2008年03月29日

『潜水服は蝶の夢を見る』

LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON
映画『潜水服は蝶の夢を見る』オフィシャルサイト

原作:ジャン=ドミニク・ボービー

監督:ジュリアン・シュナーベル

出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリー=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー

2007年/フランス・アメリカ/112分

おはなし Yahoo!映画

昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。

*******

4月に東京遠征するのだけど、(ポツネン以外は何も決定してないけどね)その前に広島で見れる映画は
見ておこうと思っている。私が見たいのは3本の映画でどれも気になっていた映画だ。
だが、これが某作品だけ厄介な問題があって、上映館が都市の中心部から離れた交通の便が良いのか
悪いのかわからない場所にあるシネコン、1館のみの上映で私には遠い場所&上映スケジュールが微妙さ。
私が勝手に“グラインドハウス事件”と呼んでいる去年の『デス・プルーフ』と『プラネット・テラー』と
同じ状況なのだ。配給元とシネコン側の大人の事情があるのだろうが、困ったものだ・・・。
個人的な問題ではあるのだが、もう少し他の映画館でも上映して欲しい。

なので今回は某作品ではなく市内の中心部にあるミニシアターで上映されている『潜水服は蝶の夢を見る』
をパンを食べながら見てみた。平日の夜に見たのだけど思いのほか席は埋まっていて、客層は女性多く
カップルもいたが男性は圧倒的に少なかった。映画館に行って男が多いのって最近ないな〜。
別にどうでもいいんですけどね。

『潜水服は蝶の夢を見る』ですが、面白かったです。

主人公であるエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビーを演じたマチュー・アマルリックは圧倒的な設定にも
関わらず、あまり印象深くないんですよ。それは左目から見える光景とナレーションのシーンが多く、また
それが面白いし、見る側は彼に思いっきり感情移入させる余地が広いからかもしれない。

彼よりも父親との髭剃りながらのやんちゃ話でも彼よりも父親役のマックス・フォン・シドーの方が印象深い
ですし、言語療法士のアンリエット役のマリー=ジョゼ・クローズの抑制の効いた演技と可愛らしさの方が
印象に残っている。私はこの映画でマリー=ジョゼ・クローズにやられてしまったというのもあるのですがね。
彼らだけでなくジャン=ドミニク・ボビーよりもまわりの人々の方が印象的でした。
ジャン=ドミニク・ボビーが全然存在感がなかったというわけではないですよ。
だけど役柄の割には過剰な存在感を出さずに薄めているように思ったのです。そのバランス感覚は監督の
ジュリアン・シュナーベルの力なのであり、この映画の魅力なのかもしれないと思う。

監督後からも大きいんだけど私は撮影監督のカミンスキーの手腕によるところが大きい映画だと思うのです。
繊細でありながら大胆に脳梗塞でたおれ体が自由がきかなくなった主人公の想像力や記憶、唯一見える左目
から見える風景を柔らかい光線と共にフィルムにおさめている。
彼がこの映画を支えているといっても過言ではないですし、彼がいなければ違った映画になったかもしれない
ですしね。

それにしてもあのような状況になっても男は単純だ。“エロ”に目がいき、それによってポジティブになれる
のだから!でも私が彼のような状況になって周りにキレイな女性がいて一時的にポジティブになっても本が
書けるのだろうか?彼は恐怖を乗り越えるために本を書いていたのかもしれないがどうなんだろう。

全然関係ないけどジャン=ドミニクの乗っていたクルマがずっと気になってました。


rabiovsky at 17:16│Comments(4)TrackBack(7)アメリカの映画 | ヨーロッパ映画

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この記事へのコメント

1. Posted by 丞相   2008年03月29日 23:32
『グラインドハウス』はTOHOシネマズ系での上映でしたね。
おそらく『ノーカントリー』をご覧になりたいのに、TOHOシネマズでしか
上映されていないのではないでしょうか。
東京では4月に入ってもしばらく上映されているので、シャンテシネで
ご覧になるという手もありますよ。4月に公開される映画だと、
ガス・ヴァン・サントの『パラノイド・パーク』もおすすめできます。

それはさておき『潜水服は蝶の夢を見る』ですが、この作品は
『ダージリン急行』がお嫌いな某映画評論家が絶賛していましたね。
カミンスキーの映像と、ドミニクの「エロ」が印象に強く残りました。
私も、キレイ&カワイイ女性を見るとテンションが上がってしまうので、
そのあたりは共感できます。
物語は平板なのですが、映像で最後まで押し切るあたりが、
映画ならではでしょうね。
2. Posted by rabiovsky   2008年03月30日 02:33
>>丞相さん

TB&コメントありがとうございます

鋭いですね〜(笑) その通りです!
広島にはTOHOシネマズ系のシネコンは1館しかなく、ちょっと遠いん
ですよ。シネコンの弊害と言いたくなりますよ。
シャンテシネで延長してくれれば見れるのですが・・・。
祈るしかないですね(笑)
「恵比寿麦酒記念館」も気になりますけど(笑)

某映画評論家が絶賛していそうな映画でもありますね。
彼はカーワイ映画をスルーしていたのですが合わない嫌いな監督の映画
だったからでしょうかね。まっいいですけどね。

『潜水服は〜』ですが、カミンスキーの映像と、ドミニクの「エロ」に
尽きると言っても過言ではない映画でしたね。
出てくる女優もキレイ&カワイイ女性が多かったですし!
映像だけで最後まで押し切るとはなかなかもものですね。
3. Posted by acine   2008年04月07日 22:22
こちらにもお邪魔です。
確かにドミニク・・・エロは捨ててなかったですよね。
だけど、ちょっと女性に取り囲まれすぎで、
いかにも映画っぽい?なーんて思ってしまいましたが。
しかし、事故前の色男時代の貯金が事故後もちゃんと
生きてるって凄いよなぁ・・・って感心して見てました。
まわりの女性達もいかにもフレンチ女でしたよね〜。
ハリウッド映画に出てくる女とは味わいが違いますね。
そして、確かにマチュー・アマルリックの存在感は
控え目でしたよね。だけど、あれもけっこう難しい
役でしょうね。
身動き出来ないんだから・・・。
彼は007の新作で敵役らしく、ダニエルと闘うらしいですよ。
4. Posted by rabiovsky   2008年04月08日 00:02
>>acineさん
コメントありがとうございます。

色気が生きる希望のきっかけになっている感じもします。
だけど女性に囲まれすぎではありますね
それだけはうらやましいです(笑)
色男時代にどんなことをしていても事故前の貯金が生きている
のは彼の魅力のなせる技なのでしょう。
また、それで病気から来る恐怖に対抗できた部分もありますしね!

確かにこの映画に出演した女性たちをハリウッドの女優では
思い浮かびませんね。ヨーロッパの強さでしょうか。

マチュー・アマルリックはやりすぎない演技がよかったように
思うんです。やりすぎると目も当てられないですからね。

マチュー・アマルリック、大出世ですよね〜
ダニエルとの死闘 誰よりも楽しみにしているんじゃないですか?(笑)
私も楽しみにしていますよ。

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