思い出のブルートレイン 国鉄型特急 国電通勤電車

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国鉄型

マイクロエースはいつも鉄道ファンのマニア心をくすぐる製品をリリースしてくるが、あまり詳しくないファンにとっては「?」となってしまうラインナップも多い。
そのひとつが、特急「とき」161系・157系9両セットである。

「とき」と言えば、現在も上越新幹線に引き継がれている新潟特急の名門屋号であるが、このときは新幹線化されるまで161系と181系・183系で運転されていたと記憶していた。なぜ突然157系なのか?

157系といえば、日光型と呼ばれた車両である。日光観光で東武特急に対抗すべく、キハ55系気動車に代わって投入された車両であった。

この157系は、片側2扉であり、本来は準急形として、また急行型発展の布石とすべく開発されたものであるようだが、一段下降窓を採用しているために非開閉窓を持つ特急型のようなサイドビューとなり、ユニークなタレ目のフロントマスクとあわせて、独特の存在感を持っていた。(個人的にこの形式でもっとも印象的なのはお召し用車両で、こちらは153系と似た低運転台貫通型のフロントマスクであったが、側面の大型窓と4枚折り戸、天下無敵の菊の御紋を掲出した外観は大変神々しく見えたものだ。)

さて、そんな157系なのだが、ある時期、161系と併結されて特急として運用されていたのだという。東海道線あたりで事故廃車があって161系が転出し、玉突き的に157系が期間限定で抜擢されたのだという。

たしかに、157系の車内設備は、いわゆる急行型のようなボックスシートではなくリクライニングシートであったから特急用として不都合はなかったのだろう。しかも161系は151系の車体に157系の足回りを組み合わせたものらしいから、その点でも問題はなかったということか。しかし、あくまで中間車が161系編成の中に紛れて組み込まれていたのだと思っていたら、マイクロエースのモデルを見ると、157系の先頭車があるではないか。しかもあの、タレ目が印象的な非貫通タイプの先頭車である。

つまり、1編成で片方が厳ついボンネットの161系、もう片方が笑いを誘うタレ目の157系なのである。

製品のタイトルに「ときのいたずら」という文言を含んでいるあたりも茶目っ気があり面白いが、マイクロエースは、本当に面白い事例を製品化するものだ。


A0802 国鉄 161・157系 特急 「とき」 9両セット

ブルートレイン

EF58は多くの鉄道ファンにとって印象深い車両ではなかろうか。

電気機関車について思うとき、EF15のような無骨なデザインの電気機関車らしいメカニカルさに惹かれる場合もあるが、EF58についていえば、まずはあの独特な流線型のボディに惹かれる。しかもあの、にやっと笑ったファニーフェイスのボディを支えるのは、EF15のようなメカメカしい足回りなのである。これはもう、ファン泣かせの車両といえる。

そして、そのEF58のうち、もっとも有名なのが61号機であろう。これについて異論鳴る鉄道ファンはいないはずだ。61号機が多くのファンに指示されるのは、やはりお召し用として高いレベルで維持されつづけていること、そして、今ではお召し用くらいでしかお目にかかれないぶどう色一色の塗色が、なんとも高貴な雰囲気を醸しているからだろう。この車両を嫌いにはなれない。

さて、そのぶどう色以外のEF58の塗色といえば、おなじみの青色に前面の一部がクリーム色の塗り分け。それと少々マイナーであるが、客車列車「つばめ」などを牽引したエメラルドグリーンの通称「青大将」も忘れてはならない。が、じつはこのほかにも、EF58には塗色の案があったという。

それが模型化されたのがKATOの記念モデルセットだ。このせっとの説明によると4種だが、ぱっと見には3種類にしか見えない。16号機と18号機がそっくりなのだ。だが、よくよく見てみると帯の幅などが少し違う。

KATOのモデルは、もう20年ほど前から、ずっとプラ整形モデルの最高峰であり続けていると思うが、そのKATOの記念モデルなのだから、気合いが入っていないわけがない。20年前でも走行性能は相当なものであったが、もはやこのレベルまで来ると、文句を付けるような部分が見あたらず、個人的なカスタマイズなど何もせずに充分楽しめるのがうれしい。


Nゲージ EF58 試験塗装機 4両セット (Nゲージ誕生40周年記念製品)

ブルートレイン

EF81は、いまでも主役級の交直流両用の電気機関車だ。しかし、最初に落成したのが昭和43年であり、すでに誕生から40年近く経っている。JR貨物では様々なタイプの新型電気機関車が開発されているため、淘汰が始まっているらしいが、旅客鉄道各社ではまだまだ現役だ。

EF81といえば、たくさんのカラーリングが思い浮かぶ。土手っ腹にでかでかと自分の名前を署名したものもあれば、流れ星があしらわれたもの、あるいは各社の看板列車専用として塗色を揃えられたもの、様々で、元来のローズピンクや赤一色といったカラーリングの車両を目にする機会の方が少ないようにも思えてくる。

