2006年05月27日

将棋の歴史3:伝来(18) 「日本に伝来した将棋」の駒の性能(2)

 「将」については、中国の「玄怪録」の「宝応象戯」に「上将(=将)横行系四方(=将は縦横四方に進め)」とある。金将における斜め前方に進む機能はない。

 次に、「虎」については二中歴の大将棋の猛虎と同じである。二中歴に「猛虎あり、銀の頂にあり、四角の一歩に行く」(前述)とある。要するに、銀将から一歩直進する機能を除いたものである。

 このように、子孫の金将も銀将も、各々の祖先の将・虎に比して、前進する機能が強化されたという点において共通する。

 なお、成り駒制度については当初、シャタルやチェスと同様に敵の最終目に到達するまで「将」の駒にはなれなかったものと思われる。

 また、成った駒は裏返して使用したと思われるが、当初、裏面には何も書かなかった可能性もある。すべて単純に成金(当時の「将」)として扱うことが可能であるからである。

 以下、日本に伝来した「将棋」の駒の性能を表示する。なお、日本に伝来した「将棋」、「宝応象戯」、「シャンチーの祖先」、各々、呼称の異なる点はあるが、性能自体に差異はなかったと思われる。

【日本に伝来した「将棋」の駒の性能(想定)】

王の機能将の機能虎の機能

 

 

 

 

馬の機能車の機能兵の機能

 

 

 

 

(つづく)



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