不調改善トレーナー森脇俊文の「QOL向上委員会」

「森脇マジック」と呼ばれる圧倒的な指導力の秘密がここに公開されています。

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エアを飛ばない人も参加できるイベントが4月29日〜5月1日にあります。

コブ大好きな人ならこんなスペシャルなゲストがいるイベントに参加しない手はないですね。
今年のオリンピックの金銀銅メダリストが全員揃っているわけですから。
そして川村あんりさんも今年のワールドカップの総合ランキング2位ですからね。

まず参加資格です。
小学校2年生から大人まで、コブを一人で滑れるならOKです。
エアが飛べなくても構いません。


技術選プレーヤーでも大人スキーヤーでも世界のトッププレーヤーからコブのレッスンを習えるんです。
ジュニア技術選手権とかに出ている子どもには最高の環境かもしれませんね。デモに習うことはあってもモーグルのトッププレーヤーに習うことはめったにありませんから。

ちなみに技術選手権のトップデモはモーグラーからコブの滑り方を習っていたりもしています。
来年は他の選手と差をつけたいと思っている人なら特にチャンスだと思います。

私が選手だった頃にこのイベントがあったら間違いなく申し込んでいたと思います。
自分の知らなかった成長のチャンスやヒントをモーグルの世界から引っ張り出して活用するために。


基礎スキーヤーが参加できるモーグルの現役トッププレーヤーのレッスンなんて、本当にめったに無いです。

申し込み要項はこちら



日時
【レッスン】
4月29日、30日

参加費
ジュニア 無料(大会参加必須)
一般(高校2年生以上) 29日 13,000円 30日 15,000円

【大会】(エアなしクラスもあります)
5月1日(大会のみ参加も可能)

参加費
ジュニア 5,000円
一般  8,000円

大会前の公式トレーニングでも彼らからワンポイントアドバイスをもらえます!



定員まで残り少ないみたいですから、興味ある人はお急ぎお申し込みくださいー。








 


最近の子ども(小中学生)は昔に比べて体力が低下している


というのは何となく知っている人は多いはずです。
でもどれくらい低下していると思いますか?

山梨大学の中村和彦先生の研究によると、

5才児 = 25年前の3才児

3,4年生 = 25年前の5才児



と同程度の体力だそうです。

ちょっと想像してください。運動会に25年前の5才児が乱入して3年生の子どもたちを追い抜いてゴールする感じです。しかも特別な5才じゃなくて、平均的な5才児たちです。


そして私が住む北海道は全国体力テストで毎年47都道府県中、45〜47位を行ったり来たりする地域です。
さらには北海道の地域ごとでも体力の数値を出しているのですが、特に札幌は北海道の他の地域よりも更に低いです。


それに追い打ちをかけるようにしてコロナ禍によって日本全国の子どもの体力が低下してしまいました。


まとめると、札幌の子どもは

・25年前の3才児並の体力の5才と、5才児並の体力の3,4年生
・47都道府県の中で最低レベルの体力(小学生も中学生も)
・コロナ禍で更に体力が低下

という状況になっています。
実際に20年以上運動指導していて、子供の体力低下は現場レベルではっきり感じます。
(補足すると、動ける子と動けない子の格差が広がり、動ける子の中でも応用が効かない子が増えている印象です)


そこで、スポーツの技術を磨くとかパフォーマンスアップするという前に、子供らしい基礎的な能力を身につけることの方が重要だと感じるようになりました。
そもそも基礎的な運動能力が足りない子どもに技術を教えると「うまいけど弱い子」になります。するととても怪我しやすい環境になるのが想像できるでしょうか。

技術があるだけに高いレベルの運動強度を求められ、それに耐えられなくなる感じです。


じゃあ、どうすればいいのか?


いまの子どもたちに(特に札幌の小中学生に)必要なのは36の基本動作だと考えています。
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これは先程の中村先生が提唱しているものです。

これらのシンプルな基本動作を獲得することが「スポーツ万能」になるポイントだという考え方に共感して子どもへの運動指導を当クリニックでは行なっています。

今この記事をご覧の方で、子供の運動指導に関わっている方はこちらの本がおすすめです。
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私達もこの本を大変参考にしています。

また、アメリカやヨーロッパではLTAD(長期アスリート育成モデル)という考えがあり、LTADでも「若いうちには練習よりも遊びが必要だ」と捉えています。


まずは鬼ごっことかだるまさんがころんだで良いと思っています。
むしろ、そのほうが子ども的で本来の健全な成長を促すものなのだと思っています。

ただし、札幌では公園は雪が溶けるまで遊べないですし、ボールが使えない公園が増えています。
さらには友だちと遊ぶのにアポイントメントが必要なほど習い事などで子ども達が忙しいんです。

そんな世の中で子供の心と身体を養うために役立つ環境を作ろうと作られたのがスポキチクリニックです。
室内で様々な動きを通して思う存分遊びながら身体を養っていくことで、将来のスポーツ万能な人を育成しています。

現代の子どもには特に運動が必要です。
身体がうまく動かせるようになると心も成長します。



子どもたちのスポーツの基地になりたい。

その想いを持ったスタッフと施設に是非一度足を運んでみてください。

 


 

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4月3日をもちまして私のホームゲレンデであるばんけいスキー場は今シーズンの営業を終了しました。
雪はまだまだたっぷりあるんですけどね。(ちなみに画像は2月あたりのやつです)

昨シーズンは前十字靭帯断裂(内側側副靭帯損傷、内側半月板損傷、外側半月板損傷)により1日しかスキーが出来ませんでしたが、今年は思う存分スキーをすることが出来ました。


 
コロナ禍ということもあり雪育の活動などはここ数年あまり目立ったことは出来ていません。一人でコツコツ続けていた雪育アートが記事になったのが唯一のアクションとなりました。遊び心のある方は是非来シーズンやってみてください!


今年の札幌は災害レベルで雪が降り、随分前に作った雪かき動画が再び沢山の人に見てもらったようです。せっかくなのでサムネイルを8年ぶりに現代っぽい感じに変えてみました。
この動画のおかげで毎年大雪が降るとあちこちから取材を受けていたのですが、今年は1件もきませんでしたので、ここで宣伝です。取材受けますのでご連絡は医療法人スポキチまで(笑)


スキーシーズンは5月まで続きますが、ひとまずスキーインストラクターとしてのお仕事はこれで終了です。
今シーズンも大変お世話になりました。








 

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2008年から雪育(ゆきいく)を広める活動をコツコツ続けているのですが、その中の一つのアクションである「雪育アート」だけを切り取った取材を受けました!


しかもトップ画は「真駒内大雪像」(笑)
数ある作品の中からのチョイスがマニアックなのよ。

札幌限定なネタだし、しかもかなり古いネタですよ。


掲載元のブラボーマウンテンさんではもっとしっかりと記事にしてくれています。



まず私がとても大切にしている考え方があります。

事実は一つ、捉え方は無限大


雪かき大変
体を痛めることもある
降らない地域が存在する


これらは事実です。この事実を受け止めた上で、どのように捉えるのか。どの捉え方を選ぶのかは教育(雪育)によって変わります。


せっかくならちょっと楽しもう。


そんなときに手軽に楽しめるのが雪育アートなんです。
ちょっとした工夫でほんの少し心がほっこりします。それを見る人達にもほっこりが届くと思います。 


私がスコップだけの制作という縛りを入れているのもそんな想いからです。
皆さんに記事を読んでもらいたいです。
もし気に入っていただけたらシェアなどでお友達にも紹介してくださると嬉しいです。


皆さんの空にも良い雪が降りますように。
 


 

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ロングターンの切り替えに関して「重いまま切り替える」という表現を聞いたことがある方は結構いるのではないでしょうか。
この言葉には誤解が生じやすいので注意が必要です。

切り替えという表現はスキーヤーによってかなりズレがあるんです。 
スキーがフォールラインに向いたあたりから切り替えと考えている人もいればエッジが交換される瞬間を切り替えと考えている人もいます。

前者の場合切り替えは重くて、後者の場合は切り替えは軽いです。

技術選手権のようなターンにおいて力強い走りを引き出そうとするとスキーの動きを出すためには切り返していく過程でどんどん重くなるはずです。これを「切り替えは重い」と言っているわけです。

一方で後者の切り替えをイメージしている人にとっては「切り替えが重い」というのは勘違いが発生します。エッジが切り替わる瞬間は絶対に軽いです。場合によっては少し浮いている人もいるくらいです。
そこが重いというのは力学的に無理がありますし、仮にある程度重さを感じられる場合はスキーが走っていない証拠です。

これだけの話なんですが、何シーズンも困っているような人もいるとおもいます。
切り替えはその過程において重いですし、エッジが交換される局面においては軽いんです。


「重いままエッジを切り替える」 


という言葉を誰かから聞いたとすれば、 その人の感覚のなかでの話です。
実際に重いままエッジ交換しているなら、その人のスキーは走っていないはずです。

 

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ばんけいスキー場はSAJスキー検定の「テクニカルプライズテスト」を実施する会場になっています。 
そこで毎年検定前講習や検定を見たりする機会があり、私自身もテクニカルを目指している方へのスキーレッスンも行なっています。 
(クラウン取得後もなお習いに来るような方もいるので上級班のレッスンはなかなか大変です)

2017〜18シーズンから受講者の年齢制限がなくなり、小学生でも受講可能になりました。
そして実際に小学生でテクニカルに受かる子が出てきています。

さて、子供は上達する環境があればあっという間に上手くなっていくものですが、
大人がテクニカルに挑戦するとして、毎年あとちょっとで届かないという方が沢山います。

まず、本当に惜しいのか惜しくないのかはこちらをご参考ください。


今回のテーマは「なぜ子供が受かるのか?」から大人が受かるヒントを紐解いていこうと思います。


「なぜ子供が受かるのか?」
この要素の中で大人でも対策可能な要素を抽出すれば良いわけです。
つまり「もの覚えが早い」とか「怖いもの知らず」とかそういう条件は排除します(笑)


皆さんが仮に「テクニカルを受講している30〜50代の男性」だと仮定します。
(この辺りの人の受講が多いので)


そしてテクニカルを受講する小学生よりも皆さんの筋力の方が強いはずなんです。
ということは筋力的には(多分)足りているはずなんです。
身体の重さとスピードの関係で子供よりも強い筋力が必要ではありますが、おそらく原因はそこ(筋力)ではないです。
(筋トレよりも効率の良い点数の上げ方が存在するという意味です)
 

そしてめちゃ上手いジュニアのスキーヤーの中には「ひねり」が出来なかったり「ズラし」が苦手な子が結構います。(もはや現役技術選の選手ですら苦手な人もいます)



ここで分かることがあります。



筋力はそれなりにあれば十分で、ズラしやひねりは最低限のスキルがあれば良さそうです。
(合格する子供が持っているスキルから推測すると、上記の要素は最重要なものではなさそうです)


そこで、あなたの滑りの中に、ターン中に「すごい筋力を使うシーン」や「ひねりを多用するシチュエーション」がある場合、それはテクニカル受験の中では「使用しないでも受かる可能性のある技術」かもしれないんです。


必要ないとは言っていません。上手なスキーヤーはあらゆるスキー操作ができますから。



それよりは子供がなぜ受かるのか?から考えると、筋力を使わず、ひねりを使わないでも描けるターンテクニックを持っているからではないか?という仮説を立ててみましょう。


すると考えられるのが「ルーズな足元」と「ターン前半でのスキーや身体の運ぶ方向」あたりではないだろうかと思ったのです。
そもそも「進行方向」「スキーの向き」「身体の向き」の3つをそれぞれ分けられない人はその練習から始めると良いです。(プルークで緩斜面でも練習可能です)


これはあくまでも2022年2月現在の私の考えです。


でも多くの大人達は「ルーズな足元」よりも「前半からの強いとらえ」を作ろうとしている人が多い印象があります。これをやろうとするとスピード領域が上がるほどミスターンが増えてきます。ものすごい上手い人なら別ですが、テクニカルを受講するような人の場合はターン前半は決めようとしない方が(特にばんけいの硬い急斜面では)良い滑りができる気がします。


当然個別に課題が違うのでこの文章に当てはまらない人もいるでしょうが、 記事で伝えたい部分を表現して滑れる人ならそれなりの点数になると思います。どのタイミングでどの方向にルーズな足元を作り出すのかが分かってくればジャッジから見たらズラしているようには見えないです。


ターン前半の外脚の長さを見せたいなら特にこのテクニックを身につけることをおすすめします。
普段からレッスンを受けている人なら、よく聞いている言葉として
・ターン前半の外脚を伸ばして
・ターン後半はゆっくりエッジを緩めて
・身体は谷に向けて前半を作って
という言葉を繰り返し聞き続けて10年なんていう人もいるはずです。

この辺りの言葉って「どうなっているのか」の説明であって「どうするのか」の説明ではないと思っています。つまりやり方がわからないのでやろうとしても上手くできない人が続出するんです。 


ターン前半の足元がルーズになればスキー操作の自由度が上がるのでミスターンが減るはずです。
強いエッジングやひねり操作を頑張って練習するより、ターン前半のルーズな足元の練習をする方がスキー技術を向上させやすいと思っています。

まずは「弱いエッジング」のターンを繰り返してみてください。



エッジを雪面にガッチリかませて滑るのではなく、あえてちょっとルーズに滑るんです。
これは技術的にちょっと難しいテクニックなので初めて行うと「思い切りずらす」と「切る」の2択になってしまいやすいんです。特にフレックスが硬めのスキーはズラすのがちょっと難しいです。
ですから中級スキーの方がうまく滑れると思うんです。



