ラブうさ日記

いい事あるかな・・・

声なき蝉 下巻 (佐伯泰英)

空也十番勝負 青春編
「声なき蝉」下巻

佐伯泰英
この作家の本は初めて体験した
男性向きだと思う
時代や地理 その歴史を知って読めば
面白さ倍増だろうと思う

薩摩八代藩主島津重豪の御側御用人を長年勤めた「渋谷重兼」と
その孫娘「眉月」
近習「宍野六之丞」は
薩摩藩の領内を流れる川内川に流れ込む数多の支流の一つ「羽月川」を
屋敷である「麓館」へ向け
ゆっくりと下っていた
寛政七年の師走の事

羽月川から本流の川内川へと移った辺りで
眉月が 枯れ葦に引っかかっている何かを見付けた
息の無い水死体に思われたその骸
見ると斬り傷や矢が体を掠めた痕がある若者だった
いや 骸ではなく 微かな脈がとらえられた

そこから眉月の必死の介護が続いた
冷え切った体を温め続け
薬湯や重湯を口に入れ込んだり
その甲斐あって
若者は正気を取り戻していった

身長のある若者は「高すっぽ」と呼ばれた
やがて三月を過ぎた頃
意識も戻り
日に日に動けるようになった
この若者こそ
狗留孫渓谷の谷底へと落下して
「死んだ」とされた青年「空也」だった
そして悲願の薩摩入りを果たしたのだ

やがて空也は動けるようになり
麓館の剣術「野太刀流」の稽古に加わるようになり
野太刀流を短期のうちに習得してしまう
野太刀流きっての強者「薬丸新蔵」と互角の戦いをして
お互いに良き稽古仲間となった

そして眉月と空也もまた心を通わせる間となる

そんな中
重兼の計らいから外城衆徒を束ねて来た「矢筈猿之助」「有村太郎次」はじめ
外城衆徒討伐が始まった
空也と六之丞も加わり 討伐隊と共に
国境を巡っていた
そんな中
眉月が拉致される
眉月を使って空也を誘き出し
殺害するのが目的

重兼と腕の立つ者たちの助けもあり
外城衆徒達と猿之助 太郎次等を返り討ちにした空也

それを機に 薩摩を離れる事を決める

六之丞を伴って薩摩を後にする空也

最後の峠で待ち受けていた者が
行く手を遮った

その者とは
薩摩入りの目的であったその流派
門外不出の「薩摩御家流儀示現流」の
最上位「酒匂兵衛入道」と名乗る者
真剣での一騎打ち
勝敗は言わずと知れた空也

そして
ついに二年に及ぶ薩摩入りの目的の終結

そして禁じていた「声」を発した

「蝉は鳴き申すぞ!!眉姫様!!」


次号を想わせる終わり方で
十番勝負と言うのだから
まだ剣術修行は続くのでは?

空也の新たな物語が続く事を願って…



色付きを待つばかりの「アケビ」



オキナワスズメウリ(リュウキュウスズメウリ)店に飾った



こちらはマイクロトマト
皮が硬くて…
飾り用かな?
しかし
可愛い



声なき蝉 上巻(佐伯泰英)

久し振りの良く晴れた一日だった

日除けの(オキナワスズメウリ)が
ようやくその役を果たしてくれた
この夏の日照時間の少なさには
本当に呆れてしまう
農作物や植物を思わなければ
涼しくて良かったとも言えるけれど
それでも毎日毎日が曇りや雨では
気も滅入る

そんな時は読書

ようやく順が回った「声なき蝉」
この1週間で上下巻を読み終えた

面白い
もう一度読み返して「空也」に会いたいと思える程 清々しい青年の空也
さて どんな内容かと言うと…

「空也十番勝負 青春編」
声なき蝉」
「上巻」

時は徳川幕府200年の頃
直心影流の達人「坂崎磐音」の摘子「空也」は16歳で武者修行の旅に出る

豊後の国から向かった先は薩摩の国
そこに伝わる「東郷示現流」の門を叩く為
だがその薩摩は極度に他国者を受け入れず
国境には無法集団「外城衆徒」が姿無き「目」で国境超えを阻止している

この若者「空也」のいく先々にも
 その「目」が追っていた
国境超えの厳しさを知った空也は
その名を捨て 「無言の行」として
口が聞けない者として薩摩超えを目指した
国境近くの山中で出逢った老人と姉弟3人と一夜を共にした若者
翌日 若者が目にした光景は
その3人の惨殺された姿だった
自分と関わった事で殺された3人の遺品を持ち その在所に届けた若者は
3人の敵討ちを誓う
3人の在所は 長閑な畑が広がる村の名主家「帯刀」と呼ばれる家柄の父と娘息子であった
三ヶ月後に3人の遺骨を拾いに行く事に決め それに若者も同行することにし
しばらく滞在した後 身一つで
薩摩に入る為の下調べにと国境近くまで出る

季節は夏から冬へと変わり
帯刀等や村の衆と共に 3人の遺骨を拾いに行き その目的を果たした後
そのまま 帯刀の策案から
秘境「狗留孫渓谷」での三七二十一日の「行」を成して川を経ての国境入りを果たす事にした
狗留孫渓谷は普通の人間には立ち入れない秘境
そこに住むという精霊「オクロソン・オクルソン様」に身を委ね
真冬の中での一人の行を重ねた
その行の最後の日
無事「行」を終えた若者に外城衆徒の集団が襲いかかる
毒矢が頬を掠め その刃が若者に斬りつけ
傷を負った若者は
峡谷の岩下の滝壺へと落下してしまう
その滝壺に落ちた者の骸は上がらないと言われ その若者の「生」は在り得ないものとなった






みをつくし料理帖 「美雪晴れ」「天の梯」(高田 郁)

暑さ 和らぎ じっとしていると肌寒い程の陽気の今日
八月も最終日
そろそろ秋の気配漂う頃となった事を
肌で感じる

窓の日除けにと今年初めて作ってみた「オキナワスズメウリ」(リュウキュウオモチャウリ)も 
日除けとして活躍した日は何日も無かった今年の夏
曇りや雨の日は部屋が暗くなってしまう
だから今日も部屋は暗い…

そこで涼しい今日
思い切って全てを外した



スッキリとして部屋が明るくなった
そしてこの実
可愛いので 御近所さんに
すぐに貰われて行った

この まだ緑の実が吊るしておいて赤くなる
こちらは昨年の写真
こんな具合になるのがまた楽しみ






さて「みをつくし料理帖」シリーズ10巻
約二ヶ月掛けてようやく完読

本当に面白く 最後まで良く計算されていて感動を覚える作品だった
朝ドラに使えると思うのだけど…

すでにドラマ化されていたけど
中途半端なまま終わってしまい
これから続編が制作されるのだろうか?と期待を込めて


主人公「澪」は若干24歳ながら
大阪「天満一兆庵」の主人嘉平に教え込まれた腕前に
料理の才に長けている女性
子供の頃 大水により両親を亡くし
天満一兆庵の女将「芳」に救われる
そして…

