文化放送で月~木曜日25時から放送中の『ユニゾン!』。声優ラジオの時間でも取り上げたこの番組はFRESH!で動画配信も同時に行われてきましたが、9月いっぱいでこの動画配信が終了することになりました。

 SNSには嘆く声が多数あり、中には「番組を聴けなくなる・・・・・・」「『ユニゾン!』から離れることになるかも」という意見も。文化放送と東海放送の2局ネットの番組のため、ラジオの電波を通じてだと聴けない地域も多いのですが、ただradikoについてよく知らず、勘違いしているリスナーもいるようなので、今後も『ユニゾン!』を聴き続けるにはどうしたらいいのかを改めてまとめてみたいと思います。


日本国内ならradikoがあればどこでも聴ける!

 まず強調したいのが、物理的に言うと、「日本国内であれば『ユニゾン!』はどこでも聴ける」ということです。

 radikoというのはインターネットを介してラジオを聴けるサービスです。PCであればradikoのHPから、スマホであればアプリをダウンロードすれば、すぐに聴くことができます。あと、意外と知られていませんが、ケーブルテレビ『J-COM』(関東限定)やPanasonicのテレビ『ビエラ』シリーズ&ブルーレイレコーダー『ディーガ』の一部でもradikoを聴くことができるんですよ。
 今は「タイムフリー」という便利な機能があります。これは「放送1週間以内であれば、好きな時に番組を聴き直すことができる」という素晴らしいもの。「1回だけ」「再生してから3時間以内」という制約がありますが、寝落ちしてしまった場合でも、radikoを通じて聴き直すことができるんです。深夜ラジオリスナーにはありがたいサービスですね。(※参考 http://radiko.jp/#!/fun/timeshift

 ただ、radikoで問題なのは、今いる地域の番組に限定される点。関東地方であれば文化放送、東海地方であれば東海ラジオを聴けるので問題ないですが、他の地域に住んでいる方はどうすればいいのか。ここで「radikoプレミアム」という存在が出てくるのです。


月350円で全国のラジオが聴ける!

 「radikoプレミアム」は月350円の有料登録が必要なサービスです。これに加入すると、エリアフリー・・・・・・つまり「地域の限定」が取っ払われるため、radikoを通じて全国のラジオを聴くことができるようになるんです。もちろん「タイムフリー」も併用可能。この課金さえすれば、動画配信がなくなっても、日本全国のリスナーが今後も『ユニゾン!』を聴き続けることができるんです。(※参考  http://radiko.jp/rg/premium/

 350円と言っても、毎週一曜日聴くなら1回70~80円、全曜日聴くなら1回15~20円程度。加入することで、文化放送、ラジオ大阪、ラジオ関西などの声優ラジオまで聴けるようになりますから、それほど割高感もないんじゃないでしょうか。

 HPによると、支払い方法は・・・・・・

PCユーザー:クレジットカード/フレッツ・まとめて支払い
スマートフォンユーザー:クレジットカード/フレッツ・まとめて支払い/auかんたん決済/docomo spモードコンテンツ決済

とあります。なので社会人リスナーならばまったく問題ないでしょう。ただ、問題は学生リスナー。自分でスマホの料金を払っていない場合も多いでしょうから、親の承諾を得ないといけません。


親への説得方法を必死に考えてみる

 これは想像でしかありませんが、お願いすればまったく問題なく加入を許される人もいれば、そんなことを親に伝えるのもはばかれるような場合もあるかもしれません。そこで、勝手な妄想ながら説得方法をいくつか考えてみました。

(1)勉強するために加入させてもらう

 深夜ラジオは学業の敵。ご両親からすれば、夜な夜なラジオを聴いている姿をよく思っていない可能性もあります。それを逆手に取って、「勉強に集中したいからこそradikoプレミアムに加入させて」と説得するのはどうでしょう?

 「聴きたいラジオがあるけれど、それは深夜に放送してるんだよね。でも、夜更かししてたら勉強に影響が出ちゃうでしょ? でも、radikoプレミアムに加入すれば、昼間でも聴けるようになるから、登下校中など空いた時間に消化できる。それって効率的じゃない?」という論法です。

(2)「深夜ラジオを聴きたい」という思いを素直に伝える

 10代リスナーの親御さんは30~50代ぐらい。僕は現在30代後半ですが、その当時から下火になってたとはいえ、今よりも深夜ラジオはメジャーな存在でした。場合によっては「親も深夜ラジオリスナーだった」という可能性はあります。

 その気持ちに揺さぶりをかけて、「ラジオを聴きながらしっかり勉強するから」と訴えかける作戦です。試しに番組の音声を聴かせるなんていうのも手かもしれませんね。月曜日だと逆効果(笑)ですが、木曜日の『鈴ママのロンリーナイト人生相談』あたりを聴かせるといいかもしれません。

 なお、radikoの通信量は30分で15MB程度と言われています。動画サービスよりも圧倒的に少ないので、通信量を抑えるのに苦労してきた方にはradikoへの切り替えはいいかもしれませんね。

親が許してくれないなら・・・・・・ラジオ本来の聴き方にチャレンジ!

