2006年11月
2006年11月30日
夏の想い出『高円寺阿波踊り』
「何をいまさら」っていうのは承知で、日本で過ごした夏休みのことをちょろちょろと綴っておこうと思う。このブログは備忘録も兼ねてるんで。
第1回目の今日は、『高円寺阿波踊り』。
18歳で東京に出た私は、高円寺近辺に住み始めた。学校が新宿だったから通いやすかったし、商店街もにぎやかで、住みやすい土地だった。
その高円寺で、毎年夏の終わりに開催される『高円寺阿波踊り』。私はこのお祭りが大好きで、引っ越してからもほぼ毎年通っている。
「阿波踊りの連を持つ会社に就職すれば、そこの社員として私も参加できるのか?」などと真剣に考えたこともあったが、どうやらそうでもないということが後にわかった。
職種や性別、年齢を問わず、連員を募集している連は多く、誰でも本格的に踊ることができるらしい。とはいえ、練習は頻繁に出なきゃ行けないし、全国に遠征したりもするから、普通の会社員にはなかなかできない。本番当日でさえ、休みを取るのは難しいだろう。そんなわけで私は踊り子になるのは諦めてしまったのだけど、それでもやっぱり見には行く。
『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々』とは言うものの、見てるだけでも楽しめる。観覧者としてであっても、こう年数を重ねてくると、お気に入りの連ができるばかりか、その連の中でも「あのおじさんがいい味出してるんだよ〜!」といった、My踊り手までいたりする。(阿波踊りについてのうんちくを語ったりするもんだから、一緒に来てくれた人はさぞかし迷惑だろうと思う。)
阿波踊りの時は、商店街も大繁盛。そして、その商店街に軒を連ねるビルやマンションの窓際は、特別観覧席となり、ビール片手にたくさんの人々が笑顔で踊りを見ている。ピンクなビルの窓からも風俗嬢達が笑ってる。とにかく、楽しい。
しいて注意点を出すとすれば、「現地で待ち合わせすべからず(身動きとりにくいし、携帯もつながりづらい)」、「痴漢に気を付けるべし(一度あった)」ってとこかな。
さっきネットで、『阿波踊り占い』
なるものを発見したので、もちろんやってみた。結果は以下の通り。
<あなたは横笛さんです!
普段は口数が少ないけれど、ここぞとばかりにメロディーラインを奏でる横笛さん。阿波踊りの4日間は自分の気持ちを素直に表現できる期間です。時間をかけて拾得したその美しい音色は見るもの聞くもの踊るもの、全てを虜にしてしまうパワーを秘めています。
■ラッキーアイテム:せった
■ラッキースポット:市役所前演舞場>
…う〜ん、納得いかないなぁ。本人的には男踊り希望なんだけどなぁ。
来年は皆さんも行ってみてね。8月最後の土日です。
第1回目の今日は、『高円寺阿波踊り』。
18歳で東京に出た私は、高円寺近辺に住み始めた。学校が新宿だったから通いやすかったし、商店街もにぎやかで、住みやすい土地だった。
その高円寺で、毎年夏の終わりに開催される『高円寺阿波踊り』。私はこのお祭りが大好きで、引っ越してからもほぼ毎年通っている。
「阿波踊りの連を持つ会社に就職すれば、そこの社員として私も参加できるのか?」などと真剣に考えたこともあったが、どうやらそうでもないということが後にわかった。
職種や性別、年齢を問わず、連員を募集している連は多く、誰でも本格的に踊ることができるらしい。とはいえ、練習は頻繁に出なきゃ行けないし、全国に遠征したりもするから、普通の会社員にはなかなかできない。本番当日でさえ、休みを取るのは難しいだろう。そんなわけで私は踊り子になるのは諦めてしまったのだけど、それでもやっぱり見には行く。
『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々』とは言うものの、見てるだけでも楽しめる。観覧者としてであっても、こう年数を重ねてくると、お気に入りの連ができるばかりか、その連の中でも「あのおじさんがいい味出してるんだよ〜!」といった、My踊り手までいたりする。(阿波踊りについてのうんちくを語ったりするもんだから、一緒に来てくれた人はさぞかし迷惑だろうと思う。)
阿波踊りの時は、商店街も大繁盛。そして、その商店街に軒を連ねるビルやマンションの窓際は、特別観覧席となり、ビール片手にたくさんの人々が笑顔で踊りを見ている。ピンクなビルの窓からも風俗嬢達が笑ってる。とにかく、楽しい。
しいて注意点を出すとすれば、「現地で待ち合わせすべからず(身動きとりにくいし、携帯もつながりづらい)」、「痴漢に気を付けるべし(一度あった)」ってとこかな。
さっきネットで、『阿波踊り占い』
なるものを発見したので、もちろんやってみた。結果は以下の通り。
<あなたは横笛さんです!