「みをつくし料理帖」一話からのお話

大阪「天満一兆庵」が火事で
全てを焼失してしまう

店主「嘉平」と妻の「芳」
それに澪の三人は
江戸で「天満一兆庵」を出している息子の佐兵衛の元を訪ねるが
店は閉鎖され
息子佐兵衛は行方知れず
行き場の無いまま江戸で佐兵衛を探す中
嘉平は倒れ佐兵衛に会えぬまま亡くなってしまう
残された2人は裏店に部屋を借り
澪は偶然出会った蕎麦屋「つる屋」の主人「種一」に料理人として雇われる

澪の作り出す料理は 料理店の番付表に載る程
馴染み客に絶賛の料理を考案しては
絶賛される

そんな澪は子供の頃の幼馴染「野江」が吉原「翁屋」で「あさひ太夫」と言う名の花魁となっている事を知る
野江もまた 大水で両親や御店の全て無くし
騙されて吉原に入れられてしまっていた
のだった
そしてそんな あさひ太夫を
何とか自分の手で身請けをしようと心に決める
その翁屋で料理人として働く「又次」が
澪にあさひ太夫への弁当を頼みたいと
2人を繋ぐ

ある日 
吉原の全てを焼き尽くす大火災が起きた
又次は あさひ太夫を抱え 救い出すが
その背中に焼け崩れた建物を受け
あさひ太夫を守り焼死してしまう
その火災の時 
あさひ太夫の身請け人の1人である
「摂津屋」の行動が 又次を死に追いやってしまう結果となり
その摂津屋が ラストには澪にとっての
大きな力となるが
又次の強い想いの力を思わせる

一方「芳」は ようやく息子「佐兵衛」と出会えるも
佐兵衛はもう料理人には戻らないとその覚悟を知る
佐兵衛には犯してしまった罪があった

見初められ 料亭「一柳」の店主「柳吾」の元へ嫁ぐ芳
ある日 その柳吾が
お客の置き忘れた「物」をお上に届けると それは御禁制の牛の乳から作られる「酪」と言う物で
柳吾が密かに作ったとして捕まってしまう
それを知った佐兵衛は
以前騙されてその「酪」を御禁制と知らず作ってしまった過去を
義父となった柳吾を救う為に自ら出頭し
申し出る
それにより柳吾は晴れて御赦免となる
そして佐兵衛もかつて澪と夫婦となるはずだった「小松原」に救われ御赦免となる
そしてその後
佐兵衛はようやく柳吾に求められるまま
晴れて料理人として「一柳」の板場に立ち その腕を振るうようになる

一方 澪は 苦心の末に卵で作る「鼈甲珠」と言うものを作り出す
これが吉原で評判となり
翁屋で日に30個と決め売られる事となる
一個二百文の高値にもかかわらず
日に30では追い付かない程の人気となる
あさひ太夫の身請け料は四千両
その鼈甲珠で身請け料を貯めようと思う澪だが何年掛かるか…
考え抜いた澪は
翁屋楼主「伝右衛門」に
四千両で鼈甲珠を買って欲しいと持ち掛ける
秘伝の全てと引き換えに…

そして摂津屋の助言のお陰で
見事あさひ太夫の身請けが叶う

しかし 女の澪が身請けをするとなると
あさひ太夫のその後の気持ちを思うと…

そこで澪はある策を考え摂津屋の力を借りる

そして晴れて「あさひ太夫」から
「野江」に戻る日が来た

澪の策が素晴らしく
感動する場面だ

澪の願い
吉次の命懸けで貫いた願いが導いたのだ

そして二人は懐かしい大阪の地に立った

そして医師「源斉」も澪への六年間の想いを打ち明け「夫婦に」と申し出た
二人の想いが通じ会う

源斉は御殿医の家と絶縁し
亡き恩師の勧めであった医塾を大阪で作る事に…

こちらもハッピーエンド

澪が居なくなった「つる屋」はと言うと
料理人「政吉」により こちらも問題なし
全てがハッピーエンド


ホッとして
心が温かくなった


みをつくし料理帖
その場面場面に 色々な料理が出てくる
料理ばかりではなく
料理に向かう心構えもまた
本当に素晴らしく
読ませたいと 絶対に有り得ない事を願ってしまう


「食は人の天なり」
食は命を繋ぐ最も大切なもの
食べる人を健やかにする料理こそ作りたいと…
料理人「澪」にまた会いたいものだ


30年と言うから来年あたり 「その後」が出される予定らしい




 夜明け













みをつくし料理帖 「残月」(高田郁)




久々の一面の青
処暑
暑さも収まる頃と言う今日

迎える日が雨や曇ばかりの日々から
ようやく脱したのか…

夏日となった












早朝散歩
朝日が眩しかった


みをつくし料理帖シリーズ(残月)を読む

この先 長々と打ち込み仕上げた文章が消えた…
中々上手くまとまらず
ようやく纏めたものが
消えた

言葉を拾い集めても
気力無し





















みをつくし料理帖 「夏天の虹」(眦聴蝓

昨日の暑さと言ったら
それはそれはじっとしていても
汗だくになり 「うだるような暑さ」とは
まさに昨日のような酷暑を指すだろ
昼下がり 待望の雨が降って喜んだのも束の間
雨が止んで涼しい風になるかと思いきや
これまた湿度百パーセントのじっとりとした暑さが肌にべっとりとまとわりつく

それが一晩で空気が冷やされて
朝はひんやりしていた
霧雨の中
30分程 散歩に出た







明日が返却日とあって
必死に読んだシリーズ7作目「夏天の虹」

料理人「澪」の想いが叶って
小野寺数馬(小松原)と添える路が出来
準備も着々と進んでいる中
「料理人」として生きて行く覚悟を固め
小松原にその想いを伝える
「命ある限りひとりの料理人として
存分に料理の道を全うしたい」

思わぬ告白を受けた小松原も澪の気持ちを想い
「わかった」
「あとの事は何も案ずるな 全て俺に任せろ」と言い 去って行った


「つる屋」に小松原の家から使いが訪れ
今回の縁組を無かった事にして欲しいと店主種市や房に伝えられる

小松原が心変わりしたと言うことになっていた…
1人悪者になった小松原だった

自分から言い出した今回の破談なのに
それを話してしまえば
小松原の行為が仇となる
言うに言えず
じっと耐える澪

ある日
店の二階の座敷で食事しているお侍達の会話で
小野寺数馬(小松原)が今夜嫁取りをすると聞いてしまった澪

矢も盾もたまらず駆け出した澪は
目の前を行列をなして小松原の家に入って行く花嫁行列を見てしまう

そのショックからなのか
料理人として無くてはならない嗅覚を
失ってしまう

匂いがしないと言う事は
料理の味付けにも大きく影響して
もう料理人としてやっては行けないと思い知らされる澪

それが月三度の「三方の日」に手伝っている野江の居る吉原「翁屋」の料理人「又次」が
二カ月の間 助太刀してくれる事になる

二カ月の間 つる屋に住み込んだ又次は
すっかり明るくなり
料理やつる屋の面々との暮らしを楽しんだ
そして期限の日がやって来た

翁屋の主人にお礼をと
又次と共に吉原を目指して歩く種市
その後ろを又次が忘れていった思い入れのある「襷」を手にして走って追い付く澪

そして3人が吉原を目の前にした時
火の手が上がる吉原を見る
燃え広がる吉原

飛び出す又次
後を追う澪

又次は翁屋の花魁「あさひ太夫」
澪の幼馴染「野江」であるその人を助け出すが一心で、火の中へ飛び込んだ

 果たして野江の運命は?
又次はどうなる?

