
「4回転の神になりたい」でもなく「4回転の神になる」というのが大切なんです。


願いが叶うかどうかの可能性なんてどうでもいいんです。
本人が本気で自分を信じることが重要であり、それが一番目標に近づきやすい方法なのです。



自分に「出来る」「大丈夫」「絶対できる」と心から自分を信じて語ることが大切です。


最近私がよく観るYou Tube動画で「それってどうなの課」という番組の【ワイルド・スピード森川】というコーナーで森川葵さんという女優さんが色々なものに挑戦するのですが、メンタリティが完全にトップアスリートのそれと同じなんです。

基本的には彼女はものすごく器用ですぐに難しい課題をクリアしてしまうのですが、
それをも凌駕する程の困難な状況になった時に「いける」「もうちょい」「出来る」「私は出来る」と自分に言い聞かせるのです。

すると自分を信じる力は自分の背中を押してくれます。

ぜひ皆さんも試してみてください。
何か困難な状況になったときに「出来る」「もうちょい」「いける」「私は出来る」と強く自分を信じてみましょう。
必ず叶うとは言いません。でも自分を本気で心から信じれたことだけでもあなたにとっての宝ものになるはずです。



be the quadgod.




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オルガンワークス「168428_4/Nothing/無為」レポート

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「OrganWorksの平原慎太郎」と聞いてピンとくるのはコンテンポラリー業界の人だけだと思います。
もしくは古くから北海道のバレエ業界に関わっている人。


それではこう聞いたらどうでしょうか。
「東京オリンピックの開会式、閉会式の振付ディレクターを担当した人」


あの混乱を生んだ東京オリンピックの開会式の代役を引き受けた人です。
大変な役割だったと思いますが、ここでは本題とずれるのでこれくらいにします。


そんな平原慎太郎氏の舞台があると知り鑑賞してきました。


オルガンワークスの舞台は2015年以来ということで、もっと観ていると思ったのですがタイミングが合わずにあまり観れていなかったんだと気が付きました。




 
今からほぼ1年前にメンバーである渡辺はるかさんのパフォーマンスを観たのが直近です。


この時のレポートは書きかけのまま出せなかったのでブログにはレポートがありませんが素晴らしい時間でした。

前置きはこれくらいにして舞台レポート開始です。
といっても、今回はとても印象的なことがあったのでパフォーマンス外のことを中心に書いていこうと思います。
作品は非常に濃密で、いくつものアプローチで「無」を表現していてダンサーも目まぐるしく登場して大変贅沢な時間でした。札幌でこのレベルのコンテ作品を観られるのは彼が北海道出身であることが大きいと思います。


この作品は「無為」がタイトルにもあるように「無」にフォーカスされた作品ということもあり、事前情報も非常にシンプルなのはその意図が感じられます。



私が観に行ったのは最終日の最終公演でアフタートークがありました。このアフタートークが印象的でした。
初日は公演パンフも無く、解説が一切ないパフォーマンスを行なったそうです。そして2日目にはパンフが付き、最終公演(3回目)にはアフタートークまでついたわけです。

結果的にひつまぶし的な実験公演となったのではないでしょうか。
作品理解の難易度が回を追うごとに低くなった公演だったのです。

アフタートークで平原慎太郎氏自身も「どれだけ分かりやすく伝えるか」を考えていると語っていましたが、これに関して私自身が体験していることと共通する部分がありました。

私は舞台に出ている人間の末席におり、さらには分かりやすいとは言い難いパフォーマンスを行なっているので20年以上同じ問題に対して様々な取り組みと経験をしてきます。
昨年は思い切って公演の始めに演者自らが「舞台の楽しみ方の解説」を行なってから本公演を行なうという方法を取ってみました。

これによって難易度が一気に下がり、楽しみ方が分かる人が沢山出て好評だった反面、古くから観てくださっている人たちにとっては「必要ない」と感じたようです。


今回、私は「アフタートーク」で答え合わせが聞けたのは嬉しい反面複雑な気持ちになったのです。
ある程度コンテンポラリーダンスの楽しみ方を知っている人にとってはパンフレットの解説だけでも良かったのかなと思いました。そしてアフタートークでは作品の説明ではなくてなぜこのような作品を作ろうと思ったのかとか、クリエーションの中でダンサーたちがどのように変化していったのかとか、これからどのような作品を作っていきたいと思っているのかとかを聞けたら嬉しいなと思ったわけです。



