闇夜に微睡む

詩や随想などを…
 

お念仏

  
  松明(たいまつ)持って花歩き
  真っ赤に燃える空を見る

  カラスが焼けて燃え落ちた
  ヒキガエルのお供です

  炭を拾っておもてなし
  猫の成仏祈ります

  鼻が腐って 白装束
  きょうは命日 さようなら


   


  橋は長く 煮立ってる
  穴に落ちて吠える犬たち

  陽炎になっていく 長い橋
  早く渡れてと 追い立てる

  終末 命が尽きるとき  
  蝋燭 灯して 手をあわす

  地獄の水はぬるま湯で
  血の色で濁ってた


ほつれ髪


  裸電球
  薄っすらと

  あんたと紡いだ
  四畳半


  歪んだ時間(とき)を  
  楽し気に

  あんたと歩いた
  外れ道


  忘れた夢の
  悲しさは

  どこかに
  消えて行きました


   


  人に疎まれ
  蔑まれ


  涙を流す
  悔しさは

  どぶに捨てて
  流しましょ

  
  ちゃぶ台ごしに
  見つめ合う

  あなたの恋を
  だれ笑う  


  薄紅の
  彼岸花

  2人だけの
  墓参り


  過去の思い出
  探す旅

  酒を呑むは
  苦い味

  
  ほつれた髪の
  悲しさが

  時の流れに
  消えて行く

  

幼き日

 
  
   夕暮れの
   すさんだ心に吹く風は

   甘い匂いと
   小さな心


   いつか戻るよ
   ブーメラン

   手に手をとって
   鬼ごっこ


    


   土管の陰に  
   身をひそめ

   頬を赤らめ
   見つめ合う


   からめた指が
   想い出す

   夕焼け空の
   赤とんぼ


   どこかに忘れた
   ちっちゃな夢

   ブランコに乗って
   風となる



偽りの人形

   

   手を振るあなたが
   消えていき

   人形と暮らす
   過去の街


   時に揉まれた
   思い出が

   いつの間にか
   遠ざかり
   

   秋風吹いて
   なみだ雨

   枯葉のように
   散っていく


   崩れた時間と
   歪んだ心

   孕んだ体が
   いと(愛)おしい


   人形と暮らす
   淋しさに

   口紅さして
   抱き寄せた 


神様倶楽部


 
  鎮座ましますのは
  神様倶楽部のご歴々

  踊りますは地上の
  人間と呼ばれしもの

  
  見えない剣(つるぎ)を
  振り回し

  幾千回 傷ついて
  幾万回  死にました


  過ぎ去りし時
  限りの無い争いは続き

  軍靴の音は 半端なく
  頭の中で ガンガン鳴り響く  


  


  いつの間にか
  迷い込んだ この道 

  人じゃない
  ものと手をつなぐ  


  瞽女(ごぜ)のように導かれ
  赤子を殺し 涙を流す
 
  永遠に繰り返す
  過去を踏み潰す 蜜の味


  善人か悪人か
  その本性は…

  神様倶楽部のご歴々  
  みんなでみんなで 考える  


   

にわか仏教

  
  真っ赤な夕暮れ
  口笛吹いて

  老いの嘆きを
  忘れます


  明日が
  あったらいいな

  そんな言葉が
  挨拶で

  
  背中を丸めて
  道すがら

  笑いあって
  日が暮れる


  

  
  行者姿の
  お遍路さん

  むにゃむにゃ と
  お念仏


  形だけの
  にわか仏教

  閻魔様が
  含み笑う


  夕暮れ時は
  きょうもまた

  赤トンボが
  お友だち




時の流れ

  

  時の流れが
  己(じぶん)を押し流し
  
  この世の哀歌を
  謡いだす


   