久々に泣けた「シリーズ7作目夏天の虹」
八作目が楽しみだ



駆け足の夏
八月に入ったと思ったらもう夏休み
「お盆」がやって来る
明日から10連休なんてお客様も居る
当店 2日連休してくれるだろうか…?


可愛くフウセンを付けた
フウセンカズラ



こちらは「ほおづきトマト」

こんなほおづきのような実が

黄色くなって
自然に落ちたら食べ頃
甘い!!
果物のような甘さが口一杯に広がる


ほおづきを食べるなんて…
ちょっと勇気がいる
が…フルーツのように甘くて美味しい

みをつくし料理帖 「心星ひとつ」(高田 郁)

ノロノロ台風と呼ばれる「台風5号」は
あちこちで被害をもたらして
その手を山梨まで広げていると報道されている
小高い山を背後にしている主人の実家は
大丈夫だろうか?
姉の桃は大丈夫だろうか?
葡萄の棚は大丈夫だろうか?
被害の無い事を祈る


夕方 この辺りも雨が降り出し
風も出て来て
すっかりやる気を失せた主人は
早々に店じまいを決め込んだ
おそらく来客は無いとしての行為だ
2・3回 激しい雨音がしたが
今のところ この辺りは何事もなく
静かな夜だ


まぁお陰で私の読書タイムが出来た
読み掛けの一冊を読み切った

みをつくし料理帖「心星ひとつ」
シリーズ6作目

目次
1 :青葉闇

夏真っ盛りの昼下がり
2人の男性が「つる屋」の暖簾を潜る
1人は馴染み客の「版元坂村堂」嘉久
連れの老人は旅籠「よし房」店主房八

その房八は有名料理屋「一柳」の柳吾と幼馴染
そして坂村堂の嘉久は その柳吾の息子だった
房八はその後 連日1人で現れるようになり その目的が料理ではなく
天満一兆庵の女将だった「房」だった
房を後添えにと申し出る

一方「澪」は一兆庵の懐かしい「生麩」作りに挑戦するも
思うように作れない試行錯誤の悩む日々を過ごしている
そんなある日 坂村堂に会い
料理屋一柳の息子なら知っているかも知れないと生麩作りの秘策を聞く
かくしてその成果は…
そして柳吾から
「つる屋の料理人でいる限り あなたの料理はそこまでだ」と課題を突きつけられる


2:天つ瑞風

つる屋では「3」のつく日を「三方よしの日」として
夕方からはお酒を出し
いつもより遅くまで営業している
そんなある日
吉原廓「翁屋」の楼主伝右衛門が店に現れる
伝右衛門は 澪にその腕を見込んで
吉原で料理屋をやるよう誘う
吉原でもめったにない良い物件を抑えた
そこで営業すれば かなりの売り上げは確実で 今は花魁となった 澪の幼馴染「野江」を見受け出来る
何より天満一兆庵の再建が叶う

一方
つる屋の競争相手「登龍楼」から
2つある店の1つを潰すから
澪にその店を譲るので買って欲しいと迫る
しかも格安で
その上 下足番「ふき」の弟「健坊」を
引き渡すと言う
あまりのうまい話に裏があるかと
詮索するも健坊と主人「種市」の事を思うと悩む
さて吉原か この登龍楼の話か
どちらも捨てがたく「良い話」に違いない
悩む澪
さてどちらにしようかと…

3:時ならぬ花

長月(旧暦9月)
つる屋のある辺りに
ボヤが相次ぐ
そして町代から火の扱いについて
朝8時から10時の2時間以外の火を使う事を禁止するお達しがある
午前中10時以降の火の使用禁止では
冷めた料理のみとなり
客足も途絶える
そこで澪は おりょうの弁当差し入れから
ヒントを得て
冷めても美味しい弁当を売り出す事に

そんな中
澪に料理を教えて欲しいと
武家の奥方「早帆」がつる屋にやって来る
その早帆は澪が想いを寄せる「小松原」の妹だった
早帆は 澪が兄「小松原」(実は御膳奉行小野寺数馬)への想いを抱いている事を知り 母を説得し小野寺家への嫁入りを
可能にする手立てを伝える

4:心星ひとつ
小野寺家からの申し出に悩む澪
つる屋や房達か
料理を捨て小野寺の元へ嫁ぐか
ある日
小野寺から「ともに生きるならば下がり眉が良い」「俺の女房殿になるか」と伝えられる
澪は「はい」と答えてしまうが…
さて2人は結婚するのか?


町人の澪と奉行との恋
今回 初めてお互いの想いを伝えられたから良しだが…
澪は料理を捨てられるのか…?



この辺り
台風の影響 今の所無し
















デトロイト美術館の奇跡 (原田マハ)

原田マハさん
もうずーっと美術路線なのか?
出る本全てが絵画に関するものばかりになって久しい

まぁおかげで ほんの少し
以前は全く興味の湧かない世界だった絵画に 興味も出て 
あちこち美術館へ足も運んでいる私だ
お客様との会話にもほんの少しだけ
幅が広がった

それでも また以前のような人情溢れる
涙が溢れる原田マハワールドを読みたいものだ


今回 図書館予約で私の番になった一冊は
原田マハさんの「デトロイト美術館の奇跡」
どんな難しい内容かと 恐る恐る読み進む
頁数も少なく 内容もそれ程難しいものでは無かったので一気に読めた


デトロイト市の中心部に 一人暮らす「フレッド」は68歳の初老の男性
家はフレッドの父親が苦労して買い求めた古い戸建
フレッドは22歳の時に
2つ下の「ジェシカ」と結婚
父親を亡くした後は子供が授からなかったので
ジェシカと二人暮らしだった
そのジェシカが 「私の友達」と呼び
こよなく愛した場所があった
その場所が「デトロイト美術館」であり
後に愛するジェシカを失ってから
フレッドの最愛の場所となった
そこにある一枚の絵
ポール・セザンヌの妻(オルタンス)を描いた「マダム・セザンヌ」のアートの前で
妻に向き合うように話しかけるフレッド