この電気機関車は、派手ではないがやはり名車なのだろう。メーカー各社からモデル化されている。TOMIXからはHOとNいずれのゲージでも発売されていて、塗色パターンも数種ある。JR東日本の赤色単色のEF81もリリースされている。東日本のEF81というと、北斗星仕様やカシオペア仕様などが思い浮かぶので、ここまで純粋に赤一色なのは帰って新鮮だ。

そして、走らせてみて改めて思うのだが、やはりNゲージよりHOゲージの走りの方が鉄道らしくて好ましい。鉄道の粘着式という方法を模型でも感じようと思うと、やはりHOくらいの大きさでないと物足りないものだ。まぁ、HOで走りを存分に楽しもうと思うと、部屋がかなり広くなくてはならないのだが。


HOゲージ車両 EF81 (東日本) HO-103


国鉄型

急行列車はその昔、各地の主要路線で設定されていたようであるが、現在はほんの5列車が設定されているのみである。そのうち1列車が昼行で、残りの4列車は夜行である。この4列車の中で寝台電車であるのは、大阪←→新潟で運転される「きたぐに」である。

きたぐには、583系特急型電車で運転されている。583系は月光型とも呼ばれた、日本が世界に誇る「寝台電車」である。寝台列車にとって必須の条件は「静粛性」である。最近の電車であれば、通勤型であれ特急型であれ、一定の静粛性があるが、国鉄型の重い車両ではこれはなかなか困難な課題であったはずだ。今でも残る国鉄型と言えば、首都圏においては中央線の201系や、東海道口の185系などがあるが、最近のアルミ車体の車両に比べて五月蠅いことは間違いない。そもそも、151系や181系、481系などがあの得意なボンネット構造をもつのは、静粛性を保つために騒音源である部分を客室から出来るだけ離して配置するためであった。583系は581系の改良型であるが、これらの車種が開発されたのは201系よりもさらに遡ること10年以上、昭和42年である。この時代にあって、寝台車としての静粛性を確保した電車を開発するのは大変なことであったに違いない。この画期的な技術革新が評価されたのか、鉄道友の会の会員投票で最多得票の車両に贈られる「ブルーリボン賞」が贈られている。

さて、かなりの苦労を伴って開発されたであろう583系電車であるが、すでに定期運用は今回のテーマである「きたぐに」での運用だけである。私は583系の寝台を使ったことはないが、はたしてどのような乗り心地なのであろうか。そもそも、車内で線路方向に並んで就寝するプルマン型の寝心地とはどのようなものなのか。

昼行の座席車としては、583系そのものではないが、北陸本線の419系で体験したことがある。特急車としての品格などはすでに失われていたので、なんとも言えないが、固定式の座席ではあるものの、シートピッチが広いためかなり広々と使うことができ乗り心地も古さの割にさほど悪くなかったと記憶している。ただ、普通車としては異様に高い天井や、上段の寝台を収納したカバーが不必要に張り出していて、なんとも奇妙であったのは確かだ。

583系の定期運用はそろそろ終わりが近づいていようから、早い時期に機会を見つけて乗車してみたいものである。その前に、JR西日本色を纏ったトミックスのHOモデルを眺めつつ、時刻表で机上旅行を楽しむこととしよう。


HOゲージ車両 583系電車 (きたぐに) 4両基本セット HO-025
HOゲージ車両 583系電車 (きたぐに) 増結セット (M) HO-026

Nゲージ

鉄道模型としてはやはりHOが上等だと思う。金銭的余裕とスペース的余裕があるのならHOを選択して存分に往年の名車を走らせたいところであるが、なにぶんにも後者については余裕を持つのが難しい。

そこで、やはり走らせて楽しむのであればNゲージ、ということになる。

Nゲージはもともとそういう意味では各メーカーともに知恵を絞って走らせる喜びをかなえてくれる製品をリリースしてくれていた。KATOのユニトラックも扱いやすく良く出来た製品であったが、トミックスのレール群はさらに充実した見事な「システム」であった。150分の一でスケール化した際の20m級車両の長さをもとに140ミリという基本単位を定義し、すべての製品をこれを基本に製品化していた。そのため、初心者でも簡単にレイアウトを組め、たしか、レイアウトを考えるための専用のテンプレート定規も発売していたのではないかと思う。

そのトミックスのレールのなかでも、秀逸だと思うのが、高架橋と橋梁の組み合わせである。古い商品では、高架橋であるにもかかわらず木製枕木に茶色の錆が一面についた道床という組み合わせしか選びようがなかったが、最近はファイントラックというシリーズに移行しており、線路周りの再現性も高くなり、ジョイナーの形状が変更されて敷設性が向上している。さらになんといってもPC枕木タイプの近代的な道床を再現したタイプが発売されるようになったのが運転派のモデラーとしては嬉しい限りで、いっそう自分好みに楽しめるようになった。

余談だが、Nゲージ鉄道模型の場合は、よほどストラクチャーをたくさん配したレイアウトでなくては、運転の際にオーバースピードになってしまうことが多い。しかしこの高架橋と橋梁のセットであれば、車両の間近にストラクチャー様のものが迫っているため、リアリティのあるスピードで楽しむことが出来る。あとは、鉄橋通過時に「ゴゴンゴゴン」というあの深い通過音があれば言うことナシなのだが。。。





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