2006年05月29日

トランスポーター ≪プロはプロとして描きましょう≫2

評価:40点



トランスポーター
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェイスン・ステイサム , スー・チー , マット・シュルツ , フランソワ・ベルレアン

Story
L・ベッソン脚本によるクライムアクション。プロの運び屋・フランクは、“契約厳守”“名前は聞かない”“依頼品は開封しない”というルールの下、ヤバイ依頼品を運ぶ毎日だった。ある日“依頼品”である女性を助け...(詳細こちら



トランスポーター『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』、『スナッチ』とガイ・リッチー組の頃から、いい面構えの役者だとは思っていたけど、ここまでブレイクするとは・・・・・、

・・・ね、ジェイソン・ステイサム。しかも本作では念願の主演。

そう、その大役に負けずにステイサムはスーツをバリッと着こなし、BMWを華麗に運転し、カンフーで敵をバッタバッタと薙ぎ倒していく!←何故カンフーなのかは説明無し。

これが似合っているんだよね。主演としての華はあと一歩足りない気がするが、自分にルールを課すというストイックさがステイサムの魅力と見事にマッチしている。

パッと見はブルース・ウィリスのバッタもんみたいだけれども、本作では掛け値無しにカッコイイ!



・・・と、なるはずだった。

し、か、し、脚本家はあのリュック・ベッソンだ。

当然だけど「あの」というのは、『レオン』などで名を挙げたリュック・ベッソンという意味ではない。

中学生でも書ける脚本を書きまくり、ダメ映画を世に送り出しまくり、自ら自分に泥を塗りつけるのに大忙しな「あの」リュック・ベッソンだ。

映画のポスターにリュック・ベッソンの名前があったら、もうその映画は十中八九ダメだと思ってもらって構わない。

本作も当然、それに漏れない。もうツッコミどころの嵐。

『レオン』が受けたからって、同じプロットを使いすぎなんだよな。『フィフス・エレメント』、『WASABI』、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』、そして本作と何回やったら気が済むんだよ。いつでもベッソンは女を助けたいらしいな。



あと主人公の描き方もダメ。というか、有り得ないだろ、これは。

ルール1「契約厳守」

ルール2「名前は聞かない」

ルール3「依頼品は開封しない」

・・・という「自分にルールを課す」設定を自分で作っておきながら、序盤であっさりと依頼品を開封

な・・・な・・・なんじゃそりゃあぁぁぁ?!

映画開始早々に設定がガラガラと崩壊していく。ルールを守るのがプロフェッショナルだろ?

ごめよ、ステイサム・・・もう俺は君の事をカッコ良くなんか見れないよ。



冒頭の銀行強盗を逃がしてやるくだりも充分おかしかったから、嫌な予感はしていたけどさ。

「人数オーバーは契約違反だ」

んな、アホな(笑)とりあえず、さっさと逃げろよ!

こういう不確定要素にも動ずることなく、対処できた方がプロフェッショナルだろ?!



他にも、あれだけの扱いを受けたのにも関わらずスー・チーが、いきなりステイサムに惚れるのかもまったくもって不明。ステイサムもステイサムで、スタイル(だけは)良いスー・チーに言い寄られて、速攻陥落。素性不明の女と早々と関係をもってしまう。

ステイサム、おまえプロでもなんでも無いぞ・・・。

まぁ、これらはステイサムのせいではなく、ベッソンのせいなんだけど。



アクションの方は『クローサー』のコーリー・ユンがアクション監督として付いているので、なかなか見所はある。まずステイサム自体の体がよく動き、よく映えているからね。

ただあのオイルアクションは笑っちゃったよ。カッコイイと笑いは紙一重と言うけれど、あれは完全に笑いになっていた。

俺、あーいうのバラエティ番組で見たことあるよ!



まぁ、でもそんなそこそこ見れる程度のアクションじゃ、あの崩壊した脚本は補えなかったね。出発点から間違っているんだから、これはどうしようもない。


Posted by radiotube at 16:30│Comments(0)TrackBack(1)この記事をクリップ!映画レビュー 

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運び屋にしてスーパーマン。 気は優しくて力持ち。 坊主頭に黒のスーツをバッチリきめて、ピカピカに磨き上げられたBMWを駆る男、フランク。 さてさて、今日のお荷物は・・・ 依頼された荷物の中身が可愛らしい女の子だったという話の掴みがおもしろい!! さ....
トランスポーター  〈2002 米 仏〉  【くんだらの部屋】at 2007年10月23日 21:22

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