札幌の悩めるバレエ•フィギュアスケート•ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ニーイン

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

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私のパーソナルトレーニングご予約希望の方は
月曜〜土曜 新琴似中央整骨院(インターネット予約)
https://2.onemorehand.jp/m_support_er/

火曜・土曜 メディフィット整骨院(電話予約)
http://medifit-scenes.com
それぞれ予約方法や料金に若干の違いがありますので
ご確認の上ご予約ください。

バレリーナの為のコンディショニングレッスン 「膝・足首編」レポート

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膝・足首編は結果的にかなり面白いものになりました。
そもそもは膝の運動構造の改善、足首の甲出しストレッチをメインに行なう予定でした。
しかしAODTセミナーでは膝・足に関しての様々な情報が満載でしたので
バレエとしての膝、足首の使い方にまで言及する内容のセミナーに昇華できました。

バレエ指導者が求める解剖学的なアプローチによる膝、足首の使い方を学んだ事で
それを元にしたトレーニングと、筋肉の使い方を紹介する事が出来た訳です。
特に「足」に関しては、甲を出しバランスを強化しアキレス腱を守るトレーニングを
提供する事が出来ました。(なんと1種目でこれだけの効果がある訳です)

良く見かけるようなトレーニングも、目的を理解して使う筋肉を意識できれば
全く別物のトレーニングへと変わります。

今回の参加者は定員オーバーを予測して10名としていたのですが、
なんと3人(笑)。
かなり濃密なセミナーを少数で行なう事が出来ました。
人数は少ない方が受講している人には価値が上がりますからね。

次は柔軟性、バランス編です。
股関節周りの柔軟性の高めかた、ストレッチ各種をご紹介する予定ですので
お楽しみください。ひとまず次回で私のシリーズは完結します。

開催予定がまだ立っておりませんが、ブログをマメにチェックお願いします。 

バレリーナの為のコンディショニングレッスン 〜膝、足首編〜

お申し込みはこちらから

今回は情報量がいつもより少し多いので【3時間】で行ないます。
本来は「膝編」「足首編」とやっても良いのですが、
バレエを行なう上での膝の動きは足首の動きと非常に密接ですので
今回はまとめてお伝えする事にしました。
次回おこなう際は別で行なうかもしれません。

8月18日(日曜日)です。申し込みスタートは8月1日にします。 
そしていつもながら定員になってしまう事が予想されますし、
今回は寝転がる事がありませんので定員を10名とさせていただきます。
少々狭い感じでの講習会になってしまいますが、ご了承ください。

今回の講習会の内容は
膝下ターンアウトの弊害と改善方法
・つま先だけのターンアウトによる弊害
ニーイントゥーアウトの矯正エクササイズ
ニーイントゥーアウトを予防する為のトレーニング
甲を出す為に必要なエクササイズ
・ふくらはぎを使わないで立つ為のトレーニング
足首を強くする為のトレーニング

これらを中心にお伝えしていこうと思います。
・1番で膝が前に向いたままプリエしてしまう人
・膝を曲げたときにつま先よりも内側へ膝が曲がってしまう人
・ルルべやポアントで足首がグラグラしてしまう人
・甲をもっと出したい人 
・バレエの動きを身体の構造から理解したい人
そして、もっとバレエがうまくなりたい人には
有意義な時間になります。

膝がつま先より内側へ入ってしまう人はこのセミナーを受けて
根本的な解決を目指してみてはいかがでしょうか。
バレエダンサー以外のダンサーや指導者も来られています。
タイミングが合えば是非お申し込みください。(中学生以上)
お待ちしております。

すぐに定員になる可能性があります。
必ず来られる方はお早めにお申し込みください。
8月1日申し込みスタートです。

「膝・足首編」
日時 8月18日(日)9:00〜12:00
場所 新琴似中央整骨院
定員 10名
価格 6500円(テキスト代、ゴムバンド代込み)
対象者 中学生以上バレエダンサー、バレエ指導者、その他ダンサー、指導者

