ふがいない僕は空を見た [DVD]
ふがいない僕は空を見た [DVD] [DVD]

相も変わらずタナダユキ監督作品は現実感を与えるのが上手い
虚構の中で流れる軸とは別に滑りこませる様に現実問題が漂う
根深く厳しい現実をそこに紛れ込ませる

全員が弱さを持っていて痛々しい
生き辛いを超えてどうしようもない
不甲斐なさすぎる現状を打破する希望もない


不幸がじわじわと表現されて行く中で
”自分の人生を自分で選んでいるか”と投げかける

情事に溺れる主婦も高校生も
友人を陥れるクラスメイトも
育児放棄した母親も父親も
幼児愛好者の先輩も
嫁いびりの姑も
どうにもならないようなひとも生きてる

他人が抱えている問題が大きければ安堵を生む
心理的作用として現状を当人が乗り越えるための希望
それ程長嘆息が漏れそうな作品であった