これらを踏まえて、ルーズな足元を特にターン前半で作ることができれば、結果的にやりたかった操作がやりやすくなり、ターンマキシマムで余計な強いエッジングをしないで済むようになるのではないかなと思うんです。ターンマキシマムの話はここに書いています。



こんな文字情報だけでうまくいくことはないとは思いつつも、この記事を事前に読んでくださった方へのレッスンならば、話は早いなと思うんです。そしていつも頑張って練習している人にとっては何かのヒントになるかもしれないと思って書きました。


あと一つのピースが見つかっていないという人なら、もしかしたらこの文章がきっかけになって新しい発見によるスムーズなターンを描くことができるかもしれません。
どうぞお試しあれ。


なお、この話は基本的にはロングターン向けに書いていますが、ショートターンにも応用が可能で、コブにも使える話でもあります。ただし、コブはもっと優先順位の高い別の技術が必要ですので整地用のお話と思ってください。




 

さて、これはまだ技術的に成熟していない部分(本当は去年実験しようと思っていたのに靭帯切れてしまった)なので、まずはメモがわりに書こうと思う。

3シーズン前に某モーグルコーチからモーグル的なコブの滑り方について色々教えてもらい、それを自分の持っている技術と融合させる方法を模索している。

 今まで無意識にやっていたスキー操作の仕組みが明確になって、スキートップを素早く落とす方法が説明できるようになった。(モーグラーはスキーを引かないと聞き、どこで何をやっているのかを教えてもらった)実際やってみても明らかにスキートップを素早く落とすことができる。ただ、このテクニックがどんな形状のコブの時に有効で、どんな形状のコブの時には使うべきではないのかがまだ不明確なままだ。

モーグルコブの中では教えてもらった操作がバッチリハマる。問題はでかい溝コブのような時だ。
しかもコブとコブの間に階段みたいな変な段差がある時。 


この時に、
・膝で抱える
・引く
・膝を返す
・スキーを動かす
・スキーの向きを調節する

これらのタイミングと量の調整がまだぼんやりしている。
縦に突っ込むならあまり気にしないでトップをコブに差し込めばなんとかなるんだけど、スキーをある程度回したい場合にどれをどれくらいやればどんな動きをするのかがまだ怪しい。


今自分の頭の中にはスラロームバーンにあるえっぐいコブが浮かんでいる。
あれをスムーズに滑るためには、

可能な限り溝の始まりから入って段差を小さくする。 そのためには膝の返しをしないで切り上がるくらい山回りを長くして軽くジャンプして次の溝の一番上にスキーをはめるような滑り方をする。
ここで膝を返してしまったりスキーを中途半端に先落としするのが一番良くない。

切り返すのを少し我慢して重心ごと横に移動する。初めはスピードを犠牲にして横方向への重心移動の練習から初めてみる。

試してみて全然駄目だった場合、正解のラインは別の場所にある。
取り急ぎ備忘録的に今の感覚を書いてみた。


あのスラロームバーンの上の方の変な形のえっぐいコブを「え?どうやってんの?」って感じで楽々滑りたい(笑) 

noname
「腰が回っていますね」
これはスキーを習ったことがある人なら「後傾ですよ」に続いてよく指摘されるポイントです。

今回は沢山ある対策の中で以前書いた記事以外の部分について触れていこうと思います。


上の記事では
・「骨格や可動域的に困難」
・「動きや形に慣れていない」
・「タイミング(スキー技術)が原因」

こんな感じで3つに分けてそれぞれの傾向と対策を書きましたが、今回はその中でも「動きや形に慣れていない」ということについての練習方法を一つご紹介します。

「内スキーは腰の向きと連動する」というのが上の記事で書きました。それを活用して「自分の腰の向きがどうなっているのかを自分で確認しながら滑る練習」になるのですが、まず平地に立ってください。


その状態でスキーを履いたまま片足を持ち上げてスキーをクロスした時にスキーが直角に交わることはできますか?
例えば左足で立って右足を持ち上げ、骨盤を最大限左に向けた状態で、持ち上げた右足の股関節を最大限に内旋させるわけです。

これでどう頑張っても直角にならない人もいます。
その場合は今回の練習は「ハマらない練習」なのでお勧めしません。

仮にこれでほぼ直角にスキーをクロスすることが出来たとします。
これが出来たということは「骨格的には充分な股関節内旋可動域を持っている」と言えます。

続いて斜面に出かけます。

斜面でスキーを揃えて立ってから、山足を持ち上げて谷足に対してスキーを直角にして停止できますか?
この時山足のスキーは持ち上げたままではなくテールを山側の雪面に付けた状態で構いません。
注意:膝で捻ろうとすると膝を痛めるので股関節の内旋を意識して行ないましょう。



平地でやったことと同じことのはずなのに、もうこの時点で何かが邪魔して同じ形を作れない人がいるはずです。それは無意識に身につけてしまった癖が原因かもしれません。話を続けます。


仮に、できたとしましょう。


そこからゆっくりとフォールラインに向かって(山足のスキーの向いている方向に)進んでみましょう。
普段から腰が回りやすい人はこれができないんです。


なぜか?


「スキーの向き(真横)」と「腰の向き(斜め前)」と「進行方向(真下)」の3つが違う状態で滑る感覚が身体になく、腰がスキーの向きに近づいてしまうんです。


すると山足のスキーが直角をキープできず、進行方向も真下からやや斜め前方向に変わってしまうはずです。


平地でできたことが斜面で難しくなり、移動し始めると全くできなくなる。


繰り返しになりますが、スキーは「スキーの向き」と「腰の向き」と「進行方向」をそれぞれバラバラに変化させられることで自由度が高まるんです。そして多くの人は2つまではバラバラにできるんですが3つをバラバラにすることができません。


上級者への壁の一つはここにあります。


これに関しては高速で滑りながら修正できるものではないと思っています。
子供の頃に知らずに身についたか、コブやパウダーで遊んでいるうちに手に入れた人以外はなかなか手に入りにくいもので、大人になってから身につけるためには低速の練習を行なうのが良いと思います。


その一つが今回の練習方法です。
名前をつけるとしたら何がいいですかね。「直角横滑り」とか「クロスデラパージュ」とかですかね。


一度試してみて、良さそうなら続けて練習してみてください。





 

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スキーレッスンする時に「継続して習う相手」と「単発で習う相手」によって伝える内容が大きく変わる場面があります。それは「苦手な練習方法に関して」です。


スキーを習う人のほとんどが山ほど「伸びしろ」がありますので、わざわざ苦手な練習を繰り返して、時間がかかる割には上達が目に見えないような練習を続けるのは避けたいところです。まずはすぐに変化するような伸びしろを埋めてから苦手な練習に取り掛かる方がお互いにとって気持ちが良いと思っています。


目立つ気になるポイントを直そうとすると苦手な練習に迷い込みがちです。



習う人の「すぐに変化するような伸びしろ」を見つけるためには情報の聞き取りと滑りの特徴の観察が重要です。そして滑りの中で「知らないだけですぐにできるようになるテクニック」はないかを探します。
これが見つかると一瞬で上達します。だって「そうやってやればいいんだ」という理解と同時にできるようになるわけですから。


私はこの辺りがとても得意なので「知らないテクニック」を「知ってもらう」という即効性のあるレッスンによってまるで魔法にでもかかったかのようにいきなり出来なかったことが出来るようになります。これが森脇マジックなんて会員さんたちが呼んでくださった所以でしょうね。
(翌日には出来なくなるという意味も含めてマジックと呼ばれていたとかいなかったとか)


一方で、連日レッスンを受けているような方で私自身も何度もレッスンを提供できるような方の場合は、たまに「今日は苦手克服レッスンしましょう!」なんていう日を作るのもありだと思います。

苦手な練習方法があるということは苦手なスキー操作があるということであり、それを避けても結構上達できるのですが、どこかでその苦手が滑りの邪魔をする可能性が出てきますから。
(自覚して割り切って滑れば邪魔しない場合もあります)


例えば腰が回るというテーマに関しては「回ってもそれなりにうまく滑れる」という事実があり、
苦行のようにコツコツ外向傾を意識した横滑りの練習などを繰り返さなくてもスキーは楽しく上達できます。

しかし、レッスンの中ではいつまでも「腰が回っていますね」と言われ続けるという問題も発生します。
ですからレッスンをよく受ける人ならばどこかである程度克服した方がその後のレッスンは受けやすいでしょうね。話が脱線したので、腰が回る話はこちらをご覧ください。

基本的にスキーは眉間にシワを寄せて首を傾げながら滑るものでは無いと思っているので、なるべく苦手な練習は回避して上達することをお勧めします。


他にも「ハマる練習」と「ハマらない練習」というのがあります。
人によって上達してきたプロセスや得意な動きが違うので「まったくハマらない」という練習があり、それは他の人がいかに上達した練習方法だからといって押し付けないように注意が必要です。私がプライベートレッスンする時にはハマらない練習は真っ先に捨てます。「今のはやめましょう。忘れてください」なんて言ったりします。


ただし集団レッスンだとそうはいかないので最大公約数的にハマりそうなレッスンを提供しますが、それでもハマらない人が出てきたりするのがもどかしいです。ぜひプライベートレッスンのご予約をお願いします(笑)



ハマらない練習、苦手な練習は、アプローチを変えることで同じ目的でもハマる練習があったり、やりやすい練習を見つけることができたりします。
真面目な人ほど「この練習がうまくできないんです」っていう目的と手段が逆になっている「練習のための練習」を行なったりしますのでご注意ください。きっと他に良い練習方法がありますよ。









 

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続編です。
前回の記事を読んでいない人はこちらからどうぞ。


まず大前提として急斜面を滑らないで急斜面に対応できるようになる人なんていないです。
ですからある程度滑れるようになったら積極的に急斜面の滑走本数を増やして斜度に慣れるようにするのが上達の秘訣です。

ただし暴走しそうで怖かったり、思うような操作ができなくて練習にならないと良くないので今回の記事のお話になります。


ということで今回は「急斜面」で「簡単な練習」についてご紹介します。
前回の記事が比較的上級者に向けて書いた記事だとすると今回の記事は初中級の人に向けた記事だと思ってください。(もちろん上級者だって役立つことはあると思います)


まず、急斜面に立つだけで難易度が高いです。その原因はただ立っているだけでも角づけが強いことが大きいです。エッジが雪面に対して立っているとスキーを動かす自由度が下がるんです。特に次のターンで外足になる「山足」のアウトエッジが雪面に引っかかっているのが厄介なんです。
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これを解決するためには「ちょっとした勇気」が必要で、そのちょっとした勇気のおかげで山足のアウトエッジが引っ掛からなくなります。そしてそのちょっとした勇気を引き出すために必要なのが「プルークポジション」なんです。


プルークの姿勢を作ると安定性が上がるので、ちょっとした勇気を出しやすくなるわけです。


ということで早速急斜面で止まった状態からプルークを作ってみましょう。
するとこんな感じになります。
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一応、スタンスが広くなったことで山側のアウトエッジを外すことはできましたが、上半身と骨盤がこの位置にあると山側の股関節がたくさん開いて(外転して)いるのでこれ以上開くのは窮屈で、次のターンにつなぎにくいです。


一般的にこれが初心者がよくやっている姿勢です。
自然に立つと重力に対して垂直に立ちますし、さらには斜面が怖いと山側に身体が傾いたりもします。
すると山足はどんどん動きにくくなります。


そこで止まった状態でちょっとした勇気を出して斜面に対して垂直に立ってみます。
プルークポジションをとっていれば意外に怖くないです。
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スタンスが広ければあんまり怖くない状態で身体を谷に運べるはずです。
これで荷重バランスが谷足メインになります。山足は軽くなります。すると!
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山足が自由になるんです。

これは
1 骨盤が斜面と並行に近づく
2 山足の外転が減る
3 山足の荷重が減る

という変化が起きたことで山足が開き出しやすくなってターンのきっかけが作りやすくなるんです。
急斜面で上下動を使うと加速しやすいので、まずは横から横の重心移動を覚えるというのが今回の攻略法のポイントです。

世の中のレッスンには色々な組み立て方があるので、まるでこれだけが正解みたいに思わないのが上達の秘訣ですが、難易度設定の再考という側面から考えると「急斜面で低速で身体を谷に運ぶ練習」というのはお勧めできるものだと思っています。

ちなみにこれを低速でコブの中で行なうと身体を谷に運ぶ感覚とターンの作り方がイメージできたりします。そしてそれを繰り返していくとゆりかごみたいに左右に揺れながらプルークでコブを滑れるようになります。

このゆりかごのような揺れのコブのターンはコブが大嫌いな人には一気に世界が広がる感覚を持ってもらえます。コブのプルークはコブの形状や斜度、そしてある程度のスキー技術が必要ですので今回のテーマではメインで扱いませんが、一度試して欲しいなと思います。


最後に。
今回「急斜面」と書きましたが本当の初心者の場合は「本人にとっての急斜面」からやってみるのが良いです。つまり中斜面くらいで本日紹介した動きをやってもらうとターンが楽にできるようになります。
「それだと外肩が上がる癖がつく」とか「内倒の癖がつく」とか思う人もいるかもしれませんが、スキーの上でどれくらい自由度が高く身体を動かせるのかを練習した方がスキーさばきの多様性が高まると思っています。


関連記事:








 

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今日はプルークポジション、いわゆる「ハの字」の姿勢についてお話ししようと思います。

