北海道においてバレエの文化を広め牽引してきたバレエスタジオの一つである石川みはるバレエ研究所の創立70周年記念公演を観てきました。
公演タイトルには「石川みはる先生の弟子と孫弟子たち」と書かれており、石川先生の挨拶文を読むと「研究所出身者からのプレゼント」だったということが分かりました。
バレエ教室出身者がバレエ教室を立ち上げるとなると袂を分つことになることも少なくないと思います。
今回のようにいくつもの教室と教室出身者たちによって創立70周年を祝う公演をプレゼントするなんて、それを知っただけでも感動的な話だなと思いました。しかし昨年5月に行われる予定だったのが緊急事態宣言などの関係で延期になり、出演予定だったダンサーがやむなくキャスト変更になったりするなどの経緯ののち無事開催することになったようです。
そして同時にこれは私事ですが、私がトレーナーとしてバレエダンサーやフィギュアスケーターの勉強を始めた頃(約10年前)にサポートを行なっていたダンサーが出演しているということもあり、非常に思い入れのある舞台となりました。
(この公演をどうしても観に行きたかったので膝の手術日をこの公演後にしたほどです)
それではレポートを開始しようと思います。
まずこの公演は二日公演で、初日はくるみ割り人形全幕のみで二日目がバレエコンサートとくるみ割り人形全幕の二部構成になっていました。私が観劇したのは二日目です。
まずはバレエコンサート(各教室の小作品)から。
レポートが長くなるのでシンプルに印象だけを書いていきます。
1. salute(小林絹恵バレエスタジオ)
衣装と照明と音楽と振りがとても綺麗にマッチしていて、オープニングにふさわしい素敵な作品でした。
技術の高いヤングダンサーたちが多く、さすがだなぁと思いました。
2. Re:Violet(森田理沙 長瀬伸也)
安定感と洗練された動きに美しいなと観ていました。作品が中盤を超えた頃からかなり難易度の高い様々なリフトをさらりと行なっており、芸術と技術の融合を見せていただきました。簡単そうにやるからすごいんだよなぁと感じた作品でした。
3. Junm out to see 〜見る! 飛び出す! 〜(天池絵理子バレエ教室)
ゲストダンサーと組んで踊る機会が初めてだったのにも関わらず最後まで踊りきったセンターの子が素晴らしかったです(このダンサーとは知人です)。 そしてこの教室にいたボーイズの上半身の使い方がとても綺麗で、将来上手なダンサーになるだろうなと思いました。
4. Card Our Feast 〜トランプ・カードたちの宴〜(ノリコクラシック バレエスタジオNEIGE)
演出も衣装も作品も世界観がまとまっていて面白いなーと思っていました。そしてこのブログレポートを書く時に知ったのですが、東京のバレエスタジオからの参加でした!
5. WOTA (阿部衣梨子バレエスタジオ)
まさかバレエと「ヲタ芸」を融合するとは。しかもいい塩梅に。ヲタ芸を日本発祥の近代ダンスと捉えるならば、日本人がバレエと「ヲタ芸のダンスメソッド」を融合させた作品を発表するのはコンテンポラリーとしてアリだと思うんです。かなり挑戦的な融合の割には自然とそして楽しく見ることができました。
振り付けって大切ですね。「混ぜるな危険」を綺麗に混ぜちゃうことに感動しました。この作品には好き嫌いがあるでしょうが、私はこういった挑戦的な作品は大好きです。
6. The sky 〜未来へ!〜(小泉のり子バレエスタジオ)
衣装の色ごとに踊りの雰囲気が違うことや、小学生らしき小さなダンサーたちがクラシックじゃない動きを綺麗に踊っていて印象的でした。 あれだけ踊れるなら今後コンテには困らなさそうだなーなんて思いながら観ていました。
そして第二部のくるみ全幕です。
今回上演された【長瀬伸也版】では大雑把に解説すると主人公はマリー、夢の中の国は人形王国、そして1幕で時間が一瞬止まる演出のあるものでした(雑すぎますが、私自身詳しくないので)。
さて、マリー役の八島こあつさんですが、このブログをご覧の皆さんならご存知の私のバレエの先生です(笑)
彼女の存在が舞台を華やかにし、演技によって作品に引き込まれます。
1幕の天真爛漫な少女から2幕で王子との出会いからの人間的な成長まで、演じ分けながら常にマリーで居続けていました。居方ができているというのはこういうことなんでしょうね。
彼女の出演する全幕作品を日本でこんなに早く観れるとは思っていなかったのでこの公演があったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
パートナーの山口浩輝さんとのリフトの息があっているのはもちろんのこと、軽そうに持ち上がるのは彼女の身体が強いからで、華奢なようでかなりフィジカルの強さがあるからこそ全くブレずにリフトされるわけです。ちなみに山口浩輝さんも僕のバレエの先生です(笑)
そしてその周りを固めるキャスト陣によって作品の質が一際高まります。
このメンバーの中でリハーサルができた各お教室のダンサーたちはとても良い経験になったのではないでしょうか。プロフェッショナルを間近で見ると自覚なく技術が引っ張り上げられたりしますからね。
また、ネズミの女王の存在感も印象に残りました。演技ができるダンサーは舞台で映えますね。
他にも語り始めたらキリがないですので割愛しますが北海道を拠点としている石川先生の弟子、孫弟子の皆さんのこの舞台に対する思い入れが伝わってきました。
コールドでは同じ踊りなのに目がいくダンサーが何人かいました。
決して悪目立ちではなく華やかさや存在感のようなものが目に止まるわけです。その意識を持ち続けていくことが大切なんだと思います。
そして金平糖の精(マリー)の登場です(且股治奈さん)。
