『少年メリケンサック』『Exiled 放・逐』から『エグザイル/絆』へ

2009年02月26日

『チェンジリング』

CHANGELING
『チェンジリング』公式サイト

監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド

出演:アンジェリーナ・ジョリー 、ジョン・マルコヴィッチ 、ジェフリー・ドノヴァン
   コルム・フィオール 、ジェイソン・バトラー・ハーナー

2008年/アメリカ/142分

おはなし Yahoo!映画

1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。

*******

1度見たけど一般公開ではなかったのでもう一度見たかった映画と上京した際に見ようと思えば
見れたのにスルーしてしまい年を越してやっと私の住んでいる地方都市で公開された映画と2本
立て続けに見て、コインパーキングの料金の高さにご立腹して 本屋に立ち寄ると財布がなくなり
ひとりバタバタと騒ぎお疲れ状態の私です。年のせいのせいなのでしょうか。
ちなみに財布はクルマのドアと座席の間に落ちてました。あ〜あバカ過ぎる・・・。

そんなことはいいとして、今回は先週の土曜 シネコンに行き『少年メリケンサック』の次に見た
クリント・イーストウッド監督作である『チェンジリング』!

クリント・イーストウッドをマッチョで拳銃をぶっ放しているというだけでアメリカ的なイメージを
持っている人が少なからずいると勝手に思っているのけど 彼ほど現在のアメリカ映画から遠く
はなれてアメリカ映画を撮っている人はいないと思う。
彼の最近作を見ただけでもアメリカの触れたくない暗部を描いているし、終始、権力に反抗的である。
彼の監督作ではないけれども『ダーティハリー』もアメリカ映画であるがアメリカ的ではないと思い
ますしね。

ゴードン・ノースコット事件をという連続少年誘拐殺人事件をベースにした今回の新作『チェンジリング』
も見てても不愉快極まりない権力の暴走と戦い それと共に普遍的な愛を見事に描ききっている。
これは“現在”のアメリカ映画から遠く離れて撮ることができるクリント・イーストウッドの技術と
技量のなせる技なのではないかと思ってしまう。

強欲な人たちが跋扈し、そして破綻したために超大国を崩壊寸前まで追い込まれた現在と重なる部分が
少なからずこの映画にはあるように思う。クリント・イーストウッドは終始、戦っているのだ。
そう思えばこの映画が選考基準のよくわからない某賞が最高の賞である作品賞をこの映画に与えないのは
彼らが旧態依然としたままだからなのだろうか。

4月25日からクリント・イーストウッドの新作『グラン・トリノ』という映画が東京では公開されるのだが
当たり前だけど私はまだ見ていないのだが あらすじなどを読む限り彼はこの国の再生というものを
描いているように思える。
メチャクチャになってしまった国を再生しようと奮闘している超大国の若い大統領もすごいとは思うが
イーストウッドの方が若々しいし 先を行っているのではないかとさえ思ってしまう。
『グラン・トリノ』は未見であるのでわからないが『チェンジリング』にはそう感じる瞬間がある。
“現在”のアメリカ映画から遠く離れたところからアメリカ映画を撮れるイーストウッドだからこそ
出来ることであり、彼以上にアメリカ映画を撮れる人間はこの時代には存在しないかのような錯覚さえ
覚える見事な映画である。某賞でわが国の映画が賞をとったことは素晴らしいことだと思うがイーストウッド
の新作を前にすると残酷にも色あせて見える。
ちなみにわが国のあの映画を私は見ていないし、ダメだといっているわけでもない。
クリント・イーストウッドの新作が素晴らしいと言いたいだけある。『グラン・トリノ』が楽しみだ。

それにしてもアンジェリーナ・ジョリーが監督が変わっただけであれだけの演技が出来るのはなんなんだろうか?
映画とは不思議なものである。


rabiovsky at 23:56│Comments(4)TrackBack(25) アメリカの映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by Hitomi   2009年03月10日 21:31
rabioさん、こちらにも。