普段は口数が少ないけれど、ここぞとばかりにメロディーラインを奏でる横笛さん。阿波踊りの4日間は自分の気持ちを素直に表現できる期間です。時間をかけて拾得したその美しい音色は見るもの聞くもの踊るもの、全てを虜にしてしまうパワーを秘めています。
■ラッキーアイテム:せった
■ラッキースポット:市役所前演舞場>
…う〜ん、納得いかないなぁ。本人的には男踊り希望なんだけどなぁ。
来年は皆さんも行ってみてね。8月最後の土日です。
2006年11月29日
妄想代理人
このアニメ、おもしろい!
はまってしまったー。全13話、一日で見ちゃったよ…。
最初はスリリングで目が離せなくて、中盤とんでもない方向に行っちゃて、最後はもう帰って来れない。
時間に余裕がある方は、是非おためしあれ。
妄想代理人(英語かスペイン語の字幕付きだけど、今なら全話見れちゃうよ。)
監督は、『パーフェクトブルー』、『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』でおなじみの、今敏さん。
はまってしまったー。全13話、一日で見ちゃったよ…。
最初はスリリングで目が離せなくて、中盤とんでもない方向に行っちゃて、最後はもう帰って来れない。
時間に余裕がある方は、是非おためしあれ。
妄想代理人(英語かスペイン語の字幕付きだけど、今なら全話見れちゃうよ。)
監督は、『パーフェクトブルー』、『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』でおなじみの、今敏さん。
2006年11月28日
SALON DES FEMMES CREATIVES
パリの端、Porte de Versaillesには、大きな展示会場があり、そこではいつも様々なジャンルの博覧会や展示会が開催されている。日本でいう幕張のような感じかな?
以前紹介した、MAISON DE CHOCOLATやSALON DU LIVREも同じ会場。
というわけで、今回は『SALON DES FEMMES CREATIVES』。直訳すると『創意に富んだ女性達の展示会』…。なんだそりゃ?って思って当然。これはかなりオブラートに包んだ言い方だもの。わかりやすく的確に(私の解釈、あるいは感想を含めて)言うならば、『手作り大好きおばさまのための展示即売会』かな〜。
つまりここは、
キルトが趣味のおばさまや、
お手製モザイクで、お家の玄関埋め尽くしちゃうおばさま、
家族全員のセーター編んでは、無理矢理着せちゃうおばさま、
のこぎり片手に男勝りに日曜大工やっちゃうおばさま、
ランプシェードにまで自分のセンスを表現したいおばさま、
食べきれない手作りお菓子をご近所に配り歩くおばさま、
無駄に飾ったアルバムを作っては自己満足しているおばさまが、
こうしてわらわらと群がってしまう、彼女達のパラダイスなのだ!
会場のおばさま率は本当に高くって、目測では約85%。(うち30%は肥満体型。)
そんなことを言っている私も、一見若手ではあるものの、ハートはすっかり中年層(しかもぽっちゃり系)。暇と金に飽かせた手芸なんかがだーい好き。我も我もと小切手を切っていくおばさま達に混じって、なけなしのお小遣いをはたいてきてしまった。
*私が買ったもの*
デニム地にリボンが並んでいるかわいいテープと、アンティークボタン。(1つずつと見せかけて実は10~20個ずつ…。なんに使うのよ?)
