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リスナーインタビュー企画【23】Wさん(20代前半/事務職)の場合

「ラジオって基本聴くだけのものだと思うんですけど、
『DGS』はその部分を覆してくれました。
自分の中のラジオの概念を変えてくれた番組なんです」

女性
大阪府在住
リスナー歴12年

■ラジオを聴き始めたキッカケは?
小中学生時代に『SHOO POWER REQUEST』、『SCHOOL OF LOCK!』にハマる

 我が家はラジオがついているのが当たり前で、子供の頃から帰ってくるといつもFMが流れてました。その時はBGMみたいな感覚だったんですけど、小学校高学年の時に山本シュウさんの『SHOO POWER REQUEST』(FM OSAKA)を聴くようになったんです。夕方の番組なんですけど、初めてメールを送ってみたら読まれたんですよね。「学校の小テストが終わって、晴れやかな気持ちで聴いてます」みたいな本当にしょうもない内容で(笑)。でも、「こんなことでも読んでくれるんだ!」って凄く嬉しくて、そこから意識的に聴くようになりました。

 中学生になると、『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)を聴くようになりました。面白い同世代の子たちが電話で出演してて、それを聴くのが好きだったんです。自分は参加しないサイレントリスナーでしたね。同級生にも『SCHOOL OF LOCK!』を聴いてた友達が1人いたので、毎日「昨日は○○が面白かったよね」なんてことを手紙に書いて交換してました(笑)。今考えると、随分アナログな感じですけど。

 『SCHOOL OF LOCK!』はこれから来るアーティストを売り出す部分もあったんですけど、そこにはまったく興味がなくて(苦笑)。ただ出演している同世代の話が面白かったんです。やましげ校長とやしろ教頭の掛け合いも好きでした。AMはまったく聴いてなくて、FMだけでしたね。

 『SCHOOL OF LOCK!』が終わると、『JET STREAM』が始まるんですけど、当時はとにかく眠い時間帯で、毎回ラジオをつけたまま寝落ちしてたんです。で、気がつくと、やまだひさしさんの『ラジアンリミテッドDX』が始まってて。それが深夜ラジオを初めて聴いた経験でした。さすがに深夜3時までは聴いてられずに寝ていたので、学校生活には影響なかったです。MDに録音して次の日に聴いたりしてました。

高校からアニメと声優に興味 『DGS』に出会う

 中学時代はそんなリスナー生活だったんですけど、高校生になると、周りにオタクの子が多かったんです。もともとアニメに興味はなかったんですけど、周りの話についてくために積極的に見るようになったら、意外と面白くて。『家庭教師ヒットマンREBORN!』から入ったんですけど、そこで声優さんという存在に惹かれたんです。イベントなどもよくやっていたので、そこから「アニメ」と「声優」を同時に追いかけるようになりました。そんな時に『デュラララ!!』にハマって。中でも折原臨也というキャラクターが好きになったんですが、その声をやっていたのが神谷浩史さんでした。

 神谷さんのことをもっと知りたくなって調べたら、『DGS(神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~)』(文化放送)というラジオ番組があることを知ったんです。小野大輔さんも『デュラララ!!』に出てたので、それからすっかり『DGS』にハマりましたね。

 『声優ラジオの時間』で『さよなら絶望放送』の特集をやってたじゃないですか。でも、私は間に合ってないんです。もったいないことをしたなと今は思ってますよ。新谷良子さんも曲が好きなんですけど、のちのち神谷さんと新谷さんが絶望放送をやっていたというのを聞いて、「ああ、もっと早く聴いておけばよかった」と後悔しました。

 今はすっかり声優さんのラジオばかり聴いてます。未だに投稿するタイプじゃないので、自分ではサイレントリスナー代表みたいな気分でいますよ。他だと『洲崎西』(超!A&G+)、『内山昂輝の1クール』(文化放送)なんかも聴いてますね。『ユニゾン!』だと関智一さんが担当している月曜日のリスナーでした。

 芸人さんのラジオには触れずに来たんですけど、前から私はオードリーが好きなんです。「オールナイトニッポンが面白い」という噂をちらっと耳にしたから、聴いたことがあって。そうしたら、若林さんがテレビと違って毒が強く、春日さんがツッコんでるのが不思議でした(笑)。『ハライチのターン!』(TBSラジオ)もたまに聴いてます。

