大学生は狂うくらい本を読みましょう。これが私から全ての大学生への1stメッセージです。一般書、ビジネス書、専門書、小説、雑誌、漫画、写真集、ジャンルは問いません。今あなたが本が好きか嫌いかは関係なく、卒業するまでに500冊を目標に読書に勤しむ事をおすすめします。 

自分は紀伊國屋書店になってしまいたいくらい本が好きなのですが、社会人になって仕事をするようになり、幼少期から本を読み続けてきた効用を身に染みて感じております。人の深みは「読んだ本」と「会った人の数」に正比例すると、自分は考えています。 

この項目では投資対効果抜群である読書の利点をまとめました。 今まで読書と距離を置いてきた大学生の方はこれを機に読書の素晴らしさに気付いて欲しいですし、 今まで本を読んできた大学生の方はさらに読書を加速させて欲しいと思います。読書は裏切りません 

私が考える読書の利点は、2つあります。 

1つ目は『知見の伝承』です。 著者が人生の中で経験した気付きや考えを何度も発散、収束させ、そのエッセンスを濃縮した「知恵の結晶」を伝承するための存在、それが本です。 この「知恵の結晶」を伝承しようとする行為自体、人間が人間たる理由で実に尊いです。 

先人が苦労して得た知見そのものを数千円という安い値段で手に入れることが出来るのは、 現代社会に生まれた一番の恩恵だと私は考えています。 この社会インフラを作り上げた出版業界の功績にまずは拍手しましょう。

実は「本を読む行為」と「その知見を自身のものとする」間には大きな隔たりが有り、その壁を埋めるためには知識を体験と組み合わせて腹落ちさせる必要があるのですが、それでもゼロから知見レベルに積み上げるよりずっとずっと効率的です。 

本は種々の知見を自分の体験と組み合わせることで、自身の成長を加速させるのに最適なツールです。本そのものに敬意を持って接し、先人の知見を自己の知見に伝承していきましょう。 

2つ目の利点は『各種思考力の向上』です。 こちらの読書のメリットは語られる事が少ないのですが、私は本は最強の脳トレツールだと考えています。皆さんが本を読み、内容を理解するという行為の中には、脳が「具体化⇔抽象化」を行き来するという運動が含まれます。 

この「発散⇔収束」「マクロ⇔ミクロ」「抽象化⇔具体化」を行き来する力は、仕事や私生活において非常に重要な力となっています。頭が良い人、面白い人、気の利く人、コミュニケーション能力の高い人、リーダシップがある人。これらの人に共通することの一つが「相手の立場に立って物事を考えられる人」であり、それは「自分の枠組み」から「相手の枠組み」まで思考を広げられる人とも言えます。言い方を変えると、「具体的な考えを抽象化し、共通認識を作れる人」とも言えます。 

文字を読み、その意味を把握することは、この「具体化⇔抽象化」の思考プロセスを自然に行えるようになるための、非常に良質なトレーニングになります。 知見を得るためのツールとしてなら、安易なビジネス書でも目的は満たしているのですが、 頭を鍛えるという観点から、是非少し難しい、抽象的な書籍にも挑戦して欲しいと思います。

この2つの利点を1000円ちょっとで得られる本は、お金のない大学生にとって、非常に有り難いです。そしてさらに、大学生は貧乏ですが時間はリッチなので、得た知見を体験に落とす時間を持っています。大学生と本との相性は抜群なのです。

本は図書館で借りるのではなく、是非実物を購入してください。 過去の名著なら中古市場に出回っていることも多いです。 最新のビジネス・技術動向等がまとめられた書籍は、社会人になってお金に余裕が出来てからでも充分です。就活の際には業界の最新動向が分かる書籍数冊に目を通しておいた方が良いですが…。

また、今ではKindleでも本を購入できますが、所有している本全体の俯瞰のしやすさや、目的のページをパラパラと探す作業、そして何より将来の子どもへの資産化も考え、実物で買うことをおすすめします。 

自分は学生時代に読んだ書籍を500冊を引っ越しに合わせて全てをデータ化してしまい、とても後悔しています。特に名著系の書籍はかなり買い戻しました。なお漫画はデータ化しても良いかも知れません。 

下宿先、実家、どちらでも良いですが、大学生の間に壁一面本棚を一杯にすることを目標に、読書に勤しんで欲しいと思います。次の項目では、大学生の読書戦略について紹介したいと思います。