ニーインの変化を感じられない場合、および足首の柔軟性に変化を感じられない場合は
全額保証致します。
 

なぜニーイントゥーアウトになるのか バレエ編

さて、3回連続でニーイントゥーアウトに関してご紹介してきました。
今回が3部作の最後になります。

バレエの動作の中でニーイントゥーアウトが
どのように関わっているかについてお話しします。

まず、バレエの基本である「ターンアウト/アンドゥオール」は
言うまでもなく「トゥー(つま先)」が外に向きます。

1番のポジションをとる際に股関節のターンアウトの最大値は
140°程度です。 (ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと/大修館書店より)
最大で140°(片足70°)ということは、つま先が180°開いている時点で
ニー(膝)よりもトゥー(つま先)が外を向いているのが明白です。 

多かれ少なかれ1番〜5番まで全てのポジションで
つま先が180°開いている場合はニーイントゥーアウトの原因の一つ、
「脛骨外旋」を生み出す姿勢になっています。
つまりバレエの足のポジションで180°つま先を開けば
膝には良くない負担がかかるわけです。

最近では「つま先と膝の向きを揃えなさい」という指導が
主流になってきているとは思いますが、それでもなお
「もっとターンアウトしなさい」と指導されればつい
つま先だけでも外側に向けようとしてしまうのが心情だと思います。

バレエではつま先の向きが外を向いている事が美しいとされている以上、
原則的に「トゥーアウト」が日常的に存在し、その結果
股関節が充分に外旋していなければ、おのずとニーインが発生してしまうわけです。

しかし膝が歪んでしまうと怪我の元になりますので、
とても注意が必要なわけです。
今回の「膝・足首編」ではその辺りの傾向と対策を紹介し、
自分で歪みを整える方法もご紹介します。
お時間ある方は是非お越しください。 

なぜニーイントゥーアウトになるのか 性別編

ニーイントゥーアウトは男性よりも女性の方がなりやすいです。
(だからといって男性のニーイントゥーアウトが少ないというわけではありません。)

なぜ女性に方がニーイントゥーアウトになりやすいのかというと
男性よりも女性の方が「関節弛緩性」が高い方です。
いわゆる、関節が緩いんです。
そして男性よりも筋力が平均して低いので、緩くて弱ければ膝の動きが
正しく曲がらなくなる可能性が高まります。
これは、日頃の習慣と股関節周囲の筋力トレーニングによって改善できます。

また、生活環境も影響されます。
女性は膝をくっつけて座る事を求められる機会があります。
また「女の子座り」と呼ばれるうちまたでお尻を床につけて座る
座り方をする人も男性よりも多いです。

この「女の子座り」はくせ者で、膝の骨格をゆがめる為の座り方とも言えます。
つま先の向きが後ろを向いているなら100歩譲ってもだめですが、まだましですが
つま先を外側に向けた女の子座りは「トゥーアウト」を体重かけて行なっているという
最悪の座り方です。
もしあなたがバレエダンサーなら今後一切この座り方で座るのをやめましょう。
HIPHOPなど他のパフォーマーの場合、こんな振り付けがあるかもしれませんので
膝に悪いですが、表現としてやるのは仕方がないですね。

話を戻しまして、

女性は男性に比べて膝が緩く筋力が弱く、生活の中の姿勢も膝が内につま先が外に向く
環境が多いので、ニーイントゥーアウトを発生させやすいのです。
だからこそ、怪我無くいつまでも踊り続けたい人や
膝に痛みを生みやすい人、過去に膝の怪我をした人は、
骨格を整え、歪みにくくなるための動きを覚え、
良い状態を維持する為の筋力トレーニングをする必要があります。

今の状態が良くても、今後の為に知っておく事は
とても大切な事ですので、お時間ある人は「膝・足首編」を強くお勧めします。

自分の膝は自分で守りましょう。 

なぜニーイントゥーアウトになるのか 構造編

バレリーナの為のコンディショニングレッスン「膝・足首編」を行なうにあたって
大きなテーマの一つ「ニーイン・トゥーアウト」について
数回に分けてご紹介する事にします。

まず初めは「構造編」です。
ニーインのチェックに関してはこちらを参考にしてみましょう。

ニーイン・トゥーアウトという状態は
ニー(膝)が内側へ曲がり、トゥー(つま先)が外側に向いているという状態です。
そしてこの状態になるには大きく分けて二つの原因があります。