まずスキーを始める時に大変役に立つポジションになります。
転びにくくてターンしやすくて止まりやすいのがプルークポジションです。


実はこれ以外にもとても役立つ活用方法があるんです。
使い方を身につければ上級者を目指すスキーヤーにとって大変便利なのがプルークポジションなんです。


今回はいきなり本題から入ります。


「役立つ活用方法」というのは、スピードが出ている時の身体の傾きを疑似的に作ることができるんです。


例えば「外脚をもっと長くした状態で谷回りしましょう」と言われたとします。その身体の形を低速で進みながら作ることができるのがプルークポジションです。

他にも「もっと上体を谷に落として足が後ろからやってくるような感じで滑りましょう」と言われたとしても低速で疑似的にその動きを作ることができます。


つまり、技術的に難しいことを内足のつっかえ棒的な役割のお陰で低速のまま実施するという活用方法があるわけです。
ただし、この練習が「?」になる人たちがある一定数存在します。


それはプルークを基礎的なターン練習のためだけに使ってきた人達です。
上で書いたような練習方法を行なったことがない場合、つい「外脚荷重」しちゃうんです。プルークポジションで外脚が軽い状態で滑れないんです。


これは「形」を疑似体験したり「重心移動」を疑似体験するために内足をつっかえ棒にして低速で滑る練習なんですが、目的が「形」だというのが分かっているのに体が反応して「外脚荷重」しようとしてしまうんです。


いわゆる、レッスン中に「(傾きが)逆です!」って言われちゃうやつです。


低速で疑似的に身体を谷に運んでいるので実際には外力が発生しておらず、内足にほとんどの体重がかかっている中で「形」のイメージ練習をしたいのですが、プルークが外脚荷重と強く結びついてしまっている場合は、その呪縛から抜け出すのに少し時間がかかるかもしれません。


あとは「プルーク=初心者のテクニック」だと思っている人がちょっとうまい子供に多くいます(笑)
プルークの練習を始めると露骨につまらなそうな顔をしたり適当に滑り出したりするんです。
そういう場合は「上級者のハイスピードターンの中で行なわれている操作を取り出してプルークの足で練習してるけど、ぼんやりしてたら取り残されるから集中して聞いてね」なんて言ったります。


スキーの形がハの字になっているからといって基礎練習とは限らないです。
また、ハの字を目的としているのではなくてある動作の獲得のためにハの字を活用している場合は、綺麗なプルークボーゲンを行なうとは限らないのです。


私のレッスンを受けたことがある方は通称「気持ち悪いターン」というのを習った人も多いです。
うまくできると「はい気持ち悪いですねー!」「おー!気持ち悪いですよー!」と私に褒めてもらえます(笑)

これは見た目がかなり変なプルークボーゲンです。
目的としては谷回りをスムーズに作るための練習です。


ということで、プルークポジションを活用して皆さんが思う練習をしてみてください。
新しい発見があるかもしれないですよ。



 

noname
さて、技術的なことを書くと基礎スキー警察の皆さんや力学畑の皆さんからのコメントが来るのでドキドキしますが、今年は色々書いていこうと思っています。

アルペンレースは「タイム」という絶対的な評価基準があるのに対して技術選手権はジャッジによる主観が評価基準になります。
まず、それが気に入らない場合は主観が評価する世界に近寄らないのが一番です。



それでは本題に入ります。
スキーレッスンにおける「深回り」って見る側(スキー教師やジャッジ)の主観によって大きく差が生まれます。ですから本当に深回りをしたい人と、深回りのように見える滑りをしたい人では目指す滑りが変わります。


今回は「深回りのように見える」落差のあるショートターンについてお話しすることにします。


こちらを読んでいるスキーマニアの皆さんならすぐに試せるおすすめの観察方法をご紹介。
スキーマニアはスキー場にいつもいるので、上手な人を見つけるのが上手ですし上手な人に出会う確率も高いです。まずは圧倒的に上手な人がガチで練習している場面を探します。
(できればナショナルデモレベル。少なくとも全日本技術選手権出場レベル)


そして、その人がギュンギュン回してショートターンしているコースの中腹、もしくは下で待機してください。あとは滑ってくるのを待ちます。

圧倒的に上手な人が滑り終わったら、速やかにそのシュプールの場所まで行ってスキーの抜け出す角度を見てみてください。出来ることなら自分のスキーを重ねてみましょう。すると皆さんが思っている以上に縦長のシュプールのはずです。



「全然回してないじゃん」



そう思うかもしれません。それが落差のある「深回りのような」ターンの正体です。
なぜこんなことが起きるのかをイラストを使って解説しようと思います。


まず、落差のない深回りのショートターンをしてみましょう。
これはある程度の上級者なら誰もが出来るやつです。
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そして、先ほどの圧倒的に上手な人のターンを重ねてみましょう。
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こんな感じになります。
(分かりやすくするためにスキーの抜け出す角度は少々デフォルメしています)
※これはばんけいスキー学校に今まで沢山のSAJデモンストレーター達が所属している(た)ので、
私自身がこの実験を繰り返してやってみており、落差とスキーの抜け出す角度について大きな驚きと発見があったものを皆さんにご紹介しています。



スピードが出れば出るほど落差が大きくなりがちです。圧倒的に上手な人が本気で滑っている時は、大抵スピードが出ていますので大きな落差をとっています。スピードと落差がある上級者がエッジングするとスキーは速く大きく動きます。すると、同じ幅で滑ってきた場合「深回りしているように見える」んです。


ちょっと想像してみてください。
技術選のジャッジ席とかじゃない場合、大抵は斜面に対して角度のついた場所から滑りを見る機会は少ないです。すると多くの場合、あまり角度がついていない場所からスキーヤーを見ることになります。その場合は特に落差が見えにくいのと、スキーの向きが確認しにくくなります。
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スキーの向きが確認しにくいということは、浅回りか深回りかの判断がつきにくくなるのです。
目の錯覚というのはわかっていても「そう見える」んです。


それでは、具体的にどんな滑りが落差があって「深回りのように見える」ターンなのでしょうか。
それは、落差を取ったままターンの質をあげて「深回りの時と同じ幅で滑った」ターンをすることです。
つまり、スキーが上手くなってスピードへの対応力がつくほどに出来るようになるものだと考えています。(2つ前の画像にある縦長のシュプールのターン)


間違っても、スキーが抜け出す方向を深回りの時のまま落差を取ろうとしないでくださいね。
それをするとミドルターンになっちゃうんです。


想像の中では今までの幅のまま落差をとって深回り出来る気がするかもしれませんが、抜け出す角度が深いまま落差を作ろうとするとどう頑張ってもターン全体(幅と落差)が大きくなるんです。


こんな感じ。
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スキーの抜け出す角度を大体45度(実際はもっと浅い)くらいにしたとしてAが通常の深回り、Bが抜け出す角度を同じまま落差をとった深回りです。ターンがデカくなるのが分かりますか?エッジングを一瞬にしても落差をとる時点で、ターンは横にも縦にもデカくなります。つまり「早めのリズムのターン」と「深回り」と「落差」は共存できないんです。

多くの方がイメージしている落差があって今までと同じ幅のショートターンはCです。
これは通常の滑り方では不可能です。抜け出す角度を深くしたまま横移動が同じ幅で落差をとることはできないんです。

また、ターンのリズムを一定にすると下の2つのどちらかを選ぶことになります。
・落差ない、深回り、早めのリズムのターン
・落差ある、浅回り、早めのリズムのターン

これで私が強烈に覚えているのが、20年以上前にルスツで行なわれた全日本スキー技術選手権大会です。
当時毎日現地で応援していたので、先ほどのシュプールの実験や大会終了後に同じコースを滑ったりとか色々やっていました。

その大会のビデオ(古い!)が発売され、ショートターンを見た時に優勝した選手と、優勝争いに絡んでいた選手(猪俣選手と佐藤選手)のターン数がほぼ倍違ったんです。カメラで撮るとアップで撮影されるので落差が分かりにくくなります。すると一見、同じようにショートターンをしているように見えるんですが、ゴールまでのターン数を数えるとほぼ2倍の差があったんです。

これはリズムを揃えた結果、スキーの抜け出す方向と落差が全然違う状態です。
この場合は猪俣選手は明らかに縦に落ちていくようなショートターンではありますが、動画で見るとそこまでの違いがあるようには見えません。

これが落差があって「深回りのように見える」ターンのヒントになるわけです。
スキーがよく動けばスキーの抜け出す角度が浅くても下から見ると深回りしているように見えることが往々にして発生するわけです。


「スキーがよく動く」に関しては詳しく書くと本題とずれるので省略します。
いわゆる「スキーが走る」という状態だと思ってください。



さてここまで読んで、今の課題が見えてきたと思います。
落差をとりながら今までと同じようなターンサイズ(横幅)で滑ろうと思っていた人は今までと同じ向きまで深回ししようと思わない方が深回しできていると言われるはずです。

一方で本当に落差と深回しを両方やりたい人はターンサイズが大きくなります。
それによってインストラクターから「それを全体的に小さくしましょう」と言われた場合、
「落差も幅も小さくして抜け出す角度を深回しのまま」のターンか、
「落差はそのままで抜け出す角度を浅回しにした」ターンのどちらかを求められています。
(インストラクターはその2択であるという自覚がない場合も多いと思います)


空想の世界ではCのような滑りが出来るような気がしたり、上級者がそのような滑りをしているような気がするかもしれませんが、冷静にゆっくり考えると相当難しいし誰もやっていないだろうと思えるはずです。(一つのターンで前半と後半に強いエッジングを二回行なわないと落差と深回しを両立できない)


さあ、あなたが目指すターンはどれになりますか?
ゴールが明確な方が練習方法のピントが正確になります。まずは落差をとり浅回りの練習から始めてみるのはいかがでしょうか。


余談:ここまで長くなったのでせっかくだから余談を追加します。
吉岡大輔選手が技術選手権デビューした2年目か3年目(09'~10')の地区予選の動画がスキー雑誌の付録で付いていたのですが、その時に彼が見せた深回りのショートターンは圧巻でした。
「これからこのショートターンの時代になる!」と思ったのですが、私の予想は外れました。
ミドルターンとショートターンの中間くらいの大きな移動幅でスキーが真横に向くんじゃないかというくらい深く回しており、まるでメチャ振ってあるスラロームのポールをくぐっているようなターンだったんです。
ただし、その分落下速度や落差は相対的に下がるので全日本選手権では使わなかったんだと思います。 
ジャッジもその滑りに対しての評価が難しかったでしょうね。圧倒的な技術で滑っているのはわかるが落差とスピードが他の選手と比べると低くなるわけですから。その後、再びスキー雑誌の付録で佐藤栄一氏のショートターンを見たときに「あ!これこれ!」と思いました。

全日本選手権に出ているような人たちであれば誰もがある程度のレベルでできるのでしょうが、私は大会で実際に使ったのを見たのが吉岡選手が最初でした。

深く回せば回すほど遠回りするわけでスピードが犠牲になります。
大会ではこのバランスを絶妙に合わせて勝負しているのでしょうね。
(結果的に落差とスピードを優先するのでスキーの抜け出す角度は下向き寄りになる)


こんな滑りできたらいいなーって思いますね。

 

noname
この記事読んでいる人は結構なスキーマニアが多いのでそのつもりで書きますが、太い板って硬い斜面でエッジを立てにくいじゃないですか。

センターがブーツの幅よりも太い場合、エッジを立てようと思うとエッジに乗り上がる感覚が必要で、しかも勝手に角づけが緩んできたりします。重心のコントロールと膝や足首のホールドができればさほど気にならないのですが、これをスキーさばきが未熟な初心者が行なうとするとちょっと大変です。

簡単に書くと「やること一個増える」感じです。

エッジを立てようとするという意識を通常以上に行なわないとバターナイフのようなズレのターンになります。ましてやスキーブーツが緩ければ尚更です。


本人がそのことに自覚があるだけでも対策可能ですが、知らないまま弱いエッジングでフォールライン方向へ落とされまくるターンを行なっている場合はスピードのコントロールがずっと課題として残ってしまいます。


スキーを始めるときに将来のバックカントリーを見据えて初めから太いスキーを購入すると、上達にコツが必要となります。そのコツというのは重心移動です。足元でエッジが立ちにくいので身体を大きく谷やターン内側に運んで身体全体でエッジングするようなポジションを見つけるのが良いです。

「内倒している」とか言われても初めの段階としては気にせずに身体全体で傾きを作るイメージを持つところから始めるのが良いと思います。(個人差があります)

初心者はセミファットやオールラウンダー系でもちょっと操作が難しく感じるかもしれません。
理由はここに詳しく書いてあるので興味がある方はご覧ください。


ただし経済的な問題もありますから、ゲレンデスキーで上達してからセミファットやファットを購入するというのは簡単ではないと思います。

その場合、太いスキーでどうやって上達すれば良いのかを考えたり、それを教えてくれるような人に習ったりするのが良いです。太いスキーで遊んでいるスキー教師がおすすめです。

最近はすっかり太いスキーで遊んでないです。
今年はどこかいこうかな。

 

noname
先日リフトの上から見かけたとても大変そうなスキー授業の先生と生徒がいました。
ハの字が止まらない初心者の生徒を先生が正面から抱きしめてなんとかしようとしていたのです。

その生徒の足元をよく見てみるとなんかちょっと怪しいんです。
、、、多分ブーツがめちゃめちゃ緩い気がする。


さて、そんな話が今回のテーマになります。


皆さん、平地の安全が確認できる場所でスキーブーツの金具を全て開放した状態で歩いたりちょっと滑ってみたりしてみてください。びっくりするくらいコントロールが効かないと思います。
なぜかというとスキーブーツは緩かったり軟かったりしすぎるとスキーエッジが立てにくくなるんです。
(私の膝の靭帯が切れたのもこれが少々関係しています)


ここで皆さんに知っておいて欲しいこととして
「スキーブーツが緩いとスキーエッジが立てにくくてコントロールしにくくなる」ということです。


続いて「子供のスキー学習」に話を移します。
初心者班にいるような子供は「親があまりスキーをしない」はずで、学校以外でスキーに行かないような(行ったとしても年間で1~2回)環境にいる子が多いと思います。すると


・「すぐに大きくなるんだから」と大きめのスキーブーツを購入
・ブーツをしっかり締めるという発想がない



この二つの要因によってブーツゆるゆる状態の初心者スキーヤーが誕生します。
初心者なのにエッジが立てにくい環境で斜面に立ち、ハの字にしても止まれません。フラフラするでしょうし、そりゃあ怖いと思います。スキーが嫌いになる原因になることだってあります。


さあ、今すぐ子供のスキーブーツをきつめに締めてください。
ジャージを中に入れるのはNGです。ブーツの中に入れていいのはタイツと靴下だけです。
(ブーツの中にジャージが入るとシワになって痛いんです)


初心者ほどきつめのブーツに慣れていないので「これくらいかな?」という締め具合がまだまだ緩いことだってよくある話です。痛くない中で最大に締めるくらいの感覚で良いです。

スキー授業の先生、特に初心者指導をする先生は子供のスキーブーツのキツさを見てあげてください。
特に足首周りが緩くてサイズの大きなブーツをはいている子は止まれませんのでご注意ください。



 

映像が古い(笑)
2009年(13年前)に作成していた初心者スキー指導の動画集をご紹介します。
おそらく日本のYouTube初の「スキー学校公認 解説動画」 のはずです。

歴史を感じる画質ですが、内容は時代に関係なくとても役立つものになっています。
それぞれ短い時間でまとめてあるので気になる動画だけでもご覧になってみてください!