スタンプ等。クリスマスカードに使おっかな〜なんて思いまして…。
この本、かわいいの!主にキルトを使って、物語風にまとめたものなんだけど、何というか、独特の世界観なんだよね〜。作り方も載ってる。(かといって一般人に作れる範囲を超えてる。材料集めが大変そうなんだよ。)グロかわいいのが好きな方にオススメ!
しかも、著者(製作者?)が会場にいて、サインしてくれた。シリアルナンバー入り…。
もちろん、この本の中にも出てくる作品も、展示されていた。
他にも、クリスマスが近いこともあって、それ系のブースがあったり、
額の専門店、
刺繍の専門店(いろんな種類の手作りキットや、刺繍糸、生地等)、
手帳や日記帳、アルバム等の中身だけの専門店(自分でカバーを作りたい人のためだね)等もあった。
日本語のキルトの本も売ってたけど、一体どんな人が買うんだろう?買わんだろ。
これはなんていうジャンルなのかわかんないけど、柄が入っている紙ナプキンや薄紙をちぎって、ちびちび糊で貼付けて、自分好みの箱やトレーや額を作るというものらしい。
で、会場にはそれを体験できるコーナーがあったから、私もやってみた。ぺたぺた。
来場者が少しずつ貼っていくと、色とりどりの『SALON DES FEMMES CREATIVES』になる。
パラダイスを満喫して会場を出ると、大量のワインを箱ごとカートに乗せて帰る人々がいた。なぜなら、別の階ではワインの展示会が催されていたから。普通だったら、迷わずあっちの会場に行くんだろうなぁ…。
以前紹介した、MAISON DE CHOCOLATやSALON DU LIVREも同じ会場。
というわけで、今回は『SALON DES FEMMES CREATIVES』。直訳すると『創意に富んだ女性達の展示会』…。なんだそりゃ?って思って当然。これはかなりオブラートに包んだ言い方だもの。わかりやすく的確に(私の解釈、あるいは感想を含めて)言うならば、『手作り大好きおばさまのための展示即売会』かな〜。
つまりここは、
キルトが趣味のおばさまや、
お手製モザイクで、お家の玄関埋め尽くしちゃうおばさま、
家族全員のセーター編んでは、無理矢理着せちゃうおばさま、
のこぎり片手に男勝りに日曜大工やっちゃうおばさま、
ランプシェードにまで自分のセンスを表現したいおばさま、
食べきれない手作りお菓子をご近所に配り歩くおばさま、
無駄に飾ったアルバムを作っては自己満足しているおばさまが、
こうしてわらわらと群がってしまう、彼女達のパラダイスなのだ!
会場のおばさま率は本当に高くって、目測では約85%。(うち30%は肥満体型。)
そんなことを言っている私も、一見若手ではあるものの、ハートはすっかり中年層(しかもぽっちゃり系)。暇と金に飽かせた手芸なんかがだーい好き。我も我もと小切手を切っていくおばさま達に混じって、なけなしのお小遣いをはたいてきてしまった。
*私が買ったもの*
デニム地にリボンが並んでいるかわいいテープと、アンティークボタン。(1つずつと見せかけて実は10~20個ずつ…。なんに使うのよ?)
スタンプ等。クリスマスカードに使おっかな〜なんて思いまして…。
この本、かわいいの!主にキルトを使って、物語風にまとめたものなんだけど、何というか、独特の世界観なんだよね〜。作り方も載ってる。(かといって一般人に作れる範囲を超えてる。材料集めが大変そうなんだよ。)グロかわいいのが好きな方にオススメ!
