〇緊急メッセージ
新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、全都道府県に発せられた緊急事態宣言に伴う経済対策として、政府はすべての国民(住民基本台帳に記載されている人、外国人も含む。)一律10万円の給付を決定しました。
この給付金については、国会議員は受け取りを拒否するとか、ある県知事からは県職員分を県対策費の原資に活用、ある県労働組合からは県職員分を募金で集め県の事業者協力金にと、さまざまな論議がなされています。
しかし、このような状況の中、いやこのような状況の中だからこそ、この給付金を真に支援が必要な人々に届けたいと願う人々が少なからずいることもまた事実であります。
今、世の中、国民への外出自粛、休業要請などにより、収入が激減したり、雇用が失われるなどで、ここ数ヶ月先の生活が見通せないと苦悩する人々が数多くいます。さらに、これら危機的な生活や雇用の場では、社会的に生きづらさを感じていたり、また社会的なつながりを築くことができず、社会から孤立しているが故に、自らの力だけでは前に進むことすらできない、一人暮らし高齢者や障がい者、ひとり親家庭、ひきこもりの中高年者、虐待やDVの被害者、低所得者、外国人留学生などに、そのしわ寄せが及んでおり、今、まさに過酷な状況にあると聞きます。
このプロジェクトは、このような社会的に弱い立場にある人たちを先ずもって緊急に支援したいと願う方に、広く寄付を呼びかけ、集まった浄財をもとに基金を造成し、その活用を図ろうとするものです。
また、このプロジェクトは、給付金を寄付することで届けたい人々に支援金を届けるだけでなく、このような人々の支援を目的とする団体、あるいは支援が可能と思われる団体(支援団体)に対し、この支援金を活用することで、ソフト面などの取り組みの強化をさらにお願いするものです。
実現されることを願うとともに、個人としてできることは支援したいと思っている。
〇支援の仕組み
外国人留学生支援の場合
1 留学生を支援する団体が基金を創設、あるいは既存の基金を活用することを決定し、支援団体などに向け、メディアや独自の広報媒体を使って、広く呼びる。
2 基金からの支援金を希望する団体は、所属あるいは構成メンバーである留学生に対し、どのような支援を行うかを具体的に示したうえで、必要な支援金額の支出を申請する。
2 基金では、この申請をもとに審査を行い、指定支援団体を決定する。
3 寄付する者は、指定支援団体が支援する対象者や支援内容などを確認し、基金所定の銀行口座等に、団体名を記載し、寄付金額を振り込む。
4 基金は、必要な支援金を団体に速やかに支出し、支援団体は対象者に支給し、基金に報告する。
〇留意点
・このプロジェクトと他の基金募集との違いを明示する必要がある。
・社会的に弱い立場にある人たちへの支援であるとともに、特定の対象者に対し、具体の支援内容を実現するために使われる基金である。
・支援対象者を一括りに支援し、誰かが支援されたという従来型の支援one of them の基金ではなく、届けたい人々に確実にpin point で届ける基金である。
〇最近の動き
すでに大学生に対しては、某大学では、独自の給付や支援物資の支援を行っていたり、政府も10万円ないし20万円の給付を決定している。(留学生には成績に応じ上位3割を対象とする報道もある。)学生、特に外国人留学生の生活は困窮しており、スピードをもって対応しなければならない。