2009年02月25日

わたしとわたしのくらし(4)

わたしは、もうひとりのわたしの喘ぎを聞きながら、舌を軽く吸う。こんどは、わたしが彼女の口に舌を入れる。わたしたちは舌を絡め合って、喘いだ。抱き合うと、わたしたちの乳房がぶつかり合ってぐにゃりとゆがみ、からだの奥がキモチよくなる。

バスを急いで出てからだを拭くのもそこそこに、灯りを消して裸のままで狭いベッドにもつれこんだ。
「秋生、かわいいよ」
「あなたも」
もうひとりのわたしは、わたしの上になって優しくキスをしてくれる。キスをしながら、右手でわたしの乳房を揉みしだく。
彼女の唇は頬から首筋をたどって、右の乳首へと移して口に含む。
軽く噛まれると、からだがびくり、としなる。
わたしは喘ぎながら、もうひとりのわたしのクリトリスのうえで右手の指先をゆっくりと動かす。
彼女は、あ、と小さく叫んでからだをのけぞらせた。
わたしは指に少し力をこめて、もてあそぶ。
もうひとりのわたしの唄うようなあえぎに、わたしは濡れて腰がかってに動いてしまう。もうひとりのわたしは、わたしがしているように指先でクリトリスに触ってきた。からだがびくんと動いて、すごくキモチよくなった。
それからわたしたちは、もっともっとキモチよくなることを、した。自分同士なので、何をされるとキモチいいか知ってる。





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翌朝、もうひとりのわたしが先に目を覚ましてじっとわたしを笑みを浮かべ見つめていた。
「おはよう」
「おはよう・・・なんか、すごかったね」
わたしがそう言うと、もうひとりのわたしは顔を赤くした。
「朝ご飯にしましょうよ」




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2009年02月24日

何だか好きなビーチのふたご 5

下のエントリーにあるように、妄想ストーリーを書いてます。ちょっと筆休めさせてください。

今回は「中国のハワイ」と呼ばれるリゾート・海南島で撮られた水着写真かどうかが微妙な写真。
私の妄想のなかでは<偽双子>に見える。ということで、書きます。

海南島、行ったことがあるんですが、欧米系のリゾートホテルと、きれいなビーチ、おいしい海鮮料理などもあってなかなかイイところです。




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なんか<懐かしい>と感じるんですよ。
遠い昔、「芸能雑誌」というものがたくさん売れていた頃、夏になるとこんな感じのアイドルの写真がグラビアを飾ったんですね。
で、ここにある写真の雰囲気というか醸し出すものが、その頃のアイドル水着写真にどことなく似てるんです。
なんだか大げさなアクション、オーバーな表情などが共通している気がします。
まだ、グラビアアイドルなる存在がなかった頃のおはなしです。




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あと、このふたりのムチムチした感じがイイんですよ。
中国の女の子ってえのは、すらりとしたおそろしくスタイルのいい女の子が多いんですね。
たとえば、こんな感じの。




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このコは雨萱といって、北京で雑誌モデルをしている女子大生です。このコも偽双子にしようと画像を集めてるんですけど、なかなか集まらないんです。

こういうすらりとしていて胸もあまり大きくない女の子が多いんです。そういったなかで、このふたりのこのムチムチした感じと、健康的なお色気って新鮮な感じがします。



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あと、力持ちなのも良いですね。
こういう動きのある偽双子を創りたいんですが、なかなかそうは行かないようです。




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2009年02月22日

わたしとわたしのくらし(3) 5

わたしたちはしばらくの間、キスをしておたがいの身体に手を這わせた。
たがいの息づかいを聴いていくうちに、おかしな気分になってくる。

これ、いけない。

そう思ったとき、わたしたちは同じタイミングで、ぱっと離れた。

「変だよね」
「そうだね、ちょっと酔っちゃったよね」

照れてそのように言うもうひとりのわたしが、なんだかかわいらしく見えた。こんなふうにして<自分>を見て、かわいいなどと思うのってナルシストなんだろうか、わたしは。

わたしたちはふたりして食器を洗い、余った食べ物にラッピングして冷蔵庫に入れた。ふたりして連携するので、とてもはかどる。なんといおうか、わたしたちの間で言葉にしなくても行動がつながる感じ。