しかも、著者(製作者?)が会場にいて、サインしてくれた。シリアルナンバー入り…。
もちろん、この本の中にも出てくる作品も、展示されていた。
他にも、クリスマスが近いこともあって、それ系のブースがあったり、
額の専門店、
刺繍の専門店(いろんな種類の手作りキットや、刺繍糸、生地等)、
手帳や日記帳、アルバム等の中身だけの専門店(自分でカバーを作りたい人のためだね)等もあった。
日本語のキルトの本も売ってたけど、一体どんな人が買うんだろう?買わんだろ。
これはなんていうジャンルなのかわかんないけど、柄が入っている紙ナプキンや薄紙をちぎって、ちびちび糊で貼付けて、自分好みの箱やトレーや額を作るというものらしい。
で、会場にはそれを体験できるコーナーがあったから、私もやってみた。ぺたぺた。
来場者が少しずつ貼っていくと、色とりどりの『SALON DES FEMMES CREATIVES』になる。
パラダイスを満喫して会場を出ると、大量のワインを箱ごとカートに乗せて帰る人々がいた。なぜなら、別の階ではワインの展示会が催されていたから。普通だったら、迷わずあっちの会場に行くんだろうなぁ…。
2006年11月22日
Marie Antoinette
10月某日
今更ながら『Marie Antoinette』を観た。5月の公開以来、ず〜っと気になっていた映画だけど、タイミングを逃してしまい、やっと腰を上げた時には大きな映画館での上映はすでに終了していたため、近所のおじいさんが経営する単館系の映画館での、こじんまりとした観賞となった。
誰もが知っているマリーアントワネットの悲劇。殊に教養ある日本女子ともなれば、必ず『ベルばら』は読んでいるはずだから(でしょ?)、思い入れも深いだろう。
この映画の中では、歴史背景を必要以上に説明したりしない。みんな知ってるから、これでいい。あくまで、主人公のマリーアントワネットの目線を基本としていた。彼女の心境は、Sofia Coppola監督の前作『LOST IN TRANSLATION』の主人公のものとかぶる。
社交界のパーティーのシーンなんかは、現代のそれを彷彿させるものだし、音楽にはロックが多用されてもいて、つまりこれは歴史映画なんかではなく、もっと別の意味や楽しみがある映画なんだと思う。映画中、実際にあるパリのオペラ座を使ったシーンが出てくる。ある人は「アントワネットが生きていた時代には、まだあのオペラ座はなかったんだから、あれは歴史的におかしい。」なんて言っていたけれど、そんなことはどうでもいい。むしろ監督自身もそんなこと承知で使っているんだろうし、そこは重要視すべきではないと思う。
そしてそして!よだれが出ちゃうほどかわいい、アントワネットの靴達!!かわいい、かわいい、かわいいーーーーーーー。デザインはMANOLO BLAHNIKとのことで、納得。
もちろんドレスや他の小道具も素敵。Sofia Coppolaのセンスでまとめられている。
左の写真は普段着のアントワネット(あくまでも彼女にとっての『普段着』ね。)。淡いブルーのドレスに、深い赤のベルベットでできたベルトをあしらうなんて、なかなかできない発想だと思わない?
この映画の影響で、ベルサイユ宮殿を訪れる観光客はさらに増えたらしいし、関連書籍も売れている。アメリカ映画とはいえ、全面的にロケに協力したフランス政府の選択は、賢かったってことだ。
Marie Antoinette
今更ながら『Marie Antoinette』を観た。5月の公開以来、ず〜っと気になっていた映画だけど、タイミングを逃してしまい、やっと腰を上げた時には大きな映画館での上映はすでに終了していたため、近所のおじいさんが経営する単館系の映画館での、こじんまりとした観賞となった。
誰もが知っているマリーアントワネットの悲劇。殊に教養ある日本女子ともなれば、必ず『ベルばら』は読んでいるはずだから(でしょ?)、思い入れも深いだろう。
この映画の中では、歴史背景を必要以上に説明したりしない。みんな知ってるから、これでいい。あくまで、主人公のマリーアントワネットの目線を基本としていた。彼女の心境は、Sofia Coppola監督の前作『LOST IN TRANSLATION』の主人公のものとかぶる。
社交界のパーティーのシーンなんかは、現代のそれを彷彿させるものだし、音楽にはロックが多用されてもいて、つまりこれは歴史映画なんかではなく、もっと別の意味や楽しみがある映画なんだと思う。映画中、実際にあるパリのオペラ座を使ったシーンが出てくる。ある人は「アントワネットが生きていた時代には、まだあのオペラ座はなかったんだから、あれは歴史的におかしい。」なんて言っていたけれど、そんなことはどうでもいい。むしろ監督自身もそんなこと承知で使っているんだろうし、そこは重要視すべきではないと思う。
そしてそして!よだれが出ちゃうほどかわいい、アントワネットの靴達!!かわいい、かわいい、かわいいーーーーーーー。デザインはMANOLO BLAHNIKとのことで、納得。
もちろんドレスや他の小道具も素敵。Sofia Coppolaのセンスでまとめられている。
左の写真は普段着のアントワネット(あくまでも彼女にとっての『普段着』ね。)。淡いブルーのドレスに、深い赤のベルベットでできたベルトをあしらうなんて、なかなかできない発想だと思わない?