ある日お気に入りのカフェで手にした新聞の紙面に
市の財政破綻の為にコレクション売却と報じられていた



「ロバート・ハドソン」は
若かりし頃はデトロイトの社交界で「若きコレクター」と呼ばれアートをこよなく愛した一人で
裕福な家にはあのポール・セザンヌの「マダム・セザンヌ」が掛けられていた

ロバートもまたポール・セザンヌの「マダム・セザンヌ」をこよなく愛した一人であった
そしてロバート亡き後 この「マダム・セザンヌ」はロバートの遺志に沿ってあのデトロイト美術館の一室の壁に掛けられた


「ジェフリー・マクノイド」はデトロイト美術館のチーフ・キュレーターをしている
デトロイト美術館のコレクションを研究し展覧会を企画する仕事だ

そんなジェフリーにとっても
「破綻の穴埋め」の為の売却は大きな不安の種だった
負債総額180億ドル
このままでは年金受給にも大きく影響を及ぼす
アートを守るか アート売却で市民を守るか…

そんなジェフリーの元にフレッドが訪れる
妻と共に「友達の家」として通い続けていた美術館を
そして「気の合う友達」として愛している「マダム・セザンヌ」を救って欲しいと五百ドルの小切手を手渡す
年金生活者であるフレッドの精一杯の金額の小切手
深く心を動かされるジェフリーであった

ジェフリーはある日
切れ者の裁判官と呼ばれる「ダニエル・クーパー」と出会う

市の所有財産を処分して年金支給を維持するべき
手放したら最後
もうこれ程の美術品を所蔵出来ない

さて二者択一か?
このダニエル・クーパー裁判官の施策は?
二者救済となるのか?



名も無きフレッドの愛がデトロイト美術館を救う種となったお話で
ラストはちょっと感動した

ただ…
「マダム・セザンヌ」の実物を見れば
あのモネの「睡蓮」や「日の出」の時のように感動するのかも知れないけど
写真だけでセザンヌにこれ程の素晴らしいさは感じられない

美術を知らない私の感想













みをつくし料理帖 “小夜しぐれ”(高田郁)

今日も蒸し暑い1日だった

丑の日でも定休日だから
注文は来ないと思ったら
昨夜 一軒注文が来た
主人「やる」と注文を受ける

山梨行きを断念

空いた時間に📖

シリーズ5作目
「小夜しぐれ」

「迷い蟹」
ある日「つる屋」に
主「種市」の別れた女房「お連」が訪ねて来る
種市は血相を変え「殺してやる」と包丁を投げ付けた

娘「つる」の亡くなった原因を話す種市

女房お連は「おつる」がまだ六つの時
若い男の元へと夫や娘を捨てて家を飛び出した
そして「つる」が17歳の時に
「おつると暮らしたい」と突然現れる
種市は追い帰りしたが
おつるは「母が元気になるまで一年程
母と暮らす」と言い家を出る
半年も経たない頃
「家に戻りたい」と種市に告げるも
い種市は「約束は一年だからせめて半年は辛抱しな」と母の元へ帰した
そして事件はすぐに起きた
「つる自害」…

お通が現れて
つるの自害の原因を作った男を見付けたと…
それを陰で聞いていた種市は
包丁を持ち出して男の元へ…
気付いて追い掛ける澪とふきだが
果たして追いついて種市を止められるか…

ハラハラドキドキの場面だ
果たして敵討ちはどうなる…

「夢宵桜」
澪は
吉原「翁屋」の主人「伝右衛門」から
吉原の花見の宴席の料理を頼まれる
そこには
花魁「あさひ太夫」となっている幼馴染の「野江」が居る
料理をあれこれ思案し
見事 お客人の胃袋を掴む

そして一人の男が暴れたのを止めるため出て来た「あさひ太夫」
澪はほんの僅か花魁あさひ太夫「野江」の姿に会える

「小夜しぐれ」
伊勢屋の娘 「美緒」は医師の「源斉」に恋心をいだいている
そんな美緒の事を知りながら
父親から中番頭の「爽助」を婿にすると
告げられる
家を飛び出した美緒
つる屋の馴染み客の版元「坂村堂」に一先ず預かってもらう事に

種市が企画して皆で浅草へ出掛けた
そこで天満一兆庵の女将であった「房」と澪は 3年前に行方知れずとなった息子「佐兵衛」を見掛ける
慌てて追い掛ける二人
船に乗り込んでいる佐兵衛を見付け
大声で「つる屋に居ます」とだけ告げる
人殺しの罪を犯したと思い込んでいる佐兵衛は 果たしてつる屋に現れるのか…


「嘉祥」
澪が密かに心を寄せている男
「小松原」は実は御膳奉行「小野寺数馬」という
その数馬は幕府の行事の「嘉祥」において出す菓子をいい遣わされる
甘いものの苦手な数馬だが
澪の言葉にヒントを得て
夜中 伊藤と二人で
きな粉と寒梅力 砂糖水飴などを試行錯誤で作り出す

中々 面白いシリーズだ
残り5冊
話も佳境に…



















みをつくし料理帖 今朝の春 (高田郁)

昨日「一雨欲しいなぁ」と呟いたら
今朝は曇り空
昼前からポツポツ☂️
それでも地面が濡れる程ではなくて
草木が喜ぶお湿りにはなっていない
それでも 九州の災害や
今まさに秋田を襲っている大雨を思うと
単に「一雨欲しい」とも呟けないなと思った

どうか秋田東北に被害が出ませんように…


シリーズ4作目「今朝の春」
面白くてグイグイ引き込まれて読んだ
大阪を襲った水害で両親を亡くし
天涯孤独となった澪さん
空腹のあまり 商品に手を出してしまったところを 天満一兆庵と言う老舗の料理屋女将「芳」に救われ 
そこで奉公するようになり
女でありながら 料理を教わり
天性の味覚も備わり女料理人となる

そうこの澪さん
今は江戸の「つる屋」で女料理人として
腕を振るっているのですが
実に小気味好く 旬の食材を「美味しく」料理するのです。

1話「ははきぎ飯」
お客様の要望から 月の「三」の付く日に
「三方よしの日」として夕方からお酒を出す事を決め
吉原で調理人を勤めている「又次」がその日は澪を助ける
ある日
伊勢屋の娘「美緒」に大奥奉公の話が持ち上がり
包丁さばきも必要な事から
澪が指南役を任される
そんなある日
澪が想いを寄せる「小松原」の母君が
澪を訪ねる
その母と「ははきぎ」と言う箒草の実を料理する約束を交わす

2話「里の白雪」
馴染み客の戯作者「清右衛門」が
澪の幼馴染である「あさひ太夫」を題材に戯作を書く事に…
少しづつあさひ太夫「野江」が吉原に居る訳が明らかになる

3話 「ひょっとこ温寿司」
澪と芳が暮らす裏店に夫「伊佐三」と
息子「太一」(実は貰い子)と暮らす「おりょう」
太一は火災で目の前で亡くなった両親の事が原因で 口がきけない
そんな太一に何とか口がきけるようにと
医者「源斉」を訪ねるも…
そんなある日 伊佐三に浮気の噂が広がった
伊佐三が 普請先から毎日何処かへ出掛ける事から浮気疑惑が…
夫婦仲も険悪となるが…