 どうしても親が課金を許してくれない。そんな場合もあるでしょう。しかし、諦めてはいけません。まだ聴く方法はあります。それはラジオ本来の聴き方・・・・・・電波を通じて聴くんです。

 まず、第一の選択肢はFM波(文化放送は91.6MHz、東海ラジオは92.9MHz)。去年からワイドFMがスタートし、AMラジオもFM波で聴くことができるようになりました。FM波は遠くまで届かないので、残念ながら関東近県、東海地方でしか聴けませんが、このワイドFM、実はネット音声よりも音質がいいんです。radiko勢の皆さんも、ワイドFMで聴けるのか確認したほうがいいですよ。ちなみに、iPodやウォークマンなどのプレーヤー、最新式のラジオ、さらには古めのラジオでもワイドFMは聴ける場合があるで、調べてみてください。

 FM波はそこまで遠くに届きませんが、AM波(文化放送ならば1134kHz、東海ラジオならば1332kHz)の、しかも深夜ならばかなり遠く離れてても聴くことができます。長距離聴取マニアのHPを参考にしたところ、北海道の一部や九州の一部、沖縄などの離島以外なら、だいたいの場所で文化放送か東海ラジオの音声が聴けるようです。

 僕も20年以上前、東京在住ながら札幌や四国のラジオを聴いていたことがあります。試しに家のラジオで挑戦したところ、今でも遠方の番組を聴くことができました。10代のリスナーさんはラジオ機に触れたことがない方も多いと思いますが、それぞれの家庭にはCDラジカセなどが一台ぐらいあるはず。もしなくても、良質なラジオ機は意外と手軽に手に入ります。

 「そんな聴き方、面倒臭い」とお嘆きのあなたは、改めて『声優ラジオの時間 ユニゾン』のインタビューを読み直してください。そう、東京出身の関智一さん以外の3人はこの「ラジオ機を使って電波と格闘する」という行為に挑戦したことがあるのです。これって逆にチャンスだと思いません? この体験をこのタイミングでメールしたら、採用されそうじゃないですか!?

 『ユニゾン!』のパーソナリティ以外で言うと、例えば小野大輔さんは遠方のラジオを聴きたいがために、電波がよく入る友達の家に行っていたなんて話をインタビューした時にされてました。手元にある80年代後半のラジオ雑誌を見ると、遠方受信の方法講座や、「あの放送のあの回をダビングさせてほしい」という声を紹介する投稿コーナーまであったんですよ(今は著作権的に厳しいですが)。30代以上のラジオ好きなら、ラジオ電波との格闘はだいたい経験していることで、声優さんに限らず、芸人さんや構成作家さんからも同様の経験をされていたと聞いたことがあります。一見すると不便なだけに思いますけど、パーソナリティの皆さんと同じような体験ができるなんて、とても有意義なことだと僕は思ってます。

 あと、遠方受信ではなくても、これをキッカケにラジオ機聴取に変えて、ラジオレコーダーを導入して音声を保存していくなんていうのもオススメです。今は何となく聴いたら流れ去ってしまいますが、5年後、10年後に聴き直したくなることもあるはず。今のうちから資産として運用していくのは手だと思いますよ。(参考 ラジオレコーダーってどれを買えばいいの?

 ちなみに、海外にお住まいの方はradikoを通じて聴くことは“基本的に”できませんが、今後は世界でもradikoを聴くようにできたら・・・・・・という構想はあるようなので、諦めずにいてください。


映像がなくなっても番組の魅力は変わらない

 「『ユニゾン!』を毎週“見て”ます」と表現するリスナーもいるように、FRESH!を通じて動画配信を楽しんでいた方からすると、かなり喪失感があるのではないかと思います。「毎週大好きな声優さんの顔が見られるのがよかったのに」という声もたくさんありました。

 でも、忘れてはいけないのが、実は今までも音声だけで楽しんでいた人たちがたくさんいること。文化放送や東海ラジオを通じて聴いていたリスナーは無数にいます。それこそタクシーの運転手やトラックドライバーの中にもいるんです。

 月曜日の『ヌプチャパ』のような企画は動画がないと楽しめないように感じますが、そんなことはありません。僕は過去のヌプチャパを全て音声で聴いてますが、「音を聴いて想像する」という楽しみがありました。逆に音声だからこそ、現場の空気感や雰囲気が身近に感じられるという側面もあります。

 何気ない普段のトークでもそうです。映像があると、パーソナリティの表情やジェスチャー、周りの風景や構成作家の動きなどが視覚を通じて伝わってくるため、声だけに集中できないところがあります。でも、声だけながらもっと身近に感じられると思うんです。しかも、それが生放送なわけですから。メイクやカメラを意識する必要がなくなるぶん、パーソナリティ側も感覚が変化して、さらに突っ込んだ内容になる可能性もあると思います。

 そして、映像有りとは違って、「ながら聴き」ができるのも大きいところ。勉強しながら、家事をしながら、ウォーキングをしながら(オススメ)、お風呂に入りながら・・・・・・これがなかなかいいんですよ。

 僕はテレビ番組も好きですが、なぜ本を作るぐらいラジオが好きだからというと、やっぱり「音声だけだから」なんです。ラジオは「皆さん」ではなく「あなた」「キミ」と呼びかけるメディアだと言われています。もちろん大勢のリスナーに向かってパーソナリティは喋っているんですが、まるで自分とパーソナリティが1対1で向き合っているような感覚になれるメディアだと思うんです。

 特に日々の生活から離れて一人きりになり、時には孤独感すら覚える深夜のラジオは、そういう傾向が強くなります。みんなが寝静まっているようなこの時間に、パーソナリティが語りかけてきてくれるんですから。FRESH!で動画を見ながらコメントをたくさんしていた方は、ぜひ1回音声だけで、Twitterなどでも実況せずに『ユニゾン!』を聴いてみてください。よりパーソナリティが身近に感じられると思いますよ。

 実は、それこそが本来の深夜ラジオの魅力なんです。「あっ、音声だけっていうのもいいなあ」と感じてくれたら嬉しいです。だって、音声だけのラジオこそが、声優の魅力を最もダイレクトに伝えてくれるメディアなんですから。