2007年05月02日

下北沢X物語〜「北沢川文化遺産保存の会」会報第11号〜

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「北沢川文化遺産保存の会」会報    
                                                                                            会報 第11号  

               会長 長井邦雄
                2007年5月2日発行
    事務局:世田谷「邪宗門」(木曜定休)

 155-0033世田谷区代田1-31-1 03-3410-7858


 「北沢川文化遺産保存の会」は、下北沢鉄道X交点周辺、代田・代沢・北沢、一帯に眠る近現代の文化を掘り起こし、その記録や保存を行っている。また、環七宮前橋から淡島通下代田橋までの北沢川緑道を「文学の小路」と名づけ、沿岸に生活の陰影を映している第一級の昭和近代文学の痕跡、それを文学碑に刻んで後世に伝えよう。活動を通じて発見されている資料、(作家の生原稿、歴史文化を表す事物。過去風景写真、北沢文学関係書籍)などを展示する資料館を設置しよう。そういう提案も行政や地域にしている。純粋に文化的な活動や運動を行っている会である。

2,「下北沢X惜別物語」の配布

 現在、「下北沢X惜別物語」を配布しています。内容はタイトルに象徴されるとおりのものです。下北沢周辺の小田急線の地下化工事が進んでいます。やがて、現在の駅や線路、踏切は地下化によって、地表から姿を消してしまいます。ビジュアルなXが地表上からなくなることへの惜別です。それは小田急線と井の頭線の交差です。
 昭和2年に小田原急行鉄道が開業して以来、それらの駅や踏切は様々なエピソードを刻んで来ました。そのことを後世への記録として残して置きたいという願望から作成したものです。沿線一帯の大勢の人々から聞き書きをしたり、文献を調べたりしてまとめあげました。原稿用紙換算約250枚ほどの記事が掲載されています。発行部数は2000部です。人々の証言を集めて、それを物語としてまとめたものが「下北沢X惜別物語」です。 配布開始は3月23日でした。事務局の世田谷「邪宗門」で配布をしています。既に800冊ほどがなくなりました。下北沢、世田谷代田、東北沢という駅のエピソード、また、地下化によってなくなる九つの踏切についての話はほとんど人に知られていない話です。
 配布場所は、事務局となっている世田谷「邪宗門」です。無料で配布しています。今後の会の活動資金としたいのでいくらかご寄付をいただければ幸いです。

◎「鉄道ファン」5月号に「下北沢X惜別物語」が紹介され、問い合わせや来訪、また手紙での申し込みが来ています。遠方の方は事務局へ240円の切手を入れてお送りください。世田谷線を乗車して、若林から散策し、「邪宗門」に立ち寄った後、下北沢の駅を見に行かれたという人もいたと聞きました。それでコースを一つ思いつきました。
 
*三軒茶屋−下高井戸(また戻る)−松蔭神社駅(下車)−松蔭神社見学−若林小学校(裏道を通る。)−滝坂道経由−「邪宗門」−下北沢駅(ここでは橋上駅舎から鉄道交点を眺める)というコースも連休中にはいいかなと思います。

2,地図の二版について
 「下北沢鉄道X交点周辺文化地図」については昨年暮れ、「東邦薬品」の協賛を得て発行することができました。

  昨年、十二月末、4500部印刷しましたが、先月、北沢川の花見見物者に配布をしてもうなくなってしまいました。発信によって多くの情報が集まりました。それを元に第2版の発行に向けて編集作業を行っています。印刷費用については会の運動に深く共鳴された田中良輔氏が個人で費用を出してくださいました。5000部作成することにしています。これは改訂2版ということになります。原図の提供協力を頂いているのは有限会社「シーマップ」です。つぎの改訂版に対しての原図使用許可は了承してもらえました。地図の名称が長いので短くすることを考えています。「下北沢文士町地図」というものです。