そしてこれは私個人の感想なわけです。



つまり、対象者を誰にするのかによって同じ作品でも事前、事後の解説の難易度を選ぶことになるわけで、これがまさしく平原慎太郎氏が語った「どれだけ分かりやすく伝えるか」に帰結するわけです。


コンテって何?という人 → 公演パンフ+アフタートークでの解説
他の舞台を見たりしている人 → 公演パンフ
コンテをよく観る人 → パンフなし


今回は3回のパフォーマンスに対して3種類の難易度の公演だったのだと思います。
分かりやすくし過ぎるのは魅力が減るわけで「秘すれば花」と世阿弥が語っているように、このあたりのバランスには絶対の正解がないだけに今後東京ではどのあたりに落とし所を作るのかが興味あります。
(質問タイムでそれを聞こうと思ったのですが「東京公演の確認をしている人」みたいな聞き方になって話を続けられませんでした笑)



アフタートークを聞き、自分たちと重ねながら話を聞くことができたのがとても印象的でした。
それでこっちの話を書きたくなってしまい、本編に関しては少ししか触れていませんが
(アフタートークで解説聞いちゃったのでネタバレ的になるので書きにくいのですが)
2024年の東京公演では目の肥えたお客さん達が楽しめる密度の濃い作品ですのでどうぞお楽しみください。
このブログをたまたま見かけたような人は、東京公演ではどんな作品解釈の難易度設定になっているかも含めてご覧いただけると楽しみ方が増えると思います。


そして札幌では引き続きオルガンワークスのパフォーマンスを観られます。
今週末の金土日でギャラリー内にてパフォーマンスを観ることができます。


ちょっと料金体系分かりにくいのですが、
入場無料、即興パフォーマンス無料、ダンスパフォーマンス1500円です(多分)
会場はMEET.というギャラリーで、中央区北5条西11丁目8 SACRAビル4階です。



多くの方の目に良質なコンテンポラリーダンスが届くことを願っています。
素晴らしい作品をありがとうございました。





これ出来ますか?

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まずは下の動画をごらんください。

っていうか、TwitterとかInstagramとかも地味にやっていますのでご興味あればフォローお願いします笑

はじめて挑戦していきなり出来るならとても素晴らしいです。
ちょっと練習して「なるほど。こんな感じか」って出来るならまあ良しだと思います。
難しいけどなんとか出来たなら頑張りましょう。
出来ない人はもっとコーディネーション能力を高めましょう。 

バレエでもフィギュアスケートでもこれに似た姿勢を作ることがあります。
それなのに全然出来ない人って結構いるはずです。
(指導者の皆さんは一度生徒に試してみてください)

「え?なんで出来ないの?」と驚くことになるかもしれません。

これがコーディネーション能力が養われていないまま単一種目だけ出来るようになった人の現実です。
いびつなパフォーマンスチャートを持っている感じです。
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こんな感じ。


子供の頃には36の運動要素をまんべんなく提供できる環境があるのが望ましいです。


そしてクラシックバレエの先生にこれを望むのは酷です。
クラシックバレエの先生であって、こどもの運動発達の専門家ではありませんから。

シンプルな動きなのに今までやったことない動作というだけで習得に時間がかかるのは人としての運動経験が少ないことが原因に挙げられると思います。特定の物だけを繰り返しているとその動作に関しては上手になっているように見えるのですが、動作の本質がつかめていなかったりして「形だけを追いかける」なんてことを言われたりするようになります。

この状況への対策は
・外遊びを子供のうちに積極的に行なう
・体操教室など様々な運動体験を行なう
・様々なコンテンポラリーダンスを習う

具体的にはこんな感じとか、


こんな感じです。(10年以上、この話をブログで書き続けているわけです)


今バレエがうまくなりたい、フィギュアスケートがうまくなりたいというのであれば、
あなたが今小学生なら沢山の遊びを通して様々な運動経験を身につけてほしいですし、中学生以上であればバレエやフィギュアスケートに関係しそうな動きに関しての運動体験を増やすことをおすすめします。
(大人ならば、パーソナルトレーニングと個人レッスンを組み合わせて戦略的に進めるのが良いと思います)