1支えられない
 骨格が正しい状態にあっても支える事ができなければ
ニーイントゥーアウトになりやすいのです。

2骨格が歪んでいる
膝関節の構造に歪みがあれば、いくら筋力があったとしても
曲がる方向は修正できません。

そしてこれ以外の原因やこの二つの原因が同時に発生していたりすることで
膝とつま先の向きが違うまま踊ってしまうことになるのです。


さて、前置きはこれくらいにして
少し難しい言葉を使って書く事になりますのでご了承ください。

ニーイントゥーアウトというのは色々な呼び方をする事ができます。
膝下のターンアウト」と呼ぶ事もあれば「脛骨外旋」と呼ぶ事もあります。

 弁慶の泣き所とも呼ばれるスネの骨の事を「脛骨(けいこつ)」と呼びます。
この骨がターンアウトしてしまうことを「脛骨外旋」と呼びます。

古いバレエ関係の本だと「日本人は股関節でのターンアウトに限界があるので、膝や足首でターンアウトを
補うことではじめて美しいターンアウトが作れる」なんて書いてあるものも見かけます。
しかし、膝下のターンアウトはプリエした瞬間に膝が前に曲がりお尻が後ろへ出ていくので
全く役に立ちません。役に立たないだけならまだしも、膝を痛めやすく、
ジャンプでは前十字靭帯を切りやすく、ましてや高く飛ぶ事を妨げます。

絶対に避けた方がよいですし、もし今そんな膝を持っているのなら修正した方が良いのです。
 
記事修正(2018年11月3日):現在の私は全く役に立たないとは思いません。バレエでは必要な場面があると考えています。ただし、膝下ターンアウトは股関節のターンアウトを最大限した上で、足りない部分を補う役割として存在しているだけで、ここの関節を積極的にねじることは避けるべきだと考えています。


しかし骨格構造の関係で「ニーイントゥーアウト」になりやすいのも現実です。
土踏まずは文字通り地面から離れているのが理想ですが、
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仮に土踏まずが潰れると
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その上にある骨は傾きます。つまり脛骨が内側へ傾くという事です。
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つまり、悪い動きが原因で発生するだけではなく、
骨格構造的にそもそもニーイントゥーアウトしやすいのが私たちの身体なんです。
誰もがなるわけではありませんが、多くのダンサーやスポーツ選手がこの膝を持っています。

これを修正しないのは自分の可能性を自ら潰していると言っても過言ではありません。
正しく膝が曲がる事は力強い動きにつながります。
パーソナルトレーニングで骨格を矯正するのも一つの方法です。
講習会やセミナーを受講するのも一つの方法だと思います。

今の膝のまま踊り続ける事を選ばずに、
まずは何かのアクションを起こしてみる事をお勧めします。

 

ニーイン トゥーアウトを画像で確認する

以前紹介した「まずい膝」について最近ある講習会用に写真を撮りましたので
ブログでもご紹介します。

足を前後にして前の脚に体重をかけながら踏み込んでみましょう。
正常はこんな感じになります。
CIMG4645

つま先、膝、腰、胸、顔の向きがすべて正面に向いているはずです。

さて、これがニーイントゥーアウトの膝だとどうなるのか?
3つともニーイントゥーアウトの膝と関係のある姿勢です。ご覧ください。
CIMG4646
まず一つ目。これは膝だけが内側に入っている状態です。
膝に対してつま先が外を向いているのでニーイントゥーアウトの膝と言えます。

そして二つ目はこちら。
CIMG4647
膝はまっすぐ前に向いていますがつま先が外を向いています。
上の写真の人が膝の向きを前に向けようとするとこの状態になったりします。
膝とつま先の向きが違う事には変わりありません。

そして3枚目はこちら。
CIMG4648
膝とつま先を同じ方向に向けようとした事で腰が横へズレているのが
解ると思います。膝下だけ見ると一瞬向きが揃っているように見えますが
太ももの向きは完全に内側に向いていますね。つまり膝も内側に向いているのです。

この3枚の写真はどれもニーイントゥーアウトの膝を持っている人が
やりがちな膝の曲げ方です。
3種類ではなく1種類と考えても良いかもしれません。
結果的に見えてくるシルエットは違っていても根本的な原因が同じで
対処する動作が違うだけという考え方も出来ると思います。

この膝には大きく二つの原因があります。
一つは骨格が歪んでしまっている為にこのように膝が曲がってしまう状態。
そしてもう一つは支える筋力が足りなくて膝が内側へ曲がってしまう状態。
どちらのケースも私のパーソナルトレーニングでは改善可能です。