【スキーブーツのはき方】
初心者だけではなく、ある程度上手な人も意外に知らない人がいるNGポイントについて語っています。


【スキーのはきかた】
 この動画撮影後、様々なアイデアがスキー学校の研修中に出てきました。
「スキーを前に滑らす」「椅子に座るように」「ふくらはぎに体重を乗せる」あたりがお勧めのインストラクションです。


【ストックの握りかた】
これはオーソドックスな方法のみご紹介しています。ベルトは半分ねじって繋げておくと握った時に折り目ができないで握ることができます。


【スキーの運び方】
これは小さい子供の場合、スキーが短いのでビンディングの間に肩を乗せるか、両手で下からストックごと抱きかかえる方が良いかもしれません。


【片足で滑る】
これはスキーを初体験する際にとても重要な練習方法です。
この練習を長くするほど滑ることへの恐怖心が減り、上達の速度が上がります。


【スキーの止まり方】
まずは制動距離を長く取る方が怖さが減りやすいです。急ブレーキはスキーだけじゃなくどんな乗り物でも怖いですから。ポイントはハの字にしてから少し進みながら止まることを事前に伝えることです。


【斜面を斜めに滑る】
これは当時のジュニアレッスンの「新人研修資料」で使用していたプリントからの抜粋です。
必ずしも斜めで滑る必要はないのですが、ばんけいスキー場は完全な初心者が滑れるような長い緩斜面が少ないので「斜めに滑る」を選択する機会が多いのです。


【起き上がり方】
ある程度滑れるようになるまでは指導者が起こしてあげた方が楽しんで滑れます。少し滑れるようになってきたら今度は自分で起き上がる練習を始めましょう。少し斜度がある方が起き上がりやすいです。


【階段の降り方】
初心者はスキーブーツで階段を降りると横向きになります。それは足首を使えないことでどうやって降りれば良いのかが分からないからです。まずは手すりにつかまって練習しましょう。


【キックターン】
これもスキー学校の研修でさらに良いアイデアが出てきました。筋力の低い子供やシニアの場合は一旦引いてから足を滑らせて前に降り出した方が楽にスキーを立てることができます。是非お試しください。


そしておまけです。
当時札幌のスキー授業実施率が非常に低かった中で「僕たちに出来ることはないか?」と現役選手やプロスキーヤー達が集まって行なったのが「スーパースキー学習」でした。

この後「雪育」という言葉や「スーパースキー学習」は形を変えながらも続いています。
また、スキーレッスンを行なう学校教員対象の「スーパースキー研修」というのもありました。



これらの動画が、初心者スキーヤーを指導する人たちのもとに届くことを願います。
スキー大好きな人が1人でも増えますように。

 

noname
大人ならまだしも、子供がスキー学習などでメチャメチャ困っているのではないかと思い投稿します。

このコロナ禍ではスキー場のゲレンデですらマスク着用が求められるような雰囲気が続いています。
はっきり言って寒い季節のマスクとメガネの相性は最悪です。

どんなに強力な曇り止めを塗っても、所詮市販の強力曇り止め程度ではレンズが結露して見えなくなります。

そこで、全国のメガネキッズに送るゲレンデで困らない為の対策方法の紹介です。


一番重要なのはメガネが曇る前にゴーグルを装着することです。
メガネとマスクの相性は最悪ですが、ゴーグルとマスクの関係はあまり悪くありません。
ですから室内でゴーグルを先に装着し、外に出たらゴーグルは決して外さない。


ただし、汗かいてくるような気温の場合はメガネがゴーグルの中で曇る可能性があるので
出来ることならメガネには曇り止めを塗っておくのが良いです。
あまり使ったことがない人のために書いておきますが、メガネに曇り止めを塗る時は表も裏も両面に塗らないと曇ります。


まとめます。



1 室内でメガネに曇り止めを塗る(表裏両面に)
2 ゴーグルを室内で装着する
3 外に出たら決してゴーグルを外さない



この3つが出来ていればかなりメガネが曇りにくい状態でスキー(スノーボード)が楽しめます。


一番最悪なのが
1 メガネとマスクで屋外に出て曇る
2 そこからゴーグルを装着する

知らないと意外にこんな感じの子供が出てきます。
何度も書きますが、寒い日のメガネとマスクの相性は最悪です。
市販の強力曇り止め程度では太刀打ちできませんので、室内でゴーグルを装着しましょう。


手が冷たいのと曇って見えないのは、不必要にスキーが嫌いになる理由です。
子供には良いスキーよりも先に温かい手袋と良いゴーグル(ダブルレンズ)を与えて欲しいです。
そしてメガネキッズにも楽しいスキーライフを。






noname
これって意外に知られていない話かもしれません。
私が現役選手だった頃は毎年スキーを2本買い換えていました。
(その他に趣味のスキーを買ったりもしてました)

しかしそれでもよく分かってなかったと言っても過言ではありません。


皆さん、できなかったスキー技術がスキーを変えることでできるようになるという体験をしたことはありますか?
私はスキー人生において、マテリアルチェンジによって突然できるようになったテクニックがいくつかあります。これらは練習のおかげと言うより道具を変えた途端にできるようになった出来事です。

・細いスキーの時代に、スキーの長さを変えただけでカービングができるようになった
・モーグル用のスキーを履いてコブ斜面が直線的にスキートップを落として高速で滑れるようになった
・カービングスキーを履いてフルカービングができるようになった
・150cmのスキーを履いて谷回りでのカービングができるようになった
・155cmのスキーでターン前半からスキーをたわませるショートターンができるようになった
・インソールを入れて内足のエッジングが強くなった
・ロッカーのスキーを履いて切り替えがスムーズになった

スキーを買うというのは結構な決断ですので、つい無難なスキーを選んでしまったりハイエンドのスキーを選んでしまったりしがちですが、自分が目指しているターンというのが明確にある場合は、一度思い切って極端なスキーをチョイスするというのも良いと思います。


長いスキー人生の中で今までと全然違うスキーを選ぶというのは新しい発見につながる可能性を高めてくれます。


私がお勧めしているものの一つは「中級モデル」です。上から2番目以降のやつです。


この他に、男性が155センチ程度のスキーを使ったりモーグル用の細いスキーを使ったりするのも良いと思います。こういったスキーを一本持っていると、滑るだけで得られる発見が沢山あって、普段のスキーテクニックに還元できるようになるんです。


あとは環境があるならばファットスキーでディープパウダーを滑ることもスキー技術を向上させるのにはとてもお勧めなんです。遊んでいるだけでスキーが勝手にうまくなるんです。
話の流れ上、過去に限定公開した記事があるのでこれに関しては公開します。



タイトルは少し強い言葉を使いましたが、環境が変わることが新しい発見やできなかったテクニックの習得にとても有効なんです。スキーのせいというよりはスキーを変えることで可能性が開かれるんです。


「スキーが上手くなるならどんなことでもやる」なんていうマニアな人にとっては、偏った個性の強いスキーや、扱いやすい中級者向けのスキーを手に入れるというのは本当にお勧めです。
大人になるほどに無意識に「今まで通りの斜面を今まで通りの練習方法」で上手くなりたいと思っていたりします。


しかしそこは正解が掘り尽くされてしまっているかもしれません。
新しい正解を探すためには環境を変えてみましょう。さぁ、スキーを買うのです。
(笑)



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私のトレーニングはこちらで受講できます。



土曜日はこちらでもトレーニング指導しています。




 




 

スキーを走らせたいと思っている場合、それなりの走りはカービングターンを連続できる人にとってはたやすいはずです。

すると次のステップは急斜面でスピード出して走らせる滑りを目指すことになりますが、何年も急斜面ではうまくスキーを走らせることができずに「詰まる」「抜ける」「遅れる」「なんか一定に滑ってる」みたいなターンになってしまうケースがあります。


そんな人に提案します。
前回の記事の続きになりますが、緩斜面で練習しませんか?


「そんなことはもうやってるし、いつもやってる」
と思った人も沢山いると思いますので、私にもう少しだけ説明する時間をください。


まず下の表をご覧ください。
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練習の難易度を設定する時に、簡単な斜面で簡単な練習を行なった後、難しい斜面で難しい練習を繰り返して、上手くできなかったら「基本に戻ろう」と思って簡単な斜面で簡単な練習していることってありませんか?


私が提案したいのは「簡単な斜面で難しい練習」です。
スキーを走らせるために強いエッジングが逆効果になってターンを壊してしまう可能性があるので、まずは緩斜面で弱いエッジングで縦長のターンを続けてみましょう。ここで次のステップです。


可能な限り減速しないようにターンをしてみてください。感覚としては加速し続けるようにターンを連続させるのです。強いエッジング、深いターンは減速します。それはやらないようにするのです。


自分の足の裏の感覚に集中しながら「絶対に減速させない」と思いながらターンすると、意外に減速の局面を作ってしまうことに気がつけるはずです。
・内に入りすぎた
・前に突っ込みすぎた
・少し遅れた
などなどです。

まずは徹底的にターンの質を向上させて、ターンするたびに加速していく感覚を手に入れましょう。
気を付けるのは上半身や腕のあおりを入れて加速するのを目指すのではなく、重心移動を利用して荷重するタイミングや方向、量などの質を上げて加速を目指します。


ゴールの感覚としては「この斜面でターンを続けてもここまでスピードって加速するんだ」という発見に自ら驚くことです。めちゃめちゃ難しいって感じることができれば練習として成立しています。
ターンの質(精度)をここまで高めるためには斜面設定は緩斜面から中斜面が良いわけです。



そしてそれが徐々に何度でもできるようになってきたら次のステップとしてリズム変化を行なってみます。まずは速いリズム、遅いリズムでの変化を行い、次にはターンの深さも変えてみましょう。
ターンの深さ(回転半径を小さくする)を変えるといきなり難しくなります。つい今までの滑りが顔を出すはずです。そうなったら簡単な斜面で難しい練習をするのをお勧めします。


簡単な斜面で難しい練習のバリエーションを沢山持っていれば、大人スキーヤーにはありがたいはずです。あまり疲れることなくレベルアップできますから。今回はその一つをご紹介しました。




 


ターン後半に後傾にならない為にいろいろな練習方法が考えられますが、今回は「弱いエッジングでターンをつなぐ」という方法をご紹介しようと思います。

前回の記事で書きましたが、フォールラインからスキーの向きが横に向く時に身体はフォールライン方向への慣性が強くなるので結果的に身体が遅れてしまいやすくなります。

車のイメージで下りの直線道路をアクセル踏んで進んだ先に急カーブがあればハンドルを切っても車はまっすぐ進もうとするのと同じで、それがスキーの場合はスキーだけが曲がろうとして身体がまっすぐ進もうとする結果が後傾のポジションを生んでいるわけです。


そこで、そもそも急カーブしなければいいんじゃない?という逆転の発想を持ってみましょう。


技術が高くなればなるほど強く鋭いエッジングが可能になります。その結果、急カーブを自ら作り出せるようになり後傾になってしまうというスキーヤーも少なくありません。 だからこそあえて「強いエッジング禁止」にしてターンしてみてはいかがでしょうか。


特にターン後半です。切り上がることが上級者の証みたいなイメージを持っている人ほどターン後半に後傾になりがちです。一度騙されたと思って、めちゃめちゃ切り上がっているターンをしたスキーヤーのシュプールを見に行ってみてください。想像よりもかなり縦長のシュプールのはずです。


こんな感じ。
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一度もトップスキーヤーのシュプールを見たことがない人はぜひシュプールを ”止まって" 見てみましょう。特にターンをつなぐ切り替えの部分に立って、実際にスキーを重ねてみると「こんなに縦なの?あんなに切り上がっているように見えるのに」という目の錯覚に気がつくことができるはずです。