■自分が思うラジオの魅力
ながら聴きできるところ 長い通勤時間も無駄にならない

 今は社会人なんですけど、結構会社が遠くて、通勤に1時間半ぐらいかかるんです。でも、ラジオはそこで聴けるから、とても効率的だなと思っていて。テレビと比較するのはよくないと思うんですけど、着替えながら聴けるとか、朝の準備をしながら、通勤しながら聴けるというのはいいなって思います。

 あと、さっき話した折原臨也はクールなキャラなのに、『DGS』の神谷さんは全然違っていて。パーソナリティさんの違う一面が知れるのが魅力だと思います。喋っている神谷さんが好きなんですよねぇ。ライブには全然行ったことがないんですけど。

■一番好きな(好きだった)番組
やっぱり『DGS』

 やっぱり『DGS』です。アットホームな番組が好きなんですけど、『DGS』って番組中にスタッフさんの名前が普通に出てくるじゃないですか。それもいいなって思います。『DGS』も『SCHOOL OF LOCK!』も構成作家が諏訪勝さんなんですよね。それを知った時、自分が気づかないところで囲い込まれてたんだな、操られてたんだなと思いました(笑)。諏訪さんにはぜひ一度お会いしたいです。

 知らない人に番組の魅力を伝えるなら、ですか? ラジオって基本聴くだけのものだと思うんですけど、『DGS』はその部分を覆してくれました。自分の中のラジオの概念を変えて、「こういうラジオもあるんだ」って思わせてくれた番組なんです。

 凄く視覚的な内容をラジオの中でやっているんですよね。例えば、2人でドリアンを食べる回というのが有名なんですけど、普通に考えたら、ラジオ番組の中で食べても全然伝わってこないじゃないですか。でも、それが気になって、「目で見たらどんな感じなんだろう?」って想像しちゃうんです。それをのちのち映像で見せてくれたりして、時間を経て「あの時はこうだったんだよ」っていうのがわかってくるんですよ。

 ずっと聴いてたら、あとから映像で見れるんじゃないかって期待するようにもなって、もはや『DGS』中毒みたいな(笑)。好きすぎて、大学の卒業研究も『DGS』を絡めて、ラジオのことをまとめました。好きな番組をひいき目に見ちゃったり、偏っちゃって大変だったんですけどね。

■ラジオで人生が変わった(心が震えた)瞬間
パーソナリティが生電話で励ましてくれた時

 去年(2017年)の話なんですけど、ずっと就職活動をしていて、憂鬱な気分になってたんです。そんな時、久々に『ラジアンリミテッド』を聴いたんです。今は毎週金曜日に4時間やっていて。普通はメールテーマを発表してそれに送ってもらうというのが通常だと思うんですけど、その日はテーマがなくて、ただ電話番号を送ったら、向こうから電話してきて喋れるという形だったんです。

 その時に「就活がつらいです」というメッセージに電話番号を送ったら、スタッフさんから電話がかかってきて、「初めてやまちゃんと喋れる!」となって。3分ぐらいだったんですけど、生でお話しして、就活の相談もして。やまちゃんに「好きなこと、やりたいことやればいいじゃん」って言ってもらえたんです。そこで気持ちが凄い楽になりましたね。それがあったから「とりあえずもうちょっと頑張ってみよう」と踏ん張れました。中学校の時から7年間ずっと聴いてたパーソナリティの方と喋れたのは嬉しかったです。

■今後のラジオ界に向けて一言
気軽に聴いて、もっとラジオを知ってもらいたい

 卒業研究でラジオを取り上げた時に、若者の聴取率が減っているというのをテーマにデータを調べてたんです。実際に数字が下がっているのを見てガックリした部分があったんですけど、先行研究の中に「ラジオを知らない人が1週間聴き続けたらどうなるのか?」というものがあって。「好きな番組を聴き始めると、継続してラジオを聴く確率が高い」という結果が載っていたんです。だから、気軽に聴いてもらって、ラジオを知ってもらったら、もっとリスナーが増えるんじゃないかなって感じたんです。

