2014年08月26日

玄怪録将棋(1)

 「将棋伝来再考」(2013年版)で、清水氏はいう。

「増川(宏一氏)は『中国古典文学大系』(1968年、平凡社)と『魯迅全集』(1968年、学習研究社)を引用して、「つまり『玄怪録』が牛僧孺の著作であるのかどうか疑わしいという。(増川 2003『チェス』法政大学出版局 p218)としているが、特に増川の引用文からは、『玄怪録』が牛僧孺の著作として疑われているという内容は読み取れないし、後半の「内容も虚構」とする見解も空想小説の中に当時の風俗が織り込まれているのだから意味がない。 

 また、増川が『玄怪録』を疑う理由はよくわからないが、将棋の東南アジア伝来説に立つ場合、東南アジアよりも古い時期に中国大陸において将棋類関連の資料があること自体が自説にとっては都合が悪いと無意識に判断し、拒否感を持っているのかもしれない」

 はたして、「玄怪録」は有用な史料なのか、否か。
(つづく)



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