SAJ1級あたりのスキーヤーはカービングを覚えたことで強いエッジングが正義だという感覚を持っている人が多いはずです。急斜面でスピードコントロールができ、強いエッジングと深回りが身について始めて上級者と呼ばれるのにふさわしいんだと思っているかもしれません。


一方で、スキーの走りがイマイチ感じられないと思っていたりしていて、ジュニアの上級者があっという間にギュンギュンスキーを走らせて滑れるようになっていくのを見て「やっぱり子供はすげえな」と思ったりしているのではないでしょうか。


実はここが今回のポイントになります。



最近の技術選系のジュニアは筋力のない子が多く、強いエッジングができないけれどギュンギュンに走らせることができたりします。ということは「強いエッジング」というのはスキーの走りと直接の関係がないということなんです。


もっと言うと「強いエッジング」がスキーの走りを邪魔している可能性すらあるわけです。


せっかく良いタイミングでターン始動できているのにターン後半に強いエッジングをすることで急カーブが発生して身体が遅れた結果スキーが走らないという人って結構な人数いますよ。
(このブログを発見したようなマニアックな人なら思い当たる人も多いはずですし、自覚なくそうなっている人も沢山いると思います)


そこで弱いエッジングなんです。
前置きが長くなりましたが本題です。


まず緩斜面でカービング禁止にして弱いエッジングでターンを連続させます。
この時に意識するのはオーバーステアの連続ターンです。別の言い方にするとイメージ上のターンよりも一回り外側に膨らんだり、切り上がれずに落とされたりするようなターンです。


これを大袈裟にするのではなくて、通常のターンよりほんの少しだけ外に膨らんでほんの少しだけ落とされるような感じで滑ります。


すると「強いエッジングでターンしようとしてしまう自分」に気がつくはずです。特にターン後半。


自分が思っているギュンギュンな感じを均等に薄めて滑ってみるんです。
キュンキュンよりも薄めてヒュンヒュンくらいです。


その繊細な厚感覚の変化を感じながら滑っているとどのタイミングで圧を感じてどのタイミングで重心を移動させれば良いのかが感じ取れるようになってきます。


今まで惜しい感じだったスキーヤーならこれで見つけられるはずです。
一方で試してみたけど何言っているのかさっぱり分からなかった場合は、もっと他の部分に原因があるので今後の投稿の中から原因を探し出してみてください。



縦長の浅回りなターン弧で弱いエッジングでオーバーステア気味、落とされ気味で整地なのにパウダー滑っているような感じでゆっくりとしたリズムで滑ってみると、意外な発見があるはずです。
何か良い感覚を発見したならコメントくださいね。それくらいはしてくれても良いと思いますよ(笑)


お試しあれ。







 

初心者からSAJスキー検定1級程度までのスキーヤーならターン後半に身体が遅れるという経験を日々しているはずです。
もちろん上手なスキーヤーも身体は遅れますが、一体なぜターン中(特にターン後半)に身体が遅れると思いますか?

スキーが走るから?
いえいえ。もっとわかりやすく説明できるんです。


そしてその原因が分かればある程度対策が可能になります。ということで、今回はターン中に後傾になる原因について書いていきます。



皆さん、コブが苦手な人ってスキーが横に飛び出して後ろにひっくり返って転ぶイメージありませんか?
あれとロングターンで後傾になるのは共通点があるんです。

他には
・スキー靴で足首がほぼ固定されいるので後傾になりやすいこと
・滑る感覚に慣れていないこと
・加速していくことに慣れていないこと

こういったことで後傾になりやすいのは初心者の特徴ですが、ある程度スキーが上手になっても後傾になることがしょっちゅうあるのは、下の図を見ていただければわかります。
noname
2の場面をよく見てください。フォールラインとスキーヤーの進行方向が一致している場面です。
斜面が急なほどイメージしやすいのですが、スキーヤーを雪玉だと思って想像するとそのまままっすぐ進んでいくのが分かると思います。


落下方向(フォールライン方向)に慣性が働いている状態でスキーが3の方向に移動していくと
身体(雪玉)の進んでいきたい方向とスキーの進んでいきたい方向にズレが発生します。何も対策しなければ当然3の方向に進めば進むほど後傾になるというわけです。


こうやって書かれれば「まぁ、そりゃあそうだよね」となるはずです。
コブの中ではこれが急になるのでスキーが3の方向に飛び出して体は2の方向に進みひっくり返るんです。

上手なスキーヤーは2と3の間で雪面との力のやりとりをうまいことやって、次のターンの内側へ身体を運びます。
一部の上級者にしか伝わらない表現で書くとすると、後傾になってしまう力と「勝手に傾きが起きてくるような力」は同じ力を利用しているわけです。力が発生するタイミングでどのポジションにいるのかによって「詰まる」「走る」「遅れる」が決定されるという書き方をしても過言ではないはずです。


話を戻しまして、


身体が遅れるスキーヤーは2と3の間あたりで既にポジションが後ろである可能性が高いです。
もしくは2から3になる時にターンの内側に重心が残り過ぎている可能性もあります。

前者は、ターン全体を通してポジションが遅れ気味なので緩斜面で練習して徐々に斜度を上げていけば解決するようなタイプで、後者はエッジを深く傾けてしまうことでスキーが過剰にたわみターン弧が途中から深くなってしまう結果、急ハンドルみたいな状態になって2と3の進行方向のズレが大きくなってしまっているのでターンマキシマムの位置を考え直す練習によって解決するようなタイプだと思います。



これを解決するための雪上練習があるので、次回はそれをご紹介しようと思います。

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いわゆるX脚が直らないスキーヤーって女性に多いですよね。
これは骨盤の形状が男女で違うことが大きな原因であり、女性の方が膝が内側に入りやすいのは筋力だけの原因ではないんです。


ただし、男性でもショートターンで片足だけが外にズレるなんていう経験をしているスキーヤーは少なくないはずです。これを考えられる原因をなるべく並べてみてお伝えしていこうと思います。

まず、膝が内側に入ってしまう結果外スキーが外にズレるという状況に絞ってみます。
(それ以外の外スキーが外にズレる原因まで書くと情報量が増えすぎるので)

膝が内側に入る原因っていうのは雪上じゃなくても確認できます。
こんな感じ。8年前の私です(笑)
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このニーイン(knee-in)という状態が片足立ちして膝の曲げ伸ばししたときに出ちゃう人はターン中にも同じ形になるはずです。(余談ですが昨年私はスキー滑走中に右のトゥーアウトの状態になった結果前十字靭帯と内側側副靭帯と内外両方の半月板を損傷しました)

優れたスキーヤーのお尻は大きいとよく言われるのですが、その話とこの膝の向きというのがとても関連性があります。お尻の筋肉が発達していると筋力によってニーインしにくくなるのです(男女どちらも)。
これは怪我の予防にもつながりますし、ターンの質が向上する事にもつながります。

意識的に膝を内側に入れるわけではなく、エッジングの時に膝が内側に入っちゃう場合はお尻のトレーニングによってそのミスを減らすことができるわけです。ただし、雪上では簡単にはお尻が使えないからこそ今まで直っていなかったので、ジムや自宅で筋トレをすることがターンの改善につながるわけです。
これを雪上で直そうとするのはあまりにも大変すぎます。


無意識に使えない筋肉はめちゃめちゃ意識してトレーニングしないと、いつまでも使えないまま近隣にある別の筋肉が代償して動く事になります。これが太ももばかり太くてお尻が小さい膝が内側に入っちゃうスキーヤーの状況です。

まずは高負荷がかかった状態で膝が内側に勝手に曲がってしまわないだけの股関節周囲の筋力をつけることが重要です。それができた上で別の原因があるならば修正していけば良いのですが、お尻の筋肉がターン中に上手に使えない場合は雪上で直ることはほぼ考えられないと思っています。


これが解決できても外スキーが外にズレる場合は筋力や骨格が1番の原因ではなく、他の要素から探し出していく事になります。それはまた機会があれば書いていく事にします。


スキーにおける滑走フォームやターンテクニックって雪上で解決できない(解決しにくい)ことが皆さんが思っている以上に沢山あります。
それをスキー指導者に求めるのは酷なんです。スキー技術を伝える人であって、機能解剖学や運動生理学を学んでいるわけではありませんから。(中にはいるでしょうけど)


スキー指導者もまた悩んでいるんです。「あの人は簡単に直ったのにこの人はなぜかいつまでも直らない」なんて感じで。場合によっては生徒のやる気やセンスのせいにしている人もいるかもしれませんが、そんな指導者がいたらもうその人から習うのはやめましょう。


スキーテクニックを身体の仕組みから理解することでスキー技術が向上していきます。
何かわからないことやお悩みがあれば(今のところ)お答えしますのでどしどしご質問ください。

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ターンに左右差がある人の中には何年も同じ悩みを持ち続けている人が沢山います。


例えば20年前から左ターンの腰が回ることを注意され続けている人とかです。


もしくは膝下三角(X脚)を毎年修正しようとしている人とか。
左右どちらか苦手なターンがあって、それがいつまでも直らないというケースは「スキーあるある」過ぎて、誰も問題視していないくらい日常的な風景だと思います。


さて、この問題がなぜ解決しないのか?



それは左右差が直らない原因がスキーテクニックじゃないからです。
具体的に説明すると「筋力」「可動域」「骨格の形」「関節覚(位置覚や運動覚)」 などが原因となっているということで、もっと簡単に説明すると


「陸でできないことは雪上でできない」


という状況の人がとても多いんです。
筋力や可動域に左右差があれば、同じ雪面抵抗に対して身体の支え方に違いが出るでしょうし(腰が回るなど)、骨格の左右差があったり関節覚が正確じゃない場合は曲げる方向にズレが出るでしょう(X脚など)。

 
左右差はそれ自体は別に悪いことではありません。(左右差があっても速く美しいターンは可能)
左右差を直したいと思っている場合や左右差によってミスターンが発生しちゃう場合は修正が必要になりますが、ゲレンデでは直らない可能性すらあります。


例えば、右股関節の内旋可動域が狭い人がいたとします。
その人は右脚外足でターン(左ターン)をした場合に、腰が回りやすいのが想像できますか?
 

右脚を内旋しようとしたり腰を外に向けようとしても、そもそも可動域が狭いので反対のターンと同じ形が作れません。これが雪上で腰が回るのをなかなか直せない理由です。


対策は右股関節内旋可動域を高めるような「何か」を行なうことです。
それはもはやスキーではなくてエクササイズや治療のようなものであり、これを教えてくれるスキー指導者が少ないことによって(雪上で直そうとすることによって)20年間ずっと「腰が回る」を雪上で直そうとしてしまうわけです。


過去に腰が回る原因について詳しく書いた記事がありますので参考にしてみてください。



さて話を戻して。


ターンの左右差があなたの体の特徴の左右差が原因だった場合、スキーの練習で修正しようとしても「そもそもできない」とか「メチャメチャやりにくい」という状況になりがちのはずです。
そして落ち込むわけです「なんで自分だけこんなこともできないんだろう」と。


いやいや、違います。
身体の特徴を改善すれば突然できるようになったりします。
そしてその対策は雪上じゃない可能性が高いわけです。だって雪上でずっと直っていないんだから。
身体の左右差って皆さんが思っている以上にいろんな場所にあるんです。


スキーの技術に関しての理解があり、身体の構造への専門的な知識があり、滑りを見て何が原因なのかを見つけられる人の所へ行くと解決する可能性がグッと高まります。


さて次回は膝が内側に入っちゃう(X脚、膝下三角)歴20年みたいな人に対しての原因と対策をご紹介します。
今回こちらのブログ、ツイッターなどへコメントをいただいたことで書くモチベーションが出てきました。ありがとうございます!


