電機連合(中村正武委員長)は28日、横浜市内で中央委員会を開き、定期昇給など賃金体系維持を統一要求とする春闘の要求方針を提案した。経済情勢が不透明だとしてベースアップ(ベア)など賃金改善要求を見送り、賃金水準維持と雇用の確保に全力を挙げるとした。賃金改善の見送りは5年ぶり。

 一時金は年間5カ月を中心に最低4カ月の確保を目指し、残業の割増賃金を40時間を超える部分から50%以上(法定60時間以上)に改善することなどを求めた。方針は29日に採択予定。中村委員長は「定期昇給の完全実施など賃金水準の維持・確保に全組合で取り組む」と述べた。

 電機連合は09年の春闘でベアを要求したが、業績の急激な悪化などで、定昇が凍結される組合が出ている。中村委員長は「昨年のような凍結は認めない」と対決姿勢を示した。【東海林智】

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