この映画の影響で、ベルサイユ宮殿を訪れる観光客はさらに増えたらしいし、関連書籍も売れている。アメリカ映画とはいえ、全面的にロケに協力したフランス政府の選択は、賢かったってことだ。
Marie Antoinette
2006年11月19日
ジウ゛ェルニー観光(クロード・モネの家)
10月21日(←つっこまないでね☆)
パリから電車とバスを乗り継いで2時間程の距離にある、ジウ゛ェルニー村に行ってきた。
小さな村ながら、ここはモネが晩年を過ごしたことで有名だから、誰しも一度は耳にしたことがある地名だと思う。彼は自宅の庭を造り込み、そこで数々の作品を描いた。
モネのアトリエ。(注:ホントは家の中は撮影禁止。)
キッチン。
モネが日本の浮世絵に影響を受け、収集していたというのは良く知られたことだが、想像していた以上に、そのコレクションはたくさん飾られていた。
その中でも私が気に入ったのは、ほのぼのタッチの光琳(下の2枚)と、
歌磨呂の、ワインのようなものを飲みながら蟹を食べている女の人の絵。この蟹の絵は、私の『蟹食論』
出版の暁には、挿絵に使ってもいいかなぁと思う。
ダイニングルームで丸まってた猫は、つるんと感じが逆に粘着質な性格に見てとれた。
さて、待望のお庭へ。
もう秋に入っていたから、色鮮やかな花々の盛りは終えて、見頃は過ぎていると覚悟しては行ったが、それでもなかなか見応えのある庭だった。春から秋まで、来客を飽きさせない庭園管理をしっかりしているんだな、と感心。
季節柄なのか、力強い色の植物が多いような気がした。
モネが浮世絵を意識して作った、太鼓橋のかかる睡蓮の池。この日のコンディションは、彼が描いた睡蓮の絵の中でも、藍色が多い絵に近かったんじゃないかと思う。
太鼓橋でらび。
この庭には蜂がたくさんいた。ここでは人間の力でだけではなく、昆虫もきちんと花を実らせる役割を果たしているんだ。そんなのごく当たり前のことだけど、フランスでは、人工的に刈り込まれたり、球根からきれいに育った花を植え替える庭や公園があまりに多いから、久し振りに自然の姿を見た気分だった。
モネの家のすぐ側には、『MUSSE D'ART AMERICAIN(日本語ではアメリカ美術館かな?)』がある。ついでに寄ってみたら、意外と素敵だった。といっても、館内を見学したわけではなく、オープンカフェでクレープ食べて、庭を歩いただけなんだけど。
奥に見える、赤い蔦が茂っているところがカフェ。
モネの庭とは対照的に、『計算された自然環境』というか、モダンなイメージ。
帰りのバスまでの時間が余ったので、モネの眠るお墓にも行ってみることにした。(下の2枚の写真は、お墓に行く途中で撮った写真。)
これはモネのお墓を守っている教会。よく見ると屋根の十字架には風見鶏が付いていて、なんだかのんきだ。
教会の中。質素で好感が持てる。豪華な花の代わりに、その辺で摘んだ野草が飾られていた。
モネのお墓は、彼の庭のように草花でいっぱいだった。
パリに帰るバスに乗る前、生い茂るすすきの中で用を足した。私も自然の一部となった。
パリから電車とバスを乗り継いで2時間程の距離にある、ジウ゛ェルニー村に行ってきた。
小さな村ながら、ここはモネが晩年を過ごしたことで有名だから、誰しも一度は耳にしたことがある地名だと思う。彼は自宅の庭を造り込み、そこで数々の作品を描いた。
モネのアトリエ。(注:ホントは家の中は撮影禁止。)
キッチン。
モネが日本の浮世絵に影響を受け、収集していたというのは良く知られたことだが、想像していた以上に、そのコレクションはたくさん飾られていた。