今回紹介した動作が簡単に10回出来るようになったんだったら他のちょっとむずかしい動作に挑戦するのが良いんです。真面目に習ったことだけをずっと繰り返すより新しい運動体験に挑戦したほうが身体の自由度は高まります。いろんな動きに挑戦してみてください。

まずは上記の動作から。


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知っておくと役立つ「脊椎」について 

スクリーンショット 2022-12-04 11.50.38
背骨の名称と簡単な機能をまとめておきます。
ダンサーが多いのでダンサーが知っておくと役立つ話のごく基本的なことだけを書きます。


まず背骨って24個あって、それが3つの名称に分かれて呼ばれています。
背骨はまっすぐなものではなく「生理的湾曲」と呼ばれる曲がりがあるのが正常です。
そしてバレエや新体操、社交ダンスなどを続けている人は生理的湾曲が減っている人が多いです。
(つまり踊っていない人より背骨がまっすぐに近くなっています)


頚椎(けいつい)
首の骨 7個 基本の形はちょっと反っている


胸椎(きょうつい)
背中の骨 12個 基本の形はちょっと丸まっている


腰椎(ようつい)
腰の骨 5個 基本の形はちょっと反っている


そしてそれぞれが得意な動きと苦手な動きがあります。
スクリーンショット 2022-12-06 13.40.42

もしこれを読んでいるあなたがダンサーならばこれくらいの情報を知っておくと良いかなと思っています。


そしてこれらの特徴を理解すると、こんな心当たりとつながってくるはずです。

・胸椎のしなやかさが表現力につながるが、そもそも胸椎あたりを反るのが苦手だから訓練が必要
・胸椎が固いことで腰椎中心でアラベスクを頑張った結果腰が痛くなる
・腰椎はねじれないので「腰でねじる」という表現は実は股関節と胸椎でねじっている
・腹筋が弱いと上半身を支えられないので腰椎の反りが強くなる
・幼児から小学生低学年くらいまでは背骨を支える筋肉が未発達なので生理的湾曲が強い
・本来必要な筋肉が足りない場合は4年生、5年生とかでもお腹がでてお尻が出たままになる


そしてもう少しマニアックな話として、背骨は側屈すると勝手にねじれるような構造なのですがそれはまた別の機会にお話することにします。
(詳しく知りたい方は「カップリングモーション」と検索してみてください)


最後に、脊椎(せきつい)と脊髄(せきずい)は違います。
脊椎という骨の中心を通っている神経の束のようなものが脊髄になります。
響きが似ているので混同しがちですのでお気をつけて。



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低いルルベはふくらはぎを太くするのか?

スクリーンショット 2022-11-12 21.03.34
「初心者のうちはルルヴェを低くしたほうが良い」というのを真に受けて低いルルヴェをしていた結果、ふくらはぎがムキムキになってしまった。


と感じている方に向けた記事です。



限界まで高く上げたルルベでは足の裏を鍛えるのが難しく、さらにはターンアウトも難しいというのが近年日本のバレエ界で少しずつ知られるようになった情報です。

その情報を受けて低いルルヴェにしてみたらふくらはぎがパンパンになってしまったり、継続的に行なうことでふくらはぎがムキムキになってしまったと感じている方がいるようですが、その原因はどこにあるのでしょうか。


まず、筋肉が太くなるメカニズムを考えてみましょう。


【筋肉はどうすれば太くなるのか】については運動生理学という学問でかなり研究が進んでいます。
詳しく知りたい場合は「筋肥大 メカニズム」や「筋肥大 方法」と調べてみるとムキムキになる仕組みが理解できますが、それをものすごく大雑把にまとめると以下の2つに分けられます。



・高重量の挙上を繰り返す(10回できないくらいの重さ)

・限界に近い回数繰り返す(それ以上繰り返せないほどの回数)



ということは本当にムキムキになったのであれば「低いルルヴェ」で上記のどちらかに当てはまったということです。



つまり「ルルヴェが高重量を持ち上げる負荷になった」か「限界に近い回数ルルヴェを繰り返した」のどちらかに近い環境が発生したはずなんです。



なぜでしょう。



考えられるのは以下の2つです。
A「今までふくらはぎをあまり使わずに高いルルヴェをしていた」
B「足の裏の使い方が分からず低いルルヴェをふくらはぎ主体で行なった」