これらの膝を持っているとターンアウトしても膝が前を向いている状態になるので
プリエをしたときにお尻が後ろに出たり膝が前に出てしまいやすいのです。
まずは自分の膝の状態を知り、適切な方法で修正することが大切です。

 

「まずい膝」ニーイン、トゥーアウトを知る

身体表現をするうえで「まずい膝」があります。
一般的には「ニーイン、トゥーアウト」と呼ばれる膝の状態で、
まっすぐ立っているだけでは隠れているので発見できません。
(見る人が見ればわかる場合もありますが、基本的には
動きの中で現れる症状です)

その症状の発見方法をご紹介します。

脚を軽く前後に開いて立ちましょう。(30〜50㎝程度) 
つま先はどちらも正面に向けます。
スタンスは骨盤くらいの幅で構いません。


前にある脚を曲げながら体重を前の脚に乗せていきましょう。
ある程度の深さまで膝が曲がった時に
その膝はつま先の方へ向かって曲がっていますか?

それよりも内側へ向かっている場合がいわゆる
「ニーイン(knee in)」という状態です。

相対的につま先が外に向いている状態でもありますが、
バレエでは基本的にターンアウトしますから
「トゥーアウト(toe out)」しますね。

これが膝に良くない。
そして見た目も美しくありません。
さらには高く飛べません。

プリエで膝が前に出てるよと言われている人の中には
股関節が問題ではなく、ニーインが問題の場合もあります。

骨格の配列が歪んでしまっている事で
何度まげても常に膝が内側へ曲がってしまうのです。
この膝は骨格を根本的に修正しない限りいつまでも解決しません。

しかしその問題を解決できるアイテムがあります。
それが「リアラインバランスシューズ」なんです。

正しい指導を受けた方が良いですが、
これを使うと膝の骨格の歪みを消す事ができます。
しかも5分程度で!

勿論継続する事で安定した状態を作るのは言うまでもありませんが、
膝の曲がる方向がまっすぐになるのです。
私は指導現場でよくこれを使用して
「魔法みたい」と言われていますが、魔法ではなく、
膝の構造を理解した上での理論によって骨格が整うのです。

当院でも取り扱っていますが、
ここでも取り扱っていますので、興味のある方はご購入ください。


骨格が歪んでいるのに自分の動きや努力が足りないなんて思って
悩んでいるのは無駄です。原因はまっすぐ曲がらない膝にあったのです。
ケガするまでに骨格を整えましょう。

膝から下のターンアウトに関して

股関節だけで180度脚を開くことは不可能なのはご存知だと思います。
つまり1番のポジションをとる為には膝から下のねじりが発生します。

これがくせ者なんです。
股関節のターンアウトが未熟なままつま先だけを開いていると
膝にねじれの負荷が強くかかり続けます。

すると膝を痛めるだけではなく、骨格がよろしくない方向へ変形してしまいます。
これが続くと、膝とつま先の向きが違う状態が正常だと身体が認識してしまうのです。 


この辺りはまだまだ私の勉強不足な部分もあり、バレエダンサーにとって
どのような状況がもっとも良い骨格なのかが決めかねていますが、
身体活動には不向きな状態なのは間違いないのです。

 つま先と膝の向きが違うということは、プリエをすると膝が前に出てしまうし
それを防ごうとするとお尻が後ろに出てしまいます。

この脚の簡易的なチェック方法をいくつかご紹介します。
・脚を前後にして前の 脚に体重をかけると自然に膝がつま先よりも内側へ曲がる
・鏡の前に立って脚を見ると、膝小僧がスネの骨よりも内側を向いている

こんな状態になっていたら、骨格が歪んでいる証拠です。
これを修正するにはリアラインバランスシューズが効果的です。 
もしくは骨のアライメントを修正する矯正を行なうことでも解決出来ます。
(手早く矯正したいなら森脇まで

いずれにしても、つま先から下のターンアウトは注意が必要です。
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プロフィール

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動作分析を得意としています。
何が原因でできなくて、どうすればそれを解決できるかを見つけ出すのが私の専門です。それに対して必要なトレーニングメニューの提供を行ないます。現在は主にダンサーや審美系スポーツの選手へのサポートが多いです。ダンサーや審美系スポーツ選手の痛みの多くは身体の使い方を変えることで改善したり消失したりする場合がありますのでお困りの方はご相談ください。

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