そのあと、一緒にお風呂に入った。
この部屋のちょっといいところはバスとトイレが別々になっていて、バスルームが広いことだった。
もうひとりのわたしがバスタブに浸かっている間、わたしはシャワーを使う。
「ねえ」
もうひとりのわたしが言った。「わたしってさ、自分がもうひとりいたらなあ、って思ったことあったよね?」
確かに、あった。

「小学校の1年のころ、お母さんに双子にしてくれって、泣いて言ったことあったね」
「ひとりっこだったものね。きょうだい欲しかったし」
「あとさ、よくわかんないけど、大学の頃にさ、自分どうしで一緒に飲みたいって妄想したことあるね」
「うん、ドラマにはまったから」
学生の頃、もうひとりの自分と暮らすというストーリーのドラマを夢中になってみていたのだ。人気のあった女優が主演していて、レズっぽい雰囲気が話題になった。
ドラマの中で、ふたりしてお酒を飲んでいて、アヤシい雰囲気になってキスをするという場面に、なぜだかショックを受けた。
ああ、わたしもやってみたいな。そう思った。
その頃、合成ができるプリクラが出て、わたしは自分にキスするプリクラを撮りに出かけた。






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もうひとりのわたしがバスタブから出て、言った。
「洗って」
わたしは頷いて、彼女をシャワーの前に立たせる。
スポンジにボディソープを染み込ませ、彼女のからだをゆっくり洗いはじめた。こんなふうにして、<自分>を目の当たりにするなんて。
わたしは、たっぷりと泡を立ててもうひとりのわたしの首筋から背中へとスポンジで洗う。
「はい、前向いて」
彼女は、はぁーい、と言いながら、わたしと向き合った。
わたしはボディソープをさらに含ませて、彼女の脇の下、乳房にスポンジをゆっくり這わせる。もうひとりのわたしは泡に包まれていく。
おなか、おへそ、その下へとゆっくりとスポンジを這わせる。
もうひとりのわたしは、いきなりわたしに抱きついてきた。
からだをくねらせて、わたしも泡にまみれる。

「これって、オナニー?」
と、彼女は喘ぐようにいう。
「ばか言わないでよ」
わたしは彼女にキスをした。
わたしはスポンジを落とし、彼女の背に手を回す。
彼女が、舌を入れてきた。




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2009年02月18日

わたしとわたしのくらし(2)

ありえないことが起こっても案外と人は冷静なんだろうか?
なぜかわたしは、この状況を受け入れている。
目の前にいるわたしも、面白がっているような表情をしている。わたしも同じ顔をしているんだろう。
ありえないことというのが、もうひとり自分が現れたからなのだろうか。たとえば、部屋に戻ったら ぬらりひょんだとかぬり壁だとか子泣き爺ぃみたいな妖怪だとか、宇宙人だとかブラット・ピットだとか嵐の桜井翔くんがいたりしたら、やっぱり取り乱すんだ ろうか。
わたしは、もうひとりの自分を見ながらそんなことを思っていた。
わたしたちのお腹がぐうと鳴った。  



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金曜日。
週末なので、少しばかり贅沢をと思って、色々と買い込んでビール6本パックとワインも買った。
わたしたちは、狭いキッチンで料理した。

「乾杯!」
並んでソファに座ったわたしたちはビールのグラスを合わせた。
こぶりのグラスなので、ほぼ同時にのみほして、ぷはーたまんねえなあ、と同じタイミングで言った。
金曜の夜の一杯は、やっぱりおいしい。
わたしたちはしばし、食べ、飲んだ。
「よく食べるね」
「あなたもね」

「ねえ、わたしたちに何か違いがあるか調べようよ」
と、目の前のわたしが言った。
まず、ケータイ。同じ機種だった。電話番号も同じなので、おたがいの連絡はできないことになる。
社員証や保険証だとか、財布の中身を調べてみた。
まったく同じだった。

間違いない。
わたしたちは同じ人間なのだ。
で、ここでそれを深刻に考えるほうにはいかなかった。
食事の途中だし、自分同士でおしゃべりするのが、おもしろい。
アルコールが入って、わたしたちは中学校頃の話だとか、気に入らない上司や同僚の話で盛り上がった。