読んでいただいて面白かったり参考なった方は感想や応援メッセージください!
さらにはご質問の中から回答を記事にしたアドバイスもしていこうと思いますので、コメントへの質問もよろしくお願いいたします。



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具体的なスキー技術に関して期間限定で公開していたことはありますが、このブログではあまり触れてきていませんでした。(骨格的なものや筋力的なものは記事がいくつか残っています)でもちょっと書いてみようかなって思ったので膝の怪我からの復帰記念で記事にしようと思います。

最近私が注目しているのは「切り替え」の局面です。

私なりに感じたことを書くので、ちょっと分かりにくいかもしれませんが参考になりそうならご活用ください。
ここではフリー滑走の中で、減速要素が少なくいわゆる "走る” 滑りを目指す場合を中心にして書いていきます。


切り替えで気をつけるポイントを私が思う重要な順に並べてみました。


1 次のターンに移動するためのタイミング
いつまでもターン内側にいないようにする。ターンマキシマムをどのあたりで止めるのか。など

2 次のターンを作るために移動する方向(三次元)
斜め前、真横、少し後ろ、ちょっと立ち上がり気味、抱え込むようになど

3 重心移動するスピード
素早く、ゆっくりなど

4 重心移動する量
少しだけ、沢山など

5 重心移動する際の身体の向き
進行方向、谷方向など

※ここではスキーに関するポイントは別にしておきます。
(スキーの向き、傾き、進行方向など)


私は今現在、スキーがあるレベルからさらに上手くなるためには1(タイミング)が一番重要だと考えています。
理想とするターンを描きたいと思った時に適切なタイミングで切り替えのアクションを起こすことができれば上達が早くなると思うんです。


タイミングが合うようになったら方向の練習、それができるようになったらスピード、量、身体の向きという順番で身につけていくのが理屈上は良さそうだと思っています。


ただし、スキーヤーの習熟度によって練習する順番や重要度は変わるのであくまでも上記は目安です。


余談ですが佐々木朗氏がアルペンレーサーとしてW杯の第1シードにいた頃(つまり人類最高レベルに洗練されたターンをしていた頃)ですら左右のターンのフォームが全然違うのです。
(詳しくは「鬼責め」を参照ください)


つまり肩のラインや腰の向きや傾きなどには複数の正解があり、ターンを邪魔していない範囲で様々なフォームが存在するわけですから、身体の向きや傾き(5)はアドバイスしやすい一方で修正しないでも他の要素を修正すれば左右差のあるターンのまま高い質のターンを行なうことができる可能性があるわけです。
ただし、タイミングを崩している要因の大きな部分が肩のラインや腰の向きである場合もあるので、滑りを見て見ない限りどこから修正するというのは一言では言い切れません。それでも「タイミング」を最優先にするのが良いのではないかと思っています。


いよいよ本題です。
「ロングターンの時にイメージ通りのタイミングで切り替えるためには」


例えば、プルークで低速・緩斜面ならイメージ通りのタイミングで切り替えができるのにカービングになるとターン後半まで体がターンの内側に入ったまま抜け出せない。という場合、分かっているのにタイミングが修正できないという状況にあるはずです。


この原因を箇条書きにしてみます。
・ターン前半が軽い ← これを直そうとすると抜け出せなくなる可能性が高い
・正中感覚がずれている
・可動域や動作に左右差がある
・ターンマキシマムを間違えている


さて「ターン前半が軽い」を直そうとしている皆さん。そのためには一つ前のターンを早く抜け出さなくてはいけないんですが、今あなたの課題はターンを早く抜け出せないことにあるはずです。こんなことやってたらいつまでも同じ課題に悩み続けて抜け出せないので、ここを直そうとしないほうが良いと思います。


「正中感覚がズレている」
自分の中心だと思っている場所が左右どちらかに若干でもズレていると、真ん中だと思っている場所がターン内側寄りの場合が発生します。すると真ん中にいるから抜け出せると思っているのは自分だけで、重心はターン内側へ残り続けてしまうことになり、なかなか抜け出せないわけです。対策としては外スキー一本で滑りながら内スキーを外スキーに対してクロスしてターンをするドリルを徹底的に繰り返すのはいかがでしょう。(スキーマニアなら誰もが一度はやったことのある練習のはず)


「可動域や動作に左右差がある」
これは別で一本記事を作ります。これが原因でターンの左右差を消せない人は沢山います。
薄々気がついているかもしれませんが、毎年同じテーマを注意され続けているはずでその対策を知っているスキー指導者が少ないので、日本中に「右腰が回るんだよねー」歴20年みたいなスキーヤーがいます。


「ターンマキシマム」を間違えている
これに気がついていない人も結構多いのではないでしょうか。ターン後半抜け出せない理由の一つとして、ターンマキシマム幻想に囚われてしまっている可能性があります。


あなたが思っているターンマキシマムの重さは、ターン後半まで乗り続けてしまった時の重さであり、そのターンの適性マキシマムはもっと軽いのが正解なんです。


これでピンときてくれると嬉しいのですが、もう少し解説しますね。
滑走中、一番ターンマキシマムが重くなるのはどんな時だと思いますか?それは「急停止」した時です。
つまり減速要素が大きくなるほどに脚に「重さ」を感じるわけであり、ターン中に重さを感じること自体はターンの質を決定しているわけではなくて、進行方向が大きく変わっているという感じです。
(この辺の文は力学警察の皆さんには温かい目で読んでいただきたい)


そしてターン中の「重さ」に取り憑かれてしまった人は「重いのが正解」と感じてしまったり、
「軽いと物足りない」と感じてしまったりするわけです。これがターン後半までターン内側に残ってしまう理由の一つになります。


そんなあなたのターンはもっと軽いところで終了したほうがタイミングが会うはずです。


でも、それをやろうとするとターンが描けなくなって暴走したり浅いターン弧になってしまうと思った皆さん。それはタイミングの他に抜け出す方向、スピード、量などの調節によって修正可能です。つまり、まずはタイミングを直してから取り組むのが良いと私は考えています。(2022年時点での私の考えです)
そのやり方も今後書いていこうと思っています。


、、、この記事って需要ありますかね。

 

もし需要あるようでしたらコメント欄に応援メッセージください。
反応無いようでしたらかなり不定期の更新になると思います(笑)



また、質問などもメッセージください。
それをベースにしたアンサー記事も書いていこうと思います。


動画の時代に文字と画像でどこまで勝負できるのか。
(と言いつつ動画載せるかもしれませんが)



続きはいつになるかわかりませんー。

 

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北国に住む全てのお父さんへ!

画像見て少し高いと思ったかもしれませんがこのスキーワックスをスキーウエアのポケットに入れておきましょう。
お子さんのスキーが滑らない時、お子さんのお友達のスキーが滑らない時に
「ちょっと貸してごらん」と言ってこのワックスを塗ってあげるんです。

子供にとっては魔法にかかったかのように滑るスキーに驚き、お父さんはヒーローになれます。そんな体験ができるスキーワックスがこちら。

「TOKO エクスプレス レーシング ラブオン(固形、生塗りタイプ)」です。
(似ている商品があるのでご注意を!)

液体ワックスってポケットに入れておくのは転ぶことを考えるとちょっと怖いですね。
でもこれならキャラメルの箱をポケットに入れて滑るのと大差ありません。


このワックスがなぜ超絶滑るのか?


それはフッ素が高配合だからなんです。
スキーガチ勢の人達の中では「スタートワックス」というジャンルがあることはよく知られています。
それは滑り始めて数十メートル限定で圧倒的に滑るワックスのことを指します。そんなスタートワックスにはフッ素が沢山含まれているのですが、それに近いレベルでこのワックスにもフッ素が配合されているんだと思います。


そしてお勧めポイントとしては「手軽」なんです。


ポケットから取り出して滑走面に満遍なくこすりつけたあと、ケースに付属しているコルクで伸ばすようにして仕上げればめちゃめちゃ滑るスキーの出来上がりです。
自宅で準備しなくても良いんです。そしてちょっと滑らないなと思ったら再びポケットから取り出して塗れば良いんです。



楽じゃないですか?



年間で5回スキーに行くとします。
その度に家族3人のスキーに塗るとします。
すると1年で15回だけ使うことになります。

多分このペースだと20年くらい使えます(年間約170円)


スキーレッスンする人や学校教員でスキー学習がある先生の場合は、スキーの裏に雪がこんもりついた子供の滑走面にサッと塗ってあげるだけで魔法のように滑るスキーに変わります。


スキーやスノーボードをするような人なら、これをポケットに入れているだけでヒーローになるチャンスはいくらでもやってくるでしょう。


15年くらい前に買った固形生塗りワックスを現在も使っているのですが、そろそろ使い切ってしまうと思って探していたところ、石井スポーツでお勧めしていたのを発見して買ってみたら大正解でした。


そのワックスも結構滑るようになるのでお気に入りだったのですが、明確に違いを感じるほどよく滑ります。(ちなみに昔買ったワックスもTOKOです)


ブログで皆さんに紹介したくなるくらいの滑りっぷりだったわけです。
ホットワックス派の人には興味のない話題かもしれませんが、世の中の多くのスキーヤー、スノーボーダーはホットワックスなんて使ったことがないはずです。
(自宅に液状ワックスや固形ワックスがあるだけ珍しいかもしれませんね)


そんなあなたにお勧めなのがエクスプレスレーシングワックス ラブオンなんです。
よく滑りますよ。コルクを使ってしっかり塗り伸ばしてくださいね。


まとめ
・一見高いように感じるけどしばらく使えるから高くない
・どうせ買うならよく滑るやつを買った方が楽しめる
・固形なので持ち運びが楽でいつでもどこでも塗れる
・塗り伸ばし用のコルク付きという親切設計
・ポケットに入れておいて友達や生徒さんや家族に塗ってあげるとめちゃめちゃ喜ばれる



 

今回はスポキチクリニックの整形外科医(伊藤先生)に色々質問したり診察を見学したりした中で私が感じたスポキチクリニックの診療スタイルについて書いていこうと思います。
私の主観で書きますので文責は森脇俊文にあります。


まず、ちょっと名前が似たクリニックがありますのでそちらに迷惑がかからないように配慮させていただきます。
私が書いているのは「スポキチクリニック」であり「札幌スポーツクリニック」さんではありません。
名称を省略すると「スポキチ」と「スポクリ」ですから響きが似ていて間違われてしまうことがあります。全く別のクリニックですので間違わないようにご注意ください。

それでは「スポキチクリニック」の特徴を書いていきますね。

【どんな患者さんにおすすめなのか 】
〜環境編〜 
・遅い時間じゃないと来れない人(最終受付20時30分)
・車で来院できる人(ショッピングモール内なので広大な無料駐車場あり)

〜診察編〜
・肘、肩、膝、足首は特に強い
・スポーツ関係で痛めた怪我全般が得意
(一般の患者さんも沢山来院しています)


【どんな診察をするのか】

最大の特徴は「エコー」での診察が非常に得意なんです。
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(画面中央がエコー、右のベッドにいるのが私)

エコー(超音波診断装置)の精度が上がったのがここ10年ほどなので、比較的若いドクターが得意としている医療機器とも言えるかもしれません。エコーを使うと症状によってはレントゲンを撮らないでも診断できるケースがあり、患者負担(被曝や経済的負担)が小さくなります。

ただしエコー診察のみで終わることで「レントゲンすら撮ってくれなかった」と思われてしまうことがあるようで誤解を解きたいのですが、なかなか難しいですね。
詳しくはこちらをご覧ください。



野球肘検診で全国を周るのがライフワークのようなドクターですから関節の怪我を得意としていて、エコーとレントゲン撮影さえあれば多くの怪我の診断ができます。そこでMRIの出番はあまり多くありません。


設備として用意しているのにMRIの撮影をしないとどうなるのか。
「あそこのドクターはMRI撮ってくれなかった」となることがあります(レントゲンと同じ話です)。
関節が得意なドクターがエコーとレントゲンを見てMRIを撮るまでもなく症状を特定できているからこそ撮影しないのですが、なんか損した気分になる人が結構な人数いらっしゃいます。


「MRI撮影してくれたほうが親切」ではありません。


「必要だとドクターが判断した場合にMRI撮影します」が正解です。


そもそも30分ほどガンガン音のなる穴の中でじっとした後に5000円以上の出費があるわけで、
必要ないならばそれをしないほうが親切なんですが、これがうまく伝わらないのがもどかしいです。


そしてもう一つの特徴は「手術をしたがらない」ということです。


手術の腕があるのは患者さんたちの予後を見ていると良くわかるのですが、技術があってもあまり手術という選択肢を選びたがらない人という印象があります。

「手術しないで何か他の方法にチャレンジ出来ないか?」と思う方は一度スポキチクリニックでの診察をお勧めします。スポーツドクターであり、運動器リハビリテーション医でもあるので手術以外の選択肢を沢山持っています。


ですからスポキチで「手術したほうが良いです」と言われた場合はおそらくどこの病院でも手術を勧められるだろうと私は思っています。

似たような話で「練習休みなさい」とあまり言わないドクターなので「練習は休んでください」と言う時は患者自身も「でしょうね(言われなくても休みます)」って思うほどの症状だと思います。


怪我をしたならば最も痛みが出ないのは「安静」であり、それを指示するのが定石です。
それに対して「痛くない範囲で動いて良いですよ」と伝えるのはドクターの判断になります。

この判断には診療スタイルの違いによって差が出る部分ですので無難な診断として、最も痛みが小さい「安静にしましょう」という診断を行なうドクターの方が多いと思います。


スポーツ選手に寄り添った治療をしたいという想いから誕生したクリニックだけあって、
この辺りがスポキチクリニックの特徴になるわけです。


と、ここまでいろいろ書きましたが、夜遅くまでやっている普通の整形外科です。
「私なんか行ってもいいのかしら」なんて思わずにお気軽にスポキチクリニックへ。





関連記事











 

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前十字靭帯が切れて約一年になります。

そろそろスキーシーズンが始まりますので皆さんにも注意喚起として情報をお伝えしようと思います。
私がなぜ前十字靭帯を切ってしまったのか。



私は怪我するのが嫌なので、なるべく怪我しないように気をつけてスキーをしています。
コツコツ積み上げて徐々に上達していくタイプなので、私がすごいスピードで急斜面を滑っているのは私の周りにいるネジのとれたような人達(褒め言葉として)とは違い、最初からいきなり突っ込んじゃうのではなくて時間を何倍もかけて出来るようになったわけです。だって怖いんだもの。



だからこそ靭帯が切れるような怪我はきっと起きないと思っていました。
過去に大腿骨が折れたのは後ろから突っ込まれたからなので、そんな感じで不慮の接触事故じゃない限り、ここまで切れなかったんだからこれから切れるようなことはないなんて勝手に思っていました。



でも私の前十字靭帯は切れました。


そして靭帯が切れたタイミングでは「迂回路をまっすぐ滑っていた」んです。
しかも金具の開放値は6で、自分の筋力だけでも外せるくらいの硬さでした。
(ちょっと弱いかなって思うくらいの数値だと感じるほどです)



ではなぜそんなことが起きたのか。



それは、ブーツを緩くしていたんです。
バックル(金具)を一番緩く締めて、ベルトも緩めに締めていました。これによってブーツと足の間に隙間ができ、それが遊びになっていたんです。


それなりのスピードで直進していて、雪不足の雪上で「何か」にスキーの先端が当たりスキーの向きが急激に外に向きました。本来ならそこでビンディングに負荷がかかり外れるはずなのが、ブーツの遊びの関係でビンディングに負荷があまりかからずに分散してしまったのだと思います。


