12/30(土) グランデコスキー場-ゲレンデトップ-西大巓-(南西尾根)-百貫清水-グランデコスキー場

まだ12月だというのに、吾妻界隈は雪が多くて1ヶ月以上前倒しをしてプランが立てられる。
今年最後(今シーズン最後ではない)も西大巓に向かうことにしたが、今回は南西尾根・・・普通なら早すぎる季節だけど大丈夫かな?

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(新しいカメラは画素数が小さくてもとても綺麗♪当面静止画専用)

今日も第4クワッド終点から登りはじめる。
センターハウスで数名のテレマーカーを見かけたので声を掛けたが、今日は強風予報なので場内で滑るとのこと・・・ノートレースかな?と予感していたが、案の定、激しいラッセルでスタート。
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しかし、しばらく登ると右手からスノーシューの真新しいトレースを発見。
ラッキー!!ちゃっかりラッセル泥棒を決め込む。
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しかし、展望台下で追いついてしまって、ここでラッセル交代。
トレースの主は、本日は西吾妻小屋泊とのことで、とても大きなザックで辛そうな雰囲気だった。
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Soigaと交代しながらのんびり山頂を目指す。
予報に反して風は弱いが、少しガスが濃い。
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誰もいない山頂に到着。
東斜面は、今日もクリーム色のガスの中。
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山頂ドロップを諦めつつもと来たルートを戻るが、標高を下げるに従って若干ガスが抜けてきたので、東斜面を1本だけ滑る。
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いやいや、ディープパウダー。オーバーヘッドになりつつも底まで降りずに理性が働く。
気持ちいい~~
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さて、登り返しをしようとしたが、シールが板に貼り付かない。本日のトラブルその1.
まだ、新品下ろしたてのシールなのに・・・ゴムバンドとダクトテープで固定してSoigaの後ろをソロリソロリと登る。(写真は下山後のものです。)
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気を取り直して、南斜面を滑降開始。
東斜面より若干視界が開けている。
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かなり軽い雪だが、余りの深さに南西尾根方面に行くか、スキー場に引き返すか迷うところ。
昨シーズンの下りラッセル事件も脳裏を横切って、改めて地形図とGPSを見る・・・が、なんとGPSがブラックアウト!予備機の電源を入れるが、こちらはGPS衛星を捕まえているものの地形図を表示できない。本日のトラブルその2
実は、私普段から予備GPSの予備を持っているんです(怖がりなので)。スマホに地図ロイドを入れておいて良かった!!スマホをGPS代わりにして進むことにした。
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南西尾根の取付の大斜面に立つ。
今回は、かなり雪が豊富だ!!とりあえず、GPSもあるし、いざとなったらブナ落ちに進路変更を視野に入れて大斜面を落ちる。
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いやぁ、本当に12月ですかね~深すぎます!!
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この時点で13時半。若干遅めの時刻だが、南西尾根に照準を定めて滑降を開始する。
下りラッセルではないが、緩めの斜面ではスピードが落ちる。
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徐々に陽が差し込み始める。
とても気持ちが良いツリーラン。
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昼食タイム。
ポケットにゴミを入れようとしたら・・・なんと、ポケットの隣からタイツが顔を出している。あれ?こんな場所にベンチレーションがあったかな??と思ったら、なんと生地が避けているじゃないですか!!本日のトラブルその3
これ、標高下げてからで良かった、山頂でオーバーズボンが避けていたら洒落にならない。
(写真は帰宅後)
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昼食後は、百貫清水まで快適ツリーラン♪
この辺まで降りてもまだ雪がいいんだもんなぁ~
前回、百貫清水に降りたときは最後トラップに捕まったけど、今回は最後まで快適でしたよ~
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登山道に出たところでシールを装着。
私のシールは、やはり貼り付かずダクトテープを巻いて重くなった足取りでスキー場を目指す。
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スキー場まであと僅かだが、沢を1本渡らなければ帰れない。
いつもは、埋まっていることが多いが、今日はしっかり水も流れているので、登山道の橋を探して渡ることに。
Soigaが橋を渡り、渡り終えようとした瞬間・・・消えた。
なんと、橋だと思っていた場所は空中で、雪を踏み抜いて2mほど水の流れている沢に落ちた模様。
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運よく、脚から落ちて、かつ、水中まで落ちる途中で止まったらしい。
急いで板を脱いで対岸に投げる。Soigaの道具も受け取って、対岸にデポ。
今回は自力で這い上がってこれたが、もし、頭から水中に落ちていたら大惨事だ!!
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どこも怪我していないらしい。いつもながら強運な女。
一時、沢用の10mお助けヒモをスキーのときにザックに付けていたが、ここ数年は持参していない。
やはり、必要性を実感したので、ダイマーニの軽いスリングをお互いに次回から持参することにしよう。
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最後、スキー場まで数十メートルの出来事。ソロだったら命を落としてもおかしくない本日のトラブルその4で本日のツアーの幕を下ろした。
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ゲレンデでシールを剥がしていたらパトロールがやって来た。
スキー場クローズのためコース上にお客さんが居ないか見回り中だった・・・16時30分。

では、動画でも。