またまた大型台風が日本列島を南から北に向かってその猛威を振るっている
嵐の前の静けさがずっと続いていて
中々 台風らしき風雨にならなかった八王子
夜9時を回った頃
外が賑やかになった
いよいよか…
風の音が激しい

植木鉢はしっかり避難させ
倒れそうな枝はしっかり結わえた
準備が出来る物は良いけれど
どうにもならない物が古い我が家
屋根が飛ばされませんようにと祈るばかり
これからまだ北海道まで突進するという
被害無きよう祈ろう

さて面白くなって来た上巻
楽しみに読み始めた下巻

面白く観ているテレビ番組に「西郷どん」がある
今夜はまさに「江戸城無血開城」の話で
偶然にも この本の内容に沿った形となった

江戸城が徳川から「聖上」天朝様へと引き渡される事になった
そんな中
御書院藩士「的矢六兵衛」は
やっぱり未だに座り続けていた

その場所を黒書院まで進めながら
ただひたすらに座り続けていた
黒書院とは「首長の執務室」の役目を持つ行政の拠点
その部屋に入れる者は
将軍と限られた者しか立ち入れない部屋である
さて
この六兵衛は何者?
頑として動かないその目的は?

六兵衛の素性が見え隠れして話は
架橋へと進む
そしてついに「 天朝様」が江戸城へと入る
江戸城は宮城となり
西の丸御殿は皇居と呼ばれ
江戸から明治とその時代は進んでいく
 

そんな中でも
頑として動かない六兵衛

やがて天朝様の耳に
この六兵衛の存在が届き
天朝様が直々に黒書院へと向かう 
そして言葉なく対峙する二人 
二つの時代が対峙する
そして六兵衛はついに立ち上がり…

結末は…


六兵衛の行いの目的は
文字の上では謎のままで終わる

六兵衛の素性はどうでもいい
その目的も「これ」とはわからない

文中から抜粋
「彼は黙して語り続けていたのである」
「政の栄枯盛哀や一家の毀誉褒貶(きよほうへん)に惑わされて その良心を
見失うてはならぬ」と
六兵衛は最後まで武士としての御勤番の役を全うした侍であった

的矢六兵衛
三百年に及ぶ徳川の時代を生きた数知れない武士の魂を背負いて西の丸大手門を出る
そして
徳川の時代から明治へと時代は流れる

白黒が着かないままの結末でもあるこの物語
実在の人物では無いにしても
「武士とは」と思える潔い行動の話であった



夜九時を回った頃から
日にちをまたぐ まさにこの時間
外は猛威を振るう風雨が
このボロ屋を襲っている
ガタガタ ガチャガチャと何かが壊れるような音が響く

どうか壊さないでと祈るばかりである