 だから、まずは間口を広くして、リスナーさんを増やしてもらいたいですね。radikoって素晴らしいと思うんですけど、やっぱり知らない人がまだ多い気がします。
(取材/構成:村上謙三久)

※過去のリスナーインタビュー※
【1】Aさん(20代後半/会社員)の場合
「なにがあっても『メガネびいき』は聴いていくし、僕の人生の一部になっていくんだろうなと思います」
【2】Bさん(20代前半/大学生)の場合
「冗談抜きでラジオと出会ってなければ、今頃、何をしていたんだろうって思うんですよ」
【3】Cさん(20代前半/大学生)の場合
「いろいろと技術が発達している中で、ラジオの発想が逆に古くさくてよかったんです」
【4】Dさん(20代後半/会社員)の場合
「僕が何となくつぶやいたことを、学校のヤツらは『何を言ってんだ?』って言うけども、パーソナリティは『面白い』と言ってくれたんです」
【5】Eさん(30代前半/大学院生)の場合
「ラジオを聴いたら、『もうちょっと生きてもいいかな?』って死にたいと考えている人でも思う気がするんです」
【6】Fさん(20代前半/大学生)の場合
「何にもなかった日でもラジオを聴いて笑うと、『ああ、今日もいい一日だったなあ』って思うんですよ」
【7】Gさん(30代前半/事務職)の場合
「山里さんが本音に近い話をしてくれて、弱っていた僕はシンパシーを感じたんです」
【8】Hさん(20代前半/会社員)の場合
「ラジオから秋元康さんの物語は始まっているんですよね。それを知った時、『俺もああいう風になれるんじゃないか?』って。これ、文字にされたら恥ずかしいなあ・・・・・・(笑)」
【9】Iさん(30代後半/会社員)の場合
「就職して仕事が忙しくなると、一旦ラジオから離れてしまったんですよね。また本格的に聴くようになったキッカケは中村繪里子さんなんです。不思議なもので、10代の頃は声優さんのラジオって嫌いだったんですよ」
【10】Jさん(30代前半/会社員)の場合
「投稿が読まれる喜びって凄いんですよ。たとえ何回も読まれていたとしても、そのドキドキは変わらないのかなと。決して当たり前にはならないですね」
【11】Kさん(20代後半/フリーター)の場合
【12】Lさん(20代後半/会社員)の場合
「山里さんに会うことができて、ラジオネームを名乗ったら、『おお、やっと会えたな』ってお約束の一言をもらったんです
【13】Mさん(20代前半/大学生)の場合
「AKB48もアルコ&ピースも山下健二郎さんもテレビだけを見ている時は大嫌いでした。でも、それって偏見で、ラジオを聴いたらみんな好きになりました」
14】Nさん(30代前半/会社員)の場合
「世界で一番好きな人がラジオで自分に『頑張ってきてください』と言ってくれて・・・・・・。ここで人生が変わってるんですよね、僕の中で」
【15】Oさん(20代前半/大学院生)の場合
「『そんなことを今考えて何になるんだよ!?』っていうことを夜中は考えてしまいがちだと思うんです。でも、ラジオを聴いたり、投稿するネタを考えたりすると、少なくともその時間は気分よくいられるんですよね」
【16】Pさん(20代前半/事務員)の場合
「“あの2番組”を聴いてたからかもしれないですけど、ラジオってそんなに幸せな人の文化じゃない気がして(笑)。そういう人がいても許されるというか、むしろ輝くというか。人間の業みたいなものを感じて・・・・・・(笑)」
【17】Qさん(20代後半/福祉関連)の場合
「リスナーさんがいろんなネタを持ち込んで、『こんなのもあるよ』『これもいいね』とみんなで番組を作っている感じが楽しいなって思うんです」
【18】Rさん(40代後半/サービス業)の場合
「好きな番組は・・・・・・北海道のアニソン番組全部って言いたいです。みんなそれぞれ放送局の色が出ているので、おこがましいですけど頑張ってもらいたいです」
【19】Sさん(10代後半/大学生)の場合
「ラジオは毎日のように聴いているんですけど、1日経ったら、ほとんど内容を覚えていないというか(苦笑)。そのぐらいの感覚がいいと思うんですよね」