梅雨の中休み
今日は晴れて暑い日だった
朝からまた梅雨空が続く予報
まぁ梅雨だから
これでいい

昨日 嫁が「可愛い花を見付けたから…」と
裕子に買って来てくれた
いつも裕子を気にしてくれている次男坊と嫁
嬉しい限りだ
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コロナも緊急事態宣言解除された後
当たり前のように
一斉に人々が動き出し
ここにきてコロナ陽性者50人を超える日が続いてきた
再びのコロナ封じ込めを取らず
経済優先で進む
自衛する以外の方法は無いのだろう
途切れた緊張の糸を再び結び
もう少し必要外出以外の自粛生活を過ごそう


さて
磐音シリーズ最終巻となった
このカテゴリー読書のページを遡ってみたら
2017年9月末に第1巻「陽炎ノ辻」をスタートさせていた
月2冊読むのがやっとの生活
これ程まで掛かるとは思わなかった

磐音シリーズ最終巻
「旅立ノ朝」

寛政七年(1795年)仲夏のこと
豊後関前の風浦湊に一隻の帆船がゆっくりと接近してきた
磐音に おこん 空也と睦月が
藩の特産物を江戸に運ぶ為の新造の豊後丸に乗り初めて家族揃っての豊後入りをした

磐音の父「坂崎正睦」の病状を知り
慌しく豊後関前にやって来たのだ

母「照埜」の傍には磐音の代わりに坂崎家の後継となった「遼次郎 その妻と三人の子が従っていた
他に
関前藩士となった重富利次郎と霧子夫婦
そして関前紅花作りを許された奈緒とその三人の子供達も大勢の出迎えの中にいた

そしてそんな中 磐音に近付いて来た男がいた
中老の伊鶴儀登左衛門(いつるぎとうざえもん)だった
正睦亡き後 国家老の座に就く事を企み
勢力を強めている
再び関前藩に暗雲をはびこらせている男であった
しかしこの伊鶴儀は正睦が推挙した男だった
正睦の失態とされ
正睦の残り僅かな時間の中で
この失態を取り潰さんとする事の目的も
この磐音の関前入りであった

同じく正睦の推挙で江戸藩邸の物産所に勤めていた男がいた
米内作左衛門(よないさくざえもん)といい
米内は失態を繰り返し
中居半蔵の命で関前藩物産所勤めに戻されていた
この藩物産所の実権を握っているのが
伊鶴儀登左衛門であった
この米内作左衛門の正体はいかに…

国家老坂崎邸を十八年振りに訪れた磐音おこん夫婦と初めての空也と睦月
「父上 ただ今戻って参りました」と磐音の声が玄関に響いた…

病間に横たわる父の声は弱々しかった…
「父が犯した過ち 始末してくれぬか」
正睦の最後の心残りである

伊鶴儀は六人の刺客を雇い
磐音に向かわせたが
磐音と空也により追い払われたが
最後の一人として
十二年前 江戸に門弟三千人と豪語された江戸起倒流道場を起こしていた「鈴木清兵衛」が
磐音を待ち受けていた

この鈴木清兵衛
十二年前に田沼意次の命により
関前藩の後継ぎ福坂俊次一行を襲い
その時 毒矢にて家臣である慈助と
舟で救援に出た霧子を死の危険に追いやっていた男で
許せぬ所行と磐音は弥助と利次郎を伴い
この鈴木清兵衛を成敗し
鈴木清兵衛は道場を失い剣術修行に出ていたのだ
ひたすら磐音憎しの一念でこの十二年を生きてきた
磐音最後の死闘は鈴木清兵衛の最期となった

さて伊鶴儀登左衛門成敗はと言うと

五つ半(午前九時)
豊後国関前領白鶴城の天守閣から
城下にいきなり大太鼓が鳴り響いた
藩士等に急ぎ総登城を促す触れであった
続々と城に向かう藩士たち
藩物産所にすでに出勤していた米内作左衛門も「いよいよ対決の時か」と覚悟し城へと向かった
中老伊鶴儀登左衛門も「帰りには国家老の資格で」と目論み着座した