4話 「寒鰆の昆布締め」
江戸で有名な料理屋「登龍楼」と澪のつる屋との料理番付を掛けた料理の競い合いを行う事になる
対決の日が間近に迫ったある日
澪が想いを寄せる小松原に危機が?
そんな言葉を耳にした澪は
包丁を持つ手が滑り
指に深傷をおってしまう
そんな澪が生み出す料理は…
そして勝敗の行方は…

澪のような料理の出来る女性は
本当に尊敬する
そして次々に生み出す料理は
実に繊細かつ匠
料理が「超」の付く程の苦手な私には
本当に羨ましいし憧れ

やっぱり 澪やその周りの登場人物の
愛情豊かな思いやりに心が温かくなるシリーズだ
さて5作目を読み出そう



昨日早朝散歩の獲物






昨年孫が持って来たアサガオの種
今年 バァちゃんが育てて毎朝花を咲かせている
孫に見せたいけど
覚えているだろうか…




みをつくし料理貼 (高田郁)2&3シリーズ

七月
これが暑い暑い猛暑続き
梅雨なのに雨も降らず
もう梅雨明けだろうと毎日毎日そんな会話で
ようやく昨日 梅雨明けした
さぁこれからまだ猛暑の日々が一月以上も続くのだから
覚悟して


みをつくし料理貼
2作目「花散らしの雨」と3作目「想い雲」を読んだ
当たり前に「澪」は黒木華さんの顔
その他 皆さんもテレビドラマに出て来る俳優さん

「花散らしの雨」は
火災て焼けてしまった「つる屋」を
少し離れた土地に再建
そこで 口利き屋から 「ふき」と言う少女を紹介され雇い入れた
その後 澪は次々に新しい料理を考え
評判を受けるが
高級料亭「登龍楼」で 同じ料理が作られるようになり…
その真相は…

「想い雲」
上方で老舗だった「天満一兆庵」の一人息子「佐兵衛」は 江戸に出店するが
行方知れずとなっている
その佐兵衛が上方から連れて出た板前「富三」と出会った澪と天満一兆庵女将で佐兵衛の母「芳」
ようやく佐兵衛の失踪の謎を知る事となるが…

澪の唯一の幼馴染で その身の上に何があったのか 今は吉原の花魁となっている「野江」
面と向かって会えない二人だが
ある思い出の暗号で その存在を確かめ合う

料理番付に載った澪の料理
その後 多分「登龍楼」の差し金と思われる火災ですっかり焼け落ちた「つる屋」の跡に 再び「つる屋」の暖簾が…
登龍楼を解雇された料理人が
つる屋になりすまし商売を始めたのだ
しかも澪の料理を真似て
その 偽のつる屋で食中毒を出してしまう
繁盛していた澪の店もすっかり巻き添えで客足が途絶えてしまう
どうお客様を引き戻すのか…

「ふき」の弟は まだ幼いながら
ふき達姉弟の亡くなった両親の借金のかたに登龍楼に奉公している
その弟「健坊」が行方不明となる
店を休んで健坊を探すふきや澪
店主達
数日後 ようやく見つかる健坊を
つる屋に引き取ろうと言い出す店主に
異議を唱える「芳」
そして翌日 登龍楼へと戻る健坊
見送る姉ふき
「いつかきっと…」

中々 面白く展開していくお話の数々
4作目5作目と予約し 用意されたとメールが届いた
しばし楽しめそうだ
それにしても
澪を取り巻く皆さんの本当に暖かい人柄に 
度々の危機にハラハラドキドキしながらも
安心して読めるのが良い




先月 思い立って「メダカ」を10匹購入した
店先の水鉢と丸いガラスの容器に分け入れて育てていた
水鉢に入れた6匹の内 1匹が死んでしまい 
残り3匹が行方知れずとなってしまう
鳥?猫?
慌ててガラスの容器に移すも
こちらも2匹死んでしまい
3匹行方不明
消えてた…

残り1匹となってしまった

しかし!!
これが凄い事に
外の水鉢の2匹をガラスの容器に移し
少し汚れている水を半分程 水道水をジャージャー出して
水が澄んで綺麗になった
翌朝
何気なく水面を見ると
動く小さな物体が!!
「ボウフラ?」
いやいや
メダカの赤ちゃんが泳いでた
しかも30匹程も泳いでいる

ホテイソウが多いので
別の小さな水鉢に入れて…
すると メダカは入ってなかった小さな水鉢の水面を泳いぐ物体が…
ホテイソウの根に付いていたのだろう
赤ちゃんが10匹位 泳いでいる










赤ちゃん5匹をこちらに移してみた




最後の1匹
今朝様子が変だったので
塩水浴をしてみた
とりあえず今日は大丈夫



みんな無事に大きくな〜れ



みをつくし料理帖 八朔の雪 (高田 郁)

早いもので
6月も残すところ2日となって
もう7月?!
また真夏がやって来るんだな…
覚悟の夏












毎日 時間を見付けられず
読書タイムが取れない中
予約本が2冊 私の番になって
どうしましょと思ったら
どちらも薄い単行本

取り敢えず「みをつくし料理帖」から
これは今 黒木華さん主演でテレビドラマ化されていて毎週楽しみに観ているもの



大阪生まれの「澪」
大水で両親を失って
天涯孤独となってしまった
危ういところを助けてくれたのが
大阪で名の知れた「天満一兆庵」の女将
「芳」
その「天満一兆庵」での奉公から
主人(嘉兵衞)にその味覚の良さを認められ
女としては認められない料理の修行をする
そんなある日
天満一兆庵は火事で焼失
主人と芳と澪は
江戸で店を出している息子(佐兵衞)を頼って江戸へ出るが
息子の店は潰れ 佐兵衞は行方知れず

気苦労から主人「嘉兵衞」は倒れ
そのまま帰らぬ人に…
残された芳と澪は 主人からの遺言でもある「天満一兆庵」復活を目指すが…

澪は祟りがあると噂されているちいさな稲荷を掃除して 元通りにした
それを見初めた蕎麦屋「つる屋」の主人「種一」につる屋で働く事を求められ
澪はその「つる屋」を任されるようになる
上方との味の違いに翻弄されならも
謎の武士「小松原」や 医師「源斉」に助けられ 番付表に載るまでの評判にするが…
敵 現るである



中々 面白い筋書きと
料理の紹介を交えての作品

これからシリーズ全てを制覇しよう

無論 テレビドラマもラストまで楽しもう

本来なら 本を読んでドラマはつまらない
その逆でも またつまらない

原作とドラマの両方を楽しめる??





