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リスナーインタビュー企画【13】Mさん(20代前半/大学生)の場合

「AKB48もアルコ&ピースも山下健二郎さんも
テレビだけを見ている時は大嫌いでした。
でも、それって偏見で、ラジオを聴いたらみんな好きになりました」

男性
埼玉県在住
リスナー歴7年

■ラジオを聴き始めたキッカケは?
中学時代に買ったウォークマンにFMラジオが付いていて・・・・・・

 中学3年生の時にウォークマンを買ったんですけど、あれってFMラジオが付いてるじゃないですか。それで何となく聴き始めたのがキッカケで。自分の部屋にテレビがなかったんです。自分で買おうと思っても親に反対されて。ウォークマンもコッソリ買ったんですよ。僕は新潟県出身なので、始めに触れたのはFM PORT(新潟県民FM放送)。夕方の帯番組『BEAT COASTER』を聴いてました。

 ラジオって自分の知らないことを話してくれるのがいいなって。洋楽が多く流れるリクエスト番組だったんですけど、僕は全然洋楽や英語はわからなかったんです。でも、パーソナリティはメチャクチャ詳しくて、いろいろ話してくれるのが面白いなと思いました。

 そのうち、家の物置でラジカセを発見して。2001年のシャープ製だったんですけど、どうやら親が叔母さんから「要らないからあげる」ってもらってたらしいんです。その忘れられてたラジカセを使うようになって、AMを聴けるようになりました。ちょうどAKB48の全盛期で、「AKBがラジオをやっているらしい」という話が自然と耳に入ってきたんですよ。それで、『AKB48のオールナイトニッポン(ANN)』を聴くようになりました。深夜ラジオはそれが初めですね。

 今は水曜日ですけど当時は金曜日放送で、ANNの前に、ユニットのノースリーブスの『週刊ノースリー部』(24時台に放送)がやってたんです。それでちょっと早い時間から聴くようになり、「じゃあ、他の曜日も聴いてみよう」と思って、『ミュ~コミ+プラス』を知り、ニッポン放送にドップリ浸かったというか。

 中学時代は携帯を持っていなかったんで、メール投稿ができず、最初は聴くだけだったんですけど、高校入学が決まって、やっと携帯を買ってもらえることになったんですね。ただ、ちょうど東日本大震災が起きてしまって……。震災後、最初の回(2011年3月25日)は結構暗い感じだったんですけど、その時にメールで曲をリクエストをしたら、たまたま引っ掛かって、「ああ、読まれるのって面白い」と思ったんです。初投稿が初採用だったんですよ。当時、メールの送り方が全然わからなくて、住所も「N潟犬」って書いてドンズベリしてたんです(笑)。震災最初の放送であんなにスベったのは僕だけじゃないですかね。

 新潟だから、ニッポン放送はなかなか入らなくて、ラジカセを窓際に置いても電波は入らないんです。窓を開けないと聴けないんですよ。だから、メッチャ寒かったんですけど、メールが読まれた瞬間は雪が降っていても関係なく「俺は読まれたぞ!」と叫びました(笑)。

 そこから、ANNだけでなく、ANN0(27時開始)も聴くようになって。さすがに普通に学校へ通いながらだと大変でしたけど、仮眠を取ったりして何とか聴いてました。一番大変だったのは『本村康祐・西岡隼基のANN0』(素人の大学生2人による番組)の時。高校ではテニス部に入っていたので、朝6時には起きて家を出なきゃ行けなかったんです。だから、睡眠1~2時間で一日中運動してましたよ。

 声優さんのラジオを聴くようになったキッカケは『水樹奈々 スマイルギャング!』です。そもそも僕が最初に買ったCDが水樹奈々さんなんです。新潟から頑張って文化放送を受信して。半分韓国語が混じったような放送でしたけど(苦笑)。今でも聴いているんで、団員歴は結構長いですね。

 その後、実は買ってもらった携帯は成績が悪すぎてすぐに解約されてしまって(苦笑)。1年間は投稿できなくてつらかったです。でも、素人ANN0最終回直前にやっとまた契約してもらえたんで、それで東京に行って初めて有楽町で初めて出待ちをしたんですよ。

 そもそもこの時が初の東京で、お年玉で来たんですけど、誰も出待ちの仕方を教えてくれないじゃないですか。最初はニッポン放送の正面で待っていたんですけど、誰も来なくて(笑)。素人ANN0って日比谷公園でよく集会をやってたんで、「じゃあ、日比谷公園に行ってみようか」と思ったら、そこには結構人が集まってて、ホッとしました。

■自分が思うラジオの魅力
一方通行じゃなく、話し手と聞き手が会話できるところ

 一方通行じゃなくて、情報がやりとりできるというか、話し手と聞き手が放送やメールを通じて会話できるのがテレビにはない魅力かなと思います。テレビだと結構すました顔をしてても、ラジオだと素が出ている方も多いじゃないですか。そういうところっていいなと思いますね。

 そもそもテレビだけを見ている時はAKB48も大嫌いで、アルコ&ピースも、山下健二郎さんも大嫌いだったんです。でも、それって偏見で、ラジオを聴いたら「面白いなあ」と思ってみんな好きになりました。今は嫌いな人がいたら、1回その人のラジオを聴いてほしいなって思うぐらいで。