上座に近い襖が開かれた
そこに集まった藩士等と伊鶴儀の視線すべてが
向けられた
身罷られたかと思われた国家老坂崎正睦が
後継の遼次郎と重富利次郎に両脇を支えられて立っていたのだ
正睦は見る影もない姿だが
鬼気迫るものを漂わせていた
そして誰もが想像した以上に力強い声で口を開いた
国家老を辞する決意を上様に送付した事
もはや国家老ではないと言い切った
そしてその最後にやらねばならぬ仕事が残っていると告げる
それは「伊鶴儀登左衛門 そなたの始末よ」と
伊鶴儀の藩物産所における悪行を暴く
その証拠として
あの米内作左衛門が国家老の密偵として
密かに調べ上げた裏帳簿や隠し金の事など横暴な運営を暴いたのだ
正睦は最後の力を振り絞って言った
「伊鶴儀登左衛門 中老職を解く 屋敷に戻って謹慎せよ」
それに対して伊鶴儀は
「国家老とて中老を解職する権限はない。藩主の御命だけだ」と最後の足掻き

その時…

「殿のおなり!」と小姓の声が響き渡った
姿を見せたのは福坂俊次と中居半蔵であった

この二人は磐音らと同じ船で江戸から国入りしていたが
磐音しか知らない極秘裏で国入りしたのだった

俊次はすでに藩主実高からの後継ぎの代替わりを済ませていた

伊鶴儀は内堀も外堀も埋められたが
最後まで醜態を晒し居合わせた磐音に脇差で切り掛かったが
無論突き飛ばされ悶絶した

国家老の後任には あの中居半蔵が任命された

新たな若い関前藩の体制が固まった瞬間であった

坂崎家でも家督を遼次郎に譲り
最後の心残りが解決し
安堵した正睦であった

そしてついにその時が…

皆に別れの言葉を掛けた正睦

磐音は次第に冷たくなる父の手を ただ黙したまま握り続けていた…


明和九年 陽炎立つ御番ノ辻の戦いから
長い時が流れついに集結を迎えた

正睦の葬儀を終えた翌日
磐音は空也を伴い河出慎之輔と舞夫婦
小林琴平の墓に詣で
父の死と奈緒が関前にて紅花作りに精を出している事を報告した

磐音が合掌を解き立ち上がったとき
空也から旅立ちの決意を告げられた
空也の硬い決意にそれを許した

正睦の初七日が無事終わった場で
空也は皆に武者修行に旅立つ事を告げ
一人静かに姿を消した

そして翌日
磐音とおこんと睦月は大勢の見送りを受け
関前を離れて行った

寛政七年夏
空也の旅は始まった




陽炎ノ辻の悲惨な出来事から
家と藩を捨て一人関前を離れ
江戸に出た磐音

おこんに出会い
おこんの紹介で今津屋の用心棒として剣の腕をふるい
また長屋暮らしで
鰻捌きをしながら日銭を稼ぎ老人暮らしをしていた
かつて江戸勤務の折に通っていた神保小路の直心影流佐々木道場に再び通えるようになり
おこんと結婚
佐々木道場の後継ぎとなる

次期将軍家基の剣術指南を勤めるも
田沼意次の陰謀から
若くして命を落とした家基
家基に殉じ自害した佐々木玲圜夫妻
その後
田沼意次により尚武館道場を追われ
小梅村に住居と道場を構えるも
田沼意次との闘いを逃れ
身重のおこんと霧子等と江戸を離れる
数年後再び江戸に戻り
小梅村にて道場を再開
意次の死去により田沼意次との長い闘いが終わる
将軍家斉のお声がかりで
以前より大きな直心影流尚武館道場が再興される

磐音を取り巻く登場者が皆が魅力的人物で
冷や冷やドキドキしながら
全51巻を読み終えた


ふぅ…
終わった