喉風邪を引いてしまい
中々抜け出せない
明日は薬でも買いますか…
そして今夜は 早く寝ましょ💤


おやすみ
裕子さん




リネア モネの庭で

5月も最終日
月日の流れの速さ
歳を重ねる程に早く感じるのだそうで…

さて1時間程で読み終えた一冊は「リネア モネの庭で」と言う児童書
リネアとは女の子の名前
花や草や木を愛している女の子
そんな女の子のアパートの上の階に住んでいるブルームさんと言うお爺さんと2人で 
パリにあるモネの家に行き
モネの庭や美術館を訪ね 
モネの生涯や家族の話を
さすが児童書 リネアの言葉で解りやすく描かれている







このところ
本が読めないでいる
読み出しては返却期限になってしまって
読みかけで返却した本が何冊もある
今回の本は「声なき蝉」下巻
予約しなおしたら64番目
来年だな〜


昨日の休日は一人ドライブと決めた
行き先は長野県奥蓼科にある「御射鹿池」
夏と秋に訪れたから 今度は新緑の時に行きたいと考えてたから
そしてもう一つの目的
それは昔々 渋谷の花屋で一緒に働いてた人が 諏訪郡富士見町に暮らしていて
年賀状だけの付き合いを脱したくて
会いに行こうと決めていた
秋に行った時に 自宅を訪ねたけど
会えなかったから

さて
そんな彼女と会えた?















そして


ここで四十数年振りの友人と再会を果たした


そこはこんな林道の先に
林に囲まれて佇んでいるお蕎麦屋




原村を走る

雄大な景色に
この光景な中で暮らせば
友人のように 温かな 穏やかな人柄になれそうだと思えた




このまま帰るのも勿体無いので
諏訪湖へと足を伸ばした
何故諏訪湖かと言えば



原田泰治美術館へ行く事が私の夢だったから

原田泰治さんの絵画は 本当に温かい
そんな生活もしていないのに
何故か懐かしい光景で
その温かさに
何故かジーンとしてくる

今週末から8月20日まで
ここで「高橋まゆみ人形展」が開催されると知る
行きたい!!
行こうと考えている

諏訪湖畔にある原田泰治美術館
またこの場所に!!




昨日は
私の夢へのチャレンジ
成功!!



それにしても何度訪れても
感動する光景












また秋に…



今年も

15年の月日が流れて
15回目の天使の日を過ごした

兎にも角にも



あの子と一緒に過ごした17年間に
会えなくなった月日が
こんなにも近づいてしまった


生きていれば
33歳になる




リーチ先生 (原田マハ)

4月になり 遅い桜が満開となって
花冷えの日が続いたお陰で
長いこと 桜を楽しめて
雨が降って
強風吹いて
あっと言う間に花びらを大地の絨毯に変えて
そして今はもう
ソメイヨシノからバトンタッチで 
八重桜
ハナミズキが咲き
そろそろ藤の花が色を付けて来た

暑いと感じる日もあれば
暖をとる日も
そんなこんなで
今日はもう2017年4月22日
あと一週間でGW
初夏となる
月日の流れは
とどまる事を知らない川の如し
なんと早い事か








原田マハさんの「リーチ先生」を読んだ
464頁もの厚さ
返却期限2週間
読み切れないと半ば諦めていたけど
何とかギリギリ完読

リーチ先生とは 「バーナード・リーチ」

イギリス人の陶芸家であり
画家でありデザイナーでもある実在の人物
イギリス人の父と母の間に香港で産まれる
母は出産後に死去
その為に 日本に暮らす母方の祖父に引き取られる
四年後 父の再婚で香港に戻るも
父の転勤でシンガポールへ
そしてイギリス本土へと移り住み
1903年
芸術家を志してロンドンの美術大学へ入学する
が…間も無く父親が死去
やむなく大学を辞め銀行に勤める
が…
芸術家を忘れられず退社


1909年22歳で再来日
そしてこの物語は始まる


時代は明治から昭和に掛けて
日本とイギリスの架け橋となる事を目指して来日したリーチ(バーナード・リーチ)は 美大で知り合った高村光太郎をつてに高村の実家を訪れる

この物語の準主役
架空の人物「辻亀乃介」も
やはりひょんな事から知り合った高村光太郎に導かれ高村の実家の書生となり
このリーチと一生の縁を持ち
助手となり献身的に仕え支える

リーチは芸術家として活動するうちに
その後人間国宝となる柳宗悦を始め 
富本憲吉 濱田庄司 河井寛次郎 
高村光太郎などと交流を深め
絵画から陶芸家への道を極め大成した

いずれも実在人物でる

陶芸の世界など 何も知らないが
ここに新しくも偉大な陶芸家を知る事に

やはり原田マハさんは凄い

感動のラストを見せてくれた




ドウダン
「満天星」と書く

天を灼く (あさのあつこ)

ようやく長かった「冬」も終わり
春爛漫
街が色とりどりの花達で飾られて
そしてようやく桜の淡いピンクが
街を染めている

一年で最も「女性」を思わせる季節だと思う


そして
先日火曜日に 神代植物公園へと
一人車を走らせた


桜を見たいと…






春の薄手のコートも スカーフも要らない

春を全身に浴びて歩けた幸せ

自由に
ひたすら自由に








あさのあつこさんの「天を灼く」を読んだ
「燦シリーズ」を思わせる 似かよったお話だと思う

財政厳しい天羽藩の重臣と
藩政に入り込み私腹を肥やそうとする豪商との癒着問題で
大組組頭がその罪を負わされ切腹を命ぜられる

天羽藩大組組頭「伊吹 斗十郎」は
豪商 「出雲屋嘉平」と裏の繋がりを持ち
裏金を受け取り私腹を肥さんとしたとの
汚名を着せられ切腹を命ぜられる
厳しい山奥の「能戸の沢」と呼ばれる流刑地に捕らえられている斗十郎は
牢番の「柘植左京」と言う男に
息子「藤士郎」に 己が刀を持って来るようと伝えさせる
その柘植とは ただの牢番ではなかった

刀を持参した藤士郎に父斗十郎は
「これをお前に遣わす」そしてその刀で「私を介錯せよ」と命ずる
自分は藩の捨て駒となり切腹すると言い残し 我が子に介錯をさせ果てる

まだ元服前の藤士郎が
父の汚名を晴らせるのか…

藩政改革の為に
斗十郎が持っていた癒着の証拠となる書き物の存在を知った藤士郎は
父から受け取って介錯をしたその刀に隠されている事を確認
さて それをどうしたら良いのを
模索する中で
親友である「五馬」と「慶吾」に打ち明ける

藤士郎には 母と姉がいる
家を追われて 田舎暮らしとなるも
親友達やその母達の温情に救われる
姉の明るさから
ほのぼのとした暮らしの中で
母を痴呆が襲う
そして藤士郎の危機を救い
その身を守ると伊吹家で働き始めた「柘植左京」
牢番であった柘植とは 敵か味方か…
そして父の汚名を晴らせるのか?
「続く」とは無かったが
まだ先があるような途中終了
これもシリーズ物になるのか?