■一番好きな(好きだった)番組
最近は『鈴村健一のユニゾン!』にハマリ中

 今もやっているんですけど、『AKB48のリッスン!?』。今は録音なんですけど、昔は2時間で生放送だったんですよ。パーソナリティは1人なので、毎回複数でやっているANNとは話す量が違うじゃないですか。それが好きだったんですけど、そこを食ってきたのが『鈴村健一のユニゾン!』で。元々特撮が好きだったんで、鈴村さんの存在は知ってたんですけど、最初は「俺の大好きな(坂本)真綾を・・・・・・」と思ってたんです。でも、聴き始めたら凄い面白くて、見事にハマっちゃいました。

 お笑い芸人で言うと、やっぱりアルコ&ピースさんは好きですね。ANNの最終回では入り待ちも出待ちもしました。あと、『うしろシティ 星のギガボディ』(TBSラジオ)の『こんばんは!全国!』のコーナーが面白いなって思ってて。もともと三国志とか好きなんで。実際はそうじゃなくても、妄想で世界を作っていくところがラジオのイマジネーションに繋がってるなって。

■ラジオで人生が変わった(心が震えた)瞬間
山下健二郎さんに相談した時

 『赤い公園のANN0』で変わったなと思ってて。赤い公園さんは放送が終わったあとのNOTTVパートでいじってもらって、そこで「直接お話しするのは面白いなあ」「ムチャぶりされるが好きだなあ」っていう自分の新しい一面に気づけたので、それは結構大きかったなと思っています。

 あとは『三代目J Soul Brothers・山下健二郎のANN』。『最後の一枚』っていうリスナーの悩みを聴いて、それに合わせて1曲セレクトするというコーナーがあるんです。今年の1月にANN0のパーソナリティオーディションがあったじゃないですか。僕はあれに出ようがどうか迷っていたんです。大好きだった素人ANN0はお二人が大学4年生だったんですけど、僕も大学4年生になって。あの番組で深夜ラジオを好きになったからこそ、僕もオーディションに出ようかと考えたんです。

 でも、ラジオの大変さはわかっているし、オーディションに出るのはカッコ悪いよなあって思っていた時に、山下さんに相談して。そのメールが読まれて、後押ししてもらったんですね。他のリスナーさんからもたくさん頑張ってくださいと言われたんで、受けてみようと。その時は心が震えましたね。一次先行も通らずに落ちてしまったんですけど。合格したランパンプスさんが面白くなかったら、「なんでこいつらが受かったんだよ!」って思えたんですけど、凄い面白くて、「うわー、勝てねえや」って悔しくなりましたね。

 オーデイションと関係なくANN0をやるようになった渋谷龍太さんにも疑問を感じてたんですけど、今は一番面白いと思ってます。今までのパーソナリティってずっと世代が上だったんですけど、渋谷さんは世代が近いんで、読んできた漫画なんかも同じなんですよね。今まで補ってくれなかった同世代の部分を補ってくれるのが渋谷さんかなって思ってます。

 深夜ラジオも、もうちょっと歳を重ねればドンピシャな世代の人たちがたくさん出てきて、面白い話をたくさんしてくれると思うんですよね。僕はテレビゲームならゲームキューブ世代だから、ファミコンやスーパーファミコンの話をされてもわからないんです。「スト2ってなに?」って感じちゃって。

■今後のラジオ界に向けて一言
新しい進化を楽しみにしています

 僕が言うことなんてないっちゃないんですけど(苦笑)、今後も新しい進化を楽しみにしているということだけは言いたいですね。ラジオってずっと続くと思うんです。radikoで新しいリスナー層も獲得できたと思うんで、今後も進化していってほしいです。

(取材/構成:村上謙三久)

※過去のリスナーインタビュー※
【1】Aさん(20代後半/会社員)の場合
「なにがあっても『メガネびいき』は聴いていくし、僕の人生の一部になっていくんだろうなと思います」
【2】Bさん(20代前半/大学生)の場合
「冗談抜きでラジオと出会ってなければ、今頃、何をしていたんだろうって思うんですよ」
【3】Cさん(20代前半/大学生)の場合
「いろいろと技術が発達している中で、ラジオの発想が逆に古くさくてよかったんです」
【4】Dさん(20代後半/会社員)の場合
「僕が何となくつぶやいたことを、学校のヤツらは『何を言ってんだ?』って言うけども、パーソナリティは『面白い』と言ってくれたんです」
【5】Eさん(30代前半/大学院生)の場合
「ラジオを聴いたら、『もうちょっと生きてもいいかな?』って死にたいと考えている人でも思う気がするんです」
【6】Fさん(20代前半/大学生)の場合
「何にもなかった日でもラジオを聴いて笑うと、『ああ、今日もいい一日だったなあ』って思うんですよ」
【7】Gさん(30代前半/事務職)の場合
「山里さんが本音に近い話をしてくれて、弱っていた僕はシンパシーを感じたんです」
【8】Hさん(20代前半/会社員)の場合
「ラジオから秋元康さんの物語は始まっているんですよね。それを知った時、『俺もああいう風になれるんじゃないか?』って。これ、文字にされたら恥ずかしいなあ・・・・・・(笑)」
【9】Iさん(30代後半/会社員)の場合
「就職して仕事が忙しくなると、一旦ラジオから離れてしまったんですよね。また本格的に聴くようになったキッカケは中村繪里子さんなんです。不思議なもので、10代の頃は声優さんのラジオって嫌いだったんですよ」
【10】Jさん(30代前半/会社員)の場合
「投稿が読まれる喜びって凄いんですよ。たとえ何回も読まれていたとしても、そのドキドキは変わらないのかなと。決して当たり前にはならないですね」
【11】Kさん(20代後半/フリーター)の場合
【12】Lさん(20代後半/会社員)の場合
「山里さんに会うことができて、ラジオネームを名乗ったら、『おお、やっと会えたな』ってお約束の一言をもらったんです」