タカヤマ部長のメタボっぷりを笑うもうひとりのわたしを見ていて、わたしはどきっとした。
口のまわりに、ほんのちょっとパスタのソースが付いている。

「ねえ、口のところになんかついてるよ」
「え?どこに?」
わたしは自分の口の周りの同じ位置を指し示した。
すとと、もうひとりのわたしは、口をわたしのほうに突き出して、言った。
「舐めて」
わたしは、一瞬固まった。
でもこれって、自分の口の周りを自分で舐めるのと同じじゃん。
そう思ったわたしは、彼女に顔を近づけた。
もうひとりのわたしは、目をつむって口をわたしにむかって突き出している。
ちょっと、どきどきしてきた。
舌を出したときに、彼女は目をあけて
「冗談だよ、冗談!」
「なによお、もう」
とわたしはふざけて彼女におおいかぶさる。
ふたりしてもつれ込んで倒れる。
そのまま、見つめ合った。

わたしは、もうひとりのわたしにキスをした。
目をつむって、しばらくの間唇を重ね合った。

あ、ともうひとりのわたしが小さな声をあげた。



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2009年02月17日

わたしとわたしのくらし(1) 5

秋生が最初に思ったのは、住民票だとか戸籍はどうなるのだろうということだった。
目の前でソファに座ったまま固まってこっちを見ている「自分」を見ながら、区役所の相談カウンターで番号札を取っている自分の姿を思い浮かべた。
『すみません、あたしがもうひとり現れたんですけど』
そう言ったら、係の人はどんな顔するだろうか。

「とりあえず着替えて、座ってから話をしましょうよ」
と、目の前の「自分」が言った。
うん、と秋生はうなずいてスーパーの買い物とバッグを置いた。
「自分」もわたしも案外冷静だな、と思った。

仕事を終えて、最寄り駅に着いてからスーパーで買い物をしてから家に向かった。週末なのでビール6本とワインもカゴに入れた。
ワンルームマンションのポストを覗くと、ポストにはめずらしく投げ込みのチラシがなかった。自分の部屋の鍵を開けると、ラジオの音がかすかに流れている。今朝、スイッチを切り忘れただろうかと思い、短い廊下を歩いて扉を開ける。
そこには「自分」が部屋着に着替えてソファに座っていたのだ。

秋生はコートをクローゼットにかけた。同じコートがかかっていた。
着替えを持って浴室に行った。なんとなく自分に見られるのが恥ずかしい気がしたので、そうした。いつもは部屋で着替えるのだけれども。

部屋に戻って、「自分」と向き合うところに座った。「自分」が気を利かせてクッションを置いてくれていたのだ。
彼女は、スーパーのビニール袋を覗いている。




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「やっぱりね」
「なにが?」
「あたしたち、まったく同じものを買ってる」
「あ、やっぱり」
「あなたは吉村秋生だよね?」
「そう。あなたも吉村秋生だよね?」
「そう」
わたしたちは、おたがい同じタイミングでうなずき合った。
もうひとりのわたしは、急にソファから立ち上がって、わたしの隣に座った。わたしの右手を取って、甲をまじまじと見つめた。
「やっぱり、同じところにホクロがあるよ」
「あ、本当だ」
隣にいるわたしは手を放すと、わたしに顔を近づけてきて、じっと見つめてきた。わたしも同じように見つめ返した。





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「思うんだけどね」
「ん?」
「臨死体験の本を読んだのって、覚えてる?」
「覚えてる」
「そのなかでね、身体から抜け出したひとがベッドに寝てるもうひとりの自分の顔を見たって書いてあったじゃない」
「そうだね」
「ということはね」
「どっちかが幽体離脱?」
で、わたしたちはベタなことをしでかした。
つまり、たがいのほっぺをつねってみたのだ。
「いたたたたたたた」

なんてばかなんだろう。
わたしたちは、急に笑いの発作に襲われてしばらくの間、カーペットの上を転げ回った。

ようやく笑いが収まって、わたしたちは真顔になってもう一度見つめ合った。
「わたしたち、ふたりいるんだね」
わたしが言うと、もうひとりのわたしは深くうなずいた。
「ふたりいるよ」
これって、すごい。
すごいけど、それ以上に困ったことだ。
たぶん、向かい合うわたしもそう思ってる。


(つづく)


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