もう少し解説してみます。

A「今までふくらはぎをあまり使わずに高いルルヴェをしていた」
このタイプの人は足首の可動域が高く骨や靭帯で体を支えるタイプのルルヴェをしていた可能性が高いです。いわゆる「ポワントに乗っかる」立ち方をしがちな人です。


その場合、ふくらはぎの筋肉が未発達な状態でバレエをしてきたので、必要な筋力が足りていない状態ともいえます。すると低いルルヴェによって(関節でロックできない為)筋肉を使わざるを得ない環境になり、必要な分だけの筋肉が発達した結果以前よりも太くなってしまったということです。


この場合は「怪我する前に筋トレできて良かったですね」と私は考えます。
ふくらはぎの筋力は怪我と関連性があるという発表は近年のバレエ業界では有名な話です。




続いてB「足の裏の使い方が分からず低いルルヴェをふくらはぎ主体で行なった」
このタイプの人は、低いルルヴェの目的である「足の裏の筋肉の強化」が上手にできていない結果、ふくらはぎばかりを使ってしまったことで筋肉が必要以上に太くなってしまった可能性があります。
(必要以上に太くというのは私としては考えられませんが)


対策としては足の裏のエクササイズをもっと簡単な方法で探すのが良いです。
ルルヴェで使えない場合はもっと負荷の低い状態で行なうことをおすすめします。

下記記事を参考にしてみてください。









さらには足の裏がうまく使えない原因となったのが第2中足骨が長いいわゆる「イカ足」である可能性もあります。



そして話を戻しますと、そもそも本来は低いルルヴェの目的は足の裏を鍛えることであり、ふくらはぎがいつもよりも疲れるというのは考えにくいのです。
それでも疲れてしまうケースがあるので、このような記事を書いてみました。


「え?低いルルベでふくらはぎ疲れなくなったんですけど?」と思っていた方は、それで良いんです。
そして逆に疲れるようになった方は、これを機に足の使い方を見直してみることをおすすめします。


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ブリッジ、エビ反りの必要性を再考する

スクリーンショット 2022-12-01 14.03.59
美しいアラベスクをするために、背中の柔軟性は高くしたいと思っている人は多いと思います。
もしあなたがプロを目指していて、背中を柔らかくしたいと思っている場合、どんな方法があるのでしょうか。


安全性とリスクのバランスを考える必要がありますし、柔軟性を高める指導者の技術も関係してきますがプロダンサーを目指すならば、気をつけながらある程度強度の高いエクササイズを行う必要がある人も多くなります。
(そんなに頑張らないでもいつの間にかとても柔らかくなる人もいますが、ここではそういう人の話は置いておきます)


一方で近年は「ブリッジ」「エビ反り」はバレエでは行なうべきではないという見解の方も多くなってきました。
必ず必要なエクササイズではないですし、安全面の配慮から禁止する教室があるのは現代的だと思います。
※ここで言う「エビ反り」は足を掴むバージョンも、掴まないバージョンもどちらも含みます。


選択肢は沢山ありますのでブリッジやエビ反りなどのエクササイズを除外して別の方法を探るのも一つのアプローチだと私は考えます。


ただ、それらを行なわない理由が「バレエにその動きが存在しないから」「バレエではそこまでの柔軟性は必要ないから」ということだった場合、もう一度立ち止まって考えてみるのはいかがでしょうか。
それでも「必要ない」というのであれば、その指導者にとっては必要ないということになります。



もしバレエにその動きがあったら考え方が変わるのでしょうか。


それでは本題です。



まずはこの画像をご覧ください。

美しいですね。

ロシア式アラベスクはイギリスやフランスのアラベスクに対して足を高くあげます。
ちなみに余談ですが、ワガノワ・バレエ・アカデミーではアラベスクを指導する際に「客席に両足の内ももを見せるように」という指示をだすそうです。

この柔軟性と筋力を獲得するためには大変な苦労が想像できますね。


さて、これからお見せするシルエットは先程の画像を参考にして作ったものです。
軸足を消し、持ち上げた足を地面と平行にするために左に30度ほど回転させた画像です。


下の画像を見てみなさんはどのように感じますか?