3.都市物語を旅する会
 「北沢川文化遺産保存の会」は毎月テーマを決めて下北沢鉄道交点近辺の文化探査をしています。毎月、第三土曜日の午後1時に集まっています。集合地点はそのコースごとに多少違っています。基本的には少人数、十名程度ということにしています。それぞれがこの歩く会に主体的に参加して楽しむというものです。最後は世田谷「邪宗門」にたどり着いてお茶を飲みながら歓談します(実費)。参加費は徴収しておりません。
 これまで実施したコースはつぎの通りです。1.代田連絡線の跡を歩く、2.小説猫町を歩く、3.下北沢の大谷藤子を歩く、4.下北沢・淡島の森茉莉を歩く、5.銭湯を歩く、6.下北沢の無頼派を歩く、7。下北沢の教会を歩く、8。坂口安吾が歩いた道を歩く、9.駒沢線鉄塔を歩く(1)、10.下北沢の映画痕跡を歩く、11.茉莉を歩いて茉莉に会う。12.だいだらぼっち川を歩く。毎回の参加希望は事務局で受け付けています。

○今後の予定(変更になることがあります)

第十二回  5月19日(土)午後1時 下北沢駅北口ピーコック前集合
  「小説『「猫町』を歩く」 「猫町」に描かれた第一ステージを推理して歩き回るというものです。萩原朔太郎「猫町」を読んでくること:ネットの「青空文庫」で見られます
   
http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/641_21647.html

・第十三回  6月16日(土)       午後1時  下北沢駅北口
  「下北沢の稲荷・庚申塔・地蔵を歩く」
  野屋敷稲荷、庚申塔、長命地蔵、円海稲荷、延命地蔵、富士講碑、馬頭観音、庚申  塔、北沢八幡宮のお稲荷群 
・第十四回 7月21日(土) 午後1時 京王線代田橋駅集合
  「ダイダラ坊の痕跡を求めて歩く」 
   柳田国男が探査した 代田橋 だいだらぼっち跡の探検、探査 
・第十五回 8月18日(土)  午後1時 世田谷代田駅南口集合
    「駒沢線鉄塔を歩く(2)」
    萩原朔太郎から三好達治まで 
・第十六回 9月15日(土) 午後1時 東北沢駅集合
 「下北沢X惜別物語」を歩く 代々木上原3号踏切から世田谷代田1号踏切まで 
     参考文献「下北沢X切惜別物語」
・第十七回 10月20日(土)午後1時 京王線笹塚駅集合 
  「森厳寺川」源流から下流まで歩く
・第十八回 11月17日(土)  午後1時 東北沢駅北口1時集合
   池の上の古い町並を歩く
   古い建物を探しながら歩く 東北沢から池の上へ
     イラストレーターの木村圭子氏に案内をお願いしています。
・第十九回 12月15日(土)  午後1時 下北沢駅北口1時集合
   「下北沢の教会を歩く」
    去年の教会巡りはいまだに心に残るものです。下北沢の教会巡りをして一年の締めく  くりとするものです。(大久保良三担当) 
・第二十回 1月19日(土)  午後1時 下北沢駅北口1時集合
      「下北沢の詩人痕跡を訪ねる」 
   福田正夫、中村草田男、堀内通孝、中村汀女、北川冬彦、渡辺順三、加藤楸邨

  コースについては希望があれば申し出てください。臨時的に催したり、計画に組み込んだりします。参加を希望される場合には事務局に必ず連絡をしてください。

4,世田谷まちづくりファンドへの応募
 公益信託「世田谷区まちづくりファンド」では助成事業を行っています。四部門ありますが、その中の「町づくり活動部門」に当会は応募しました。(前回のお知らせとは部門が違います)さしあたってはこれへの応募をきっかけにして活動を地道に続けたいと考えています。審査にパスすると最高50万円までの助成が受けられます。これによってまず一基の文学碑の設置をしたいと考えています。寄付額も実績になると聞きました。文学碑については現在のところの5万円の寄付が市民から集まっています。
(写真は羽根木公園の今日の新緑。)

 



rail777 at 20:28│Comments(0)TrackBack(0)

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