神代植物公園で見付けたカタクリ


同じくの
キクザキイチゲ









燦 8 鷹の刃 (あさのあつこ)

都内では「満開」宣言が出たソメイヨシノ
八王子では 一分咲きにも満たない?
今年は いつまでも寒いから
開花も遅い
家の中に避難させている鉢植え達も
中々 外に出せないでいる

さて
いよいよ最終章となった「燦」シリーズ
「8 鷹の刃」
7「天の刃」で
刺客により闇から放たれた銃の標的となった燦
そしてその銃口が向けられた圭寿は…
で終わった

ドキドキしながら開くと
伊月が遊女となってしまった篠音に会い
救い出す約束をしての帰り道から始まった
月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし
城へと急ぐ

銃口を向けられていた藩主圭寿
その先から羽音と甲高い鳥の声
そして悲鳴
燦により集められた梟(フクロウ)が
刺客を襲っていたのだ
そして事を失敗した刺客等は
口に含んでいた毒で自害し果てる

その頃
江戸から静門院(於よう)とお吉が
田鶴へと道を急いでいた

圭寿は本気で田鶴を変えていかなければと 藩筆頭家老 吉倉伊左衛門に戸上蔵之介を追求させ失脚に追い込む
そして商人常陸屋宗三郎は身の危険を思い 伊左衛門への圧力として
過去を暴いて伊月に取り引きを申し立てる
その過去の内容とは…

於ようとお吉は 田鶴に到着すると
図らずも伊月の生家に身を寄せる事になり 
遊郭から救われた篠音と燦もまた
伊月の生家に家が見つかるまでと
身を寄せた
そこで伊月と於ようは再会し
愛を確認するも…

失脚を恨んだ戸上の手の者が
筆頭家老伊左衛門宅 伊月の生家に火を放し刺客を送り込む
そして於ようは…

常陸屋宗三郎により
筆頭家老吉倉伊左衛門の
圭寿の父「常寿」への恨みから企んだ伊月と燦 そして圭寿の驚くべき生い立ちが暴かれる


長いシリーズが終わった
燦や伊月や 圭寿に会えなくなる
またいつか…は無さそうだ

3人の少年達の成長を楽しませてもらった

ありがとう
あさのあつこさん


昨日観た絵本作家甲斐信枝さんの番組
「足元の小宇宙」の中に出て来た
朝陽を浴びてキャベツの葉に現れた宝石の様子







甲斐信枝さん
御年86歳のおばあちゃん
素敵なおばあちゃんだ


これは 今朝空き地に見付けた光の玉
キラキラと美しく輝いていた
まるで水晶玉のように…







永遠をさがしに (原田マハ)

春の始まり
桜の開花便りも届くのに
いつまでも寒さの残る日が続いている
「もういいよ!!」って叫び出したくなる
もうすぐ四月…


先日 図書館で原田マハさんの最新版をネットで見ながら予約していた時
そこに出ていた「永遠をさがしに」も予約していた私
「?読んだかな?」と一瞬思った
まぁいいか〜とそのまま予約
他はだいぶ待つのに
それは最新版では無かったので
すぐに借りる事が出来た

やっぱり読んだ
それはいつかと調べたら
6年前
読み始めてもその先が出て来ない
「忘れてる…」

小澤征爾に次ぐ世界的有名な指揮者
「梶ヶ谷奏一郎」の娘「和音」は高校一年生

和音の母「時依」は奏一郎のオーケストラでチェロを弾いていた

そんな夫婦の元に生まれた和音は
母によって幼い頃からチェロを弾く事を
余儀なくされていた
母は和音に厳しくチェロを教える毎日で
友達と遊ぶ事さえ無かった和音


和音の慰めは友達から譲り受けた一羽の鳴かないカナリアだった
カナリアに付けた名前は「とわ」
母の時依の「と」と和音の「わ」
とわ
永遠
「永遠」とは
「絶対に誰にもみつけられないもの」と
母は言う


和音が10歳の頃のある日
カナリアが消え
そして母も突然 姿を消した

そしてチェロを弾く事をやめた

父親の事務所の女性達や家政婦さん達の世話を受け 母の居ない日々を過ごす

そして高校一年のある日
父親はアメリカマサチューセッツのボストン交響楽団に単身赴任する事になる
「一緒に」と言う父の申し出を断る和音

アメリカに出立する少し前のある日 
学校から家に帰ると
見知らぬ女性が勝手に家に入りこんでいた
そして
「今日から私があなたの母親だ」と名乗る
奏一郎と結婚したのだから和音の母親で
今日からここで暮らすと言い出す

女性の名は「真弓」
真弓もまた奏一郎のオーケストラで
時依の後のチェロ弾きだった

一風変わった真弓に反発を覚えながらも
真弓の魅力に
惹かれる和音

和音 16歳の誕生日の夜
真弓から誕生日のプレゼントだと渡された一通の手紙
その文字は懐かしい母の文字

16歳の誕生日に渡して欲しいと6年前に時依から頼まれた手紙だった

そこに書かれていた真実
何故この手紙を6年前に書いたのか
何故 母が突然家を出たのか
何故チェロを辞めたのか
そして
カナリアが居なくなったのは…

そして母のたった一つの夢
「未来のあなたがもう一度チェロを弾いていること」

「どうかあなたが演奏していますように。
私の命が間にあえば それを聴けますように…」
それが
それだけが
たった一つの夢です。


そして和音は再びチェロを弾き始める
「その日」の前に
間に合うように…




















燦 7 天の刃 (あさのあつこ)

昨日から降っていた雨が 
午後になってようやく上がった
青空が広がって 風は冷たいものの
陽射しは暖かくようやく開き出した草花達が気持ち良さげに風に揺れている






あさのあつこさんの「燦」シリーズ 
ようやく私の番になったシリーズ7「 天の刃」
昨年7月に読んだシリーズ6から8カ月

どこで終わった?

そうそう
ようやく江戸から戻った藩主「圭寿」「伊月」と「燦」
燦は帰りを待っているはずの
「篠音」と「與次」の元へ駆け付けると
何者かに不意に襲われ
飛礫が燦の体に食い込んだ…

そこで終わったシリーズ6

燦を襲ったのは何者か?