スクリーンショット 2022-11-12 16.27.55
骨盤よりも頭が後ろにあるのが確認できると思います。
ロシア式のアラベスクは腰を開きますし胸椎も側屈させますからエビ反りと同一ではありません。
ただし「エビ反りのような柔軟性は必要ない」とは言い切れないと私は考えます。

踊りの中でこの姿勢を作るためには少なくともこれ以上の柔軟性が必要になります。
仮にパッシブで姿勢を作れたとしてもアクティブでは不可能だったりします。
「自動の可動域」と「姿勢を維持する筋力」の両方がなければこのアラベスクにはなりません(言語の解説は下記を参照)



バレエでは(少なくともロシアバレエでは)骨盤よりも頭を後ろにできる程度の柔軟性が踊りのなかで求められるようです。また、ワガノワ・バレエ・アカデミーのレッスンでは第5ポールドブラの場面で「頭をお尻につけるように動かす」という指示があるとのこと。
補足:ワガノワ・バレエ・アカデミーでは指示する言葉が明確に定められているそうです。つまり、ワガノワの生徒(外国人枠は除く)は全員が必ずこの指示を受けていることになります。


つまりプロを目指す場合はうつ伏せから反り上がって骨盤よりも頭が後ろにいく程の可動域は必要なのではないかと私は考えます。少なくとも不必要だとは思いません。その際に「胸椎の伸展」はとても重要な要因になります。腰椎だけではこのラインは出せません。
キトリを演じる場合はこのライン出したいと思いませんか?そしてその場合は骨盤より頭が後ろに反れる可動域が必要になります。



可動域を獲得する手段として "エビ反りやブリッジを行なわない" 場合は、他の方法でこの柔軟性を獲得する代案のエクササイズが必要になります。また、柔軟性と筋力は別ですので、この姿勢をコントロールするための筋力の獲得も必須です。


前提としてプロを目指す場合、必要になる可動域は時代によって徐々に増えてきています。
有名な文献で1945年から2003年までの「アラベスク、デヴェロッペの角度」を調べたデータがありまして、時代を経るごとにダンサーの上げる足の角度が高くなっていっています。
(アラベスク r=0.8306 デヴェロッペ r=0.7877 という強い相関があります)
※シルヴィ・ギエムが変えてしまったとも言われていますね


安全性を求める一方で、舞台ではより高く脚を持ち上げてより反った背中のラインを求められるという矛盾が発生しています。この解決策は簡単なものではありません。安全かつ高いパフォーマンスが出せるように日々学びを深めていくことが大切ですね。

絶対の正解はありません。前提や目的、ダンサー個々の身体に合わせて柔軟に対応することが重要です。



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この姿勢を見つけたら要注意!

スクリーンショット 2022-11-29 19.07.01
この姿勢見たことありませんか?ありますよね。
やったことある人も多いと思います。

講習会などでは「やばい姿勢」と呼んでいます。
自分の才能や可能性を削る姿勢だと伝えることにしています。


そして同時に保護者には「すぐに直せない姿勢ですので注意しすぎると喧嘩になりますのでご注意ください」と伝えるようにしています笑。


本人と保護者共に根気よく立ち向かわないとこの姿勢から抜け出すことはできません。


なぜだと思いますか?



これが楽だからです。
身体を支えるための基本的な筋力が足りず膝、股関節、背骨などの関節に "乗っかる” ことで筋肉を極力使わずに立っているのです。
さらに右腕を副え木(そえぎ)にして左腕で固定して体幹を骨盤とつないでいます。


重力に対して適応するだけの筋肉が養われていないことで無意識にこの姿勢になっていくのです。
ですから「その姿勢やめなさい」と言われても身体を支えられないのでいつの間にかこの姿勢に戻ってしまうわけです。本人の意識とは別にいつの間にかこの姿勢になるんです。


そして、楽だからといってこの姿勢を続けている間は重力に対して身体が適応できませんので、いつまで経ってもこの姿勢から抜け出せません。その間は筋肉が体を支えていないですから長くこの姿勢をするほど才能や努力に対して足を引っ張るような関係にあります。だからこそ「やばい姿勢」なのです。


対策としては「気づいたら直す」を繰り返すことと、適切な筋力トレーニングによって徐々に解決していきます。
(気づいたら直すは保護者と当事者が協力し合うことが重要です。なかなか簡単に直りにくく喧嘩になりやすいので、きつく言い過ぎないことと言われたら素直に直すことを約束しましょう)


