ベロニカは死ぬことにした [DVD]
ベロニカは死ぬことにした [DVD]

自殺未遂を図った28歳の図書館員の再起のお話。

淡々と過ごす日々に何の変化も感じられず
老いていく自分に嫌悪感を抱くという 

精神科に運ばれ院内で過ごす様々な人間模様を描くのだが
印象に残ったところを少し

トラウマの根源となるものが抑圧であるとするならば
その全てを解放し自分らしくあるべきだという

メインコピーになっている
「本当に幸せなセックス、したことある?」に通じ、
自慰行為を持って自己の解放と捉えるシーンである
「自分のことは自分が一番よくわかっている」
自分を自分で解らなければ本当に幸せなことも解らないという
ここでいう幸せの象徴とされるセックスだが
セックス=幸せという誤解を生みそうな定義だと感じた

幸せの価値観とし捉えられるものはひとりひとりばらばらである
しかし象徴を定義し物語を進める事によって論じたい結論を
想像しやすくする一種の仮定であると感じた

主要登場人物が女性であるが故
愛する人に抱かれる行為により幸せは実現されるという
一般的な共感論であろうか
意図を知りたいところだ

「外の人間は自分たちを正常だと思い生活している
なのに同じ行動を取りたがる」
「全てを禁ずるのではなくある程度解放しながら様子をみるのです」
「長い歳月をかけて作られる結晶の角ひとつは同じように見えて同じものではない」

常識とはなんなのかを疑問視してみる
常識の基準は所属するコミュニティ内で生まれることが多い
一般常識でさえ多数決が主軸とされ、いかにもそれが正しいとされる
つまり正確さを求められているわけではないのだ

正しい・正しくないの基準は何か
コミュニティの規模で揺らぐ常識というものの絶対価値は何か

自分なりに考えると言うことをやめてしまうと
他人が決めた大多数の意見に無条件に賛同させられてしまう

答えを見つけるかどうかではなく
その問題に対し考える接点をいつも保ち続けることは大切だと感じた