もう見ててLAPDのアイツ腹が立ちましたよ。そしてこれが実話をベースにしてるとあって、あの警察の対応とかも実際そうだったのかもと思うと余計に憤りを感じました。

お母さんは権力に楯突きたいのでは無く、ただただ愛する息子を取り戻したかっただけなのにと思うと切なくもなりました。

それにしてもアンジーのあの演技はもう見事でしたね、見てて完全に感情移入してしまいましたよ。さすがです。
そして来日時に一家でやってきた姿も迫力満点でした(笑)
2. Posted by rabiovsky   2009年03月10日 23:11
>>Hitomiさん

どうぞどうぞ!
LAPDのアイツ、ほんとにあんなやつがいたんでしょうね。
ある意味、名演かもしれません(笑)
それにしても腐敗しすぎ!
「あそこまでするか!」って感じでしたもんね。
母親の息子への愛情を逆手にとるかのような行動の数々には
憤りを禁じえませんね。
それがまた実話ですから なんとも言葉がありません。

>アンジーのあの演技はもう見事でしたね
私はどちらかというとあまり好きな女優ではないのですが、
今回は彼女しか出来ない役に見えてくるんだから女優は恐いです(笑)
一家で来日してましたね。ちょうどふたりの映画が同時期に公開
されているという偶然というのも2人の魔力なのかもしれません。
あの2人、存在感あり過ぎです(笑)
3. Posted by 丞相   2009年03月29日 08:24
実のところ、私は公開後すぐにこの作品を見たのですが、
いろいろと気になるところがあって、1ヶ月ほど後に
再見してから、ブログに記事をアップしました。
イーストウッド御大らしい、反骨精神に溢れた傑作に
違いないとは思うのですが、やはり『父親たちの星条旗』と
肩を並べるほどの大傑作とまでは言えないですね。
『チェンジリング』で言わんとしたことは、『父親たちの星条旗』で、
すでに全部語り尽くされていると思います。

それにしても、『セブン』でもそうだったのですが、ロサンゼルスの
警察の腐敗ぶりは、映画のネタとして絶好のもののようですね。
これは日本のTV番組でたとえるなら、『県民ショー』の、
「大阪人の習性」特集に近いものがあるでしょうか。
「ロサンゼルス警察=超ワル」、「大阪人=コテコテ」という図式が
もはや確立しています。
私は以前、TVで大阪の麻薬取締課の刑事が、売人を摘発する
瞬間を見たことがあるのですが、売人よりも刑事のほうが、
犯人らしく見えてしまいました。
このあたり、さすが大阪だと思いますね。
4. Posted by rabiovsky   2009年03月30日 23:31
>>丞相さん

TBありがとうございます。
2回もご覧になられたのですか 素晴らしいです(笑)
私も『父親たちの星条旗』の方が映画としてはスゴイと思いますし
『チェンジリング』の方が格下という感じは否めませんね。
でも『父親たち〜』ではどちらかというと無名に近いの役者を
使っていたので今度はスターで女優を主役に持ってきて作りたかった
のかもしれません。私は勝手に某超大国の元大統領への最後の一言
を言いたかったのかもしれないな〜と無責任に思ったりしています(笑)

ロス警察と共にシカゴ警察も映画において「=超ワル」とネタにされる
ことが多いですね。大阪府警はどうなんだろう(笑)
『ケンミンショー』って別に非難するわけじゃないけど広島がネタの時
たまたま見てたんだけど 住んでいるものからするとかなり勝手な解釈
が多かったですよ。あんなもん食ってねぇし、家中にカープグッズなんか
置いてないし・・・。違和感感じたな〜 まあ「大阪人=コテコテ」は
理解できるけど(笑)
>売人よりも刑事のほうが、犯人らしく見えてしまいました。
違うテレビで同じ様な絵を見ましたよ(笑)

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