その中でも私が気に入ったのは、ほのぼのタッチの光琳(下の2枚)と、
歌磨呂の、ワインのようなものを飲みながら蟹を食べている女の人の絵。この蟹の絵は、私の『蟹食論』
出版の暁には、挿絵に使ってもいいかなぁと思う。
ダイニングルームで丸まってた猫は、つるんと感じが逆に粘着質な性格に見てとれた。
さて、待望のお庭へ。
もう秋に入っていたから、色鮮やかな花々の盛りは終えて、見頃は過ぎていると覚悟しては行ったが、それでもなかなか見応えのある庭だった。春から秋まで、来客を飽きさせない庭園管理をしっかりしているんだな、と感心。
季節柄なのか、力強い色の植物が多いような気がした。
モネが浮世絵を意識して作った、太鼓橋のかかる睡蓮の池。この日のコンディションは、彼が描いた睡蓮の絵の中でも、藍色が多い絵に近かったんじゃないかと思う。
太鼓橋でらび。
この庭には蜂がたくさんいた。ここでは人間の力でだけではなく、昆虫もきちんと花を実らせる役割を果たしているんだ。そんなのごく当たり前のことだけど、フランスでは、人工的に刈り込まれたり、球根からきれいに育った花を植え替える庭や公園があまりに多いから、久し振りに自然の姿を見た気分だった。
モネの家のすぐ側には、『MUSSE D'ART AMERICAIN(日本語ではアメリカ美術館かな?)』がある。ついでに寄ってみたら、意外と素敵だった。といっても、館内を見学したわけではなく、オープンカフェでクレープ食べて、庭を歩いただけなんだけど。
奥に見える、赤い蔦が茂っているところがカフェ。
モネの庭とは対照的に、『計算された自然環境』というか、モダンなイメージ。
帰りのバスまでの時間が余ったので、モネの眠るお墓にも行ってみることにした。(下の2枚の写真は、お墓に行く途中で撮った写真。)
これはモネのお墓を守っている教会。よく見ると屋根の十字架には風見鶏が付いていて、なんだかのんきだ。
教会の中。質素で好感が持てる。豪華な花の代わりに、その辺で摘んだ野草が飾られていた。
モネのお墓は、彼の庭のように草花でいっぱいだった。
パリに帰るバスに乗る前、生い茂るすすきの中で用を足した。私も自然の一部となった。
2006年11月01日
通学鞄
10月初めから、再び語学学校に通っている。
今回はパリカトリック学院ではなく、ソルボンヌ大学の文明講座。とてもいい先生で、気に入っている。ただ、教科書が重い。分厚い教科書2冊は必須で、その他に当然、辞書(電子辞書だけど)、ノート、筆記用具、私の場合はミネラルウォーターも持ち歩かなくてはならない。通学には、Marc Jacobsのレザーキルトバッグを使っていたんだけど、これがまた鞄だけで重い。肩が砕けそうだ。
…よって、通学鞄は異常に重たく、その上、ソルボンヌは各授業の教室が違う地域にあったりするもんだから、移動に30分かかることもあるし、授業が終わった後、そのままどこかに出掛けなくてはならない時なんて、なお苦痛だ。
そこで、新しい通学鞄を買いましょうと、探してみたわけなんだけど、これがまたないんだよね〜。
今シーズン、大きめなバックが流行っているのは通学用には都合がいいとして、どのブランドもほぼレザーバックしか出していない。(イコール重い。)直感的に「あ、これかわいい!」と思うものも、ほとんどレザーで、そうじゃないとしても肉厚ツイードだったり、大きい金具がいっぱい付いていたりして、問題が解決されることはない。それがトレンドだから仕方ないんだけどね。
