2011年01月08日

『アンストッパブル』

UNSTOPPABLE『アンストッパブル』公式サイト

監督:トニー・スコット

出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン

2010年/アメリカ/99分

おはなし Yahoo!映画

操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。

*******

ある本屋へ本をチェックしに行ったんだけど、その前に今どんな映画を上映
していうのか見にシネコンに行ってみると なんと『アンストッパブル』の
上映開始時間に到着。奇跡中の奇跡。(←大袈裟)

ほんとは映画を見る気は全然なかったんだけど、明日は土曜日ということと
映画はじめにはトニー・スコットさんの新作はいいかなと思いチケットを
買う。上映時間ちょうどだったから前に人がいろいろと店員の方に質問を
していて ちょっとイライラ。飲むもの買って中に入るとまだ予告編。
2/3は埋まっていたかな。私はあまり人のいないところで鑑賞。

いや~ この映画を2011年の映画初めに持ってきた自分を褒めたいぐらい
いいのだよ。このシンプルさ。シンプルさの中の重層的な重厚感。
いい感じの細部。いい意味でのいい加減さ。ラストのご都合主義さ。
全部含めて魅力的です。この映画で、こんなにハラハラドキドキさせられるとは!

それも上映時間99分。普通この時間にまとめない&まとめれない時代に
こんなことしてくれるんだからトニー・スコットさんには感謝ですね。
私は泣く映画でもないのに2度は泣いてしまいました。いいですよー。

実際に起こった列車暴走事故を基にしているんだけど、見ていると
はっきり言ってどうでもよくなった。これは映画なんだ。それ以外の
何物でもない。それが全てだ。

それにしても あの貨物列車とかってどうやって撮ったんだろう。
そりゃ、CGとか使っているんだろうけど、じゃない部分も多いでしょ。
いや、スゴイよ。それを考えるだけでもね。

今回もトニー・スコット監督はデンゼル・ワシントンタッグを組んだけど
クリス・パインとの関係も息もあってて、とてもいい感じで楽しめた。
大事件の中、主演のふたりには家族の問題や同僚としての関係が出てくるん
だけど、それを絡めてくるんですよ。
重層的な構造で でもそれが簡単に片をつけてしまう それが妙にはまって
いるのです。雑な部分もあるけど そんなのは貨物列車を見てれば関係なし!

暴走する貨物列車をどうやって止めるかということがメインだから 
そっちに目がいくけど。それとのバランスが絶妙なんだよね。

「アメリカ映画」であって「アメリカ映画」でない映画が跋扈している中で
本物の「アメリカ映画」はイギリス生まれのトニー・スコットにしか
撮れないんじゃないかと思わせてくれる そんな映画でしたね。

これ見てていろんな映画を思い出したんだけど、例えば『北国の帝王』とか
黒澤明原作の『暴走機関車』など。列車を魅力的に撮れるか撮れないかで
映画の神様は才能を与えてくれるんじゃないかな。そんな気がする。

今年の映画初め終わり。次からは通常運行でございます。
暴走はしませんよ~。


rabiovsky at 00:59│Comments(8)TrackBack(17)アメリカの映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by ビーンズ   2011年01月08日 10:41
ほほー兄貴があれ見ると思わなかったよ。意外なり。私全然見る気なかったんだけど見ようかな。99分見易いしねえ。面白かったのねえ。
2. Posted by rabiovsky   2011年01月08日 12:19
>>ビーンズさん

意外ですか〜。トニー・スコット監督作だから、当然の行為なのよー(笑)
見ないとね〜 列車のアクションと人間の抱えていることを描くのを
同時にキチンと描ける監督が少ない中、貴重な存在。
ラストはなんとなく楽天的なんだけど、そこがトニー・スコットさん
らしくていいのよ。
この映画、ビーンズさんに合うかな・・・。
あんまりアメリカ映画、見ないでしょ?
テンポいいし、古き良きアメリカ映画のようでもあり、新しさを感じさせる
ものでもあり、トニー・スコットしか映画化できない映画。
それに99分にまとめていますからね。
なかなかいいです。
3. Posted by 丞相   2011年01月08日 22:52
私は映画初めに『アンストッパブル』にすることを前々から
決めていたのですが、その期待に見事こたえてくれる作品でしたね。
列車が爆走しているときは、音の振動そのものが伝わるほど
だったので、これぞ映画館で見るべき作品だとも思います。
昨年のラスト1ヶ月に見た映画は、ほぼすべてが途中で時計を
チラ見していたのですが、『アンストッパブル』は時計をチラ見
する暇すらないほどでしたね。
ど派手なクラッシュシーンは、どうしても無理な部分はCGで済ませた
ものの、かなりの部分はアナログな手法を使ったのではないで
しょうか。『デジャヴ』でも、車のクラッシュシーンはアナログでしたよ。