ダンス教師の場合は「姿勢を直しましょう」の一言で良いと思います。
ちょっとでも崩れそうになった時に伝えることで、本人の姿勢の感覚が改善されていくはずです。



バレエの世界で、
・ポワントに乗っかる
・膝を入れる
・ヒップに座っている(ヒップに乗っかっている)

という表現がありますが、この姿勢の仲間だと思ってください。
筋肉でコントロールしないで、関節の可動域の終わりに体重を乗せて支えているわけです。


トウシューズで立つ時に、筋肉を使わずにトウシューズの硬さによりかかるようにして立つと
あまり疲れないで立つことができますね(指は痛いかもしれないですが)。

筋肉で身体を支えるのではなく靭帯や腱、そして関節の構造で支えている状態です。
これらの姿勢でおすすめしない理由はいくつかありますが、
・筋肉を使っていないからコントロールしにくい(微調整できない)
・関節に負担がかかる(骨、腱、靭帯など)
というのが大きなおすすめしない理由です。


つまり、自由に動けない上に身体を痛めやすい姿勢ということです。
これらのポジションは筋力を使わないので楽ですし手軽にできるのでついやってしまいがちです。
しかし繰り返すことで身体を痛めてしまうことに繋がります。


対策は色々ありますが、まずは本人が自覚することが大切です。
この記事を読んでもらうだけでも良いきっかけになるかもしれません。



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阿部衣梨子バレエスタジオ ターンアウト講習会

スクリーンショット 2022-11-28 17.30.43
ご縁があり、今年2回目のワークショップとなりました。

今回はターンアウトに関してを歴史から丁寧に2時間お話してきました。
(上の画像の真ん中に私が寝ているのはターンアウトとプリエの関係性を見てもらうためであり、何かの作品クリエーションなどではありません笑)


バレエはイタリアで生まれフランスで花開きロシアで成熟したと言われますが、それよりもずっと時代をさかのぼり、紀元前に作られた彫刻からターンアウトを紐解いていきます。
私がかつて長岐さんのワークショップを受講して腑に落ちた説明であり、その後ずっと活用させていただいているお話です。
IMG_4792_jpg

奥にいるダンサー達はとても小さくしか写っていませんが、手前のダンサーと同じポーズをしているのが分かると思います。それこそがバレエとターンアウトが結びついた要因のひとつなのではないでしょうか。

歴史を知ることで感じられることや理解できることというのは広がっていきますね。

ターンアウトやプリエを歴史的な背景や解剖学的な仕組み、そしてコンクールやワークショップなどで各国のバレエ指導者が語ったエピソードなども交えて多角的にお話しました。
筋肉や骨格だけの話はダンサーにはあまりピンとこなくても、エピソードと絡めて話すと "自分ごと" に感じてくれたりします。


あちこちのワークショップに参加しているダンサーにとっては点が線となってつながる体験になり、初めて外部講師のワークショップを受講したダンサーにとっては先生がいつも言っていることを別の言い方で聞く体験になったと思います。


なかなかブログでは書けないエピソードも含めてターンアウトやプリエに関するお話をすることで、なにかのヒントにつながればいいなと願っています。

参加者のみんなが少しでも上手になりますように。



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前提が違います。

スクリーンショット 2022-11-11 14.26.42
・高いルルヴェはするべきじゃない
・180度以上のストレッチをしなければならない
・180度開いた1番ポジションを必ず作らなければならない
・バーレッスンで2番ポジションを取る時に踏み変えてはいけない
・レッスン前に静的ストレッチしてはいけない
・ドローインは踊りには役に立たない


こういった話を聞いたことがある人は多いと思います。
そして、人によって意見が分かれているのを見聞きたことがあると思います。


言い合いになることは少ないかもしれませんが、逆の意見をネットで見かけて不安になる経験をしている人は多いかもしれません。
上の項目以外にも、細かいところでは逆のアドバイスを見かけるケースが沢山あるはずです。


これらは、

「対象者は誰か」
「目的はなにか」

によって正解にも間違いにもなるアドバイスなのです。


そもそも前提(対象者や目的)が違うのに誰に対しても「間違っている」とか「やるべきではない」などと思ってしまう人もいるはずです。


ロシアのバレエ団でソリストを目指すのと大人から始めた趣味のバレエでは明らかに前提が違います。
意見が食い違っている人たちの言い分をよく聞くと対象者や目的が違うのに言い合っているなんていうことも少なくありません。