  過ぎてみれば
  憐れなる

  ひと時の舞い
  亡者の記憶


  生者だけに 
  許された ユートピア

  無常の遊びに
  夢を見る
  

  あぁ 過ぎた時間を
  誰思う

  夢の中で舞い踊る
  ひと時の遊戯

  
  終わりの時間は
  突然に

  濁流のように
  流されて


  母の顔も
  忘れました

  父の姿も
  消えました 



恨み節



   気難しそうな
   あんたの顔 見つめ

   お別れかしら
   と涙ぐむ


   うちわであおぐ
   蛾の舞いを

   ジ〜ッと見つめる
   2人です


     ひなちゃん


   あんたのほっぺに
   人差し指 当てて

   温もりさがす
   あたしの情念


   真っ赤に塗った
   口紅が
   
   誰にも話せぬ
   人だった


   だれが悪い
   わけじゃないけれど

   なぜか許せぬ
   あんたとあたし


   恨み節が
   ふつふつ湧いて
   
   ビールの泡が
   震えてた



地獄の夜

  

  太陽陰って
  薄暗く

  誰かが
  後ろを追いかける


  時計の秒針
  大きく響き 

  汗の音が
  鼓動に変わる


  つどう廃屋
  ひたひたと
  
  爆発の時間が
  せまってる


  みんなの
  影が重なり

  コンクリートを
  盾にする


  きょうは地獄の
  開放日

  あきらめのため息が
  路上に溢れる


  


  突然
  ピカーッと光った閃光が

  この世の終わりと
  誰もが悟る


  どこにも触るな
  手が腐る

  おれに触るな
  体が溶ける


  触った手には
  はらわたが

  ギトギトと
  まとわりつく


  千切れた胴体
  路上にあふれ

  地獄の夜は
  更けていく


  誰にも分らぬ
  なぞなぞが

  おいらを責める
  人間の業 


  サタンのしわざか
  人間のしわざか

  汗にまみれる
  過去の歴史   



くりちゃん(1)

    
  わがまま言って
  困らせて

  甘えて 甘えて
  過ぎた夢


  今でも
  2人に会いたくて

  幻 追いかけ
  走ります


  DSCN2201

  どこまで行ったら
  会えるかな?

  時の流れを
  越えた 今


  おぼろげに見える
  影2つ

  追いかけ 追いかけ
  走りだす


  我がまま するのが
  嬉しくて

  困った顔を
  見つめてた


  怒られるのが
  楽しくて

  怒鳴り声を
  喜んだ


  みんなで走ろう
  広っぱで

  母ちゃん
  夢見て追いかける


  父ちゃん
  想ってたたずんで

  林檎飴を
  かじります


  いつまで待てば
  いいのかな?

  お母ちゃんに
  会いたいよ


  雑草だらけの
  遊園地

  忘れらない
  人 想う


  
  日日是茫日

  今は亡きくりちゃんを想って
  (画像の無断借用、ごめんなさい)




野良猫

  

  歪んだ街に住む猫は
  前足あわせて祈ります

  野良に生まれて
  追いかけられて
  歪んだ街に棲みついた


  2011_10280008


  ザーザー雨の降る夜は
  フランス人形がお友達

  抱いて抱かれて
  縞の背中も濡れていく

  霜の降りる寒い朝
  ラッパの音で目を覚まし

  震える毛の音 バリバリと
  餌を探して歩きます

  あなたの棲む街
  歪んだ街で
  浮かぶ母が微笑んだ




年老いて


  忘れられた
  時の歯車
  
  ポツンと朽ちた
  カレンダー


  どこに続くか
  分からぬままに

  俯き歩いた
  迷い道  


   

  
  人の嘘に塗れ
  泥をかぶり

  いつの間にか
  年老いる


  刻んだ数だけ
  涙を流し

  皺に隠した
  死に化粧

  
  仰ぎ見るは
  天の道
 
  満天の星が
  笑いだす

老いた心

    
  愉快や愉快
  笑えや笑え

  人間は死ぬのが怖いって
  泣いたとさ


  無になる恐怖は
  終りの恐怖

  誰もが一度は
  通る道 


   


  夕暮れにゃ
  老いた者たちの道がある

  神が助けてくれるのか?
  仏が守ってくれるのか?


  手にある皺は
  生きた記憶

  歴史に埋もれて
  消えていく


  みんな同じだから
  しょうがない

  合わせる手には
  あきらめの心が生じてた




朝日を浴びるタランチュラ(1)

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