家族、貸します~ファミリー・コンプレックス~ [DVD]
家族、貸します~ファミリー・コンプレックス~ [DVD]

パッケージのデザインがどうにもコメディを連想させていたが
実力派俳優が出揃うヒューマンドラマだった

その名の通り、家族や友人、その他をレンタルできるサービスの話
レンタル家族の必要性を解き、家族という関係性について再思考する

印象的なシーンがあった、離婚した父親に会いたがる子供を
レンタルした父親に会わせ、もう二度と父親に会いたがらないようにする下り
新しい家族の子供を演じていた子役の台詞
「しょうがないよ、これは人間を諦めるレッスンなんだから」

人間関係に諦めるという真実を織り交ぜその悟りを子役に演じさせる
その役どころの出来の良さに違和感を覚えた

結局のところ、レンタル家族の様に中核となる関係性の修復、接触には
こういった他者の介入が必要になってくると考えられる

簡単に「諦める」ことを学び、向き合うことから逃れる
そしてその関係性は向きあう労力と比例しないほど
現代において重要視すべき関係性ではないことなのではないかと感じた

何を持って和解とすべきかは価値観の問題だが
いくつかの家族を扱うあまり劇中で目立って
家庭不和の原因が根本的に解決がなされていないことが目立った
そして一方的な感情において亀裂が生じていることだった


本編最後の台詞は以下のようなものだった
「家族はあるものではなくつくるものですから」 

果たしてどう言った意味を含む「つくる」ものであるか
新しい家族をつくるのか、今まである家族をつくり直すのか
いずれにせよ、自然に成り立つものではないという示唆であるのではなかろうか