「バレエダンサー」という大きなくくりで語ると前提がずれることが多いです。
ここに簡単に前提として整理したい要素を書きます。


【対象者】
・男性、女性
・未成年、成人
・初心者、上級者
・弱い、強い
・硬い、柔い
・得意、苦手  など


【目的】
・筋力向上
・柔軟性向上
・入団するために
・楽しむために
・基礎として
・応用として
・安全に
・限界に挑戦  など


上の前提を例にすると

「初心者」の「未成年」が「基礎として」習う時に 180度開いた1番ポジションを必ず作らなければならない
は成立しませんが、

「上級者」の「成人」が「入団するために」習う時に 180度開いた1番ポジションを必ず作らなければならない
は必要になる場合が出てきます。



当たり前に感じるかもしれませんが、会話の流れやブログの記事の中では混同しがちです。
なるべく前提が何かを常に考える習慣をつけることが大切です。


「対象者は誰か?」「目的は何か?」

 
そうすると、ダメだと思っていたことがあなたにとっては必要なことになる場合が出てきます。



みなさんにとって下記の記事が、前提条件が合っていれば「やるべきではない」ではなく「やったほうが良い」になることもあるかもしれません。ご自身で考えて対策をとることをおすすめします。

















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ポワントで足首が揺れるときの原因と対策

スクリーンショット 2022-11-10 10.11.57


まずはこちらの動画をごらんください。
彼女の足首は弱いと思いますか?


私は特別弱いとは思えません。強いとは言えないかもしれませんが。


レッスンで足首がグラグラ揺れているダンサーに対して「足首が弱い」と感じている指導者は多いはずです。しかし、足首が揺れているのがどんな理由によるのかを考えてみるのも良いかもしれません。
もしかしたらそこまで弱いわけではないかもしれないというお話です。


一つ考えられるのは足首を使ってバランスとっているんじゃない?ということです。
そもそもバランスは支持基底面の中で動き続けるものがバランスと呼ぶのです。 



決してピタッと止まっていることがバランスではなく微細に動き続けることをバランスをとるというんです。
あなたがどこにもつかまらずに立っている時、無意識に微細に揺れながらバランスをとっているんです。


上の動画で彼女はプラットフォームという小さな支持基底面の中で前後左右に重心を移動させながらバランスを取っており、その修正の方法を足首の関節によって行なっていると考えることもできます。


バランスを取るために揺れているわけですから、揺れるのをやめるとキープできなくなります。


完成されたダンサーの動きを見ると止まっているように見えますが、そのプロセスの中では必ずゆらゆらしていた時期があるはずです。また、足首の弛緩性が高い場合は足首の揺れを完全に止めることはできないかもしれませんが、その揺れの中でコントロールできているのであれば一流ダンサーになることは可能です。

加治屋百合子さんもパート1はその後の動画に比べると足首揺れていますね。


上でご覧いただいたマリアホーレワ氏はプロセスの途中で揺れているのかもしれないですし、足首の弛緩性が高くてこれ以上揺れを止めるのは圧倒的な筋力強化をもってしても難しいかもしれません。
(弛緩性が高いことを「弱い」と呼ぶなら、そもそもその弱さは改善しませんので鍛えても弱いです)


明らかに足首が弱いと自覚がある人もいるでしょうし、足首周辺の筋力強化はするべきなのは間違いありませんが、場合によっては支持基底面の中から重心が外れないようにあえて足首の関節を使ってコントロールしている場合があるわけです。


ですから「弱いから揺れる」以外の理由があるということを知った上で対策するのが良いと思います。
つまり、揺れを小さく出来るほど平衡性を向上させるということです。


そのためには難易度を下げた練習から適切にレベルアップするのが良いです。
まずは揺れても良いので広い支持基底面の中で長くキープできる環境を優先させて、その揺れを減らしながら最終的に支持基底面を狭くしていくプロセスが良いようです。


はじめからルルベを高くするよりは低いルルベ、そしてアテールを活用するのが良いです。



あとは、バランス能力の話をする時に体幹のせいにしがちですが、体幹めちゃめちゃ弱い子でもバランスキープできる人が沢山いますので、バランスキープを体幹が弱いせいにするのはあまり適切ではないと思っています。



皆さんのバランスキープが少しでも長く出来るようになることを願っています。



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