結果的に私の膝に負荷が集中してしまって靭帯が切れてしまったというわけです。


こういった突発的なスキーの挙動に関しては金具の開放以外での対策はありません。
もっと分かりやすく書くと「絶対に筋力などでは間に合いません」。

「反応速度を上げる」とか「怪我予防のための筋力を強化しておく」という対策で間に合うような状況ではないんです。「あ」と言った瞬間には切れています。(転んで切れるというよりは切れたから転ぶんです)


怪我予防セミナーなどで紹介しているエクササイズは、危ない姿勢にならないためのエクササイズであり、突発的な状況になってしまった中での予防効果を高めるようなものではないわけです。自分自身が切ってみるとよく分かります。


余談ですが、靭帯が切れる瞬間に色んなことを考えたんですが、今でも覚えているのは「こんなの間に合うはずない」って思いながら膝がねじれていきました。



さて、話を戻しまして、



ブーツのバックルを緩めて滑るのは練習方法の一つとして多くの人が取り入れているアプローチですし、ブーツがきついのが辛い場合、流して滑る時は緩めて滑る人もいると思います。ただし、ゆるゆるにして滑るとこのような怪我のリスクが高まるということを知っておいてください。
スピードがそれなりに出ていて17063キロの上級者が開放値6でスキーが横に向いたのに金具が外れなかったのは完全に私の不注意が原因であり、同じ失敗をして欲しくないという思いがあったので注意喚起の気持ちも込めて靭帯が切れた状況を書くことにしました。


ビンディングの調節をしているから大丈夫というわけではなく、ブーツが足と適度に固定されていることが条件だということを覚えておいてください。
そしてスキーレッスンをする際に「バックスはずし」でポジションの確認をする際は(私自身はするべきではないと思っていますが)安全を確認した上で低速で行なう程度にするべきだと思います。バックルはずしは怪我のリスクが跳ね上がる練習方法だということを自覚しておくことが重要です。


怪我なく今シーズンも滑れることを願っています。
今年も皆さんの上に良い雪が降りますように。



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先日東京公演を終えましたが、これからも私の出演するライブは続きます!
北海道にお住まいの皆さん。ぜひご覧ください!!
 

1999年から21年続いているパフォーマンスの円熟した味わいを皆さんに(笑)


scherzo
LIVE 2021 for the ねぐせきょうだい!
助成:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
後援:FMノースウェーブ
加賀城匡貴がおくる「笑い」をテーマにしたステージパフォーマンス。身の回りのあらゆるものに、ナレーションや音楽をのせて、新しい笑いのツボをつくりだす。 あの「ねぐせきょうだい」も今年の新作を楽しみにしているようで‥‥。
札幌公演はオンライン配信も!
出演:加賀城匡貴、森脇俊文、上ノ大作、佐藤甲介、加賀城史典
東京 11.07(日)14:30
   Galaxy 銀河系
   東京都渋谷区神宮前5-27-7-B1
剣淵 11.13(土)14:30
   絵本の館 展示ホールA
   剣淵町緑町15-3
東川 11.14(日)14:30
   せんとぴゅあ 講堂
   東川町北町1丁目1-1
美唄 11.21(日)14:30
   アルテピアッツァ美唄 アートスペース(旧体育館)
   美唄市落合町栄町
札幌 11.22(月)18:30
   cube garden
   札幌市中央区北2条東3丁目2-5
※開場は開演の30分前
一般 2,500円(当日 3,000円)
高校生以下 1,000円
未就学児 無料
※全自由席/札幌公演はワンドリンク別途 600円
ローソンチケット
Lコード:11996
チケットご予約:←ローソンがお近くにない場合など!
ニューノーツプロダクション
info@nunotes.jp
オンライン配信:
視聴 1,500円
ローチケ LIVE STREAMING
※札幌公演
お問合せ:
ニューノーツプロダクション
info@nunotes.jp

noname
10年以上毎週金曜日に行なっていたクラス(姿勢すっきりリセット教室)が場所を変えて復活しました。
清田区体育館が半年ほどの改修工事があり、しかも新型コロナでの休講によってお休みしていたのですが、参加者の方々の有志が集まって会場を借りてくださり、私を講師として呼んでサークルという形での復活となりました。

札幌にお住まいの方はこれを機会に興味のある方は是非ご参加ください。


まずは体験からいかがでしょうか。
現在のところこの時間にお越しいただければ、その日から体験可能です。
初回体験は無料で実施しています。
(継続される方は1ヶ月ごとに参加費3000円を集めています)

換気の良い空間で広いスペースの中で姿勢をすっきりすることができます。
 
この新サークルの開催会場のご連絡ができないまま休講になってしまったので、
「どこでやっているんだろう?」と思っていた皆さんにこの情報が届きますように。

開催曜日 毎週金曜日
会場   里見地区センター
時間   9時45分〜11時



 

養福寺お彼岸スペシャル

大変好評な企画の第三段です。
私自身、トレーナーと禅僧が共通のテーマで対談するとこんな化学変化が生まれるのかと毎回楽しみにしている企画です。

今回のメインタイトルが

「仏教とスクワット 」

なかなか攻めたタイトルですが、住職の心の広さによってOKが出ました。
そもそも抽象度すら合っていないのですが、興味を持ってもらうタイトルとしては合格だと思っています。


今の世の中で広がっていると感じる「失敗を許さない」「0か100か」のような考え方が息苦しく世知辛いと感じている人は多いと思います。

そんな「悩みの種」を仏教とスクワットから紐解いていくことで、頭も身体も柔らかく、軽くしていきましょう。

ちなみに前回の対談の様子です。


完全版はこちら

今回もオンラインでの参加が可能です(Youtube Liveで無料視聴可能)
※現地に来られる方は参加費が通常版と同様に500円かかります。

会場は非常に広く、換気等の感染予防対策を行ないます。
沢山のご参加をお待ちしております。
養福寺お彼岸スペシャル

 

おとなの寺子屋

新型コロナウイルスによって生活環境が一変した現代ですが、徐々にその環境にあわせて生きていくことを受け入れた生活が始まっていると思います。


私自身もストレッチポール教室も会場を借りて復活し、距離と換気と消毒に配慮しながら1ヶ月が過ぎました。



そんな中、養福寺の「おとなの寺子屋」も先月から再開しました。
(毎週第4木曜日14時〜15時半)
そして今月はちょうど祝日ということもあり、定員20名で久しぶりの「特別編」を行なうことにしました。

前回レポート



コロナ禍の世の中をどのように生きていくべきなのか、そのヒントを禅の教えから学び、
マスク生活によって低下しがちな呼吸機能に関しての簡単な体操を学ぶ時間となります。

会場は壁一面の窓とふすまによって換気の環境抜群の百畳の部屋です。
写真は以前撮影したものなので座席が近いですが、百畳の部屋に20名はバスの中やスーパーなどよりも人との距離を広く取ることが可能です。
最近のプロ野球観戦の映像をテレビで見た方ならイメージがつくような感じになります。
もっとあけます


全体的な流れは

トレーナー森脇俊文による
肩、首、胸周りをスッキリさせてゆったりとした呼吸を取り戻すための簡単な体操

住職(住持)河村康秀による
禅から学ぶ、新型コロナ禍を生きる心構え

住職とトレーナーによる対談
生きづらい世の中を生きるために禅の教えは何を教えてくれるのか
身体性と精神性がどのように共存すべきなのか

質問タイム
参加者から距離をとった状況でご質問にお答えします


こんな感じで進めていきます。

当日はライブ配信も予定しています。
こちらで配信いたします!



今回は住職と検討した結果、通常500円で開催しているところを
無料で開催することにしました。ただし予約制で先着20名です。


【日時】
7月23日(木・祝)
14時〜15時半(90分)

【会場】
曹洞宗 正信山 養福寺 
札幌市西区西野7条9丁目7-1

【参加費】
無料(予約制、定員20名)
※ マスクの着用、朝の検温、体調不良の時の不参加など
 新型コロナ感染予防のご協力をお願いいたします

【お問い合わせ先】
011-661-0611 (養福寺)

【駐車場】
あり(境内に止めてください)


禅や仏教に興味がある方なら実りある時間になると思います。
どうぞ足をお運びください。

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私が所属するばんけいスキー学校には「ジュニアテクニカル」と呼ばれる最上級クラスがあります。
彼らはスキー学校内で非常に目立つ存在であり、周囲から注目される憧れの存在とも言えます。

本人たちもその自覚があるので礼儀正しく、挨拶も受け答えも出来る子が多いです。
(素行が悪い場合、厳しい担当教師たちや他の教師たちが目を光らせており思い切り叱られます)


そんな彼ら彼女達に今年2回目のスキーレッスンがありました。


担当の教師チームが滑りのベーシックな部分を徹底してレッスンしているので、
私はオイシイところを持っていくだけで "森脇マジック" によって変えることができます。


今回の私のミッションは「不整地の滑り方を教える」ということです。
ジュニア時代に不整地ロングターンができるようになるのことがいかに重要かは過去に何度も書いていますので、合わせて読むとこのミッションの重要性がよくわかると思います。




ちなみに前回(今年1回目)のレッスンでは「ひねり」を紹介しました。



ひねりの概念がつかめている状態なので、今回のレッスンの導入はスムーズにいけました。
しかも伝えたいレッスン内容と雪面のコンディションが大体マッチしていたのもラッキーでした。


伝えた内容はこちら
・急斜面不整地ロングターン時の大きなコブを避ける方法
・急斜面不整地ロングターンの練習時にやってはいけない滑走ライン
・バンク滑りの時の進入ラインと目線
・浜辺スペシャル(10年前の記事ですが「浜辺さん」と浜辺スペシャルに関して少し触れている記事はこちら
・コブの「引き」のテクニック
・パンプトラック的な「プッシュ」

そして、
・昨年モーグルコーチから習った「引き」以外のトップの落とし方(モーグルの滑りの分析)
このレッスンを受けた後だと下記の関連記事の私の写真が、どのタイミングで何をどのように意識しているのかが見えてきます。
関連記事:



1日のレッスン内容としては多いと思いませんか?

しかし今回彼ら彼女達と一緒に滑ってみて感じたのは、新しい技術(やったことのないテクニック)に対してのモチベーションが高かったのです。
それにより新しいテクニックが出来ない自分が「できそう!」に変わり、出来るようになっていくのを楽しんでいました。

こういったモチベーションの高い生徒が数人でもいると(特にグループの中でも上手い生徒の中に!) あとは勝手にみんなが練習しだして上達が加速していきます。


この空気感があればあとは「手がかりのヒント」をまき散らすだけで十分なんです。


約30人の生徒の誰かが1人できるようになれば、それを見た隣の生徒ができるようになるんです。
これはいわゆる「ミラーニューロン」のおかげなのですが、 モチベーションの高い生徒が多いチームではうまくいくことが多いんです。


今回もそれぞれの練習方法に対して得意な生徒が変わります。
すると「あ、これ俺って得意なんだ」「この滑り方、私好きかも」なんてことがあちこちで始まるので
自分の得意な滑りを磨いていくわけです。それが個性にもなりますし自信にもなります。


こういった変化球的なレッスンは毎回やると刺激に慣れてしまって飽きられてしまうのですが、
年に数回しか入らないからこそ砂漠に水が染み込むように沢山の技術を吸収してくれました。


繰り返しになりますが、これができるのは担当コーチのチームがしっかり日々のレッスンで
・朝一では滑走本数を優先してたくさん滑る
・基礎的なテクニックを徹底する
・素行が悪い場合にすぐに叱る

これらを行なっているからこそです。
コーチ達に感謝。


今回出来なかった技術も、チームの誰かができるようになっているのであとはその人をよく見れば真似できます。次会ったときにはボッコボコの急斜面をスイスイとロングターンで滑ってきてほしいなと思います(笑)

その練習では人や木との接触だけには十分に気をつけて!

 

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以前オムロンさんから取材を受けて、私が日頃レッスン前に行なっている準備運動をご紹介させてもらったことがあります。
(この取材以外ではルーティーンを紹介したことがありません)


この順番は10年以上変わらずに私のレッスン前のルーティーンにしています。
(他にもっと良いものがあればいつでもすぐに変更するつもりです)

脚の重さや動きやすさがはっきり変わるので大変好評なんです。
みなさんもぜひ滑る直前に雪上で行なってみてください!

そのサイトはこちらです。(セルフケアも掲載しています)
 


準備運動の動画だけ見るならこちらです。(ある意味このブログでは初公開!)



 

札幌市民交流プラザの企画で以前インタビューを受けてスカーツで放映されていた動画がアーカイブに掲載されました!


札幌に住む私たちの雪に対する捉え方を変えることで、街が魅力的に見えてきます。
事実は一つでも捉え方はたくさんあるのです。

私たち「北海道スノースポーツミーティング実行委員会」の想いがうまくまとまった動画になっています。


どうぞごらんください!