たしかに、「じゃあ君、大きくて軽くて、それでいてみんなが納得するようなおしゃれな鞄、作ってみなさいよ。」と言われたとしても、う〜ん、浮かびません。自分にもできないことは文句の言いようがない。
実際パリジェンヌが使っている軽そうな鞄って言うと、Longchampのナイロントートやリュック、Vanessa Brunoのスパンコールトート、といった感じ。パリを歩いてこれらのバッグを持った女性に会わない日はない。メトロの同じ車両で5人がこれ、なんてことも少なくない。そんなにみんなが持ってる鞄も嫌だな。
振り返れば大昔、プラダのナイロントートが流行っていた時代なんかもあったよね〜。(あれ?若者は知らない?)でも、今あれは持てない。通学には最適だとしても。
ちょっと前までは田舎ブルジョアの目印だった『カチューシャ』も、昨今見事におしゃれアイテムと成り代わったように、ナイロントートも復活する日がやってくるんだろうけど、私が学生やっていられる間は無理だろうな…。
今は仕方がないから、A.P.Cの使いづらい帆布のバッグ使ってるんだけど、秋冬にはどうもいけ好かない。あぁどなたか、軽くて素敵なバッグ、知りませんか?
今回はパリカトリック学院ではなく、ソルボンヌ大学の文明講座。とてもいい先生で、気に入っている。ただ、教科書が重い。分厚い教科書2冊は必須で、その他に当然、辞書(電子辞書だけど)、ノート、筆記用具、私の場合はミネラルウォーターも持ち歩かなくてはならない。通学には、Marc Jacobsのレザーキルトバッグを使っていたんだけど、これがまた鞄だけで重い。肩が砕けそうだ。
…よって、通学鞄は異常に重たく、その上、ソルボンヌは各授業の教室が違う地域にあったりするもんだから、移動に30分かかることもあるし、授業が終わった後、そのままどこかに出掛けなくてはならない時なんて、なお苦痛だ。
そこで、新しい通学鞄を買いましょうと、探してみたわけなんだけど、これがまたないんだよね〜。
今シーズン、大きめなバックが流行っているのは通学用には都合がいいとして、どのブランドもほぼレザーバックしか出していない。(イコール重い。)直感的に「あ、これかわいい!」と思うものも、ほとんどレザーで、そうじゃないとしても肉厚ツイードだったり、大きい金具がいっぱい付いていたりして、問題が解決されることはない。それがトレンドだから仕方ないんだけどね。
たしかに、「じゃあ君、大きくて軽くて、それでいてみんなが納得するようなおしゃれな鞄、作ってみなさいよ。」と言われたとしても、う〜ん、浮かびません。自分にもできないことは文句の言いようがない。
実際パリジェンヌが使っている軽そうな鞄って言うと、Longchampのナイロントートやリュック、Vanessa Brunoのスパンコールトート、といった感じ。パリを歩いてこれらのバッグを持った女性に会わない日はない。メトロの同じ車両で5人がこれ、なんてことも少なくない。そんなにみんなが持ってる鞄も嫌だな。
振り返れば大昔、プラダのナイロントートが流行っていた時代なんかもあったよね〜。(あれ?若者は知らない?)でも、今あれは持てない。通学には最適だとしても。
ちょっと前までは田舎ブルジョアの目印だった『カチューシャ』も、昨今見事におしゃれアイテムと成り代わったように、ナイロントートも復活する日がやってくるんだろうけど、私が学生やっていられる間は無理だろうな…。
今は仕方がないから、A.P.Cの使いづらい帆布のバッグ使ってるんだけど、秋冬にはどうもいけ好かない。あぁどなたか、軽くて素敵なバッグ、知りませんか?