随分と春めいてきて
枯れていた鉢植えの中にも
茶色の土の上にも
芽吹きの柔らかな緑色が顔を出してきた

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雨音で始まった月曜日
雨は昼前にはやんで
暖かな一日となった




さて
住野よるさんの一冊を読む
「また、同じ夢を見ていた」

読めないでいるが「君の膵臓を食べたい」で一躍有名になった住野よるさん


今作の主人公は小学生の女の子
口癖は「人生とは…」なんて大人ぶった言葉
 自分を「賢い子」と思い
同級生の子達は
皆「馬鹿な子」と思うおませな女の子「小柳奈ノ花」

クラスの子達と「違う」奈ノ花は
クラスに友達もいない

そんな奈ノ花の前に現れたのは
怪我をした黒猫
草むらの中でうずくまっていた

助けを求めて奈ノ花が行き着いた場所は
クリーム色したアパートの一室に住む女性の部屋

「この子を助けて」と叫ぶ奈ノ花と黒猫を
お姉さんは優しく部屋に招き入れてくれた
お姉さんの名前は「アバズレ」さん
表札に乱暴に書かれていたから
それが名前だと思った

それから毎日のように学校帰りに寄り
オセロや話を楽しむようになる
黒猫も助かり「彼女」と呼ばれて
奈ノ花の友達の1人 いや一匹だ

奈ノ花には もう一人の友達が居た
家の近くの丘の木々の間を上って行くと広場がありそこに大きな木の家があり
そこで一人暮らすおばあちゃん
おばあちゃんは訪れる奈ノ花に
手作りのお菓子を作ってたべさせてくれ
本の話や人生のアドバイスをくれた

ある日奈ノ花は おばあちゃんの家へ向かう途中の反対方向にある道を進んで行った
するとその先にコンクリートの建物が現れ 恐る恐る入ってみた
そして階段を上ってみると
そこに高校の制服をまとい体操座りで手首にカッターを押し当てている女の人が居た
スカートに刺繍してあった「南」
それでその女子高生は「南さん」と呼ばれ 奈ノ花の話し相手となる

ちょっと不思議な三人と一匹

奈ノ花のクラスの席の隣は桐生くんと言う 絵を描くのが大好きな男の子
いつも誰にも見せないように絵を描いていた

ある日 奈ノ花が行ったスーパーで
万引き騒ぎがあった
翌日 学校へ行くと 
桐生くんの父親が犯人だと騒ぎになっていた
非難するクラスの子達に反論さえ出来ない弱虫の桐生くん
「意気地なし!!」
桐生くんをかばう気持ちで クラスの子達に大声で反撃すると
桐生くんは奈ノ花を睨みつけて教室を飛び出して
それっきり学校に来なくなった

おりしも 国語の授業で「幸せとは何か」を考える授業だった
答えを見付けられない奈ノ花は
アバズレさんや南さん
そしておばあちゃんにも聞いてみたが
答えが見つからないまま発表の日が近付いて来た

そして南さんと心が通い合うようになったある日南さんが消えた

そして「ごめんね ごめんね」を繰り返して泣いたアバズレさんが消えて
おばあちゃんと彼女も…


この人達は誰で
奈ノ花に幸せの意味がわかるだろうか?

おばあちゃんの言葉が心に響いた

「人は 悲しい思い出を無くす事は出来ないの…
それより沢山の良い思い出を作って楽しく生きる事は出来る」