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前回の記事で「スキーを操るのが苦手なスキーヤー」について書きました。

スキーの形状の変化が大きな原因になっているというのは多くの人が語っている通りだと思います。
簡単にまとめるならば「カービングスキーになりズラすのが難しく、エッジに乗ってターンをする方が簡単になった」という感じでしょうか。

これをちょっとポジティブに書くならば「エッジに乗って滑る能力は高くなった」という表現になりますね。

さて今回はズラすのが苦手な現代のスキーヤーたちに向けて記事を書こうと思います。

最近、我がばんけいスキー学校のジュニアの一番上手な子たちが集まる「ジュニアテクニカル」という会員に向けてレッスンを行ないました。この子たちはジュニアのスキー技術選手権に出場するような技術レベルの子たちで、ゲレンデを滑るとカッコイイのでとにかく目立ちます。

さて、そんなジュニア会員達の憧れのジュニアテクニカルの子達に対して、スキー操作の幅を広げてもらおうと、ちょっとした窮屈な動きを紹介してきました。
それは「ひねり」です。ひねりはエッジに乗る滑りとはテクニック的に違う要素が含まれていて、スキー操作の一つとしてとても役立つものになります。


まずポイントは「股関節の内旋」という動きができるかどうかで、雪上に座った状態から始めました。
そこから2017年に書いた「オフトレ検定」の一部を紹介しました。

(もう雑誌社が無くなってしまっているので記事の一部を公開します)
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この動きを滑りながらできないスキーヤーが非常に増えてきています。
これができないということは
・ターン前半の強いとらえができない(画像内写真左上)
・クイックで強いターン後半のエッジングができない(画像内写真下)
という状況から抜け出せない可能性があります。

実際ジュニアテクニカルの子達に中急斜面で短い距離のなかで「小回り20ターン」という規制をかけたところ、初めから20ターンできたのは数人でほとんどの子がは10ターン程度しか行なえないという状況でした。
特に印象的だったのは、斜面に入った初めの数メートルがアイスバーンだったのですが、ここでエッジングして刻むようにターンできた人は一人もいませんでした。それは雪が柔らかくないと小さく刻むようなエッジングができないとも言えます。


つまり「なんでもできる」ではなく「技術選手権っぽい滑りだけができる」という感じなんです。


このような「滑りの多様性が低い状態」が全国的に技術選手権の選手だけではなくアルペンレーサーにも共通して課題として存在しているようです。(アルペンレーサーも切って滑ることはできるが切れない環境でのテクニックが苦手なんでしょうね)


20ターンできればえらいとかではなく、ゲレンデ状況に合わせた様々なターンことがスキー上達のポイントになるわけです。
そして自分のできない技術がある場合、いつかどこかで上手く滑れない場面に出くわすことになります。

それがコブかもしれないですしアイスバーンかもしれませんし、バックカントリーかもしれません。

そんな時に「スキーを操れてよかった」と感じられるためにもスキーテクニックの幅を広げておきましょう。

大会に直接関係ないと思われるスキーテクニックを身につけることが、大会で結果を出すことにつながるのです。
自然を相手にしたスポーツではあらゆる環境に対応できる人が一番自由になれるのですから。





 

今日、とても印象的な投稿を見つけました。


これはまさしくスキーの本質的な話であり、技術選手権の選手のみならずアルペンレーサーにおいても起きている出来事なのかと驚きました。
専門競技に対して専門的トレーニングを行なう弊害が表れているともいえます。
近年トレーナー業界では育成年代の専門的動作に特化したトレーニングに対する見直しが行なわれてきています。

つまり、スペシャリストを作ろうとした結果、その競技だけしかやらないことで体の基本機能や感覚が未発達でアンバランスな選手がある程度の年齢で伸び悩むことを防ぐことに注目が注がれているのです。

ちなみに近年佐々木明氏は自らエッジを全て削り落としたエッジの無いスキーで滑っています。
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技術選手権で勝ちたかったらポールに入りなさい。
それが出来ない環境なら不整地ロングターンを繰り返しなさい。
このブログでもそんな記事を書いていましたが、オリンピアンの口から語られていることで圧倒的な説得力を生みますね。


カービングスキーの登場でスキーが曲がりやすくなり、スキーを操るという概念がどんどん小さくなっていき、スキーの性能に操られて滑っているスキーヤーが増えてきたのかもしれません。

エッジを削り落とせとまでは言いませんが、ハードなアイスバーンや圧雪がうまくいかないでアイスボールがゴロゴロあるゲレンデ、ちょっと前までパウダーだったボコボコの急斜面などを楽しんで滑っていれば手に入る技術が、
「今日はゲレンデ荒れてるから調子悪い」なんて言いながら避けてきた代償なのかもしれないですし、さらに言うと「練習が大事だからパウダーなんか滑っている余裕は無い」とか「ジャンプしたりして遊んでいる暇あったら練習しなければ」なんて考えていることで、スキーを操る機会がどんどん失われていくわけです。


心当たりある人沢山いるんじゃないでしょうか。


私は心当たりまくりです。
世界を代表するトップスキーヤーのひとり「佐々木大輔」と共にスキー部で練習していた高校生の時点では私の方がスキーがうまかったのです。(少なくとも技術選手権の大会の成績では)

そこから必死でスキーの上達のために人生を捧げていた私を数年であっさり抜き去って世界で8位になった彼のターンは私にはできない美しい谷回りがありました。
私は私でうまくなろうと必死に努力をしていました。しかし彼はそんな私を軽々と飛び越えていったのです。

もちろん才能や環境など言い出したらきりがありませんが、高校卒業後彼と同じ練習をしていれば今ほど差が開かなかったと思っています。
それはどんな環境だったのか?

「児玉毅さんの後ろを付いて同じスピードでテイネハイランドの北壁コースを滑りまくる」
 つまり不整地をハイスピードでめちゃめちゃ上手な人と一緒に滑っていたわけです。
 
私も良い仲間に恵まれたおかげでそこそこスピードにも強くなり、不整地も滑れるようになりましたが滑りで雑誌に掲載されるレベルにまでは到達していません。


スキーがうまくなりたいと思っているジュニア世代にはぜひ知って欲しいと思うことは、
「スキーを操る」ということが「カービングで速く滑る」「カービングで綺麗に滑る」よりも上位にある技術であるということです。


そしてジュニアを指導するコーチはフォームの指導も大事なのですが、感覚を養うようなトレーニングを多く入れて欲しいと思います。
いろんな滑り方をしてみたり、いろんな場所を滑ったり、いろんな雪の環境で滑ることをさせてあげて欲しいです。


日本が強くなるということと同時にスキーが楽しくなるのが一番の理想ですし、それが可能だと思っています。
 

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私の知人に田川聡史さんという方がいます。
2009年に行なわれた国際知的障害者スポーツ連盟のスキー世界選手権で三冠をはじめ、
スキー世界選手権での優勝経験を豊富に持っている方です。

彼と知り合ったのは10年前の夏に開催した「SUBERUBESA(スベルベサ)」というイベントに協力してもらったことがきっかけでした。
これ凄いイベントなのでスキーヤー、スノーボーダーはレポートぜひ見てみてください↓


そんな田川さんと年末に私のホームゲレンデであるban.Kことばんけいスキー場で会いました。
リフト待ちの行列で声をかけてくださった田川さんはスノーボードを履いていたので、
「田川さん、スノーボードもやるんですねー」なんて話してみると、
「これで大会に出るんです」とおっしゃっていてとても驚きました。
ショーンパーマーか(笑)

田川さんに教えてもらうまで私も知らなかったのですが、今年の2月に札幌・江別・岩見沢でスペシャルオリンピックスの大会があるのです。


ホームページはこちら

ということで田川さんはスノーボードで参戦です。応援よろしくお願いします!
もちろん他の選手も!



 

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2年ぶり5回目の「雪育遠足」が朝里スキー場で開催されました。

このイベントをどうしても協力したいという想いが強いので今年も参加してきました。
この雪育遠足というのは東日本大震災で被災した人たちが札幌へ避難し、そのまま移住された方達を対象に行なっているイベントです。

協力したいという想いが強い理由は大きく二つあります。

一つは「私が提供出来る価値」が高いイベントということです。

スキー指導者として26年キャリアがあり、スキー学校の教師研修を行なっている私としては「スキーレッスン」をすることが、私に出来ることの中では提供できる価値が高いものですのでやりがいを強く感じるのです。

そしてもう一つの理由はアクションを起こしている人たちが魅力的だからです。
この企画を立ち上げた佐々木明氏をはじめとして伊藤ダイゴ氏、井山敬介氏、そしてサポートしているメーカーや企業の人たちと、雪育先生として協力しているスキーヤーみんなが魅力的な人ばかりなので参加していて気持ちが良いんです。
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初めの3回は世界中のアルペンレーサーの賞金から寄付されたお金で行なわれ、4回目は雪育チャリティマッチからの寄付によってお金が作られ、今回はクラウドファンディングによって日本全国の人たちの協力によってお金が作られました。
(これらのお金の使い道はバスのレンタル代、バスのガソリン代、参加者のリフト券と昼食代に使われます)

どの方法で作られたお金も「佐々木明の想い」がなければここまで集まらなかったはず。
お金も人も、人間の魅力によって集まってくるというのを間近で目撃できるのはとても貴重な経験です。

私はトレーナーとして今回は準備運動の担当、そしてスキーレッスンのプロフェッショナルですのでこの5回全て、初めてスキーをする人を担当しています。
(1回目は1歳児を抱っこしながらそのパパへスキーレッスンしました)



今回は今までの中で最も上達させることができたのですが、それはまた別の機会に記事にします。

メディアがいくつか来ていたのとスノーフリークスさんが近日中にレポートをアップすると思いますので、かぶりそうな内容に関してはここではあまり書かずに切り口の違うレポートを続けます。

追記:公開されました!


まずこちら。
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佐々木明氏のスキーですが、これを見てピンと来る人はかなりのマニアです。

これは「エッジを全て削り落としたスキー」なんです。


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「常識とは18歳になるまでに集めた偏見のコレクションのことを言う」とは
かのアインシュタインが言った言葉ですが、確かにエッジがなくても雪が柔らかければ全く気にならないでしょうし、仮に雪が硬くても滑り方次第では転ぶことなく滑ることが出来るわけです。

履いてみたかった(笑)

あとはこんな面白い行動食の差し入れがありました。
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低分子化ポリフェノールと必須アミノ酸(BCAA)が含まれたエナジーバーです。
作っているのは京菓子處 鼓月さん。

美味しくてエネルギーが補給できるならこんなに素晴らしいことないですね。
雪育先生達の元気の素になりました。

サポートしてくれたメーカーや企業はいくつもあり、
朝里川温泉スキー場、JEEP、サロモン、ニューエラ、パンのどんぐり、シュライヒ(敬称略)など沢山の大人たちの協力があって大成功に終わりました。


魅力的な人間の強い想いは人を動かす。


今回参加した子供たちが、この経験をきっかけにいつか出会うどこかにいる誰かのサポートをするような人になってくれたら嬉しく思います。
そうやってペイフォワードが進んでいくのが素敵な社会だと思っています。

 

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こちらをご覧ください。


スキーを滑る人(スキーレッスンする指導者は子供達)にこの情報を伝えるだけでもヒヤリハットする確率が減ります。
それはハインリッヒの法則から考えられる事故の件数を減らすアクションとしては有効だと考えています。


スノーボーダーはバックサイド側が見えにくい
 

これを1分で良いのでレッスンの中で伝えられれば事故が少なくります。
どっちが悪いとかそういう問題ではなく、滑走フォーム上発生する死角(視野)がスキーとスノーボードで違うということを知ることが重要なんです。


この動画は4シーズン前に撮影したものでこの当時はスキー教師もスノーボード教師もヘルメットを着用していませんが、
近年ヘルメット着用がスタンダードな考え方に変わってきていますね。

事故に遭わないように気をつけるのと同時に事故が起きた時に被害を小さくする装備を身につけておくのも重要だと考えます。



あなたの周りの大切な人たちへ、この情報をお届けください。



「こんなこと当たり前だ」と思っているのはゲレンデ慣れしているだけなんです。
そうじゃない人にこそこの情報を届けたいと思っています。

 

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今年のばんけいスキー学校教師研修は理論も実技も例年のスタイルとは趣向を変えて行ないました。
例年はアクティブラーニング形式で行なっているので、参加された先生全員がともに情報を発信しあって共有するスタイルなのですが、4〜5年に一度のペースで講師一人がメインで情報を伝達する形を取っています。
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ということで私がメイン講師となり実技研修のテーマは「子供がポールを速く滑るには?」という内容で行ないました。

我がばんけいスキー学校は日本で最もジュニア検定の受講者数が多いスキー学校なのです。
そして、ジュニアの3級以上はタイムがどんどんシビアになってくるので、綺麗な丸いターン弧を描けていてもタイムが足りなければ検定としては不合格になるという状況がある限り、ジュニアの短期スクールでは上手になるにつれて「速く滑る」という能力も養っていくことが求められます。

理論研修では専門用語を理解した上で力学に合わせたターンのメカニズムを紹介し、実技では一切専門用語を使わないでターンを組み立てた後に「これを専門用語で説明すると理論研修でお話しした内容そのままになります」という流れでご紹介しました。

理論は深く理解している状態で雪上ではシンプルに伝えるのが理想的だと考えています。 


そしてばんけいスキー学校にはジュニア指導のスペシャリストの先生が沢山いらっしゃるので 私が一通り研修を行った後にベテランの先生から一言いただいて研修を修了するのですが、まさに金言が出てくるのがありがたいです。


今年もばんけいスキー学校は準備万端で皆様をお迎えいたします!
あとは雪が沢山降ってくれることを願っています。


 

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こんなのあるんですね。長くスキー指導に携わっているのに知りませんでした。
(昨日知りました)
札幌市が主催して無料で資格を取ることができるんです。


うちのスキー学校にこのチラシ置いたら一瞬で20人くらい参加希望者出て来そうですが申し込み締め切りが明後日なので間に合いません。
今は何人くらい指導者いるんでしょうね。

締め切りまで近いので、興味ある方はお問い合わせしてみてはいかがですか?
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