随分と暑い夏もそろそろ終盤
コロナも終盤となって欲しいものだ

浅田次郎さんの時代小説「五郎治殿御始末」を読んだ
時代小説と言っても
これは明治維新期の六つの短編集
武士と言う職業が無くなった時代
新しい時代を戸惑いながら生きる武士達
幕府が終わり
旗本も家を失い家族もバラバラとなる時代
江戸から明治となり何もかもが変わっていった

本題の「五郎治殿御始末」は
生きる場所を失いたった一人残った孫を
国元に帰った母親に届けたのちに
自らの命を…と
死に場所を探し旅に出る五郎治だったが
孫「半之助」は「お爺様とともに参ります」と
冬の満月の晩
枯れた芒の原に入り
長州の藩士として潔く…と
孫を道連れに命を捨てる瞬時
以前お世話した商人がそれを止めた

自死を留まったが
その後警視隊の二等警部となり
鹿児島の戦闘において
武士らしい死に場所を見付けた
五郎治は藩の始末をし
家の始末をし
孫の始末をし
そして自らの始末をもした

明治維新の新しい時代を
武士として生き抜いた
それぞれの生き様の物語である

いつの時代も男は大変なものだ
とりわけこの江戸から明治となった明治維新の時代
平成が令和となる時代とは
えらく違うが
明治から154年
そう昔々の話では無いのだ

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