彼女は今から10年ほど前にミニコンサートで2幕の白鳥のパドドゥを踊ったのを覚えています。
(確かまだ札幌にいた頃の栗山廉君と組んでいるんです)
そこから10年後に再び舞台で(しかも自分の出身教室の舞台で)彼女の踊りを観れたことも印象的でした。10年以上前から知っているダンサーたちがこうして現在もなおダンサーとして舞台に立っているのを観ると嬉しくなりますね。
最後のカーテンコールでは石川先生が登場されました。
颯爽と足取り軽く登場され、お元気な姿を私たちに見せてくれました。
コロナ禍の中、延期もあり舞台を行なうことは大変だったと思います。
こんな状況でも感染対策を行ないながら舞台を無事成功してくださったことに感謝申し上げます。
素晴らしい舞台でした。そして石川先生、(面識はありませんが)素晴らしい舞台をありがとうございます。これからもお元気でいらしてください。
これで心置きなく膝の手術に向かうことができます(笑)
3. Junm out to see 〜見る! 飛び出す! 〜(天池絵理子バレエ教室)
ゲストダンサーと組んで踊る機会が初めてだったのにも関わらず最後まで踊りきったセンターの子が素晴らしかったです(このダンサーとは知人です)。 そしてこの教室にいたボーイズの上半身の使い方がとても綺麗で、将来上手なダンサーになるだろうなと思いました。
4. Card Our Feast 〜トランプ・カードたちの宴〜(ノリコクラシック バレエスタジオNEIGE)
演出も衣装も作品も世界観がまとまっていて面白いなーと思っていました。そしてこのブログレポートを書く時に知ったのですが、東京のバレエスタジオからの参加でした!
5. WOTA (阿部衣梨子バレエスタジオ)
まさかバレエと「ヲタ芸」を融合するとは。しかもいい塩梅に。ヲタ芸を日本発祥の近代ダンスと捉えるならば、日本人がバレエと「ヲタ芸のダンスメソッド」を融合させた作品を発表するのはコンテンポラリーとしてアリだと思うんです。かなり挑戦的な融合の割には自然とそして楽しく見ることができました。
振り付けって大切ですね。「混ぜるな危険」を綺麗に混ぜちゃうことに感動しました。この作品には好き嫌いがあるでしょうが、私はこういった挑戦的な作品は大好きです。
6. The sky 〜未来へ!〜(小泉のり子バレエスタジオ)
衣装の色ごとに踊りの雰囲気が違うことや、小学生らしき小さなダンサーたちがクラシックじゃない動きを綺麗に踊っていて印象的でした。 あれだけ踊れるなら今後コンテには困らなさそうだなーなんて思いながら観ていました。
そして第二部のくるみ全幕です。
今回上演された【長瀬伸也版】では大雑把に解説すると主人公はマリー、夢の中の国は人形王国、そして1幕で時間が一瞬止まる演出のあるものでした(雑すぎますが、私自身詳しくないので)。
さて、マリー役の八島こあつさんですが、このブログをご覧の皆さんならご存知の私のバレエの先生です(笑)
彼女の存在が舞台を華やかにし、演技によって作品に引き込まれます。
1幕の天真爛漫な少女から2幕で王子との出会いからの人間的な成長まで、演じ分けながら常にマリーで居続けていました。居方ができているというのはこういうことなんでしょうね。
彼女の出演する全幕作品を日本でこんなに早く観れるとは思っていなかったのでこの公演があったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
パートナーの山口浩輝さんとのリフトの息があっているのはもちろんのこと、軽そうに持ち上がるのは彼女の身体が強いからで、華奢なようでかなりフィジカルの強さがあるからこそ全くブレずにリフトされるわけです。ちなみに山口浩輝さんも僕のバレエの先生です(笑)
そしてその周りを固めるキャスト陣によって作品の質が一際高まります。
このメンバーの中でリハーサルができた各お教室のダンサーたちはとても良い経験になったのではないでしょうか。プロフェッショナルを間近で見ると自覚なく技術が引っ張り上げられたりしますからね。
また、ネズミの女王の存在感も印象に残りました。演技ができるダンサーは舞台で映えますね。
他にも語り始めたらキリがないですので割愛しますが北海道を拠点としている石川先生の弟子、孫弟子の皆さんのこの舞台に対する思い入れが伝わってきました。
コールドでは同じ踊りなのに目がいくダンサーが何人かいました。
決して悪目立ちではなく華やかさや存在感のようなものが目に止まるわけです。その意識を持ち続けていくことが大切なんだと思います。
そして金平糖の精(マリー)の登場です(且股治奈さん)。
彼女は今から10年ほど前にミニコンサートで2幕の白鳥のパドドゥを踊ったのを覚えています。
(確かまだ札幌にいた頃の栗山廉君と組んでいるんです)
そこから10年後に再び舞台で(しかも自分の出身教室の舞台で)彼女の踊りを観れたことも印象的でした。10年以上前から知っているダンサーたちがこうして現在もなおダンサーとして舞台に立っているのを観ると嬉しくなりますね。
最後のカーテンコールでは石川先生が登場されました。
颯爽と足取り軽く登場され、お元気な姿を私たちに見せてくれました。
コロナ禍の中、延期もあり舞台を行なうことは大変だったと思います。
こんな状況でも感染対策を行ないながら舞台を無事成功してくださったことに感謝申し上げます。
素晴らしい舞台でした。そして石川先生、(面識はありませんが)素晴らしい舞台をありがとうございます。これからもお元気でいらしてください。
これで心置きなく膝の手術に向かうことができます(笑)
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森脇俊文