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邦画を中心に心理・精神の観点、社会的背景などから心情を読み解く主観的分析レビューです

March 2013

movie: Monsters Club

モンスターズクラブ [DVD]
モンスターズクラブ [DVD] [DVD]

カリフォルニア大学の数学の教鞭をとる助教授だったが世俗を捨て、
米国の爆弾魔ユナボマーと呼ばれるようになった実話にインスパイアされた作品

産業革命が絶対悪だと自然への回帰を謳った様にその思想が反映された物語だった
豊田利晃監督が現日本に置いて類似する点を見出した為引用したとのこと

登場人物は少なく、主役の心情背景に焦点を当てた展開
山小屋での暗闇という環境が自己との対話を促す
幻想の様に劣等感を抱きながら死別した兄弟の亡霊が目下を彷徨う
犯罪に置換し声明とした使命とは何か

過激な表現ではあるが死と同等の重きに
現代社会システムの責務があるのではないかと
錯覚を覚えるような問題が提起された作品だった

最後に引用される、宮沢賢治「告別」を聞きながら
必然的に向き合わざる得ない箇所に着地させられる引力があった

 

movie: 桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)
桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組) [DVD]

全員が主役の様に思春期の複雑な心情がとても豊かに表現されていた
詳細なカット割り、時間軸の移動、他者目線などの誘導、
多種多様性により誰もが感じる感情移入を作り上げていた

学校生活のヒエラルキーに置いて存在すべき役柄が想像通りに配置されていた 

観てきた映画の中では物語に置いて重要性のない役柄の心情には注力されない事が多い
この物語はその「学校」と「思春期」の多様性だけでなく
其々を尊重するという意味合いが含まれているように感じた
誰しもが主役であり、悩みを抱えており、とても難しい
デリケートな感情が繊細に表現されていた

乱闘シーンで確立したキャラクター性の際立った感情がまさに乱闘状態で圧巻だった

1度観了した後すぐに見直すほど見応えある映画は初めてでした

 
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