あと、列車を魅力的に撮った作品は、たしかに巨匠の作品が
多いですね。アンゲロプロス御大の作品にはたいてい列車が出てきて、
侯孝賢作品でも、『珈琲時光』は鉄ヲタ映画と言えるほどです。

来週は『ソーシャル・ネットワーク』、来月はイーストウッド御大の新作
が劇場公開されるので、今年はコンスタントにアメリカ映画の良作が
見られそうですね。アカデミー賞の前に『ソーシャル・ネットワーク』が
見られるのは何よりだと思います。
4. Posted by rabiovsky   2011年01月09日 14:28
>>丞相さん

私は映画初めという感じではなく偶然にみたのですが映画初め
に相応しすぎるほどの素晴らしい映画でしたね。
この映画は私も上映中に時計を見ることはなかったですね。
私もこの映画ではCGはそれほど使われていないように思います。
まあ、使わないと絶対撮影できないだろ!ってところは多々あるので
それなりには使われているんだろうけど、アナログ部分が大半を占めて
いるんだと思います。それ自体凄いけどね。

列車を魅力的に撮れるというのは映画監督のバロメーターみたいな
ものだと思ってます。侯孝賢作品でも『珈琲時光』もだけど『恋恋風塵』
にも冒頭に電車の中のシーンがありますしね。
ビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』にも冒頭に出てくるし、
『エルスール』にも出てきます。
探すといろいろ出てきますよ(笑)小津にも出てきますからね。

『ソーシャル・ネットワーク』がもう少しで公開ですが、『アンストッパブル』
よりも期待していたんですよ。でも『アンストッパブル』がよかったので
『ソーシャル・ネットワーク』への期待感が少しばかり下がってしまっています。
でも見ますけどね(笑)
今年はアメリカ映画、期待の年ですね。
5. Posted by Hitomi   2011年01月15日 19:40
rabioさん、こんばんは。

この映画の基ネタ事故は私もまったく覚えてなかったんですよね。
こんな結構凄い事故だからニュースで流れてそうな気もするんだけどね。

この映画、尺も丁度よくハラハラドキドキで手に汗握って鑑賞しました。
私もラストは目頭が熱くなりましたよ。

そうそう、遅ればせながらの明けましておめでとうございますです。
今年もよろしくお願いしますね。
6. Posted by rabiovsky   2011年01月15日 22:23
>>Hitomiさん

こんばんは。雪積もってますよ〜。

元ネタ、映画を見た限りだと凄い事故なんだけど全然報道
された というか記憶にないんだよね〜。
やっぱ事故って悲しいかな、悲惨じゃないと心に残らないのかな・・・。

今年1本目からハラハラドキドキで手に汗握って、人間物語に
涙で、素晴らしい映画で今年はいい事がありそうな感じ。
今のところないですが(笑)いい映画ですな。

遅くなっても全然問題なしです。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますね!
7. Posted by 健太郎   2011年07月09日 14:32
2 遅くなってしまいましたが、今年観た映画のおさらいです。
震災の影響で最近観る映画が減ったのと、観る本数を減らしているようなので最近はペースが落ちています。

実話ベースな上に、キャラづけがアメリカンだったので、とてもアメリカらしい映画になってましたね。
アクションも結構派手で楽しめました。
美味しいところを持っていった、溶接工のおっさんがいかしてました。
デンゼルも老眼鏡掛ける役の歳になったんですね。
8. Posted by rabiovsky   2011年07月09日 21:46
>>健太郎さん

震災があってちょっとしてからブログをのぞいたら更新されていたので
安心しましたよ。
震災や他の諸々のことで映画を見るのが少なくなっているみたいですが、
徐々に回復していくと思うので今は、無理をしない方がいいですよ。
それにしても震災があったのに、これだけ普通に映画が見れる環境になって
いることに驚きました。

映画ですが、私はかなり楽しめましたよ。確かにアメリカンな映画ですね。
これぞアメリカ映画。
>デンゼルも老眼鏡掛ける役の歳になったんですね。
そうですね〜 あの味のあるような感じがまた彼は似合ってしまうんですよね〜。
不思議な俳優です。

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