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邦画を中心に心理・精神の観点、社会的背景などから心情を読み解く主観的分析レビューです

May 2011

movie: 東京島

東京島 [DVD]
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予想に反して酷評を
原作はどの様なものなのか知らないが
バイオレンスな表現などが含まれ年齢制限が
掛かる可能性がある作品だと聞く、
対して映画は非常に残念

ずいぶんと生優しい平和な話に仕上がっている

訴求される物事が全く見えず
ジャンルの判断も中途半端な位置づけ

キャラクター性が際立った俳優陣にも関わらず
出演人数が多いせいか重要な役割のはずが生かしきれていない気がした

エンディングさえも無人島を独立国として発展させるという形なのか
脱出した側へのスポットなのかまとまりがない

多くを描きすぎて焦点が見えず浅さが際立った作品

非日常を描く故にそうなったのかもしれないが主人公の貞操観念の無さを
母になることでそれを全て正当化しているように思えた

私には共感のない作品でしたが、ただHERMESが衣装提供を行い
作品中に幾度と無く映されたスカーフたちは色鮮やかで印象的でした


movie: ブラック・スワン

ブラック・スワン:ビジュアル
ブラック・スワン

時間を忘れてしまうほど見入る作品
ナタリー・ポートマンの代表作になるであろうこの作品は
アカデミー賞主演女優賞を受賞した理由が納得できるものである

役作りに余念がない作りこまれたボディラインとバレエの麗しさに
これ程に表情ひとつで感情の細部まで演じれるのかという
「役に取り憑かれている」と言わざる得ない演技は終始圧巻だった 


この物語は自分との闘いである

キャリアを捨て娘に依存する母親との関係
プレッシャーから成る不安と重圧
そして純真である自我からの開放

芸術作品は経験値によってスパイスが加わる
一理、抑制を解き放つ一種として
官能的な表現などのそれらはそれを具現化したものだと

何事においても完璧を求めれば求めるほど達成地点は
上昇していき、犠牲を多く齎すものである

果てる瞬間にこそ在る強烈な感情に辿りつくまでの道のりを
美しきバレエの映像で艶やかに映しだす物語でした

ぜひ、劇場でご覧になって欲しい作品です


movie: アバター

avater


アバター

ありがちな学園サスペンスと言ってしまえば
それ以上でもなくそれ以下でもない

サスペンスとしての恐怖度はさほど高くはなく
苦手な方でも問題なく観れる

作品を通して何を訴求したかったのかを考えてみたが
女子特有のコミュニティの在り方そのものが
ある種の恐怖なのではないかと感じた

美醜コンプレックス、収集癖、依存傾向、意識同化、
自己の確立をアバターで補い、思春期にある女子特有の感覚を
理解しやすく具現化した作品ではないかと考えた

アバターメイン

対比とし女子高を舞台にし、ミニスカートの制服姿の女子高生が
ガスマスクを装着し団結力を高め街を闊歩する

ただ残念だと感じたことはサスペンスに必須なシーンが
晴天の野外で撮影されていたことである

欲望が絡む裏切りなどの精神論を展開するべきシーンに
濁りの一手もなく美しく仕上がったそれは意図かもしれないが
演技の質であるとか血糊の色彩、カメラワークが目立ってしまい
サスペンスとしてはB級のイメージを払拭できずにいたことである

主役である橋本愛のイメージチェンジがあり、
前半後半とでの差によってより美しさが際立って印象的だった

その点も含め、美少女の観点からすると見ごたえは十分な作品であった


movie: 告白

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]
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非常に深い問題を抱えた作品

命の尊さを問うという問題だけではなく
根底にあるものは個々の容認欲求である

人は人との繋がりの中で自我を保つ
安定性は繋がりの中での要求が認められない時
すぐさま崩れ落ちる


幼さ故の精神の未熟さでありそれを背景として
未熟な教育が成し得た結果である
教育者である立場の人間のエゴ
優先されるべきもの、その焦点が少しでもズレていると
結果として正しい結論は得られない

何を持って正しいとするか
どの登場人物にも背景に共感を促す設定がされており
観客自身の実体験と重ねあわせることで
何を訴求しているものかが変化するというところ

とても深く衝撃的で感じ取ったそれを
心に刻む威力を持った作品である


movie: 愛のむきだし

愛のむきだし [DVD]
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237分という長編作品、そんな長さ全く気にならない

相互がそれを理解するまでに遠回りし過ぎていて
これ以上純粋なロマンスはあっただろうかという逸作

欠如した感覚は正常と判断するべき人には理解ならぬが
それはそれなりに堂々と全うした道を通る

聖域と性域の見事なる中立表現
対比するものが同時に描かれ、生まれる妙な浸透性

心臓を刳るような興奮と爽快な感覚を覚え
最終言葉では語り尽くせぬ感情を与えてくれる


聖書の一節の引用に信仰・希望・愛の中で最も強いものは愛
そんな台詞通りに貫くべきものが何かを問う


movie: ちょんまげぷりん

ちょんまげぷりん 【初回限定版】 [DVD]
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何の前情報もなくジャケットのみでセレクトした一作

全体的にはだいぶ大味のファンタジーとさほど変わらないが
ハートフルで見ごたえがある内容だと思う

大切なモノは何か、現代社会を客観視する役割として
侍という主人公がいるわけだが際立って印象的だったのが
武士道というか仁義というか男気という
現代からはすでに劣化してしまっている感覚だった

現代だからこその柔軟性かもしれないが
そういった側面をも意識させる作り方に感心した

温かい気持ちになりたい時にどうぞ

movie: ウルトラミラクルラブストーリー

ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]
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まず想像と違っていた

ピュアかと言えばそうでもなく、飛び抜けているかと言えばそうでもない
方言が非日常性と理解不足な状況を作り出してキャラクター性に拍車をかける

恐怖を感じることで進化した一節の流れでまさかとは思った展開
そして一途を飛び越えてありえない展開

しいていうなら好意がそこにあるという事以外恋愛映画とは分類できない
最後のシーンはだいぶカオスで驚愕した

なぜこうなったのか意図が知りたい

movie: some where

49)

some where

彼女は離れている間に随分大人になった
大人として扱う教育方針に垣間見る彼女の女としての嫉妬心
奔放な父親の寛大な異性交友と純粋な彼女との描写のギャップに
ユーモアエッセンスが加わってギャップを程良く中和している

なおソフィア・コッポラ監督お得意の焦らすようなカメラワークに少ない台詞
心情を必死で理解しようとしないと追いつけない繊細さは相変わらず

娘が幸せと感じていない悲しい現状を認識する
ある種気づきに似た男の苦悩、最終的な解釈は委ねられる方向へ

いつも思うのは他の映画にはない独特の雰囲気だなと


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