それは篠音と共に燦を待っていたはずの
與次だった
篠音と與次の静かな暮らしを襲った闇神波によって
與次は傷めつけられ
篠音は女郎屋に売られていた

帰って来なかった燦に
「遅すぎる」「お前を許さない」「俺の敵だ」と與次は燦に言い放ち姿を消す

汚れた身で燦に会えば 必ず篠音は自害する
それをさせまいと
燦は篠音を救い出して欲しいと
傷付いた身体で圭寿と伊月の元へ行き
初めて2人に頭を下げる

そして伊月は女郎屋へ
篠音は「桔梗」と名乗り
三百両の大金で見受けされようとしていた
その見受けを申し出た商人は…

一方
藩政の腐敗が進んでいる田鶴藩
水害に見舞われた村々を建て直すお金が無い
そのお金を貸し出す代わりに
村々を我が物にし藩政に食い込みたい大店常陸屋

伊月の父であり
筆頭家老佐倉伊左衛門を
藩主圭寿がその真意について問いただす

次席家老「戸上蔵之介」が大店「常陸屋宗三郎」と手を組み藩を思い通りにする為
また私腹の為に手を組んでいる事実を確信する

まさに篠音の見受け先が この常陸屋宗三郎であった

筆頭家老伊左衛門や
江戸から戻った圭寿達により
思い通りに事が進まない事を察した戸上蔵之介は
事もあろうか藩主圭寿と伊左衛門の暗殺を企だてる

そして圭寿の屋敷内で
闇にまみれ銃口が火を放ち
居合わせた燦は圭寿を守り
その体に覆いかぶさった
圭寿の上のその燦の身体が大きく弾んだ
そして地面に転がる…
そしてその銃口は圭寿へと…

果たして圭寿は
燦は

次号に続く…

僅か174頁の文庫本
テレビドラマであるなら
30分番組か?!

今回は昨日 次号が私の番になったとメールが入った

よしよし
明日には続きが読めるぞ!!

しかし
今回予約本が3冊
誕生日に頂いた原田マハさんの本が1冊
そしてお客様が「叔父が書いた本で読んで欲しい」と持って来た1冊
溜まってしまったな…

それにしても寒い
もう3月も終わるのに…


ムラサキハナナ(諸葛菜)がようやく開き出した




諸葛菜 咲き伏したるに 又風雨

                   水原 秋櫻子


見え隠れ 春の陽気は またいずこ


東京すみっこごはん (成田名璃子)

朝から冷たい雨
せっかくの休みなのに
出掛ける気分にもならず
まごまごと家事をして一日が終わってしまった
夜には長男一家が私の車の車検で
車を取りに来た
勿論夕食は「焼肉屋」さん
孫は 四月になれば二年生だ
孫の成長に目が細まる  

さて
本日ようやく一冊の文庫本完読

「東京すみっこごはん」 成田名璃子
2話を昨年読んで
今回は1話
都内 某所
商店街の奥まった細い路地を入った辺りに古ぼけた一軒の家があった
そこは 年齢も職業も異なる男女が集い
くじ引きして料理を作る当番を決めて
そこにある「レシピ本」を元にその日の夕食を作り 皆で食べる場所である

今回は
イジメに悩む女子高生「楓」の話
結婚に憧れ 悩むOL「奈央」の話
生きる意味を見失ったタイから来た「ジェップ」の話
密かにある女の子のブログに異様な程にのめり込む男性「丸山」の話
そして暴かれる「すみっこごはん」の秘密
傷付いた人達が 吸い寄せられるこのお店で 家庭料理と人達の温かさに触れ心を解きほぐしていく

意外な展開のラスト
面白く読んだ



サロメ (原田マハ)

暖かい日と寒い日と
一喜一憂する季節となって
桜の開花予報まで出て来た
今日は長かった冬の終わりを告げる啓蟄
 気持ちだけでも
冬眠から目覚める感覚
待ち侘びた春

ヒメリュウキンカも咲き出した


さて
そんな爽やかな早春に
オゾロオゾロしいお話で恐縮
原田マハさんの「サロメ」を読んだ

サロメ
新約聖書の聖マタイ伝に
ごく短い記述があるそうで
確かに存在した人物を「サロメ」とし
芸術家達が 写し取った人物らしい

そこには オゾロオゾロしいお話がある

ユダヤのヘデロ王は
兄を殺害し
その兄の妃だったヘロディアを娶った
これに意見した預言者ヨハネ(ヨカナーン)を牢につないだ
ヘロディアはヨカナーンに殺意を抱くが
ヨカナーンが聖人である事から
ヘデロ王はそれを許さない
ヘロディアには娘が居た
その娘にヘデロ王は色目を使うようになりヘロディアは嫉妬する
ヘロディアの娘は牢につながれた聖人ヨカナーンに強引に会い
美貌の持ち主のヨカナーンを一目見て恋に落ちる
口づけをせがむがこれを激しく拒絶される

ヘデロ王は誕生日にヘロディアの娘に踊りを披露するよう強要し
要求に応じて自分に色目を使う義父ヘデロ王の前で
エロチックなダンスを披露する娘
喜んだヘデロ王 は
「何でも褒美をつかわす」と約束する

そして娘の要求した褒美の品とは…

「ヨカナーンの首を」

そしてヘデロ王は約束通り
言われた褒美を娘の前に差し出した

その娘の名が「サロメ」

これが「サロメ」のお話で芸術家達により戯曲となりオペラとなり語り継がれている


↑この絵はそのサロメの戯曲の本の挿絵で
それを描いた若き芸術家「オーブリー・ビアズリー」と
この戯曲を描いた「オスカー・ワイルド」のお話を
オーブリーの姉の「メイビル・ビアズリー」が話していく

1891年 場所はイギリス
当時のイギリスでは男色家は法律で禁じられ 捉えられ罰された

ある日オーブリーは
姉の計らいで 
憧れの有名な画家「バーン・ジョーンズ」の家を訪ね そこで
運命の人オスカー・ワイルドに出会う
名もない若いオーブリーの描く絵を見てオスカーはすっかり気に入り
自分の書く戯曲「サロメ」の挿絵を委ねる

異常なまでに入れ込んで挿絵を描くオーブリー
オスカーはオーブリーの絵画だけでなくオーブリーにも愛を注ぎ
二人の間には禁断の男色家の愛が生まれた

オーブリー・ビアズリーの描く絵は
上の写真(サロメが褒美に貰ったヨカナーンの首を眺め その唇に口づけをするシーン)のように紙にペンとインクだけで描くもので この技法で挿絵画家として活躍したが
それから僅か五年で
子供の頃からの持病「結核」により
25歳の短い生涯を閉じた
その生涯は実に悲運な人生であった
その悲運さは
姉のメイビル・ビアズリーも同じで
女優として自力で活躍の場を掴む事は出来なかった
それ故にこの姉弟の悲運さが生まれたのかも知れない

実在人物の生き様を
オドロオドロしいサロメに重ねて描いた小説で
中々に面白いお勧めの一冊だ

それにしても原田マハさん
「楽園のカンヴァス」以来
ずっと美術の世界を描くお話ばかりが続く
先月の誕生日に友人にプレゼントで頂いた「暗黒のゲルニカ」もまた芸術家「ピカソ」を描いたもののようだ
楽しみに読み始めた


原田マハさん
やはりスゴイ!!





あぁ!
わたしは とうとうお前の口に
口づけしたよ
ヨカナーン
お前の口に口づけしたよ
    
            オスカー・ワイルド〈サロメ〉




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ママソン
ママソンって言います。
娘が付けた私の呼び名・・・
もう年齢はとっくにおばさんだけど
気持ちはまだまだ若いつもり・・・
娘のおかげでネットデビューしてます。
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